新世界 海軍本部 ニューマリンフォード。停船所に喧嘩屋拠点船ストライフトリガー号が到着した。船から降りるクルーを待ち構えているウェーブのかかった金髪、黒いコートに赤いチェックのパンツの女。
彼女こそ喧嘩屋総長ホーマー・アデレード。
「おっすおつかれー、ってデリどしたの?めちゃくちゃ元気ないじゃん」
ホーマーはうなだれたデラウェアの肩に手をまわし無理矢理笑わそうと頬を引っ張る。
「デラウェア兄さん大将黄猿に生意気言っちゃってそのこと気にしてるんだって」
「小心者ね~」
ウイとブルーレットが後方で笑っている。
「デリ。デリデリ。黄猿なんてまだまだ甘いって。マジで怒らしちゃなんねーのは元帥赤犬サカズキだってーの。黄猿なんか赤犬に比べりゃ大したことないんだからきにすんなって」
「わしがなんじゃと?」
場が凍り付く、否、この場合燃え盛ると言っていい。
マグマのように燃え盛りその場の全員汗が止まらなくなる。
ホーマーとデラウェアが振り向くとその声の主、海軍元帥赤犬ことサカズキが立っていた。
「おどれらみたいなのがここで何しちょる?」
「わ、私らボルサリーノさんに呼ばれてここに来たんす・・・」
ホーマーは怯えた笑顔で顔を合わせることも出来ずに説明する。
「ボルサリーノなら中におる、今ばたついちょるからのう、何の用でここに来たかは知らんが邪魔にならんようにしとれよ」
そう言うとサカズキはその場を去っていく。
サカズキの姿が見えなくなって数秒、やっと動けるようになった全員が息を吐きだす。
「こええ!なんだあれ!」
「な!言ったろ!赤犬やばいんだって!赤犬マジでやばいんだって!」
「総長~!聞こえちゃうって~!」
「ブルーも声デカいってー!!」
騒ぐホーマーとデラウェアをウイとブルーレットが止めようと更に騒ぎ立てる中ビーフだけは静かに立ち尽くしていた。
「なんでいビーフお前は余裕だってのか?」
ホーマーが言う。
「ん?ああ僕は料理人だから火は恐くないんだよ」
「そういう話か?」
デラウェアが呆れ返る。
「さて、おふざけはここまでにしていきますか。」
気を取り直せてもいないのだが一行は海軍本部へと入っていった。
海兵に案内されボルサリーノの部屋へと向かう。
「よく来たねえ~喧嘩屋ぁ」
「いえいえ御呼びくださり光栄ですよボルサリーノさん。」
「実は急ぎ頼みたいことがあってね~」
「お任せください、我ら喧嘩屋、暴力で解決することならなんでも承ります。」
「天竜人の護衛をお願いしたいんだよね~」
部屋にいたクルー全員の顔から笑みが消えた。
「ん?嫌か~い?」
全員が心の中で叫ぶ。
断れ、断れ総長。
いくら報酬が弾もうが天竜人と直接関わるのはリスクが高すぎると。
頼む総長断ってくれ。
鳴りやまぬ断れコール。
こーとわれ
こーとわれ
こーとわれ
こーとわれ
「喜んで!!」
ToBeContinued