ビート ストローハット   作:Jaycob

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イイワケ

「ホーマー!お前言い訳あるならしてみろ!おい!」

 

デラウェアの叫び声がニューマリンフォードに響き渡る。

 

「納得いく説明ができないなら今ここで俺がお前をぶん殴る!」

 

彼が姿が変貌していく。背中と腕の筋肉がみるみる膨張していき殺気が溢れる。

さすがにホーマーも身構えずにはいられない、が場所が場所である。

大将黄猿の部屋の前で事を構えるのはどう考えてもよろしくない。

 

「てめデリ!落ち着けって!こんな所で能力使うな馬鹿!海兵さん達構えちゃってんだろ!」

 

「馬鹿はお前だ!正気かよ!なんだってこんな仕事」

 

「やめろ聞こえちまうだろ!!」

 

黄猿の部屋の戸を指さして人差し指を口の前に立てる。

おそらく聞こえてしまっているのだろうがこれ以上騒いでは黄猿が部屋から出てきて余計にややこしくなる。

 

「ちょっと、ここで暴れたいなら僕が相手になりますよ?」

 

そこに一人の青年が物怖じもせずに二人の間に入る。

桃色の髪に正義という文字を背に負うその青年がデラウェアを睨むのではなく、ただ目を見つめ優しく微笑む。

それだけでデラウェアは姿をみるみる人へと戻していく。

 

「結構です。」

 

喧嘩屋クルー一同は騒ぎから逃れるようにコソコソと船へ向かい始める。

しかしホーマーだけはバツの悪そうな顔でその場から動かないで青年を睨みつける。

 

「久しぶりじゃん。」

 

「そうだね。噂では聞いてたけど君が本当に賞金稼ぎのボスになってるなんて。とても大変そうだね。」

 

「お前こそ。今大佐なんだって?」

 

「うん、やっとね。まだまだ未熟だけど、いろんな人たちの力を借りてやっと少しだけ強くなれたんだ。」

 

「強くか。」

 

「ホーマー、君だって強くなったんじゃない?凄い覇気を感じるよ。同じ海兵見習いだった頃とは比べ物にはならない。」

 

「やめろよ。そういうの。」

 

ホーマーは青年の優しい声を突きはね、そのまま背を向け仲間たちの後を追いわざと青年に聞こえるように言葉を残す。

 

「虫唾が走る」

 

 

所変わりニューマリンフォード停船所。

ストライフトリガー号にクルー全員が乗り込み遅れてホーマーも追いつく。

 

「はい、んじゃ改めて今回のお仕事について説明します。」

 

ホーマーは総長とデカデカと書かれた椅子に腰をかける。

 

「まさかの聖地マリージョアまでの天竜人の護衛だ。」

 

「ああああ嫌だあああああ」

 

「総長そんな仕事私達には厳しいってー!」

 

「うるっさい!引き受けちまったんだから肚くくれや!」

 

子供のような言い合いをする中ビーフは冷静に口を開く。

 

「その通りだ、引き受けたのだからもう後には退けない。」

 

「そうね~、下手なことして天竜人様を怒らせさえしなければ~悪い話じゃないわよ~」

 

ブルーレットも同意する。

デラウェアとウイは未だに不安そうな顔でホーマーに視線を送り続ける。

 

「でもよ、なんたってそんな仕事を海軍は俺たちにまわしたんだ?」

 

デラウェアが首を傾げる。

確かに世界貴族である天竜人を賞金稼ぎが護衛するというのはあり得ない話だ。

それこそ海軍か世界政府が直々に護衛につくのが常である。

 

「いやそれがその天竜人が護衛を断ったんだと。自分にそんな大げさな人員を割くことないって」

 

「天竜人が!?それ言ったのか!?」

 

「なるほど、そこでメンツだけは保とうと形だけの護衛を外注したのか」

 

「はいビーフ正解!」

 

「その天竜人は~今どこにいるの~?」

 

「それが今こっからちょっと離れた島に滞在してるらしい。小さい船で2,3人使用人連れてマリージョアに帰るつもりだったらしいけど、流石にそれはヤバいよなって。」

 

「・・・・わかったよホーマーの決めたことだもんな。やるよ俺ぁ。とりあえず航路見とくわ。」

 

デラウェアの表情が変わる。それに合わせてウイもため息をつきながらデラウェアの手伝いに向かう。

それぞれが持ち場につきさっきまでのなあなあな空気が嘘のように張り詰める。

出発は明朝、天竜人を迎えに行きそのまま聖地マリージョアへと向かう。

 

そして朝を迎える。

 

「世話になる、喧嘩屋の皆さん。私はドンキホーテ・ミョスガルド。マリージョアまでよろしく頼む。」

 

ToBeContinued

 

 

 

 

 

 

 

 

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