遊戯王GX~不動の名を継ぐ魔導書使い~   作:勇紅

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第六話 踊り子と運命を司る魔女

 

デュエルアカデミアに入学し二週間程たった。

クロノス教諭の処罰も決まり、やっと普通の日常が戻ってきた。

格上の相手から挑まれたり、入学早々特技を披露したり……

本当に濃い日常だった。

 

「それでこれからも楽しく学園生活送りたかったのに、どうしてこうなったんだろう。

説明頼める、取巻?」

 

「オシリス・レッドの分際で気安く呼ぶな!!」

 

聖星の問いかけに取巻は怒鳴り返す。

別に怒鳴るような事はないだろうに。

そう思いながら目の前にいるオベリスク・ブルーの生徒達を見た。

 

「なんだ、取巻、お前変な奴に懐かれているな」

 

「懐かれてたまるかっ!」

 

「挨拶する程度の仲だぜ」

 

「お前は黙ってろ!」

 

さて、一体聖星達は何をしているかというと時を遡ること数分前。

聖星は入学初日にアンティデュエルをした取巻や万丈目達の姿を見かけたら声をかけるようにしている。

当然万丈目達は見下した態度で接し、怒鳴ってくる事もあるが、そんなのベクターの態度や策略に比べたらまだ可愛いし微笑ましい。

だから今日も珍しく1人でいる取巻に声をかけたが、何故か複数のブルー生徒に囲まれた。

最初は取巻に嵌められたと疑問に思ったが、彼も相当驚いていたためそれは違うようだ。

 

「取巻、お前は万丈目のところに行け。

俺らはそいつに用がある」

 

「何する気だ?」

 

「なぁに、ちょっとそいつの持っている【ブラック・マジシャン】を是非譲ってくれと頼もうと思ってな」

 

代表格ともいえる男子生徒の言葉に取巻が納得の表情を浮かべる。

聖星も納得しどうやって切り抜けようかと考えた。

まずいことにここは人通りが少ない。

誰かが通って助けてくれるという希望は持たないほうが良いか。

すると【星態龍】が尋ねてくる。

 

「聖星、こいつら燃やすか?」

 

「(頼むから口の中の炎しまって。

それにこれくらい余裕で切り抜けられるし。)」

 

別に複数の男に絡まれる事など初めてではない。

元の時代でも父が偉大すぎていちゃもんをつけてくる連中はいた。

そいつらを追い返したら変な方で噂になって、さらに絡まれるという面倒な事になった。

だからこのような状況は慣れっこである。

 

「早く行ったほうが良いぜ。

どうせ万丈目に飲み物買うように言われているんだろう?

本当、あいつ人使い荒いよな」

 

取巻には一切目をやらず、目の前にいる生徒達だけを見据える。

これは完全に自分の問題であり関係のない取巻まで巻き込むつもりはない。

それを聞いた取巻は一切迷わずその場から立ち去った。

 

「…………あいつある意味潔いな」

 

などと零すと男子生徒達が聖星を取り囲む。

数は5人であるが運動が得意そうな体格ではない。

冷静に考えながら周りを見渡す。

 

「さて、見逃して欲しければ【ブラック・マジシャン】をよこせ」

 

「オシリス・レッドにあのカードは勿体ないんだよ」

 

「俺達エリートが持つのにふさわしいぜ」

 

「勿論、あの【黒魔導の執行官】っていうカードも渡してもらうぜ」

 

次々から発せられる言葉に聖星ははっきりと言った。

 

「そんなの出来るわけないだろう」

 

そう言った瞬間、目の前に拳が迫ってくる。

だが聖星は特に慌てた様子もなく軽々とよけた。

空振りとなった男子生徒は転びそうになったが、すぐに気に入らなさそうに襲い掛かってくる。

それもあっさりとよけた。

 

「っ、オシリス・レッドの分際で!」

 

二度もよけられて頭に血が上ったのか、顔を真っ赤にしながら殴りかかってくる。

随分と短気だなと思いながらそれも避けた。

すると他の男子生徒も向かってくるのだがあまりにも遅すぎて欠伸がでる。

 

「くそっ、ちょこまかとっ!」

 

「(いや、皆の動き遅いし)」

 

彼等の見えきった拳など、遊星の拳に比べたら遅い。

それに彼等は拳しか使わず、足を使うという発想がないようだ。

父なら容赦なく拳を素早く叩き込み、避けられてもすぐに肘や足を使って攻撃する。

瞬時に複数の攻撃をする遊星に鍛えられているせいか、本当に彼等の動きが遅く見える。

 

「聖星、何故反撃しない?」

 

「(反撃したらこいつら俺に暴力を振るわれたって騒ぐだろう?

