「あり得ない……」
「あぁ。
だが実に見ごたえのあるデュエルだ」
ぽつり、と呟かれた言葉に三沢は返す。
まさか返答があると思わなかった取巻は少しだけ三沢を見たが、すぐに視線を戻した。
「【サイバー・エンド】で【魔導法士ジュノン】に攻撃!
エターナル・エヴォリューション・バースト!!」
「させません。
速攻魔法【ゲーテの魔導書】を発動。
墓地の【ヒュグロ】と【ゲーテ】を除外し、貴方の場のモンスターの表示形式を変更させてもらいます」
今、カイザーの場にはモンスターが1体。
つまり表示形式を変更されるのは【サイバー・エンド】という事になる。
3冊の本が現れ、それぞれ魔導士達が呪文を唱える。
「ならば速攻魔法、【融合解除】を発動!
【サイバー・エンド】の融合を解除する!」
「なら【融合解除】で特殊召喚された【サイバー・ドラゴン】1体を裏側守備表示にします。
これで【ジュノン】を戦闘破壊できません」
「甘いぞ、手札からさらに【瞬間融合】を発動!
2体の【サイバー・ドラゴン】を融合し【サイバー・ツイン・ドラゴン】を融合召喚する!」
「キュォオオオ!!!」
分裂したはずの【サイバー・ドラゴン】はまた1体のモンスターへと融合する。
再び現れたカイザーのモンスターに取巻と三沢はうまく声を出せなかった。
このデュエルでカイザーは【サイバー・エンド】、【サイバー・ツイン】を合わせて5回も出している。
これで6回目だ。
「【サイバー・ツイン】、エヴォリューション・ツイン・バースト!!」
「くっ、【ジュノン】!」
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ。
【瞬間融合】で特殊召喚された【サイバー・ツイン】はエンドフェイズ時破壊される」
「ですが、この瞬間【魔導書の神判】の効果が発動します。
このターン発動された魔法カードは【融合】、【ゲーテの魔導書】、【融合解除】、【瞬間融合】の4枚。
よって俺は【グリモ】、【セフェル】、【ヒュグロ】、【アルマの魔導書】4枚を加えます。
そしてデッキから【魔導教士システィ】を特殊召喚。
【システィ】を除外し、デッキから【魔導書の神判】、【魔導法士ジュノン】を手札に加えます」
「一気に6枚も補充した!??」
「これで聖星の手札は9枚か」
そう、目の前で繰り広げられているのは学園の帝王と呼ばれる丸藤亮と期待の1年生である不動聖星のデュエルだ。
2人は互いに実力が拮抗しているため、暇があればよくデュエルしている。
その観客には聖星とよく一緒にいる十代達、そして同じ寮の三沢、カイザーとよく一緒にいる明日香。
最後に最近一緒にいるようになった取巻がいる。
「不動のやつ、カイザーに勝ったって話は本当だったんだな……
何なんだよあのデッキ。
手札が全然減らないじゃないか」
「あぁ。
今まで使っていたデッキは調整用のデッキだったんだろう。
俺もあのデッキに対抗できるようなデッキを作らないといけないな」
ちなみにこの場にいるのは取巻、三沢、カイザー、聖星の4人。
十代達は何故か連絡がつかず、彼らにこのデュエルを教える前にデュエルが始まってしまった。
「手札の【トーラ】、【ネクロ】、【アルマの魔導書】を見せて手札から【魔導法士ジュノン】を特殊召喚します」
「はっ!」
「【ジュノン】の効果発動。
墓地に存在する【魔導書院ラメイソン】を除外し、先輩の伏せカードを破壊します」
「墓地か手札の除外で1枚破壊か。
【ジュノン】も厄介だ」
「あれが不動の本当のエースなのか……」
激しく繰り返される攻防。
観客である自分達さえついていくのがやっとな世界に、どこかテレビを見ているような気分になった。
目の前で起こっているのに、どんなデュエルよりも遠い。
取巻はどうしてあそこまで実力がある聖星がレッド寮に所属していたのか理解できなかった。
「入学当初じゃ考えられなかったな……
こんな光景」
高等部に上がるまでカイザーの後を継ぐのは万丈目だと思っていた。
しかし彼はレッドに負け、さらにカードを捨てるという暴挙まで起こしてしまった。
それに対し聖星は学園最強のカイザーに勝ち、学園屈指の実力者になっている。
「それは俺も同じさ。
目の前の光景もそうだが、君が俺達と一緒に行動を共にする事になるなんてな。
俺としてはそっちが驚きだよ」
「……うるさい」
隣にいる友人からの言葉に取巻はつい顔をそらした。
確かに三沢の言う通りだ。
以前の取巻だったら格下である聖星や三沢達と一緒にはいかなっただろう。
それなのに今はこうやって彼らと普通に言葉を交わし、彼らのデュエルを間近で見ている。
