ビーフ、ウイ、デラウェア、ブルーレット。四人はジャングルの中を駆けていく。
船の方から物凄い音が聞こえるが引き返すわけにはいかない。今はマジックマンが黒足を抑えてくれることを祈るばかりだ。
「で、どうするよ!?」
「私麦わらの船探すわ~!」
「私も行く!」
ウイとブルーレットが足並みを揃える。
「分かった、気を付けてくれ。」
ビーフが目を合わせるとウイとブルーレットは進行方向を変える。
が、その瞬間辺りの木が凍り付き氷の壁が二人の行く手を遮る。
「ヨホホホホ、おはようございます。賞金稼ぎの皆さん。」
現れたのはソウルキング。
木の上から一行を見下ろしその手には剣を構えている。
陽気なその声とは裏腹に溢れ出る敵意は相当なものだ。
「俺がやる!!」
デラウェアが二本の剛剣を抜きソウルキングへと飛びかかった。
そして片方をソウルキングの作り出した氷の壁へ投げ壁を破壊し道を作り出す。
そのままもう片方の剛剣でソウルキングに斬りかかる。
「行けえ!!」
ウイとブルーレットはそのまま先を急ぐ。
ソウルキングは追撃を狙うが迫るデラウェアの攻撃を片手で受けざるを得ない。
「やりますねえ・・・」
「デリ!」
「ビーフ!お前も先行け!すぐに追いつく!」
ビーフは一瞬躊躇するがそのまま奥へと消えていく。
「ソウルキング!あんたとやり合うなんてな・・・!信じられねえぜ・・!」
「ヨホホホ、私もファンの方と刃を交えるとは。長生きはするもんですねえ。」
「・・・いや、死んでるんじゃ?」
「あー!!ジョークのオチを!!」
ソウルキングが剣を振り払いデラウェアと距離を取る。
彼の顔は骸骨故に表情は読めないはずだが何故か怒っているのが分かる。
「私のスカルジョークのオチを取るとは許せませんよ・・・」
「なんのこっちゃ。悪いがあんたと長々やり合うつもりもないんでな、速攻で終わらせる!!」
デラウェアは姿を犀の姿へと変える。それを見たソウルキングは剣を構えなおす。
「悪魔の実・・・あなたがウソップさんの言っていた犀の能力者ですか。」
「んじゃいくぞおおおおっ!!!」
眉間より飛び出した犀の角に覇気を纏わせソウルキングめがけ突進する。
「犀核弾刀!!」
武装色の覇気により硬化した角を使った高速の一突き。
迫る勢いは弾道ミサイルの如し。
ソウルキングはその一撃を受け太刀するには重すぎると判断したのか、その場でクルクル回りながらバレリーナのように避ける。
「ちっ!」
デラウェアはその場に踏ん張ってブレーキをかけすぐさまにソウルキングの避けた方へ角を振るう。
「夜明歌・クー・ドロアッ!」
ソウルキングの突きがデラウェアの角を受け止める。
互いに押し合いになるが巨体の犀と細い骸骨男とでは勝負にはならない。
それでもソウルキングは余裕を崩さない。
「このッ!!」
デラウェアが角を振り払い力任せにソウルキングを弾き飛ばす。
ソウルキングは宙に飛ばされそのまま体を翻し体勢を整える。
「革命舞曲ボンナバン!!」
そのまま空中から突進突きが繰り出される。
重量感こそないもののその鋭さから発せられる気迫は凄まじい。
デラウェアは剛剣を構え防御体勢に入る、いくら質量差があれど一点に集中した突きの破壊力は穴ぢることはできない。
迫りくるソウルキングの刃、剣の先端がデラウェアに届―
かなかった。
何が起きたか、ソウルキングはデラウェアの頭上を飛びそのまま通過してしまっている。
軌道はずれていないまっすぐ一直線に飛んでいる。
「ヨホ!?」
デラウェアはぶつかる寸前で人間形態に戻っていた。
その結果ソウルキングの狙ったポイントはデラウェアの頭上へと変わってしまったのだ。
「悪いな、あんたと長々やり合う気はないって言ったろ・・!!」
デラウェアは剛剣を構える。そして飛び上がりソウルキングの背に張り付く。
「ぶっ飛べえっ!!」
「っ!?」
デラウェアの全力の一振りが放たれる。ソウルキングもすぐさま身を翻して剣でその一撃を防ぐ。
しかし彼の突進の勢いはまだ死んでいない、そこに加えてデラウェアの一撃の勢いがプラスされる。
「ちょっ!?貴方っ・・・!あーーーーーーーー!!」
ソウルキングに致命傷を負わせることはできない。
だからこそこの戦闘を終わらせることを優先する。
例えば、リングアウト。
ソウルキングはそのまま遥か彼方へと吹き飛ばされていく。
今はホーマーを探すことが先決、デラウェアは吹き飛んだソウルキングを見送り、犀の姿となりビーフを追い走り出した。
「ビーフ!俺だ、こっちはなんとか振り切った!」
電伝虫でビーフと通信する。
しかし彼からの応答はない。
「くそ・・!ビーフ・・・!何やってんだよ・・!」
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