元海兵がダンジョンにいるのは間違っているだろうか   作:ルーニー

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もしもの世界10

 

 ガネーシャ・ファミリアで食事をしてから少し時間をおいて、腹ごしらえも兼ねてこの街の散策をすることにした。最初は誰かがついてこようとしていたのだが、こっちとしても何かする気はなく適当にぶらつくつもりしかなかったしいらないと言った。けど輝夜からお前は違う意味で信用ならんという一声でリューがついてくるようになった。

 最初は気にすることなくほっつき歩いていたんだが、別に悪いこともしてないのにリューから監視されているように見られていたのが鬱陶しかったから適当に撒いて今1人でほっつき歩いている。

 

「ほ~。街全体が暗いからしゃーねぇとして、それにしてもここは結構にぎわってるな」

 

 全体的に暗く、明るい場所も空元気に近い場所が多い中、この通路は露店の数もそこそこ多く、そのおかげか人の行き来が多いのもあってにぎやかだった。冷やかし程度に露店を見回っている中に服が置いてある露店もあったのを見つけ、そういや今着てるの借り物の服だったなと思い出してこの後丈夫な服を置いている店を探すかと思いつつ露店を見ていた。

 そんな中でパチパチと揚げ物の音が聞こえてきたから音のする方を見ると、そこにはじゃが丸くんと書かれた看板を付けた屋台があった。

 

「じゃが丸くん?コロッケじゃねぇか」

 

 聞いたことのない食べ物に興味がわき、その露店に近づいて見るとそこには茶色く揚がった楕円形の物、コロッケが揚げられていた。世界が違うと名称が違うのかと思いそのまま離れようと足を動かそうとして、ふとコロッケでは見たことのない具の名前が見えて足を止めた。

 

「え?小豆クリーム?コロッケに小豆クリーム?正気か?」

 

 見間違えかと思ったら見間違えじゃなかったことに逆に驚いた。揚げ物に甘い物って、確かにそういう食べ物はなかったわけじゃ無いが芋と小豆とクリームを突っ込むって、これを作ったやつ正気か?

 

「……気になるな」

 

 しかし気になるかならないかと言われたらすごく気になる。ルフィもエースもサボもコロッケの小豆クリーム味って聞いたら、ルフィ以外は嫌な顔しそうだけどそれはそれとして全員食いそうだし、俺も同じような人間だ。向こうに戻ることができたのなら面白エピソードの1つとして持って帰るのもよさそうだし、買ってみようか。

 

「おっちゃん。じゃが丸くん小豆クリーム味一つ」

 

「あいよ」

 

 ライラと一緒にしょっ引いた闇派閥の報奨金としていくらか渡されたお金の中から店主に渡して商品をもらう。見た目はコロッケそのままだが、この中に小豆クリームが入っていると思うと少し怖くも感じる。

 

「考えれば考えるほどうまそうに思えねぇなこれ」

 

 近くにあった木箱に腰掛けてマジマジと眺める。見た目と匂いは不味そうには見えないが、衣が揚がった香ばしさの中にわずかに小豆とクリームの甘い匂いがわかるのが不安を助長させている。

 とはいえ買ったものを口にせずに捨てるなんてことをするわけもなく、不味くてもよほどの毒でもなければ吐き出すようなこともしない。というか商品として売っているのだからよほどまずいなんてことにはならないだろう。

 

「いただきま……」

 

 食おうと口を開けた瞬間、視線を感じた。敵意もないしこっちを害するような気配もないんだが、それはそれとして明らかにこっちを見ているのがわかる。

 何事かと害意がないとはいえ明らかにこっちを見ている気配を感じて視線を感じる方を見ると、そこには身の丈に合った剣を持っている金色の髪を伸ばした幼い少女が無表情のままこっちを見ているのが見えた。

 

「…………」

 

「…………」

 

 めっちゃこっち見てくるな、この子。え?なに?なんでこんなに見てんの?