どうしてこうなったのだろうと思いながら取巻は零した。
「あいつらがガキに見えてきたんだよ」
「ガキ?」
「俺はただデュエルをしにこの学園に入学したのに、いつの間にかブルーに染まって……
あいつらと一緒に誰かを罵倒しているのが当然だった。
デュエルはしているけど、入学したときしたかったデュエルじゃない。
けどどっかの暴力野郎に「何のためにアカデミアに入ったんだ?」って聞かれて、昔を思い出したら俺、こんなところで何やってるんだ?って思ってさ……」
昔は純粋に勝つのが好きだった。
勝つだけではなく、勝つ過程のデュエルも好きだった。
それなのに万丈目達と出会い、周り、特に先輩達の背中を見ているうちにそんな事すっかり忘れてしまって。
勝つだけじゃない、勝って罵倒するのが当然の世界になってしまった。
「だから、今でも格下を罵倒するあいつらを見ていると「あぁ、ガキだなぁ」って思って。
しかもそんな連中とついこの間までつるんでたんだぜ。
なんか自分が情けなくなる……」
楽しむことを忘れ、罵ることに快楽を覚えた同級生達。
そんな彼らと一緒だったという事実に人間として恥ずかしくなった。
だから昔の自分のように楽しくデュエルをしている聖星達と一緒にいるほうが少しは気が楽なのだ。
「ま、陰では色々言われているけどな」
「仕方がない。
彼らには彼らなりの結束力がある。
君はそれから外れたんだ」
「エターナル・エヴォリューション・バースト!!」
「うわぁっ!!」
「ん?」
「終わったようだな」
カイザーの張りあがった声と聖星の悲鳴。
同時に聖星の場の【ジュノン】が爆発し、爆風と煙、その時飛び散った破片が聖星を襲う。
ライフポイントが0になりカイザーの勝利が決まった。
「今回は俺の勝ちだな、聖星」
「はい。
今回も負けてしまいましたが、次こそは絶対に勝ちます」
「それは俺も同じだ。
今回も勝ったとはいえ、まだ俺の方は黒星が多いからな」
「カイザー相手に白星が多いだと……?」
「…………あり得ない」
**
「そーいやよ、聖星は冬休みどうするんだ?」
「冬休み?」
デュエルアカデミアは秋に入学式を行う学園。
そのため最初に来る休みは夏ではなく冬である。
十代からの問いかけに聖星は顔を上げ、目の前でエビフライを食べている十代を見る。
聖星は上手く調整が出来ないデッキのカードを机に置き、考え込むかのように黙る。
「俺は本土に戻ろうかな」
「父ちゃんと母ちゃんに会いに行くのか?」
「まぁ、そんなもの」
両親は共に未来に存在するため、別に本土に戻る必要はない。
だがほとんど人のいないこの島に残っても面白くないため、本土に戻るつもりだ。
「(本土に戻ったら何をしようかなぁ。
なんか面白い機械の展示会とかあったかな?)」
まずは家の掃除。
続いてはカードショップ巡り。
しかしせっかくの冬休みなので遊びまわりたいのも本音である。
「聖星」
「ん、どうしたんだよ【星態龍】?」
いきなり現れた友人に聖星はそちらに目をやる。
【星態龍】の姿を認識できる十代も不思議そうな表情を浮かべながら彼を見た。
2人の子供からの視線に気づきながらも【星態龍】は食堂の外を睨みつけている。
外は微かに風が吹き、木々が揺れる音が聞こえてくる程度だ。
「どうやらこんな時に面倒なことを引き起こした生徒がいるらしい」
「はぁ?」
面倒とは一体どういう事だ。
そう表情で尋ねたが【星態龍】は答えになるような、ならないような微妙な事を口にする。
「精霊の気配を感じる。
まぁ、あまり力はないが……
人間にとっては脅威になる存在だろう」
「それって悪い精霊って事か?」
「聖星にとっては悪い部類に入るだろうな」
「分かった」
聖星は食べかけのお椀を下げ、その場から立ち上がる。
悪い精霊というのがどういう意味かはよく理解できないが、放っておくと面倒な事になるのは経験上分かった。
でなければ【星態龍】が反応するわけがない。
十代にはレッド寮に残ってもらおうと見下ろすが、十代も同じように立ち上がった。
「俺も行くぜ、聖星!」
「行くって……
気持ちは分かるけど、十代はここで待っていてくれ。
ちょっと見に行くだけだから」
いくら十代が闇のデュエルの経験者といえども彼が直面した不可思議な現象は1度のみ。
それに対し聖星は何度もそのような非日常な出来事を体験した。
なにより友人を目の前で失った事がある聖星はそんな所に十代を連れていく事など出来なかった。
「友達が危ないところに行こうとしているのに、黙って送り出すなんて出来るわけないだろ!」
「十代、【星態龍】が言っていただろ?