だから逃げるタイミング待ち)」

 

「私は反撃しても大丈夫だと思うが。

証人もいるようだしな」

 

「(え?)」

 

【星態龍】の言葉に怪訝そうな表情を浮かべると静かな声が響きわたった。

 

「そこまでだ」

 

初めて聞く声はとても静かだった。

しかし明らかに怒りを含んでいる。

その声に聞き覚えがあるのかブルー生達は一瞬で固まり、ゆっくりと振り返った。

彼らの視線の先には険しい表情の青年と明日香がいた。

 

「あ、丸藤先輩に明日香……」

 

友人と、ネットの写真でしか知らない上級生の登場に聖星は目を瞬きする。

現れた1人は丸藤亮といいデュエルアカデミアで無敗の帝王、カイザーと畏れられている青年だ。

カイザーは聖星に目もくれず同じブルーの生徒達に言う。

 

「随分と楽しんでいるようだな。

自分達が何をしているのか分かっているのか?」

 

「あ、えっと……

……そ、そのレッド寮のやつがいちゃもんをつけてきて!」

 

「見苦しいぞ。

彼が持つ【ブラック・マジシャン】欲しさに襲ったのだろう?

その時の会話はちゃんと聞かせてもらった」

 

どうやら一部始終見ていたようで、反論を許さないと言うかのようにカイザーは吐き捨てた。

軽蔑するようなカイザーの眼差しと言葉に男子生徒達は何も言えなくなり、顔を真っ青にしながら震えている。

 

「今回の事はクロノス教諭、鮫島校長に報告する。

分かったな」

 

クロノス教諭だけではなく鮫島校長の名前まで出てしまい彼等の表情が絶望に染まる。

見ているこっちが同情しそうになる程の表情に聖星は心の中で合掌した。

それからすぐに彼等は立ち去り、カイザーは振り返る。

 

「俺の後輩達が迷惑をかけたようだ。

すまない」

 

「大丈夫です。

助けていただき有り難うございます」

 

正直助けが入るとは思わなかったので、彼らの登場には驚いた。

しかもカイザーはこの学園一のデュエリストだ。

もし現れたのが彼でなければブルーの男子生徒達もこうあっさりと引き下がらなかっただろう。

 

「本当に吃驚したわ。

聖星、どこか怪我はしてない?」

 

「あぁ。

一発も受けてないから大丈夫。

心配させてごめんな?」

 

「どうして貴方が謝るのよ」

 

優しく微笑めば明日香は困ったように笑う。

釣られて聖星も笑みを浮かべカイザーに振り替える。

 

「それで、いつから見ていたのですか?」

 

「彼等が【ブラック・マジシャン】を渡せと言っていた辺りだ。

すぐに助けようと思ったのだが、君の運動神経に驚いてしまって……」

 

困ったように笑った明日香に対しカイザーは心の底から詫びるような顔だ。

別に助かったのだし、この場を鎮静化してくれたので感謝はするが怒りなど感じない。

そう伝えるとカイザーはやっと微笑んだ。

 

「そう言ってくれるとありがたい。

彼らの事は俺から校長達に伝えよう」

 

「ありがとうございます。

でも、あまり表沙汰には……」

 

「あぁ。

そうするつもりだ」

 

カイザーからの言葉に聖星は安堵の息をつく。

入学前から何かと目をつけられていたという自覚はあったが、まさかこんな目に遭うとは。

楽しい学園生活を送りたい聖星にとって今回の事が広まって尾鰭がつき、もっと面倒な事になのは勘弁してほしい事だ。

話がまとまったのを感じ取った明日香は聖星に声をかける。

 

「そうだわ、聖星。

貴方、少し時間空いているかしら?」

 

「え、空いてるけど。

どうかした?」

 

「私とデュエルしてちょうだい」

 

「え?」

 

「そうだな。

君の実力はオベリスク・ブルーに匹敵すると明日香から聞いている。

俺も【ブラック・マジシャン】使いである君のデュエルには興味がある」

 

「分かった。

よろしくな、明日香」

 

目の前で話し始めたオベリスク・ブルーの2人に聖星は微笑んだ。

明日香は同い年でも上級者相手に勝つほどのデュエリストである。

そんな彼女とはいつかデュエルがしたいと思っていたので願ってもない話だ。

デュエルをするために距離を置き、向き合った2人。

聖星と明日香は互いにデュエルディスクを構えた。

 

「あ。

それと、俺は【ブラック・マジシャン】使いじゃないから」

 

「え!?」

 

「そうなのか?」

 

明日香は傍から見ても分かるくらい驚いているが、カイザーは眉ひとつ動かさなかった。

しかし恐らく声色から驚いているのだろう。

もう慣れてしまった反応に聖星は特に気にしなかった。

 

「「デュエル!」」

 

「先攻は私がもらうわ、私のターン、ドロー!

【サイバー・チュチュ】を召喚。

カードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

フィールドが光り輝き、ソリッドビジョンによって1人の踊り子が現れる。

桃色の少女は可憐な舞を見せて明日香の前に立った。

その攻撃力は1000であるため、聖星はすぐに伏せカードに注目する。

恐らくあれは攻撃を妨害する、または攻撃力を変動させるカードだろう。

 

「俺のターン、ドロー。

俺は手札から永続魔法【魔導書廊エトワール】を発動!

