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「そうか…特地、異世界からの軍勢か…」
部屋の中でゼロ─スザクの話を聞きL.L.はそう呟いた。部屋にいるのは彼らのみであり無論、部屋に記録媒体はなく、周辺の人払いは済ませている。尤も、誰かが入ってきたとしてもL.L.のギアスで忘れさせることができるが。
「すまない、君たちの忠告を聞いてながらこんな事になってしまって…」
「いや、こちらも『Cの世界』絡みかと思っていたがあんな化け物共が出てくるとは思ってもいなかったからお互い様だ」
L.L.とC.C.は数ヶ月前に日本に着き秘密裏にスザクと接触し門らしきものが開いた感覚を受けたことを話していた。その後しばらく警戒していたが結果は知っての通り、『Cの世界』どころか異世界の軍勢が現れるといった事態が起きたわけであった。
「それでルル…いやL.L.、君はこの件についてはどうするつもりだい?」
「ルルーシュでいい、あくまでL.L.は表向きの名だ。それで特地の件だが、『ゼロ』として参加するつもりだ」
「…一応理由を聞いてもいいかい?」
「特地の件がまだ『Cの世界』の理を壊した事による影響とは関係ないとは言い切れない。多くの死者が銀座事件で出た以上、それを見極める責任が俺にはある」
「わかった。それと、君がゼロになるなら俺はどうすればいい?」
「それについてはすでに考えてある。スザクには変装して同行してもらいたい。ゼロとして動けない、または動きづらい時には代わってくれ。咲世子には話を通してある」
その後L.L.はスザクにある事を話した。彼らが来る前に感じたという門の反応が同一であれば敵がこちらの情報を得る為に何名かこちらの人間を拉致している可能性がある。その為半年前から銀座で行方不明になっている人間がいないかの調査をする必要があるとの事であった。
「なるほど…もしそうなら早く調査しないと…」
「その辺はシュナイゼルあたりに任せるとしよう。とにかく、特地に行くメンバーを選定しなくては。リストはあるか?」
L.L.はリストを受け取り、メンバーの選定を始めていた。
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メンバーの選定を終えてから三ヶ月、先行派遣隊の特地入りが一週間に迫った日にゼロ(L.L.)は格納庫へ向かっていた。そこにはラクシャータの姿があった。
「ゼロ、待ってたわよぉ」
「蜃気楼の修理は完了したようだな」
「修理って言うか、殆ど一から作り直したんだけどねぇ。前と違うのは稼働時間の延長とハドロンショットの威力を20%くらい上げたくらいねぇ」
彼女達の前には以前の戦いで失われた蜃気楼の姿があった。完全に大破した本機を先程彼女が述べた通り修理という名の再生産を行い、ドルイドシステムの方もロイド博士の協力の元で作り直し、あとは少しばかりの改良を加えたといった形である。
搭乗機に蜃気楼を選んだ理由としては、以前使用した月虹影では機体が大きいことと複座式であるため、単座式の蜃気楼の方が汎用性があるのがひとつ。
もう一つは防御面で優秀な蜃気楼を使う事で万が一撃墜されてL.L.もといルルーシュの姿が露見するのを防ぐためでもある。
「にしてもゼロ、何で私じゃなくて
「ラクシャータにはロイド達が得た特地のデータをもとにKMFの調整プランやオプションパーツの開発を頼みたい。例の天才児達も使ってくれ」
「フレームコートは?」
「いらん。向こうには侵略目的で行くわけではないからな、向こうの戦力から鑑みるに紅蓮特式で充分すぎる」
会話からわかる通り、特地派遣隊にはロイド、セシル、カレンの参加が決定していた。もちろん彼らにはL.L.の同行については話を済ませていた。
そして一週間が経ち、シェルターで厳重に封鎖されている門の前で終結している黒の騎士団に対し総理大臣、本居慎三による演説が行われていた。
「黒の騎士団の皆さん、ついにこの時がやってきました。これから皆様が向かうのは未知の地です。そこにどういった危険が待ち構えているかわかっていません。しかし私は日本の首相として、また合集国日本の代表として皆様が与えられた任務を全うし、無事に帰って来ることを強く確信しています」
「では次に黒の騎士団CEO、ゼロからの言葉です」
「諸君、君らの目的は今回の首謀者の拿捕以外にも帝国に拉致された日本人の救出も含まれている!よって、街への攻撃には充分に配慮せよ!そして必ずや目的を達成し、平和を手に入れようではないか‼︎」
シュナイゼルらの調べとL.L.のギアスによる帝国兵の自白で少なくとも三名の日本人が拉致されている事が判明していた。彼らの救出も今回の派遣の目的である。
「銀座事件には現れなかったが、門の向こうにはKMFを撃破しうる存在がいるかもしれん‼︎諸君らは細心の注意をもって任務にあたってくれ!では間もなく突入する!」
各員はKMFや装甲車、戦車や機動戦闘車などに乗り込んでいく。
「全隊、突入!」
突入の合図とともに各部隊が門に突入していった。そんな中、黒の騎士団の一人、倉田が近くにいた伊丹に話しかけた。
「あの、伊丹さん。門の向こうに猫耳娘っていますよね?」
「ん?…いないわけないだろう?」
これはある世界とつながったもう一つの世界の物語──
二つの世界をつないだものを人はこう呼んだ──
─ GATE ─と…
すまない狭間さん…トップが同行する以上ゼロが言葉を贈る形になるんや…
次回以降から本格的に絡ませるつもりです。
ちなみにゲートメンバーは全員黒の騎士団所属になっています。(何人か詳しい経歴をのちに書きます)そのため制服も黒の騎士団の制服です。まぁ狭間さんとかは藤堂さんが着てるような服装ですが。また、黒の騎士団にこれといった階級がなかったので最後の倉田のさん付けはそのためです。
それでは解説です。
『復活の蜃気楼』
ぶっちゃけ月虹影を完成させたのと迷いましたが資料が少な過ぎるのでこちらにしました。
あとゼロビームを帝国兵に見せて神の雷だーとか恐れ慄かせたいのもありますw
『本文のキャラ以外のコードギアス側の参戦キャラ』
C.C.、ジノ、玉城、南、藤堂、千葉、ジェレミアです。
特にジェレミアは本作ではゼロの命令で二重スパイをしていた設定にしたのでそこまで白眼視されてません。多分場合によって追加入ります。
玉城を入れたのは彼がちょくちょく言ってたゼロとの関係とゲート原作のあるイベントを絡ませて面白い事を考えてるからです。
絶対特地メンバーにロイド選ばれた時ラクシャータに「残念でしたぁ♪」って言ってそう。
『拉致メンバーの確認の経緯』
シュナイゼルが行方不明者の確認をしてる間にL.L.が特地語ある程度覚えて捕虜に特地語でギアスかけて詳しい特地語を教えてもらったあと各捕虜に片っ端からギアスかけて情報吐かせた次第です。
ちなみにスザクも入れ替わった際に問題ないよう特地語を覚えさせられてます。
さて次回は特地側の話とアルヌス攻防戦です。
特地でKMFを大暴れさせますので楽しみにしてください!