人間にとっては脅威だって。
俺は【星態龍】の加護があるから大丈夫だけど……」
「大丈夫だって、俺には相棒に【E・HERO】達もいるからな。
な、相棒?」
「クリクリ~」
デッキケースから現れた【ハネクリボー】は「任せて!」とでもいうかのようにウインクをする。
確かに【ハネクリボー】も精霊で闇を追い払う光を持つが明らかに【星態龍】より力は弱い。
「っ、でも……!」
「聖星。
大丈夫、俺達を信じてくれ!」
十代には危険すぎる。
そう口にしようと思ったが、十代の目が遊馬に似ていてつい言葉が詰まる。
聖星は上手く言葉が出てこなくて、何を言えば良いのか迷ったが【星態龍】が言い放つ。
「残念だが聖星。
お前の気遣いは無駄になるようだ」
「え?」
「向こうから来たぞ」
瞬間、レッド寮の食堂の扉が勢いよく吹き飛ぶ。
それとともにガラスが割れる音が室内に響き、宙を舞った扉が奥まで追いやられる。
咄嗟に屈んだ2人は恐る恐る顔を上げ、扉へと目をやった。
「だ、誰だ……?」
衝撃によって部屋の明かりはゆらゆらと揺れ、上手く侵入者を照らしてくれない。
だがそこにいるのは明らかに自分達より、いや、人間より大きな高さを持っているのは分かった。
警戒する様な聖星の言葉にそれはニヤリと笑う。
「一体何事なんだにゃ!?」
「っ!」
「来るな、大徳寺先生!!」
この衝撃の音はどうやら大徳寺先生の部屋にまで聞こえていたようで、温厚な彼が慌ててやってきた。
聞こえてきた大徳寺先生の声に十代は声を張り上げる。
しかし大徳寺先生は食堂に入り、生徒ではない何かに気が付く。
「いっ、一体これは……」
「ふん、また邪魔者が増えたか……」
「君は……?
なっ、向田君!?」
やっと揺れも収まり、明かりが均等に室内を照らし始めた。
大徳寺先生は眼鏡越しに見える侵入者に驚いたが、それ以上に彼がブルーの生徒を抱えている事に目を見開く。
「一体どこの誰だか知りませんが、彼をどうするつもりだにゃ!」
それはゆっくりと帽子、コート、顔に巻きつけている包帯を取り自分の姿をさらす。
黒ずくめの服装から露わになった姿に聖星達は自分の目を疑った。
胴と顔を支えるための長い首に顔に取り付けられた機械。
全身を覆う機械は緑色を基準としており、あまりにも人間からかけ離れていた。
「私の名は【人造人間‐サイコショッカー】。
この者は私をこの世に呼び出し、自ら生贄に志願した者。
その男をどうしようなど私の勝手だ」
「呼び出した?」
【サイコショッカー】から発せられる雰囲気。
それは肌を突き刺すように鋭く、呼吸する空気がとても重苦しく感じられるほど危険なものだ。
本能が逃げろと命じているが気になる言葉を聖星は繰り返す。
それから彼は詳しく語ってくれた。
「昨日、この者は仲間3人と共に精霊界にいる私に交信してきた。
その時私はこの世に召喚する為3体の生贄を欲した。
そして3人は私の要求に「はい」と返してきたのだ」
「え?
自分が生け贄にされるかもしれないのに「はい」って返したのかよ?
バカじゃないか?」
「俄かな知識を得た人間だったのだろう。
だから『生贄』の意味をちゃんと理解せずに「はい」と返した。
つくづく人間の行動は理解できん」
「怖いもの見たさって奴もあったんだろうな」
【星態龍】の言葉に十代は緊張気味の声で返す。
目の前にデュエルモンスターズの精霊が現れ、彼が生贄として人間を浚う。
だが何故【サイコショッカー】がここに来たのか。
それが理解できない。
「私はあと2体を生贄にすれば復活する。
本来なら私を呼び出した2人を生贄にするつもりだったが……
実に良い生贄がいたものだ」
「え?」
「まさか……」
嬉しそうに僅かに弾んだ声で言われた言葉に聖星と十代は嫌な予感がした。
【サイコショッカー】の舐めるような、特に十代に向けられる視線がそれを肯定している。
「君達、特に赤色の方が持つ波導、パワー……
全てにおいてこの島の誰よりも群を抜いている。
君達2人こそ私の生贄に相応しい!!」
「それなら俺とデュエルしろ、【サイコショッカー】!」
「十代!?」
「十代君!?