 

「……どうした?腹減ったのか?」

 

「…………」

 

 話しかけてみてもこっちを見るだけでなにもしゃべろうとしない。え、なに?俺にしか見えない幽霊的なの?ホロホロの実の能力か?いや、透けて見えるわけじゃ無いからそうでもないし、そもそもここにホロホロの実の能力者がいるわけがない。じゃあマジもんのホラー?勘弁してくれホラーはブルックだけで十分だって。

 

「………それ」

 

「ん?」

 

 なんとも珍妙な形で視線を合わせていると、少女は俺に、厳密には俺の持っているジャガ丸くんを指さして声を出した。幽霊的なものじゃなくて内心ホッとしているのもつかの間、少女は言葉を続けた。

 

「それ、食べないの?」

 

 抑揚も少ない言葉で出てきたのは意味は分かるけど言いたいことがよくわからないものだった。

 

「あー。これ欲しいのか?」

 

「大丈夫。自分で買う」

 

「買うんだ」

 

「うん」

 

 欲しいわけじゃないのか。えぇ?じゃあ本当になんだ?

 

「なんで見てたんだ?」

 

「私以外に食べる人見たことないから」

 

「あぁ。そういう」

 

 子どもがこんなゲテモノを食うのかと思わなくはなかったが、まぁ好き嫌いは人それぞれか。ゲテモノとは言ったが恐竜のステーキとか珍味では済まないものや見たこともない食材を食うわけでもないし、なんなら普通に販売しているんだからおかしなものではないか。

 そう思いながらじゃが丸くんを片手に再び店に向かい、同じものをもう1つ注文する。店主が怪訝そうな表情を浮かべたが、後ろにいる少女に渡すことを伝えると納得したような表情を浮かべてちょうど揚げたてだったじゃが丸くんを渡してくれた。それを持って少女のところへ行き、揚げたての方を少女へと差し出した。

 

「ほら」

 

「……?いいの?」

 

「遠慮せず食っとけ。こういうのは遠慮して食わないもんじゃねぇよ」

 

 俺の差し出したものを恐る恐ると言ったように受け取り、それを見た俺はさっきまで座っていた木箱に再び腰掛ける。少女も俺との隣にあった小さい木箱に座ると俺からもらったじゃが丸くんをジッと見ていた。

 

「いただきます」

 

「…………」

 

 少女と一緒になってじゃが丸くんをほうばる。揚げてから多少の時間が経ったからかそこまで熱さはなかったがそれでもサクりとした歯ごたえと芋のホクホクさは残っていたし、その中に小豆の甘さとクリームの甘さが混ざってしょっぱさと甘さが口の中で混ざっていくのがわかる。

 不味くはない。いや、商品として売っているわけだから不味いわけがないのは当たり前なんだが。予想していたよりもおいしいものだったのは予想外だったのはその通りなんだが。

 

「いや、好んで食おうとは思わねぇ味だな」

 

「!?」

 

 しかしそれはそれとして好んで食う物ではない。小豆クリームの甘い味とコロッケのしょっぱい味が絶妙に嚙み合っているようで噛み合ってない。好きな奴は好きだろうけど、俺には合わんなとは思う。食えと言われたら食えるけど、好んで食いたくはない、そんな微妙な感じだ。

 

「そんなことはない。じゃが丸くん小豆クリーム味はおいしい」

 

「そのじゃが丸くん小豆クリーム味への膨大な熱意はなんなんだ?」

 

 しゃべるのが苦手そうなのにじゃが丸くんの話となるといきなり大量にしゃべりだした。塩味から始まり他の味もいいけどやっぱり小豆クリーム味が一番いいとすら言い切り、さらには小豆クリーム味の何がいいのかと話し始めた。

 なんか、たまたまけむりんと任務が同じだった時に刀の話になった時のたしぎ曹長と同じようなことになってんなと思いながら話を聞いていると、視界の端から緑色の髪の女性が走ってこっちに来ているのが見えた。

 

「アイズ!探したぞ!」

 

 アイズ、という名前が聞こえた少女はビクリと体を震わせて声のした女性の方に恐る恐ると顔を向けた。俺もつられて同じ方を見るとそっちの方向から緑の髪を怒りで揺らしてこっちに向かって来ているのが見える。少女、アイズの様子から虐待か何かから逃げてきたというわけでもなさそうだから特に反応することなくこっちに向かって来ている女性を見ていた。

 

「どこをほっつき歩いていたんだお前は。この後集まる約束だっただろう」

 

「ご、ごめんなさいリヴェリア……」

 

 シュンとして視線を下に向ける少女に説教する女性。2人とも整った顔立ちなのはともかく、髪の色や耳の形が大きく違うのを見ると血のつながりはなさそうだがその様子はまるっきり親子だった。

 

「すまない。うちの者が世話になったようだ」

 