そして【グリモの魔導書】を発動する」

 

「デッキから【魔導書】をサーチするカードね」

 

実技試験のデュエルで使用されていたカードの効果を明日香はちゃんと覚えていたようだ。

明日香の言葉に聖星は微笑みながら頷きデッキを広げた。

するとソリッドビジョンで1冊の本が現れ、淡い紫色の光を放っていた書物は違う色へと変わった。

 

「【グリモの魔導書】はデッキから【魔導書】と名のつくカードを手札に加えることが出来る。

俺は【セフェルの魔導書】を選択して手札に加える」

 

加わったのは1人の魔導師が本から溢れ出る紫の光に包まれているカード。

このイラストにはとある物語が隠されており、初めて聞いた時は感動した。

いつかその物語に沿ったデッキを使ってみたいものだ。

 

「そして永続魔法【魔導書廊エトワール】の効果。

自分または相手が【魔導書】を発動した時、このカードに魔力カウンターを乗せる。

そして俺の場の魔法使い族は魔力カウンターの数×100ポイントアップ」

 

発動した【グリモの魔導書】は輝きを失ったと思ったら頭上まで浮かび上がり、1つの球体となる。

あれが魔力カウンターを示すものだろう。

 

「俺は【フォーチュンレディ・ライティー】を攻撃表示に召喚!」

 

「はあっ!」

 

「【フォーチュンレディ・ライティー】の攻撃力と守備力は彼女のレベル×200.

【ライティー】のレベルは1。

さらに【魔導書廊エトワール】の効果も加え攻撃力は300」

 

攻撃力が200と表示されたと思うと【ライティー】の周りに光が集まり、300へと上昇する。

説明された効果と表示された攻撃力に明日香は怪訝そうな表情を浮かべる。

明日香自身、【サイバー・チュチュ】の攻撃力は1000と低い自覚はある。

しかし聖星が使うモンスターはさらに低く、思わず尋ねてしまった。

 

「攻撃力300のモンスターを攻撃表示ですって?

舐めてるの??」

 

「まさか。

俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

 

「私のターン、ドロー!

私は【エトワール・サイバー】を召喚!」

 

カードを引いた明日香は2枚のカードを警戒するような表情を浮かべながら、モンスターを召喚する。

すると【サイバー・チュチュ】の隣に回転しながら両腕にリボンを巻き付けている踊り子が現れた。

攻撃力は1200とまた少し低いような気もするが明日香は声を張り上げた。

 

「行くわよ、【サイバー・チュチュ】で【フォーチュンレディ・ライティー】に攻撃!」

 

明日香からの攻撃宣言に【サイバー・チュチュ】は不敵な笑みを浮かべて走り出す。

このままバトルが成立すれば700ポイントのダメージを受けてしまうが、予測済みの聖星は静かに宣言する。

 

「罠発動、【亜空間物質転送装置】」

 

表側表示になった罠カード。

それには表現しがたい機械の装置が描かれている。

発動されたカードの名前に明日香とカイザーは思わず目を見開いてしまった。

 

「【亜空間物質転送装置】ですって!?

それは自分の場に存在するモンスターをエンドフェイズまで除外するカード。

今貴方の場には【フォーチュンレディ・ライティー】しかいないわ」

 

「このままでは彼の場にモンスターは存在しなくなり、【サイバー・チュイチュ】と【エトワール・サイバー】のダイレクトアタックを受けてしまう。

という事はもう1枚の伏せカードが鍵か……」

 

「いいえ。

これで良いんです」

 

「え?」

 

「何?」

 

焦りもなく返って来た言葉に明日香達は思わず声を漏らす。

もう1枚の伏せカードが鍵ではないと言うのなら、彼の狙いは……

すると【ライティー】は【チュチュ】に手を振って姿を消してしまった。

攻撃対象を失った【チュチュ】はその場に立ち止り、周りを見渡した。

 

「ゲームから除外された【ライティー】の効果発動。

このカードがカードの効果によって場から離れた時、デッキから【フォーチュンレディ】を1体特殊召喚できる。

現れろ、【フォーチュンレディ・アーシー】」

 

「はっ!」

 

「【フォーチュンレディ・アーシー】の効果。

このカードの攻撃力はこのカードのレベルの数×400。

【アーシー】のレベルは6。

よって攻撃力2400。

【魔導書廊エトワール】の効果も加えると2500になる」

 

「くっ……

それなら【サイバー・チュチュ】でダイレクトアタック!」

 

「え、ダイレクトアタックモンスター?」

 

「そうよ。

相手の場に【チュチュ】より攻撃力の高いモンスターしか存在しない時、【チュチュ】はダイレクトアタックが出来る!」

 