何を言ってるんだにゃ!?」
どうするか、と聖星が思案すると十代が先に前へでる。
しかもあまりにも無謀な事を言い始めた。
当然聖星や大徳寺先生は目を見開き、信じられないという表情で彼を凝視する。
十代はまっすぐ【サイコショッカー】を見ており、向田に目をやって言葉を続ける。
「お前が勝てば俺は生贄になる。
けど、俺が勝てばそいつは返してもらうし他の2人にも手を出すな!」
「良いでしょう。
ただし、君とのデュエルで賭ける生贄は君だけじゃない。
そこにいる子供もだ!」
随分と聞き分けのいい【サイコショッカー】だ。
彼から見れば十代が自ら望んで生贄になると言っているようなもの。
それでもちゃんと聖星も生贄に含んでいるのは流石というべきか。
「聖星、俺に命預けることは出来るか?」
「…………そういう十代は、もし俺と逆の立場なら預けられる?」
「あぁ」
十代は聖星の実力を知っている。
きっと彼の事だからこんなデュエルでは全力で立ち向かい、瞬殺するだろう。
けど十代にとって聖星は大事な友達、いや、自分にとっては親友と呼べるような存在だ。
そんな彼に危ない目に遭ってほしくない。
だから自信満々に聖星に尋ね、聖星の問いかけに答えた。
「そっか…………
それが聞けて良かった」
目を向ければ微笑んでいる聖星。
十代もつられて笑みを浮かべたが、その瞬間、腹に激痛が走る。
「がっ…………!?」
「あ、聖星君!!」
激痛とともに十代は視界が暗くなり、大徳寺先生の悲鳴にも近い声が微かに聞こえた。
意識を落としてしまった十代はそのまま地に崩れ落ち、聖星は微笑みながら大徳寺先生に言う。
「大丈夫です、気絶させただけですから」
聖星の一撃で気を失った十代。
彼の傍にはデッキから現れた【ハネクリボー】が心配そうに十代を見ている。
【星態龍】はやれやれとでも言うようにため息をついている。
周りの反応を見ながら聖星は【サイコショッカー】に振り返った。
「さ、遊ぼうぜ【サイコショッカー】。
賭けの内容はさっき十代が言った通りで構わない」
「ふん。
どちらが来ようが構わない。
生け贄よ、お前達はもう私から逃れられない!!」
「「デュエル!!」」
食堂内に響いた2人の声。
デュエルディスクを構える聖星に対し、【サイコショッカー】の場には5枚のカードが浮かび上がる。
目の前で始まってしまった非現実的なデュエルに大徳寺先生は顔を歪めながら呟く。
「これは精霊との命を懸けた……
いわば闇のデュエル。
気をつけろよ、聖星君」
「先攻は私だ!」
【サイコショッカー】に先攻を取られた聖星は仕方ないというように自分の手札を見る。
瞬間、手札に存在するカードに目を見開いた。
カードからデッキの内容を把握した途端、体中から冷や汗が流れ出す。
「(やばい、このデッキまだ調整中のやつ!)」
「私のターン、ドロー!」
手を前に出した【サイコショッカー】。
すると小さなプラズマが走り、1枚のカードが現れる。
「私は手札から【召喚僧サモンプリースト】を守備表示で召喚する。
そして手札から魔法カードを1枚墓地に送り、【サモンプリースト】の効果発動」
【サイコショッカー】が召喚したのはレベル4の魔法使い族モンスター。
当然聖星もそのモンスターは知っており、効果もちゃんと理解している。
未来では手札から魔法カードを捨て、デッキから【フレムベル・マジカル】等のチューナーを特殊召喚しシンクロ召喚に繋げている。
酷い時代では【レスキューキャット】を特殊召喚し、【氷結界の龍ブリューナク】や【ゴヨウ・ガーディアン】を呼んだという記録がある。
しかしこの時代ではデメリット効果のせいで使い手が少なかったはずだ。
一体【サイコショッカー】は何の目的で使っているのか。
「私はデッキから【終末の騎士】を特殊召喚する。
そして特殊召喚された【終末の騎士】の効果発動。
デッキから1体、闇属性モンスターを墓地に送る。
当然私が墓地に送るのは……」
デッキを広げる【サイコショッカー】。
彼は1枚のカードを取り出し、聖星に見せた。
「私自身だ!」
【終末の騎士】の目の前に1枚のカードが現れ、それは粒子となって消えていく。
墓地に彼のカードが送られたという事は…………
「さらに永続魔法、【エクトプラズマー】を発動。
私達は各エンドフェイズ時にモンスターを生贄に捧げ、相手にその攻撃力の半分のダメージを与えなければならない。
私は【終末の騎士】を生贄に捧げ、【終末の騎士】の攻撃力の半分、700ポイントのダメージを君に与える」
「ぐぁっ!!」
「聖星君!」
【終末の騎士】の体から魂のようなものが出てきて、それが勢いよく聖星に攻撃する。
腹部に攻撃を受けた聖星はその場に膝をついた。
聖星は強く唇を噛みしめ、何かを堪えるように腹部をおさえる。
「(たった700のダメージなのに……
この痛み……
間違いない、本物だ!)」
普通のソリッドビジョンではありえない激痛。
だが聖星はこの痛みを知っている。
遊馬達の世界でバリアンと戦った時に味わった痛みと同じだ。
もう2度と味わう事はないと思っていたがまさかこんな形で再び体験するとは夢にも思わなかった。
同時に十代にデュエルをさせなくて良かったと思った。
「私はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー」
1ターン目からライフを削られた聖星は冷静を保ちながらカードをドローする。
自分の手札を見た聖星は心の中で呟いた。
「(やばい、事故ってる……)」
手札にあるのは緑か紫色のカードばかり。
モンスターカードが1枚もないわけではないが、壁になるモンスターどころか【エクトプラズマー】で生贄に捧げるモンスターがいないのだ。
流石は調整中のデッキというべきか。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
「モンスターを召喚せず、か……
ならば私はエンドフェイズ時、罠発動!