「気にしないでくれ。出店のものを食いながら話してただけで何の世話もしてない」

 

 ヒラヒラと手を振って特に気にしていないとジャガ丸くんを口にする。俺の口にしたものが何なのかを知った女性、リヴェリアはまさかと言わんばかりにいまだに視線を下にしたままのアイズへと視線を送る。

 

「アイズ、お前まさかこの人の分も買って無理やり食べさせたんじゃないだろうな?」

 

「そんなことはしない。この人が買ってた。それに、これもこの人に買ってもらった」

 

 それは心外だと言わんばかりに手にしていたじゃが丸くんを見せるようにリヴェリアに差し出すが、それはそれとして頭が痛いと言わんばかりにリヴェリアは眉間にしわを寄せて軽くため息を吐いた。

 

「お前は本当に……。すまなかった。すぐにお金を……」

 

「いらんいらん。勝手に買ってやっただけだ。別に返してもらおうとは思ってねぇよ」

 

 こっちが勝手に子どもに買ったものを親が返金しようとする姿勢には好感が持てるが、それを望んで買ったわけじゃ無いからその提案は断った。

 

「しかし、それではこちらとしても申し訳が立たない。最近闇派閥の活動が多くなってきたし、もしそちらがよろしければ家まで送ろうか?」

 

「大丈夫。闇派閥程度なら私が守ってあげれる」

 

「ありがとよ。けどこう見えて腕は立つから心配はいらんよ」

 

 表情を変えることなく自慢げに剣を見せるアイズに笑いながら頭を軽く叩く。子ども扱いされたと理解したアイズはムッとした表情を浮かべ、それを見たリヴェリアはしょうがない子だと言わんばかりに軽くため息を吐いた。

 

「しかし、闇派閥か。まだ1回しか見たことねぇが、本当に迷惑なやつらだな」

 

 アイズが持っている剣を見ながら軽く息を吐く。こんな幼い子どもですら武装をしなくちゃいけないほどに治安が不安定になっていると察することすらできる現状と、初めて闇派閥と遭遇した時のことを思い出すとそれもやむなしかと理解はできた。

 

「話を聞いてると前はそこまでひどくなかったんだろ?ってことは蓋してた組織がいなくなったのか?」

 

「……外から来たの?」

 

「ん?まぁな。今世話になってるところである程度教えてもらってはいるけど、なんでこうなったのかとかの細かい話までは知らねぇな」

 

「そう。なら教えてあげるね」

 

 子どもじゃないところを見せられると思ったのかアイズは無表情ながら得意げに話し始める。リヴェリアはそれを遮るようなことはせず要所要所で補足を入れるだけに留めていたものの、しゃべり慣れていないのか言葉に詰まることが多くなってきた頃に引き継ぐように話し始めたリヴェリアからの説明を聞く。

 

「最強の双璧と名高い2つのファミリアが3大クエストの最後の1つ、黒竜討伐に失敗してそれぞれ数人だけ生き残ってほぼ壊滅。戦力も維持できず、次に強かったファミリアと入れ替わる形になった、ねぇ」

 

 リヴェリアの説明に納得がいった。なるほど。最強の陥落によって抑えられてきた不穏分子が溢れ出てきたというわけか。向こうでも力を持った海賊が討たれた後に別の海賊がハイエナのように縄張にしていた島を襲うことは頻繁に起きてきたことだが、世界が違っても同じようなことは起きるものなんだな。

 

「……やはり、気に入らないか?」

 

「いや?やっぱりどこも暴力装置が入れ替わると荒れるんだなと思ってな」

 

「……暴力装置とは、これまた随分な物言いをする」

 

「事実だろ。正義がなんだ、秩序がなんだ、善がなんだと言いながら、結局力による実力主義の街がそう言ってられるのもそれを守れる強い力があるから保たれている。そうでなきゃ今ここは闇派閥(バカ共)による恐怖政治になってら」

 

 実際海軍の影響が少ない島や国では海賊による恐怖政治が摂られていたことも少なくはない。政府に支払うお金がなければ放置されていた国なんかはむしろ力のある海賊に守られるようにしていた場所すらあったほどだ。

 そのことを考えたら暴力装置という言い方もあながち間違えでもないだろう。なにせ海軍も力を盾として国を守っているんだしな。

 

