というより、この小説見るたびお気に入り登録者増えてるのですが、皆さんこれを登録しろってギアスでも掛けられてるのでしょうか?
さて、今回は炎龍戦です。
今回オリ設定入ります。
伊丹達はロープを使い件のエルフ少女を井戸から引き揚げる。
「栗林は車から拭くものを‼︎黒川は彼女を診てくれるか?」
「了解!」
「わかりました」
栗林は車に向かい、黒川がエルフ少女の様子を診ていると倉田がどこからか取り出したデジカメで写真を撮っていた。
「隊長、エルフ、エルフっすよ‼︎」
「なんだ倉田、お前エルフ萌えか?」
「いえ自分はケモノ娘一筋ですが、エルフがいるならケモノ娘もいるはずですよ絶対‼︎」
「なぁ南、エルフって何だ?」
「確か精霊とかの類いって聞いたことはあるな…」
「へぇ、あのトンガリ耳が精霊か…」
「はい、見世物じゃないからあっち行く‼︎特に倉田‼︎」
栗林の怒鳴り声で隊員達は蜘蛛の子を散らすように去っていった。しばらくして黒川がエルフ少女の容体を告げに伊丹に近寄った。
「あの子は大丈夫そうか?」
「体温が戻ってきたので取り敢えず命の危機は脱しています。それで、彼女はどうしましょうか?」
「うーん…集落はこの有様だし、このまま放置するわけにもいかないから保護って事で連れて行こう」
「隊長ならそうおっしゃってくださると思っていましたわ」
「僕が人道的だから?」
「さぁどうでしょう?隊長が特殊な趣味をお持ちだからとかあの子がエルフだからとか、色々正直に話しては失礼になるかと」
「は、ははは…」
その後伊丹達は報告のために一度アルヌスまで帰還することにし、ついでにコダ村で例のドラゴンについて聞いてみたところ、あのドラゴンは炎龍と呼ばれはるか昔から人々から恐れられている古代龍であり、人やエルフなどの集落を次々に襲い回る習性があるという。しかし、炎龍の活動期はあと五十年は先らしいが今はそんな事はコダ村の人には無関係であり避難の準備を進めた。
伊丹達も彼らをそのままにしておくわけにもいかず、安全なところに退避できるまで護衛をする事にし、アルヌス駐屯地にその事を報告した。
一方でアルヌス駐屯地では伊丹達の報告を聞いたゼロはカレンを呼び出していた。
「ゼロ、私に指令とは?」
「あぁ。カレン、君には第三偵察隊の援軍に行ってもらいたい。どうやら炎龍と言う大型のドラゴンに遭遇し、コダ村の人達が退避するまで護衛をしているのだが、いくら生き物とて炎龍に暁二機で対処できるかわからない。故に紅蓮にて援護してくれ。出来るな?」
「わかりました。ですが、その炎龍に輻射波動が通用するでしょうか?」
カレンがそう言うのにも訳があった。丘での戦闘時にワイバーンに輻射波動を浴びせたところ、何秒か耐えていたのであった。
その事を疑問に思ったロイドがワイバーンの鱗を採取して調べたところ、どうやらワイバーンの鱗には電磁波を弾く性質がある事が判明していた。その為一種の電磁波である輻射波動に耐えていたとの事である。同じドラゴンである炎龍にも同様かそれ以上の性質を持っている可能性がある。
「炎龍に輻射波動が通用する可能性は低いと私は見ている。しかし、ここからコダ村との距離が離れていることと、いつまた炎龍が来るかわからない以上、速力のある紅蓮特式が最適と判断した。それに輻射波動が効かなくとも防御に使えばコダ村の人を炎龍から守れる筈だ。それと人員輸送車を一台抱えて向かってくれ。運転手は任せる」
「了解。準備を進め次第向かいます」
カレンが部屋を出て行くとゼロは顎に手を当てて考え事をしていた。
そんな彼に先ほどから部屋の隅でくつろいでいたC.C.が問いかけた。
「どうした?考え事か?」
「…炎龍は何故五十年も早く目覚めたんだ?我々がここに来た事でイレギュラーが起きたか?」
「そいつが人語を話せない以上わかる訳がないだろう。それに、長生きしてると時間の感覚が曖昧になる。案外炎龍からすれば十分くらい早く起きた感覚かも知れんぞ?」
「…それはお前の実体験か?」
「…さぁな?」
────
避難を行なっている魔導師のカトー老師とその弟子レレイは馬車で歩を進めていたが渋滞で進めなくなっていた。話を聞くと荷物の積みすぎで車軸を折った馬車が道を塞いでいるらしく、負傷者もいるらしい。
仕方なくその場で待機していると二人の視界に大きな緑色をした単眼の巨人─暁が目に入った。
「なんじゃあれは?あんなオーガー見たことないのぉ」
「あの感じ…鎧を着ている?」
するとそのオーガーらしきものの一体が立ち止まり、首の後ろあたりが飛び出し、中から髪を立たせた男─玉城が現れたのを見てカトーは仰天した。
「何と⁉︎人が中から出てきおったぞ⁉︎」
「……お師匠、多分あれはオーガーではなくて巨大な鎧のような物だと思う。でなければ人が出てくる理由が解明できない」