【リビングデッドの呼び声】!」
「なっ!」
「もうすでに奴の手札にあったのか!」
墓地からモンスターを1体特殊召喚する永続罠。
今【サイコショッカー】の墓地には2体のモンスターが存在する。
だがこの状況で彼が特殊召喚するモンスターなど容易に想像がつく。
「私は私自身を召喚する!」
高らかな声と共に粒子となって消えた【サイコショッカー】。
しかしすぐにカード達の前に現れ、場に特殊召喚された。
「これで聖星君は罠カードを発動する事が出来なくなった。
……しかもモンスターが場にいない。
これ以上モンスターを出されたら彼の負けだ」
「さらに【冥界の使者】を攻撃表示に召喚」
「はぁ!」
「しまった!
奴の手札にはモンスターが!!」
「行くぞ!
まずは私自身でダイレクトアタック!
電脳エナジーショック!!」
「手札から【速攻のかかし】の効果を発動」
ビチバチと音を発しながら生み出されたエネルギーの塊は勢いよく聖星に向かっていく。
攻撃力2400のダイレクトアタックなどたまったものではない。
すると聖星の目の前に屑鉄で組み上げられた1体のかかしが現れる。
「頼む!」
かかしは聖星を守るように立ちはだかり、【サイコショッカー】の攻撃で粉々に砕け散った。
「何だ!?」
「お前の攻撃を無効にし、このターンのバトルフェイズを終了させてもらった」
「手札からの発動だけではなく、攻撃の無効とバトルフェイズの強制終了だと!?
くっ、ならば私はメインフェイズ2で【冥界の使者】を生贄に捧げ【エクトプラズマー】の効果を発動する!
【冥界の使者】の攻撃力は1600!
よって800ポイントのダメージを君は受ける!」
「ぐぁ!!」
再び受けた【エクトプラズマー】の威力は凄まじく、聖星は痛みにより再び膝をついた。
先ほど以上の激痛が体を走り、唇を噛みしめながら聖星は無理に足を動かす。
激痛を覚える場所が熱を持ち、力強く脈を打っている。
それでも倒れるわけにはいかず聖星はしっかりと【サイコショッカー】を見た。
「くっ、そ…………」
「ふっ、まだ立ち上がれるか……
ではこの瞬間、墓地に送られた【冥界の使者】の効果を発動する。
互いにデッキからレベル3以下の通常モンスターを手札に加える」
「……え?
通常モンスターを?」
「そうだ。
私は【千眼の邪教神】を手札に加える」
「それなら俺は【魔天老】を加える」
【サイコショッカー】が加えたのはペガサスが使用したといわれている通常モンスター。
対して聖星が加えたモンスターに大徳寺先生は怪訝そうな表情を浮かべた。
「(【魔天老】は悪魔族。
彼が使う【魔導書】デッキにシナジーがあるとは思えない。
それなら今回は魔法使い族と悪魔族混合か?
いや、待て……
確か…………)」
「私はカードを1枚伏せ、これでターンエンドだ」
【サイコショッカー】の足元に1枚のカードが浮かぶ。
これで聖星のターンに移った。
聖星のライフは残り2500だが【サイコショッカー】は4000のまま。
「俺のターン」
ゆっくりとカードを引く聖星。
手札に来たのはまたしても緑色のカード。
残っているモンスターカードは先ほど効果で加わった【魔天老】のみ。
「大丈夫か、聖星?」
突然隣に現れた【星態龍】。
彼は心配そうに聖星の顔を覗き込んでいる。
友人の言葉に聖星は悔しそうだが首を左右に振った。
「(……正直に言うと手札が悪すぎる。
モンスターが【魔天老】だけなんだぜ)」
「どうしてこんな大事な場面でそんなお遊びデッキを使ったんだ」
「(……これしかデッキ持ってきてなかったんだよ)」
「それなら初めから十代に任せれば良かっただろう」
「(駄目だ。
十代にこんな危険なデュエルをさせられる訳がないだろ)」
しかし手札は明らかに悪い。
次のターンで負ける事はないが、反撃に出る事が出来る手札ではない。
やはりもう少し汎用性のあるモンスターを入れるべきだったか。
「俺は手札から【一時休戦】を発動。
互いにデッキからカードを1枚ドローし、次の相手ターンのエンドフェイズまで互いに受ける全てのダメージは0になる」
「ふむ……
私のターンでの敗北を防いだか」
これで次のターンは確実にくる。
聖星は逆転のチャンスを掴むためのカードが来ることを願った。
「……俺はこれでターンエンド」
「伏せカードもなし、か。
つまり良いカードが引けなかったのだな。
この調子では君がその少年と一緒に私の生贄になるのも時間の問題だ」
「誰がお前なんかの生贄になるかよ」
「ふふっ、いつまでその威勢も持つか楽しみだ。
私のターン!
