人影が少ないビルの隙間。
そこでヒーローと敵の戦闘が行われていた。
「ぐっ!!」
ヒーローの名前はインゲニウム、ターボヒーローとして活動している彼は街中で不穏な影を見つけ、現場へ急行した。
そこで待ち受けていたのは世間でも多くのヒーロー達を殺してきた敵、ステインだった。
戦闘中、インゲニウムはステインに接近するも、その手に持った武器によって傷がつけられるのと同時に身体が動かなくなっていた。
「死ね」
その一言と共に、ステインはその手に持ったナイフをインゲニウムの足に向けて貫こうとした。
「悪いが、殺させる訳にはいかない」
その言葉と共にステインが振りかぶったナイフがインゲニウムへと突き刺さる直前、彼の前に奇妙な形をした刀がナイフを弾く。
「っ!!」
直前、ステインはその場から去ると同時にその姿を見た。
そこに立っていたのは両手に奇妙な形をした刀を構えている龍を思わせる鎧を身に纏った存在だった。
「あなたは」
「ガイオウモンだ。
久しいな、天明」
「幸一か!!」
ガイオウモンの正体を知ったインゲニウムは共に本名を呼び合った後、ガイオウモンの手を掴み、そのままインゲニウムは立ち上がる。
「状況は少し把握している」
「相変わらず姿の変化に驚きを隠せないな。
だけど、今はその姿が良いかもしれない」
そう言いながら、インゲニウムは目の前にいるステインを見つめる。
「ほぅ、アグモンか」
アグモンという名前を聞いたステインもまた笑みを浮かべる。
「なるほど、貴様の事もよく知っている」
「なに?」
その言葉に疑問に思うガイオウモンだが、その刀は真っ直ぐと見つめる。
「なに、貴様は不合格だが、合格に近いと考えている。
見返りを求めず、誰かの為に戦う、まさにヒーローに相応しい男だ。
だが、貴様はサイドキック一人を失い、市民の群像を演じるようになった!!」
その言葉にガイオウモンは否定する事はできなかった。
「貴殿が言っている事も理解した。
だが、我には全ての人々を助ける力はない。
オールマイトのような力がない。
ならば、目の前にいる民を守り、危険を犯さないように教えを広げる。
偽物でも、それぐらいはできるだろ」
「愚問だったな。
それと同時に認めよう。
貴様もまた自己犠牲を厭わない英雄だと言う事を」
「幾ら貴様に認められようと、変わらない。
何よりも我らはヒーロー、ならば誰かの為に戦うだけの話だ」
「っ!!」
同時にステインは先程までガイオウモンの隣に立っていたはずのインゲニウムがいない事に気づく、
「増援をっ!!」
だが、ステインの耳に聞こえてきたのは遠くへと走る足音ではなく、自身の後ろへと向かう足音だった。
それは地面からではなく、すぐ近くの壁から聞こえており、後ろを一瞬見ると、そこには既に攻撃に移ろうとしているインゲニウムの姿があった。
「ちっ」
ステインはすぐにその場を下へとかがみ、後ろへと下がる。
だが、そこに待ち受けていたガイオウモンは刀を振り下ろし、ステインに向けて攻撃を仕掛ける。
手持ちにあるナイフを使い、その攻撃を受け流すも、インゲニウムは瞬時に近づくと同時にステインの脇腹を抉るように殴る。
「がはっ!!」
脇腹に突き刺さる痛みに一瞬気絶しそうになるステインだが、その勢いを利用しガイオウモンを踏み台にし、飛び上がる。
建物にある窓などを使い、そのまますぐに建物の屋上まで飛び上がると同時に、そこから逃げ出す。
「連携、確かに厄介な奴らだ。
それに見誤ったようだな」
そう言いながら、ステインはそのまま建物を行き来しながら、その場を去っていった。
「ぐっ待っ「落ち着け」アグモンっだが」
「今の貴様が追ってどうする。
もう追っても、追いつかないだろ、それよりも」
そう言いながらガイオウモンはアグモンへと退化すると同時に近くにあったコートから医療器具を取り出す。
「お前、足に怪我をしているだろ。
それなのに無茶をしてどうする。
まずは治療、でないとヒーロー活動もできないだろ」
「だがっ!!」
「お前の速さはこれからも多くの人々を助ける。
だから、走れなくなるような事になるな」
アグモンからの言葉を聞き、落ち着きを取り戻したのか
「すまない」
「とにかく、これから今回の事を報告する。
まぁ世間からどのような声が来るのか分からないけどな」
そう言いながら、アグモンはそのまま携帯で警察や救急車に連絡する。
世間ではその後はステインのヒーロー殺しの初めての失敗という事で大きく話題になった。
「それにしても、まさかこの時期でヒーロー殺しと出会うとは不穏だな」
そう言いながらも、アグモンもまたすぐに来るだろう職場体験の生徒への指名を考えていた。
アグモンの進化系統は
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ウォーグレイモン
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シャイングレイモン
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ビクトリーグレイモン
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ブリッツグレイモン
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エンシェントグレイモン