モンスターが特殊召喚されたとことで戦闘の巻き戻りが発生し、明日香は再び【サイバー・チュチュ】で攻撃宣言する。

攻撃力の高いモンスターを特殊召喚されたのでバトルフェイズを終了すると思ったが、まさかの効果に笑みを零した。

そんな彼に【チュチュ】は狙いを定めて勢いよく向かって行く。

 

「ヌーベル・ポアント!!」

 

「はぁっ!」

 

「くっ!」

 

回転した事で速度が上がった【チュチュ】の蹴りが聖星の懐にめり込む。

1000とはいえダイレクトアタックの衝撃に聖星はお腹を押さえる。

ライフは3000まで削られ、聖星は口元に笑みを浮かべながら呟いた。

 

「うわぁ、今の結構効いた」

 

「あら、この程度で音を上げるつもり?」

 

「まさか」

 

「そうこなくちゃね」

 

この学園指折りの実力者である彼女から誘われたデュエルだ。

互いに実力を見せきっていないのに終わらせるつもり等毛頭ない。

笑みを浮かべながら聖星が返すと明日香も不敵な笑みで返した。

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

「このエンドフェイズ時、ゲームから除外されている【フォーチュンレディ・ライティー】が戻ってくる。

戻ってこい、【ライティー】」

 

除外ゾーンに繋がる扉が開かれ、中から【ライティー】が可愛らしい笑顔で帰ってきた。

【アーシー】と並んだ彼女は頑張るぞ!とやる気十分で構えた。

 

「さらに罠カード【強制脱出装置】を発動。

【ライティー】を俺の手札に戻す」

 

まさかのカードの効果に【ライティー】は勢いよく振り返り聖星を凝視した。

え、ちょっともう出番なし!??という声が聞こえた気がする。

しかしこれが彼女の売りなので恨まないで欲しい。

ゴメンと心の中で謝りながらディスクからカードを取り外す。

聖星がそんな事をしている間に明日香は難しい顔をした。

 

「また【ライティー】の効果を使うつもりね!」

 

「あぁ。

俺はデッキから【フォーチュンレディ・ウォーテリー】を特殊召喚」

 

「はぁっ!」

 

聖星が選択したのは青色の女性モンスター。

【ウォーテリー】のレベルは4で上昇値はレベルの数×300なので、攻撃力は1200である。

【魔導書廊エトワール】の効果で1300になり、明日香の全てのモンスターの攻撃力を上回った。

だが彼女の真価は別にある。

 

「【フォーチュンレディ・ウォーテリー】の効果発動。

このカードが特殊召喚に成功した時他に【フォーチュンレディ】が存在すればデッキからカードを2枚ドローする」

 

今、【ウォーテリー】の隣には【アーシー】が存在する。

よって聖星はドロー効果の条件を満たしているため、カードを2枚ドローする。

 

「……ねぇ。

もしかして貴方のデッキ、実技試験や取巻君のデュエルで使ったデッキと違うの?」

 

「え?

そうだけど。

どうかしたのか?」

 

「いいえ……」

 

実技試験と取巻とのデュエルでは闇属性の魔法使い族モンスターを使っていた。

しかし今聖星が使用しているデッキは明らかに特徴が違う。

見た事もないカードとのデュエルは楽しいが、やはり明日香としては【ブラック・マジシャン】のデッキと戦ってみたかったものだ。

 

「俺のターン、ドロー。

スタンバイフェイズ時、【フォーチュンレディ・ウォーテリー】、【アーシー】の効果発動。

彼女達のレベルを1つ上げる」

 

「レベルが?

という事は攻撃力も上昇するって事?」

 

「そういう事。

【ウォーテリー】のレベルは5、【アーシー】のレベルは7になる。

よって攻撃力は1500と2800だ。

そして【魔導書廊エトワール】の力を借り、1600と2900になる」

 

【ウォーテリー】と【アーシー】の周りに淡い光が溢れだし、聖星の言った通り攻撃力が上昇する。

自分のモンスターを超える攻撃力に明日香は険しい表情を浮かべた。

すると【アーシー】が杖を構えて明日香にむける。

一体なんだと思えば、杖から光が放たれた。

 

「っ!?

きゃっ!」

 

「【アーシー】のモンスター効果発動。

このカードのレベルが上がった時、相手プレイヤーに400ポイントのダメージを与える」

 

「そんな効果があったのね……」

 

これで明日香のライフは3600.

