謎のテロリストの襲撃されたその日の夜。
アグモンはとある場所に向かっていた。
そこは落書きが多く書かれており、不法投棄がされている市営多古海浜公園という場所だった。
普段から不法投棄もされており、誰も立ち寄らない場所で破棄されているソファに座っている一つの人影に向かっていく。
「八神君」
ふと、近づくアグモンに気付いたその影はアグモンの本名である八神の名を呼んだ。
「オールマイト、お疲れ様」
そう言いながら、アグモンは手に持ったコーヒーをオールマイトに渡した。
オールマイト、それはこの世界において最も有名で最強のヒーロー。
だが、その姿は世間では知られておらず、ごく一部の者しか知らない姿だった。
「身体の調子は?」
「未だに悪化は続いている。
それでも、少しは希望が持てたよ」
そう言いながら、疲れた様子を見せながらも確かな希望を持てたように見つめていた。
「それだったら、良かった。
その後継者って一体どんな子なの?」
「無個性の子だった。
だけど、その中にある可能性に私は賭けてみたくなった。
あの時になって、君の戦う理由も少しは分かったような気がする」
そう言いながら、笑みを浮かべながらオールマイトは未だにゴミが残る公園を見つめる。
「人間には無限大の可能性がある。
私は人々の希望になる為に戦ってきたが、君の言う人々の可能性について、少し分かっていなかった所があったと思う」
「そうかな?」
「あぁ、私は平和の象徴というのに拘っていた。
そう言う意味では、他のヒーロー達を信頼していなかったかもしれない。
だけど」
そう言いながら、オールマイトは思い出すように
「君と君の相棒が見せた可能性のように、私はあの子を信じようと思う」
「そっか、でもオールマイト。
もしかしたら、そんなに時間がないかもしれない」
「それはどういう事だい」
先程までの明るい話題とは変わるようにアグモンの目つきは変わっていた。
「あいつが、未だに生きている可能性が出てきた」
「っそれは本当か!!」
その言葉に驚きを隠せないオールマイトはトゥルーフォームからマッスルフォームへと一瞬で変わる。
「今日、起きた事件で相手した敵が言っていた。
俺と相棒が手を組んだら厄介だと。
あの姿になれたのは、あの一度っきり、そしてそれを知っているのは俺と相棒、オールマイト、そして」
「オール・フォー・ワン!!」
その一言と共に手に持っていたコーヒーを握り潰す。
「奴はあの時の戦いで深手を負っているから動けないと思う。
けど、今回の敵のように裏で動いている可能性がある」
「まさかっ、だとしたらっ」
「焦らなくても良い」
そう言い、アグモンは言う。
「奴がこれまで行動しなかったのには、計画を立てているからだと思う。
それで動かないならば、その間に育てれば良い。
あなたが信じた子だ、きっと、それを超える可能性を秘めているから」
「・・・その通りだね、八神君。
君の言う通りだ、私が彼を信じなければどうするだ」
そう言い、トゥルーフォームが解除され、落ち着きを取り戻す。
「それに、どんなに無茶だろうと。
俺が作ってみせる」
その言葉に頷きながらオールマイトもまた、立ち上がる。
「分かった。
君と、そして君の相棒が繋いだ奇跡のように」
その言葉と共にアグモンは再び歩き始め、同時に朝日が昇りながら、その姿は映し出されていた。
そこにはかつての戦いで見せたオールマイトの姿と、そしてオールマイトが奇跡だと言った姿、オメガモンとしての姿が一瞬だけ移される。
アグモンの進化系統は
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ウォーグレイモン
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シャイングレイモン
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ビクトリーグレイモン
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ブリッツグレイモン
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エンシェントグレイモン