私はカードを1枚伏せ、【千眼の邪教神】を召喚。
【エクトプラズマー】の効果で【千眼の邪教神】を生贄に捧げる。
【邪教神】の攻撃力は0だが元々このターン私は君にダメージを与えることは出来ない。ターン、エンドだ」
今までのデュエルの中で1番低い声でのエンド宣言。
自分の召喚が実現しようとしている事への喜びを抑えるため声を低くしているのだろう。
容易に想像できたが同時に聖星は体から嫌な汗が流れてきた。
「(手札のモンスターは【魔天老】のみ。
【一時休戦】で引いたカードは別に悪くはないけど、明らかにカードが足らない。)」
聖星はゆっくりと十代を見下ろす。
自分が気絶させた彼は呑気に寝息を立てている。
そんな彼を見て緊張が解れるかと思ったが、逆に体が重くなる。
「(このドローに俺だけじゃなく、十代の命までかかっているんだ……)」
もし、目的のカードが引けなかったら聖星は【魔天老】を守備表示で出すしかない。
しかしせっかく出した【魔天老】はすぐに【エクトプラズマー】の効果によって墓地に送られてしまう。
そうなってしまえば次のターンで【サイコショッカー】の攻撃を受け、【エクトプラズマー】の効果ダメージでライフを削られる。
「かっとビングだ、聖星」
「え?」
横から聞こえた言葉に聖星は顔を上げる。
そして真剣な表情で自分を見ている【星態龍】と目があった。
「かっとビングとは勇気をもって踏み出す事。
かっとビングとはあらゆる困難にチャレンジする事」
「え、え?」
「かっとビングとは、どんなピンチでも決して諦めない事」
「っ!」
繰り返される言葉に脳裏に過ったのは年下の友人。
自分より子供なのに世界の命運、大人達の憎悪、復讐の連鎖に巻き込まれてしまった彼。
突然自分の身に起こった非日常な出来事に戸惑い、傷つき、心が折れそうだった事は何度もあるそうだ。
それでも彼は、遊馬はその言葉を胸に抱き全てに立ち向かって行った。
「それにそのデッキはお前が頭を使って考えたデッキだろう。
遊星に言われた言葉を忘れたか?」
「父さんに言われた言葉……」
少しだけ顔を伏せた聖星は父を思い出す。
どんな弱小カードでも自分の手足のように使いこなし、強力な相手をものともせず倒した父の姿を。
彼はデッキを組んでは悩む聖星によく言っていた。
「いいか、聖星。
例えどんなカードでもこの世界に存在する理由がある。
自分を必要とし、最後まで信じてくれるデュエリストにカード達は必ず応えてくれる。
だからどんな時でもカードを信じるんだ。
そうすればカード達は応えてくれる」
必要とされる理由はある。
不必要とされる理由なんてない。
自分が必要だと信じてくれたからこそ、カード達は信じてくれるデュエリストのために応える。
そう遊星は言っていた。
「確かに今のお前の手札は最悪だ。
調整中だからな。
だが、たとえ調整中のデッキでもお前が最後まで諦めなければデッキは応える。
少なくとも私がデッキの立場なら諦めた人間を励まそうとも、最後まで付き合おうとも思わない」
そう言った【星態龍】はゆっくりと姿を消す。
カードの中に戻っていった友人に聖星は笑ってしまった。
「酷い言われようだな、【星態龍】。
俺は別に諦めてないけど」
必要以上に緊張し、恐怖に囚われたのは認めよう。
それでも聖星は勝負を捨てたつもりはない。
「あとついでに言うなら、かっとビングなんて言葉を【星態龍】が言うとなんかおかしい気がする」
「どういう意味だ、聖星!」
「だってキャラじゃないだろ」
諦めるな、と言われるのはまだ分かるが……
その例えにかっとビングを持ってくるとは思わなかった。
本当、変なところで面白い友人に聖星は微笑んだ。
「最後の別れはすんだか、生贄よ」
「最後?