「とは言え、1年間も暴れてるとなると、暴れてる理由は入れ替わりだけじゃねぇんだろうな」

 

「……なぜそう言える?」

 

「どこでもだいたいそうだったが、縄張りの主が変わることによる騒動はどんなに長くても半年で治まる。大体は2、3回も襲撃すれば新しい組織が成り代わるか昔の組織が守り通すか、そうじゃなくても消耗し続けて半年も持たずに共倒れに近い状態で終わるもんだ」

 

 もし何年も続いているのだとすれば縄張りが広いのか、もしくは縄張りの主が強大過ぎて貯めこんでいたものが破滅しかけてでも魅力的なのか。戦争そのものを目的としているような破綻した思考で攻めている可能性もあるだろうけど、まぁまずありえないだろう。

 

「あと、こんなバカなことをしているのにある程度のまとまりがあるのも気になるな。普通あぁいうバカ共は我が強すぎてみんなで仲良く横並びで歩きます、なんてすることはしねぇ。というか利害の一致で動くことはあったとしても長期間お行儀よく歩みをそろえて襲撃なんて、バカ共ができるわけがねぇ」

 

 複数の海賊団がまとまって行動していた事例はあったのは事実だ。けどあったとしてもかなり少ない。元から強大な力を持つ頭の下に複数の海賊がついていたり、突発的に複数の海賊と海軍が相対した時ならまだしも、そうでないのなら各々が好き勝手に行動していることの方がはるかに多い。

 

「……確かに突発的に襲撃が起きてはいるが、ある程度のまとまりを感じてはいた。単独のファミリアでやるにしては連携がお粗末とは思っていたし、かといって我の強い闇派閥がまとまって行動しているとは思いにくいな」

 

「となれば、考えられる理由としてはそれを取りまとめている奴がいることだな。それも不満はあるだろうけど従うことに関して異を唱えられない程度には実力がある。それとも思想が強いのか、そこまではわからん。少なくとも旗にできるぐらいには実力はあるんだろうし、何かしらの魅力があるんだろうな」

 

 話を聞く限り横に並んで一緒に歩きましょう、なんてことをするような連中じゃないのは間違いないだろう。なら一緒に仲良く歩きましょうと提案できるほどの実力を持ち、かつそれに従うことしかできないほどの実力があるのが頭にいる可能性が高い。

 

「一番想像しやすいのはどこかしらの組織がゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの生き残りを仲間に引き入れたとかか」

 

「っ!?いや、そんな、ありえない……!彼女らがそんなことをするとは……!」

 

「どういう経緯でその2つが無くなったのかは知らねぇが、経緯によっちゃありえないこともないだろ。強い組織ってのは強い想いが引き継がれていることが多いし、それ相応の誇りがある。それを足蹴にされた時、それがより大きい出血を強いられるとしても誇りを取り戻すために暴力に走ることなんざままあることだ。たとえそれが正義の名を背負っていたとしてもな」

 

 思い起こすのは俺がこの世界に来たきっかけであろうあの戦争。

 息子を救うために死に、サカズキの言葉で地に落とされた白ひげの名誉のため、そして大切な親を侮辱された怒りを以ってして戦い続けた白ひげ海賊団も。

 白ひげ海賊団との戦闘で多くの仲間の命が奪われ、それでもなお正義の名と戦争の熱に正気を失いながらも白ひげ海賊団を滅ぼすために戦い続けた海軍も。

 ルフィがインペルダウンで脱獄した囚人たちを引き連れて乱入するというハプニングがあったが、それでもこの戦争で戦ったどちらも、誇りのために戦って、たくさん死んだ。白ひげだけじゃなく、白ひげを慕った海賊も、それを止めるために戦った海兵も、そのどちらも己の誇りのために。

 

「白ひげの家族(誇り)を取り戻す。潰された面子(誇り)を取り戻す。たったそれだけで死にかけていても、壊滅しかけていてもなお喧嘩を売る組織もあるんだ。大切にしていた誇りを取り戻すために(世界)に喧嘩を売っても俺は不思議には思わねぇよ」

 

 あの時あの場所はすべてが間違いなく戦いに狂っていた。そして誇りに酔っていた。仮にゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの生き残りが闇派閥に合流していたのであれば、いったい何のために戦っているのか。自分の誇りのためなのか、それとも、家族の誇りのためなのか。会ったこともない連中のことの考えなんか知るわけもないが、もしかしたら白ひげを侮辱したサカズキ大将に怒りを沸騰させたエースと同じ思いなのだろうかね。

