ビート ストローハット   作:Jaycob

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ヒブタ

「双犀剣!!」

 

サイの姿に変身しデラウェアは二振りの剛剣を敵に振り下ろす。

 

「どうわああ!?コイツ能力者か!」

 

「それも動物系ね。」

 

軽々と二人は攻撃をかわす、地面に叩きつけられた剛剣が大地を穿つ。

 

「逃がすか!」

 

地面を蹴り一瞬でニコ・ロビンとの間を詰める。女相手だろうと容赦せずに剛剣を突き出し今度こそ当てると狙いを定め

 

「火炎星!!」

 

剛剣を突き出す寸前にゴッドウソップから放たれた弾丸がデラウェアに直撃燃え上がる炎が身体を覆う。

 

「ぐおおっ・・・!」

 

サイの身体が衝撃を防いではくれるが熱は容赦なく体を襲う。

当然その隙を敵が逃すはずなくニコ・ロビンは突き出された剛剣を寸前で回避する。

 

「くそ!ちょこまかと!」

 

「十二輪咲き」

 

ニコ・ロビンが腕を交差させるとデラウェアの身体から腕が生え節々を固定し拘束しようとしてくる。

 

「っ!?・・・そうか・・ハナハナの実・・!」

 

「・・・なぜ知ってるのかしら?」

 

「てめえらみたいな化け物と戦うのに予習無しなわけねえだろ。」

 

マジックマンからハナハナの実のことは聞いていた。

いたるところに身体の一部を咲かせるという能力。

故に対処は心得ている。

 

「うらあ!!」

 

デラウェアは筋肉を最大限に動かしニコ・ロビンの腕の拘束を無理矢理に振り払おうとする。もちろん彼女も抵抗するが動物系能力者のパワーには腕が何本あろうと敵いはしない。

そして生やされた腕のダメージは本人に返る。このまま腕をへし折ればニコ・ロビンも無事では済まない。

 

「っ・・・!」

 

生やされた腕が消失する。デラウェアはその瞬間に高速移動による錯乱、その場から消えたように見せる。

 

「ロビン!大丈夫か!?ちくしょうどこ行きやがった!」

 

「こっちだ長鼻野郎!!」

 

狙いはニコ・ロビンではなく、ゴッド・ウソップ。デラウェアは背後に現れ彼を太い腕で抱きかかえ拘束する。

 

「ぎゃああああああ!いででででで!!」

 

「動くなニコ・ロビン!動けばコイツのケツの穴に俺の角を突き刺す!」

 

「ひいいいい!ロビン動かないでくれえええ!」

 

「もちろん能力も使うなよ・・・!」

 

このままゴッド・ウソップを船まで連れていくしかない、仕掛けてしまった以上一味との全面戦争は避けられない。ならば一人ずつ戦力を削っていく。

しかしニコ・ロビンは涼しい顔のまま腕を交差させる。

 

「な・・ニコ・ロビン!お前いいのか!本当に俺はコイツ突き刺すぞ!」

 

「いやあああああロビーーーーン!」

 

「あら、別にいいわよ。」

 

「ロビ・・・・・!!」

 

ゴッド・ウソップが腕の中で泣き叫ぶ。

 

「ウソップは・・・ねさっきそこで用を足した後、お尻を拭いてないの。」

 

「な・・・!」

 

なんてくだらない、しかし非常に効果的。

デラウェアは自分がやろうとしていることに躊躇いを感じてしまう。

 

「あなたのそのきれいな角が汚れてしまってもいいなら、どうぞ?」

 

「そ。そんなことで怯むか!!」

 

「緑星 デビル!!」

 

その時ゴッドウソップの足元から何かが生えてくる。先端がハエトリソウのような口になっている植物。植物は急成長しデラウェアに絡みつき自由を奪う。

 

「なんだ・・!?」

 

「悪いロビン、時間稼ぎ助かったぜ。」

 

ゴッド・ウソップはデラウェアから逃れニコ・ロビンのもとに駆け寄る。

 

「ポップグリーンを足元に落とすとこが見えてから、気づかれないかヒヤヒヤしたわ。」

 

「くそ!こんな草で俺を止められるとでも思うのか!」

 

蔦を腕力で引きちぎり抵抗するデラウェア。

彼の力なら例え樹木が巻き付こうが振りほどける。

 

「思ってねえよサイ野郎、ただこいつでちょっと動きが鈍れば・・・」

 

「あとは簡単ね。十六輪咲き!」

 

蔦に絡まったデラウェアを更にニコ・ロビンの腕が絡まり彼を拘束する。

今度こそ完全に動けない。

 

「まずった・・・!!折ら・・れ・・る・・!!」

 

「その前にあなたの目的を聞かせてちょうだい。見たところ海軍ではなさそうだけれど、私たちを狙うということは海賊か賞金稼ぎかしら?」

 

「ぐっ・・・!」

 

話せば殺される、このまま黙っていても殺されるだろう。

 

「話さないつもりね。」

 

「よし、だったら俺に任せろ。」

 

ゴッド・ウソップが歩みよってくる。

拷問でもされるのだろうか、しかし情報を吐いて仲間を危険に晒すぐらいなら苦痛の中で笑いながら死ぬ、デラウェアはそう固く決心した。

 

「緑星 ラフレシア!」

 

デラウェアの足元に放たれた種は急激に成長し巨大な花となる。

その巨大な花がデラウェアに襲い掛かる。

ということはなかった。だが、デラウェアの顔は青ざめる。それは死を確信した者の絶望の表情。

 

「がっ・・!あがっ・・・!ぐあああああああ!!!!」

 

臭いのである。

サイの嗅覚には尚更。

 

「わかったわかったわかったわかった!!言う!言うからやめろおお!!俺たちは賞金稼ぎで麦わら狩りにきたんだ!でもボスが行方不明だからただいま捜索中なんだよ!!くせええええ!!」

 

「仲間は何人?」

 

「5人!5人だから!がっ・・・・あがっ・・・・・」

 

デラウェアはそのまま気絶してしまう。

あまりのニオイに限界を迎え彼の意識は現実から逃げることを選んだようだ。

 

「どうするロビン、こいつこのままほっとくのか?」

 

「すぐには起きないでしょ?それよりも皆にこのことを知らせないと。」

 

ゴッド・ウソップとニコ・ロビンは気絶したデラウェアをそのままにその場を離れていった。

ここに喧嘩屋と麦わらの一味の戦いの火蓋が切られたのだった。

 

ToBeContinued

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