まだデュエルの決着はついてないんだぜ。
随分と気が早ないな」
「自分の場を見てみろ。
先ほどから一切モンスターを召喚していない。
それにその様子では手札のモンスターは【魔天老】のみ。
それに対し私の場には私自身と【サモンプリースト】、ダメージを与える【エクトプラズマー】。
どうやってこの状況を逆転する?」
「さぁ、どうしようか」
いつものように微笑みながら聖星はデュエルディスクにはめられているデッキを見る。
まだまだ沢山のモンスターやカードが眠るデッキ。
それでも逆転できる手段はたくさんある。
そのカードを引けるかは自分と彼らの信頼関係次第。
「(頼むぜ、俺のデッキ)」
ゆっくりと指を置く聖星。
大徳寺先生は心配そうに聖星を見つめ、【サイコショッカー】は勝利を確信しているのか余裕な表情を浮かべている。
「俺のターン」
ドロー。
目を閉じたままカードを引いた聖星はゆっくりと目を開ける。
そして視界に入ったカードの名前に笑みを浮かべた。
「俺は手札から【天使の施し】を発動。
デッキからカードを3枚ドローし、2枚墓地に捨てる。
俺は【魔天老】と【熟練の白魔導師】を墓地に捨てる」
引いたのは手札入れ替えカード。
カード達はまだ自分に応えてくれる。
そう言われた気がして聖星はさらにカードをドローし、新たに来たカードを捨てては発動した。
「魔法カード【強欲な壺】を発動。
デッキからカードを2枚ドロー。
そして手札から【魔界発現世行きデスガイド】を召喚」
聖星の場に一つの円が描かれ、その中から可愛らしい女性モンスターが現れる。
彼女は手にマイクを持っており【サイコショッカー】に向かって可愛らしいウインクをする。
「彼女は魔界に存在する悪魔族を現世に案内する役目を持つ。
さ、今回のお客さんはだぁれかな?」
聖星がわざとらしくそう言うと【デスガイド】がマイクで何かをしゃべり出す。
その時の身振り手振りはまさに観光地を巡る時のガイドの姿そのものだ。
「魔界から現世……
墓地からフィールド……
お前の墓地に存在する悪魔族は……!」
「墓地?
あぁ、魔界だから墓地だと思ったんだ。
けど残念、外れさ」
「何?」
「魔界はデッキと手札の事さ。
さぁ、今回のお客さんは【魔天老】様だぜ」
歩きながら周りのものをあれこれ説明する【デスガイド】。
彼女の後ろについていき、その説明を満足げに聞いている黒い影が現れる。
黒い影は紫色の翼をもち、巨大な脳のような頭をする悪魔族に代わっていった。
「さらに手札から【融合】を発動。
手札の【沼地の魔神王】と場の【魔天老】を融合する」
「【魔天老】の融合だと!?」
手札に存在する【沼地の魔神王】と【魔天老】はともに歪みの中に吸い込まれる。
するとその歪みの中から赤い角と髑髏の鎧、巨大な剣を持つモンスターが現れる。
彼はニヒルな笑いをして【サイコショッカー】を見下ろした。
その攻撃力2650.
「融合召喚、【スカルビショップ】!」
「なっ、【スカルビショップ】だと!?」
自分達を見下ろしている大柄の悪魔族に似たモンスター。
そのモンスターは以前聖星が【融合魔導】を作ろうと【星態龍】に零したとき、候補に挙がったモンスターだ。
しかし融合素材と【スカルビショップ】は共に異なる種族。
融合素材代用モンスターもデッキに入れたが、いざ回すと攻撃力不足となりどうも上手く勝てない。
「まだ終わらない。
墓地の【熟練の白魔導師】と【魔天老】を除外し、手札から【カオス・ソーサラー】を特殊召喚する」
次に現れたのは純白の衣に身を包んだ男性と融合素材となった【魔天老】。
2人は異次元へと繋がる歪みの中に消えていき、漆黒の衣服を身にまとう【カオス・ソーサラー】が特殊召喚された。
「【カオス・ソーサラー】の効果発動。
1ターンに1度、フィールドの表側表示のモンスターを1体除外する。
俺は当然、【人造人間‐サイコショッカー】を選択する!」
「なっ、くそっ……!!」
「次元の狭間に消えろ!」
【カオス・ソーサラー】は両腕に黒と白の光を宿し、その2つの光によって大きな歪みを生じさせる。
目の前に現れた歪みはブラック・ホールのように【サイコショッカー】を飲み込もうと膨大な重力を発生させた。
自分を吸い込もうとする効果に【サイコショッカー】は抗うが抵抗も空しく場から除外された。
「くっ、生贄の分際で……!
だがまだ私は終わらない……!」
場から消えさった【サイコショッカー】。
しかし彼の声が食堂内に木霊しまだ彼が完全に消滅していない事が分かる。
すると半透明の【サイコショッカー】が苦しそうに聖星の前に現れる。
「あぁ。
それくらい知ってる。
俺は手札から【ヒュグロの魔導書】を発動。
場に存在する魔法使い族モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる。
俺は【スカルビショップ】を選択!」
「攻撃力を1000ポイントも上げるだと!?」
「さらに手札から【トーラの魔導書】を見せる事で【セフェルの魔導書】の効果を発動。
墓地に存在する【ヒュグロの魔導書】の効果をコピーして【スカルビショップ】の攻撃力をさらに1000ポイントアップ!」
「攻撃力4650だと!?」
「そして【地割れ】を発動。
相手フィールドの1番攻撃力が低いモンスターを破壊する」
「なっ!?