 

 ザクリと最後の一口を口の中に放り込んで頂上戦争での思いも一緒に飲み込み、ふとリヴェリアの方を見ると眉にしわを寄せるほどに複雑そうな表情を浮かべて思案しているのが見えた。

 

「あ~。すまん。何も知らない新参者が偉そうなこと言ったわ」

 

「いや、かなり参考になった。一考に値する情報と思ったのは間違いないからな」

 

 ここのことも知らないのにベラベラと講釈垂れたことに恥ずかしさが湧いてきて謝罪するが、リヴェリアの方は何か思うことがあったのか特に気にした様子はなく、むしろ難しい顔を浮かべてどうするべきかを考えているようだった。

 

「話もう終わった?」

 

 そんな中俺とリヴェリアの話はつまらなかったのか、アイズは木箱に座ったままブラブラと足を動かしていた。

 

「アイズ……お前は……」

 

「まぁまぁ、子どもなんてこうあったほうがいいさ。難しい話や考えることは大人やそう言うのが得意な奴に任せるのが一番だ」

 

 アイズの様子に毒気が抜けたようにため息を吐くリヴェリアに、俺は笑って肯定する。子どもと言われたことが気に障ったのかアイズはムッとして俺を睨みつけてきた。

 

「私は子どもじゃない」

 

「そうかそうか。なら俺たちの話していたことは分かったんだな」

 

 俺の言葉にふいと顔を逸らすアイズ。それを見たリヴェリアが困ったようにため息を吐いて頭を抱えるが、ルフィのようにバカだけど自分を貫き通して誰かを救えるのならそれでもいいだろうと思っている俺としては好ましさすら覚える。

 

「ハハハ。ま、歳食ったところでわからないやつもいるんだ。今は勉強してわかるようになるようにしていけばいいさ」

 

 見た感じまだまだ幼い頃合いだろう。年齢的にもまだ俺がルフィやエース、サボと一緒にいた頃と大差ないだろうし、あの時はそういう環境じゃなかったにしても勉強なんて俺かサボが片手間にやっていた程度だ。指揮を執るのならともかく、そうでもないならこの年齢ならのびのびとしているほうがいいだろう。

 

「んじゃ、そろそろ戻るわ」

 

 ふと結構な時間が経っているのを自覚した俺は、いい加減リューに見つかりそうだと思い立ち上がる。

 

「む。時間が押していたのか?アイズだけでなく私にも付き合ってもらってすまなかった」

 

「こっちが適当に話してただけだ。むしろこっちが謝ることだろうさ」

 

 リヴェリアからの謝礼に何でもないように手を振って返礼する。所作から結構なところ出身のようだが、そういうやつら特有の鼻持ちならない気配は感じない。現に適当に応対していても何も言わないのだから、もしかしたらサボのような人物なのかもしれないと思うと好感を持てる。

 

「じゃが丸くんありがとう」

 

「おう。しっかり食ってデカくなれよ」

 

 アイズの頭をわしゃわしゃと撫でまわし、髪がぐちゃぐちゃになってこちらを睨みつけるアイズに軽く笑って頭をパシパシ叩いてその場から離れる。面白い子もいるもんだと思いながらふと正面を見ると、そこには木刀を片手に握り締めて長い髪が重力に逆らって上に揺らめいてこちらに歩いてきているリューの姿が見えた。

 

「あ、やっべ」

 

 クルリと真反対を向いてそのまま走る。覇気は使えないはずなのに後ろから異様なほどの威圧感を感じながら人にぶつからないようにひたすら逃げ続けるのだった。

 




この後木刀片手にマジギレで追いかけてるエルフから走って逃げる長身の男が街で見かけられたとかなんとか。

キャラが暴走して筆が走るのはいいんだけど、同時にキャラがぶれるんだよなぁ。人物を書くって難しいなぁ。

ちゃんと売り出されているゲテモノ食品って、なんか気になりません?高校生の頃は自販機からシェイクする飲用プリンとか炭酸ゼリーとか買って飲んでましたし、コンポタアイスやナポリタンアイスは買って食べてましたねぇ。ナポリタンは不味くてなんでこんなものを商品化したんだって笑いましたけど。コンポタは思った以上においしくて大学の友人と笑ってましたねぇ。
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