【アーシー】からの効果ダメージを受けた明日香からは少しだけ蒸気が上がっている。

たった400なのに、【魔導書廊エトワール】で強化されているから多少威力が上がっているのだろうか。

 

「俺は【フォーチュンレディ・ウォーテリー】を生贄に捧げ、【フォーチュンレディ・ダルキー】を生贄召喚」

 

「ふんっ」

 

青色の魔女が漆黒の霧の中に消え、その霧が晴れると紫色の魔女が杖を構えていた。

 

「【フォーチュンレディ・ダルキー】の攻撃力はレベルの数×400。

【ダルキー】のレベルは5。

攻撃力は2000」

 

「【魔導書廊エトワール】の効果も含め、2100ね」

 

「あぁ。

さらに俺は【セフェルの魔導書】を発動。

このカードは俺の場に魔法使い族モンスターが存在する時発動できる。

手札に存在する【魔導書】と名のつく魔法カードを相手に見せる事で、墓地に存在する通常魔法の【魔導書】の効果をコピーする。

手札の【ネクロの魔導書】を見せ、俺は【グリモの魔導書】の効果をコピー。

何度も言うけど、【グリモの魔導書】はデッキから【魔導書】をサーチ出来る」

 

茶色と紫の魔女の間に濃い紫色の書物が現れ、はめ込まれている宝石から邪悪な闇が溢れだす。

その闇が本を包み込むと淡い光へと変わり【グリモの魔導書】となった。

【グリモの魔導書】は一瞬で赤色の書物へと変わってしまう。

 

「俺が加えるのは【ヒュグロの魔導書】だ」

 

「確か【ヒュグロの魔導書】は攻撃力を1000ポイント上げる効果だったわね」

 

「あぁ。

俺は【ヒュグロの魔導書】の効果発動。

【フォーチュンレディ・ダルキー】の攻撃力を1000ポイントアップ」

 

【ヒュグロの魔導書】がゆっくりと開き、【ダルキー】はそこに書かれている呪文を読みながら何度も頷いた。

 

「更にこのターン、俺は【セフェルの魔導書】と【ヒュグロの魔導書】を発動した事により【魔導書廊エトワール】に2つの魔力カウンターが乗る」

 

聖星の場に存在した【セフェルの魔導書】と【ヒュグロの魔導書】は魔力を失ったが、2つの光となり上空へと浮かび上がる。

これで魔力カウンターは3つとなり、魔法使い族モンスターは攻撃力が300ポイントアップする。

明日香は【ヒュグロの魔導書】と【魔導書廊エトワール】の英知を学んだ2体のモンスターの攻撃力を見て呟く。

 

「攻撃力3300と3100……」

 

「行くぜ、明日香。

【フォーチュンレディ・ダルキー】で【サイバー・チュチュ】に攻撃。

ダーク・フェイト」

 

「させないわ!

罠発動、【ホーリーライフバリア】!!」

 

「あ」

 

漲る力を放った【ダルキー】だが、明日香が発動した罠の効果により弾かれてしまう。

その光景を見た【アーシー】はどんまい、と言うように【ダルキー】の肩に手を置いた。

 

「手札を1枚墓地に捨てる事でこのターン、貴方からのダメージを0にするわ」

 

「確かそのカードってモンスターの破壊もダメなんだよな」

 

「えぇ、そうよ」

 

「うわぁ……

カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

【ヒュグロの魔導書】には魔法使い族モンスターの攻撃力上昇だけではなく、モンスターを戦闘で破壊した時デッキから【魔導書】を手札に加える効果も兼ね備えている。

後者の効果を使えないのは【魔導書】で動かすこのデッキでは痛い。

仕方なくカードを伏せてエンド宣言する。

 

「私のターン、ドロー」

 

明日香の場には攻撃力1200以下のモンスターが2体。

それに対し聖星は攻撃力2300以上のモンスターが2体。

普通のデュエリストなら逃げ腰になるが、明日香は怯む様子もなくカードを発動する。

 

「私は手札から【融合】を発動!

場の【エトワール・サイバー】と手札の【ブレード・スケーター】を融合!

融合召喚、【サイバー・ブレイダー】!」

 

【エトワール・サイバー】の隣に紫色の踊り子が鋭い舞で現れ、気の強い瞳で聖星を睨みつける。

すると彼女達の背後に光の歪みが現れ2体はそれに吸い込まれ、更なる力を手に入れた踊り子へとなり帰って来た。

【サイバー・ブレイダー】は力だけではなく品格まで上がったようで、先ほどの2体とは違う美しさを持つ。

 

「攻撃力2100かぁ」

 

「いいえ、違うわ」

 

「え?」

 

「【サイバー・ブレイダー】の効果発動。

相手モンスターが2体時、このモンスターの攻撃力は倍になるわ」

 

「倍!?」

 

「パ・ド・トロワ!」

 

勢いよく手を前に出した明日香は高らかに効果を発動する。

力が漲るのか【サイバー・ブレイダー】の周りにオーラが漂い攻撃力が4200となる。

 

「行くわよ。

【サイバー・ブレイダー】で【フォーチュンレディ・アーシー】を攻撃!