今私の場には【召喚僧サモンプリースト】のみ!」
「そう。
破壊されるのはそいつさ」
魔法カードが場に現れるとそこから【サモンプリースト】に向かって地面が避けていく。
足場だった地面が裂けた事により【サモンプリースト】は支えを失い、重力に従って地の底に落ちていった。
「これでお前の場はがら空き!
【スカルビショップ】、【サイコショッカー】にダイレクトアタック!」
「させない!
罠発動、【魔法の筒】!
【スカルビショップ】の攻撃力分のダメージを受けてもらうぞ!」
慌てて発動されたのは攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える罠カード。
きっと【サイコショッカー】自身が場から離れたときの事を想定して伏せていたのだろう。
だが相手が悪かった。
「そうはさせない!
速攻魔法、【トーラの魔導書】を発動!
こいつの効果で【スカルビショップ】は罠カードの効果を受け付けなくなった!」
「何!?」
大剣を大きく振り上げる【スカルビショップ】。
彼は誰でも射殺せそうな冷たい眼差しを向け、勢いよく切りかかる。
体を切り裂くような激しい痛みに【サイコショッカー】は悲鳴を上げる。
「ぐぁああああ!!」
攻撃力4650のダイレクトアタック。
これで【サイコショッカー】のライフは0になる。
電気が漏えいしているのか、体中から電気を発する【サイコショッカー】に聖星は言った。
「約束だ。
俺達の事は諦めてもらうし、彼は返してもらう」
「くっ、そ……
私が、私が……
こんな、とろこでぇええ!!!」
【サイコショッカー】は悔しそうに叫び、彼の悲痛な声が食堂内に響き渡る。
その反響と共に【サイコショッカー】は消えていきこの場には聖星と十代、大徳寺先生。
そして今回の事を引き起こした向田だけになった。
【サイコショッカー】も消えたことに食堂内の空気が軽くなり、聖星はその場に膝をつく。
「聖星君!」
「大徳寺先生……」
気が抜けたせいか体に力が入らない聖星。
それでも彼の体は小刻みに震え、頬には汗が伝っていた。
そんな教え子に大徳寺先生は膝をついて微笑んだ。
「本当に頑張ったんだにゃ。
最後まで諦めずに闇のゲームに勝ってくれて先生は嬉しいのにゃ~」
「……はい」
偉い、偉い。
そう言われているかのようで、大人の言葉に聖星は本当に終わったのだと実感し安心したのか聖星は自然に微笑んだ。
「少し待ってほしいのにゃ。
頑張ったご褒美に何か温かいものでも作るのにゃ」
「ありがとうございます、大徳寺先生」
**
精霊の襲撃から一晩明け…………
「聖星~~!!」
「あ、十代。
お腹大丈夫?」
「あぁ、もう痛みも何ともねぇよ。
じゃねぇ!!」
内容が内容で、彼をイエロー寮まで帰すのは危険だと判断した大徳寺先生は十代の部屋に泊まる事をすすめた。
聖星もその言葉に甘え、十代の部屋でゆっくり眠りについた。
しかし部屋の主である十代が目を覚ますと聖星も強制的に目覚めさせられて、目の前に迫られた。
「お前なぁ、どうして俺を気絶させたんだよ!」
「いやぁ、やっぱり危ないかなぁって思ってさ。
昨日のデュエル、やっぱり普通じゃなかった。
十代にさせなくて良かったよ」
「何安心しきった笑顔で言ってるんだよ!
ったく、本当お前って俺以上に無茶する奴だよな」
「え、そうか?」
「あぁ!」
END
【スカルビショップ】の【魔導書】デッキ回すの難しかったです(´;ω;`)
汎用性がある【ライラ】とか入れても【スカルビショップ】より【カオス・ソーサラー】が活躍してしまう始末。
えぇ……と思いましたよ。
実際に組んでみても「やべぇ……こねぇ……」という事態に何度陥ったか。
しかもデッキ内にいる他のモンスターもネタに走りましたからね。
これだけでデッキの他のモンスターが分かった人は私と握手してください。
Q【サイコショッカー】のデュエルってライフに比例して体が消える(?)んじゃ…
A痛みのほうが表現しやすいかなぁ、と。
Qなんか聖星がヘタレ?
A聖星だってまだ15歳なんです、目の前で友達が死んだり敵側に回ったりしたトラウマがあるんです。
そう考えたら遊馬先生マジメンタル最強。
そのメンタルをアニメ版王様に分けてあげて欲しいな。
Q遊星がまともに父親らしい事(台詞のみ)をした!
A遊星だから絶対子供に口癖のように言ってるよ。
アンケートの投票ですが、皆様の心温かいご意見に舞い上がっています。
そしてまだ対戦相手のアンケートは受け付けています。
伝説のデュエリストとのデュエルは次の次に行おうと思っているので、アンケートの締切りは次の話を更新した時までとさせて頂きます。
同時にオリキャラに関するアンケートもまだ実施しているので、そちらの締切りも同じ時期とします。
皆様の貴重な意見をまだまだお待ちしております!
では失礼しました~