「ほー鎧とな?しっかしどこの兵士じゃ?帝国では無さそうじゃが…」
見ると男は何やらレレイ達の知らない言葉で何か指示を出しており、見ると近くには黒い服を着て杖のようなものを持った人達があちこちを回っていた。
レレイは馬車を降りて先に進んで様子を見てみると倒れて苦しんでいる馬と、馬車から投げ出された人達が横たわっていた。
「この子が一番危険な状態…」
レレイは倒れている少女の容体を見ようとするとそれより先に黒服の女性兵士が容体を見ていた。
「医術者…」
すると先程の馬が突然立ち上がって暴れ出し、レレイに向けて前足を振り下ろそうとするが、パパン‼︎と音が鳴り馬が血飛沫を出して倒れていった。音のした方を見ると先程の大鎧が首の付け根から黒服の兵士が持っているのと同じような筒を出していた。恐らくそこから何かを出して馬を鎮めたのだろう。
「大丈夫かい嬢ちゃん?」
「玉城‼︎不用意に撃つなよ!女の子の方に当たったらどうすんだ⁉︎」
「わ、悪い南…ついとっさに…」
レレイは男が何を話してるかわからないがこれだけははっきりわかった。
「この人達が…私を助けた…?」
その後、移動準備が整いコダ村の住民達の避難が始まった。しかし道はこの前の雨でぬかるんでおり、車輪が埋まって動けなくなったり、再び荷物の詰め過ぎで車軸が折れたり、逃避行は困難を極めた。途中カレンが合流し彼女が持ってきた人員輸送車に馬車が壊れて歩く事になった老人や女子供を乗せたり、車輪が埋まり動けなくなった馬車を暁で持ち上げたりと出来る限りの手助けをしていた。
逃避行から数日が経った頃、村人達に疲れが見え始め、伊丹達もトレーラーに積んだ暁の予備武装を出来るだけ持ってそのスペースに住民を乗せているがエナジーフィラーの関係上、早いところ避難先を見つけないとエナジー切れを起こす可能性があった。そんな中、道の真ん中で座り込むゴスロリ少女を発見した。空には無数のカラスが飛び回り、自身の身長の倍以上はあろう巨大なハルバードを抱えているさまは異様であった。
「ん?ゴスロリ少女⁉︎」
「うわぉ!等身大の球体関節人形か?」
「あー、勝本、古田。もしかしたら例の拉致被害者かも知れないから話しかけてくれる?」
「了解」
二人が例のゴスロリ少女に近づき話しかけるとどうやら話は通じているようであり、こちらに近づくと何かを話しかけてきた。
「えーと、何て言ったかわかるか?ある程度わかるが自信がなくてな…」
「いや、どこから来たみたいなことは聞こえますが、ハッキリとは…」
伊丹達が口籠っていると近くにいた村人達が彼女を取り囲んで歓声を上げていた。ところどころ聞こえる単語から察するに彼女はどうやら神官の類であるようであった。少女は合流してきた紅蓮特式や暁を興味深げに見上げていた。
「あれはなぁに?」
「グレンやアカツキっていう黒の騎士団さん達が使う大鎧だって!」
「へぇ、大鎧ねぇ…それで、黒の騎士団ていうのはこの人達のことぉ?」
「うん!騎士の格好してないけど良い人達だよ!あと、この乗り物すごく乗り心地が良いよ!」
「ふぅん…じゃ、ちょっと失礼♪」
少女は突然伊丹の膝の上に座り込んだ。その後すぐにどかそうとする伊丹とそれを拒む少女の攻防戦が続いたが、伊丹が窓側半分、少女が車内側半分ということで決着がついた。余談だが、その様子を南が少し羨ましそうに眺めていたのは別の話である。
その後しばらく移動し、あたりは岩肌が見える丘となり、照りつける太陽が伊丹達や村人達の体力を削っていった。
「なぁ、ここの太陽って日本より暑くないか?」
「多分ここの気温は日本より高いってところですね」
「どーりで暑いと「隊長‼︎」ん?どったのカレンちゃん?」
「後方に大きな熱源反応あり!恐らく炎龍と思われます‼︎」
「なっ⁉︎わかった!カレンちゃん達は先行して炎龍の相手を頼む‼︎俺達もあとから続く‼︎」
「了解!」
「よっしゃ!ドラゴン退治だ‼︎」
「暁でどこまで相手にできるかだな…」
カレン達は後方に向かい、伊丹達も方向転換し急行した。
すでに後列は炎龍に襲われており、吐き出す炎に焼かれたり、爪で引き裂いたり噛み殺されたり、中には暴走した馬に踏み潰されたりする者もいた。
そんななか、炎龍は一つの家族に狙いを定めた。
「お母ちゃん、早く‼︎」
「だめ、もう足が…」
「メリザ、立つんだ‼︎」
逃げようとする家族に炎龍は火を吐き出し、メリザ達一家はもうだめだと目を瞑る。しかし、いつまで経っても熱さはやってこず、目を開けるとそこには大きな右手を持った真紅の大鎧、紅蓮特式が右手から紅い光を出して一家を守っていた。
「これ以上やらせるかぁ‼︎」
カレンは操縦桿を押し込み、炎龍に突撃する。
(輻射波動を照射して避けられたら被害が出る、直接掴んでやれば…!)