グリッサード・スラッシュ!!」

 

「はぁっ!!」

 

足を一歩引いた【サイバー・ブレイダー】は足に力を込め、一気に駆け出す。

フィールドを鋭く滑った彼女はそのまま回転し【アーシー】に渾身の一撃を放った。

戦闘で敗れた【アーシー】の体はガラスのように砕け散り、聖星のライフは1100削られ1900となる。

 

「さらに【サイバー・チュチュ】でダイレクトアタック!

ヌーベル・ポワント!」

 

「ぐぁっ!」

 

聖星の場に【チュチュ】より攻撃力の低いモンスターが存在しない為、【サイバー・チュチュ】は直接攻撃できる。

2度目の【チュチュ】の攻撃でライフはさらに1000削られて残り900である。

あっけないほどライフを削ることが出来、明日香は挑発するように言葉を投げかける。

 

「どうしたの。

取巻君を倒した時の貴方はもっと攻撃的だったわ。

まさかこれで終わりってわけじゃないわよね」

 

「いいや。

終わりじゃないぜ。

でも、これで俺の場にモンスターは1体。

攻撃力は2100に戻ってもらう」

 

「私はカードを1枚伏せ、ターンエンドよ」

 

「俺のターン、ドロー」

 

明日香の場には伏せカードが2枚に【サイバー・ブレイダー】と【サイバー・チュチュ】の2体。

それに対し自分の場には伏せカードが1枚に【魔導書廊エトワール】と【フォーチュンレディ・ダルキー】のみ。

 

「このスタンバイフェイズ、【フォーチュンレディ・ダルキー】の効果発動。

レベルを1つ上げる。

よって攻撃力は400ポイントアップし2700.」

 

【ダルキー】の周りに闇が漂い、彼女はさらに力を手に入れる。

厄介な【サイバー・ブレイダー】を破壊できる攻撃力だが、まずは手札を補充しなければならない。

 

「俺は手札から【ネクロの魔導書】を発動。

このカードは手札に存在する【魔導書】を見せ、墓地に存在する魔法使い族モンスターを1体除外する。

そして墓地に存在する別の魔法使い族モンスターを選択し、選択したモンスターを特殊召喚する。

俺は【ゲーテの魔導書】を見せ、【フォーチュンレディ・アーシー】を除外し、【フォーチュンレディ・ウォーテリー】を特殊召喚!」

 

「はっ!」

 

聖星の背後に歪みが現れ、そこに半透明の【アーシー】が吸い込まれていく。

と思えば【ウォーテリー】が歪みの中から現れ杖を構えた。

その攻撃力は3400。

 

「なっ、どうして攻撃力が3400なの!?」

 

「【ネクロの魔導書】の最後の効果さ。

このカードで特殊召喚したモンスターのレベルは、除外したモンスターのレベル分上昇する。

【アーシー】のレベルは6。

【ウォーテリー】のレベルは4から10となり、10×300で3000。

そして【魔導書廊エトワール】に乗っている魔力カウンターは【ネクロの魔導書】の発動を含めて4つ。

よって3400になったのさ」

 

「けど、貴方のモンスターが増えた事で【サイバー・ブレイダー】の攻撃力は4200に上昇するわ」

 

「分かってるって。

俺は【ウォーテリー】の効果により、デッキからカードを2枚ドロー」

 

ゆっくりとカードをドローする聖星。

確かに【サイバー・ブレイダー】の攻撃力上昇能力は厄介だが、モンスターの数を変えてしまえば良いだけ。

生憎今手札にモンスターは【フォーチュンレディ・ライティー】だけという悲惨な状況だ。

せめて【ライティー】を場から離すカードが来てくれればいいのだが……

 

「(モンスターが来ない……

やっぱりモンスターは【フォーチュンレディ】だけっていうのは無謀だったか?)」

 

だがまだ可能性はある。

聖星は別のカードを手に持ち、そのまま発動した。

 

「俺は魔法カード、【フォーチュンフューチャー】を発動。

ゲームから除外されている【フォーチュンレディ】を墓地に戻す事で、デッキからカードを2枚ドローする。

今除外ゾーンには【フォーチュンレディ・アーシー】が存在する。

彼女を墓地に戻し、2枚ドロー」

 

「なっ!

1ターンで4枚もドローですって!?」

 

【強欲な壺】、【天使の施し】を連続で使用してデッキからカードを大量に引く戦術なら驚きはしない。

しかしその方法では【天使の施し】の効果で手札を2枚捨ててしまうため、手札に残る枚数は少ない。

最高6枚ドロー出来る【天よりの宝札】でも自分と相手に恩恵を与えるカードだ。

それなのに聖星は手札を捨てる事も、明日香の手札を増やす事もなく自分だけの手札を増やした。

 

「成程。

一見【フォーチュンレディ】の攻撃力はレベルに左右され、しかも上昇値が低くいため使い辛く見える。

だが効果によるデッキからの特殊召喚とドローによりアドバンテージを稼ぐことが可能。

さらに【ネクロの魔導書】を使用すればレベルが大幅に上昇し高い攻撃力のモンスターを場に出す事が可能という事か」

 

折角召喚してもレベル4以下のモンスターの上昇値はとても低い。

だから相手ターンの間に戦闘で破壊されるのも珍しくない。

しかしカイザーの言うとおり、【ネクロの魔導書】を使用すればレベルを一気にあげ戦闘で破壊し辛くすることが可能である。

2人がそんな風に驚いている間、聖星はデッキからドローしたカードを見る。

そして小さく頷いた。

 

「俺は手札から【グリモの魔導書】を発動。

デッキから【セフェルの魔導書】をサーチし、そのまま発動。

俺は【ゲーテの魔導書】を見せ、墓地に存在する【グリモの魔導書】の能力をコピー。

【アルマの魔導書】を手札に加える」

 

次々と発動されていく【魔導書】の流れに明日香は必死についていった。

1度でも彼のデュエルで発動されたカードなら大体の効果は分かるが、知らないカード名を言われると何を仕掛けてくるか予想がつかない。

だからどのタイミングで伏せカードを発動させようか考えた。

 

「手札から速攻魔法【ゲーテの魔導書】を発動。

このカードは墓地に存在する【魔導書】を任意の枚数除外する事で効果が変わる。

俺は【グリモの魔導書】、【セフェルの魔導書】、【ヒュグロの魔導書】を除外し相手の場に存在するカードを除外」

 

「私の場のカードを!?」

 

「ちなみに、このカードの効果は対象をとらない。

俺がどのカードを除外するか決めるのは、効果解決時だ。

これがどういう意味かわかるよな?」

 

つまり、今の段階では明日香の場から何が除外されるかわからないのだ。

聖星が静かに宣言すると墓地から3枚の【魔導書】が現れ、全ての【魔導書】が開かれる。

場に存在する【ウォーテリー】と【ダルキー】は同時に呪文を詠唱し始めた。

 

「っ、リバースカード、オープン!

速攻魔法【融合解除】!

【サイバー・ブレイダー】の融合を解除し、墓地に存在する【エトワール・サイバー】と【ブレード・スケーター】を守備表示で特殊召喚するわ!」

 

今、聖星が最も除外したいのは【サイバー・ブレイダー】だ。

1度除外されれば、そのカードを再び使用するのは難しい。

明日香は険しい表情をしてカードを発動し、【サイバー・ブレイダー】は【エトワール・サイバー】と【ブレード・スケーター】へと姿を変える。

彼女達はその場に膝をつき対戦相手を睨みつけた。

 

「それなら俺は明日香の伏せカードを除外」

 

「くっ……

【聖なるバリア-ミラー・フォース-】が……」

 

「さらに手札から【アルマの魔導書】を発動。

このカードはゲームから除外されている【魔導書】を1枚手札加える事が出来る。

俺は【ヒュグロの魔導書】を選択」

 

「攻撃力を1000ポイント上げるカードね」

 

「あぁ。

俺は【ヒュグロの魔導書】を発動。

【フォーチュンレディ・ウォーテリー】の攻撃力を1000ポイントアップ」

 

白い光を放つ書物は赤い輝きを放ち、【ウォーテリー】の攻撃力をさらに上昇させる。

 

「そしてこれで【魔導書廊エトワール】に乗っている魔力カウンターは9になった。

よって【ウォーテリー】の攻撃力は4900、【ダルキー】の攻撃力は3300」

 

「くっ……」

 

明日香は攻撃力4900の【ウォーテリー】と1000の【サイバー・チュチュ】を交互に見る。

いま彼女のライフは3600.

 

「【フォーチュンレディ・ウォーテリー】で【サイバー・チュチュ】に攻撃」

 

静かに放たれた言葉に明日香はゆっくりと顔を俯かせた。

カイザーはそんな彼女に目をやり、静かに聖星を見た。

【ウォーテリー】は実に綺麗な笑みを浮かべて【チュチュ】に狙いを定める。

彼女の笑みに【チュチュ】は思わず後ずさった。

 

「行け、【ウォーテリー】!!」

 

「はぁああ!!!」

 

聖星が声を張り上げながら宣言するとそれに応えるよう【ウォーテリー】も魔力を放った。

圧倒的な攻撃力に【チュチュ】は一瞬で破壊され、明日香もその魔力に包まれる。

 

「きゃぁああ!!!」

 

体を貫くほどの衝撃に明日香はその場に膝をつき、自分のライフを確認する。

1度ダメージを受けていたので、初期ライフに近い3900というダメージを受ければ0になるのは当然だ。

自分の敗北を改めて認めた明日香は小さく息を吐く。

そして顔を上げると聖星がゆっくりと駆け寄ってきた。

 

「明日香。

楽しいデュエルだった」

 

「えぇ。

私こそ良いデュエルをありがとう」

 

優しく微笑んだ聖星は手を差し出し、明日香は握って立ち上がる。

そして改めて思っていたことを口にした。

 