炎龍は本能的に紅蓮特式の右手が危険と察したのか、飛んで逃げようとするが、追いついた暁や戦闘車両の銃撃に気を取られ、追い越されて背中に回り込まれてしまう。そして背鰭の一つの根本を紅蓮特式の右手が掴んだ。
「よし!いっけぇカレン‼︎」
「弾けろトカゲ野郎‼︎」
カレンはスイッチを押し、輻射波動を炎龍に浴びせる。
しかし、輻射波動は炎龍の鱗に当たった途端に霧散し、不発に終わってしまった。
「嘘⁉︎耐えるどころか効いてない⁉︎…うわっ!」
炎龍は地上に急降下して紅蓮特式を振り解き、尻尾を振るうが紅蓮特式は間一髪で避けることができた。
「ええい、こうなったらカレンに代わってこの玉城様が相手になってやる!」
玉城がそういうやいなやバズーカを構えて炎龍に突撃するが、炎龍は玉城の乗る暁に向かって行き、尻尾を暁に直撃させる。暁はくの字に折れ、爆発するが直前に脱出装置が働き、玉城は強制的に飛ばされた。
「チクショー‼︎ここでもかよ⁉︎」
だが尻尾が当たる前にバズーカは発射され、放たれた弾は炎龍の顔面に当たり、左頬と牙の一部を吹き飛ばし、炎龍は雄叫びをあげた。
「爆発物は効くようだな、勝本!パンツァーファウスト!南さんも頼みます!」
「了解!」
「了解!っとと、後方の安全確認っと」
(馬鹿、早く撃て!)
南はトレーラーから持ち出したバズーカと左腕のグレネードを撃ち、一拍遅れて勝本のパンツァーファウストが放たれるがパンツァーファウストの方はガク引きを起こして見当違いの方向へ飛んでいく。
すると伊丹の近くにいたゴスロリ少女が扉を蹴破りハルバードを投擲する。ハルバードは炎龍の足元の地面に当たり、衝撃で炎龍がバランスを崩す。
それによりパンツァーファウストの弾頭は炎龍の左腕の付け根、暁が放ったバズーカは炎龍がバランスを崩したことで外したものの、グレネード三発はそれぞれ左右の太腿と腹部に当たり、着弾部は吹き飛び、左腕は落ちた。
炎龍は再び雄叫びを上げると伊丹達を睨みつけ、空へ飛び立った。カレンは逃すまいと追撃しようとするがエナジーの減少を示す警告音が鳴り、追撃を断念した。
その後亡くなった人の追悼をし、避難を再開した。大半の生存者は近隣の身内や他の街や村で生活する事となった。怪我人や他の者はどうするのか村長に聞くと、村長は他の村人達も自分らのことで精一杯であり、他の者たちの心配をしている余裕は無いらしい。伊丹らは村長達を見送ると、残った者らの事について考えた。残ったのはケガをした女性や男性、身内を亡くした子供や老人やそれ以外の理由で残った者達で計二十五名であった。彼らはどこか不安そうな顔で伊丹を見ていた。
「ま、いっか…だぁ〜いじょ〜ぶ、ま〜かせて!」
伊丹はそう言いVサインを送るとアルヌスへと帰還していった。
今回色々あったので解説入ります。
『炎龍、輻射波動無効化』
いやね、これくらいしないと楽に炎龍討伐しちゃって紅蓮無双になって、もう全部こいつだけで良いんじゃないかなってなるのでこうしました。一応鱗さえ取れればそこから効くようになります。
『安定の玉城』
お約束というか、脱出装置が専用機みたいなもんだからね。でも一矢報いたよ。しかしおかげで《特地で初めて撃墜された奴》っていう不名誉な名前付いちゃったけどw
『炎龍、原作よりボコボコに』
KMF三機(実質二機)+第三偵察隊相手に左腕一本で済むのはあれですからね。
さて、次回は交流会ですね。ロウリィにC.C.とL.L.(ルルーシュ)を会わせますかね〜。