「本当。

以前のデュエルでも思ったけど、どうして貴方や十代程のデュエリストがオシリス・レッドなのかしら」

 

「あれ、明日香って十代とデュエルしたのか?」

 

「この間ね。

残念だけど負けたわ」

 

「俺も見たかったな、明日香と十代のデュエル。

十代、強かっただろ?」

 

「えぇ」

 

それからデュエルの詳細を聞くと、1度は【サイバー・ブレイダー】で追い詰めたのだが……

【E・HEROスパークマン】と【クレイマン】の融合で召喚される【サンダー・ジャイアント】の効果により逆転されたそうである。

自分とのデュエルでは出てこなかった【HERO】の名前に聖星は目を輝かせた。

 

「良いデュエルだった、明日香、聖星」

 

「亮……」

 

「ありがとうございます、丸藤先輩」

 

十代と明日香のデュエルについて話していると観戦していたカイザーが話しかけてくる。

終始真剣な顔で明日香とのデュエルを見守っていたカイザーは聖星に向き直る。

 

「【フォーチュンレディ】……

見た事のないカード達だ。

モンスターのステータスは低く、普通のデュエリストならその時点で使わないだろう。

だが君はモンスター効果、そして【魔導書】のサポートで見事使いこなしていた。

実に見事だ」

 

淡々と語りかけられる言葉に聖星は首を横に振りたかった。

確かにこの時代ではステータスを重視する傾向にある。

しかし聖星の時代のデュエルではステータスだけではなく、レベルや効果も重要になっていた。

そんな時代出身ゆえに、この時代の人達に比べ効果を重視する考えを持っている。

だから彼女達を使うデッキを構築できたのだ。

しかしカイザーは心の底からそう思っているようで、聖星は嬉しそうに微笑んだ。

 

「カイザー先輩にそこまで言ってもらえるなんて……

とても光栄です」

 

「俺もいつかは君とデュエルをしてみたいものだ」

 

勿論、君の全力でのデッキで。

 

「……え?」

 

微かに聞き取れた言葉に聖星は思わずカイザーを見上げる。

カイザーは一瞬だけ不敵な笑みを浮かべ、すぐに背中を向ける。

と思えば軽く別れの言葉を言い歩き始めた。

その彼の後を追うよう明日香も聖星に別れの挨拶をする。

 

「それじゃあ聖星。

私も行くわね」

 

「あぁ、また授業で」

 

「えぇ」

 

次は負けないわよ、と気の強いお言葉まで頂いてしまった。

負けず嫌いな女王様と鋭い帝王の後姿を聖星はただ眺めるだけだった。

そんな彼の隣に【星態龍】が姿を現し、首に絡みつきながら言葉を放つ。

 

「真剣に考えたとはいえ……

あれが遊びで組んだデッキだと、あの男は気付いていたようだな」

 

「あぁ。

観察力凄い……」

 

2人の姿が完全に見えなくなり、本当に聖星達だけになった。

聖星は自分のデッキを広げて共に戦ってくれたモンスター達を見る。

 

「(俺の全力のデッキ、かぁ……)」

 

確かに聖星は本気になってこのデッキを組んだ。

カード達と真剣に向かい合い、どんなカードを入れるべきか、抜くべきか沢山考えた。

だがこのデッキは聖星の全力とは程遠いものである。

彼の全力というのは【魔導書】の中でも最も凶悪なあのカードを使用する事を意味する。

 

「【星態龍】」

 

「何だ?」

 

「あのカードを使っても、デュエルって楽しめると思う?」

 

「遊馬達とは楽しめただろう」

 

「遊馬とアストラルはゼアルになってカードを創造できるし、【ホープ】の攻撃力は軽く1万越えるから張り合えた」

 

自分の思い通りにカードを創造できると初めて聞いた時は、状況が状況だったから心強かったが……

対戦相手としてデュエルした時にやっとあのチートさを認識した。

 

「お前の目で確かめろ」

 

「え?」

 

「あの男のデュエルを見て、あのカードを使用しても相応しいと思えたのなら使えば良い」

 

全力を望む相手に、全力でぶつかっていいのか。

その結果、何が待ち構えているのか分からない。

遊馬達のように笑って、対等に楽しむことが出来るのか。

それともクラスメイト達のように恐れおののき、つまらないと吐き捨てるか。

彼がどちら側なのかデュエルを見て確かめればいい。

デュエルとはその人の心を映す素敵なゲームなのだから。

【星態龍】の言葉に聖星は微笑んだ。

 

END




こんばんは。
今回は魔導フォーチュンデッキを使用しました。
何故このデッキにしたかというと、女の子モンスターvs女の子モンスターを書きたかったからです。

全員出したかったのに、出すことができませんでした…
ごめん、ファイリー、ウインディー。


それと活動報告にアンケートのようなものを設置しました。
内容は、オリ主をもう1人増やすか、増やさないかです。
ご協力をお願いいたします。
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