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最終回後に発売された遊星のシンクロモンスターなど、小説に出てくる全8体のモンスターのオリジナル召喚口上をまとめました。
どれがアニメ本編の口上で、どれがオリジナルなのか
分からないくらい徹底して自然に溶け込ませることを意識してえがいた大切なフレーズです。
舞台裏①「作中のオリジナル召喚口上」
◼︎一戦目 ジャックvs遊星
1.【ジャンク・スピーダー】
口上:「集いし風が、新たな仲間を呼び起こす。光さす道となれ! シンクロ召喚! 駆けろ、ジャンク・スピーダー‼︎」
攻撃:「スクラップ・エッジ」
・みんな大好き「ジャンク・ウォリアー」+「スピード・ウォリアー」というロマンカード。攻撃力二倍で攻撃するお馴染みの効果は「スクラップ・フィスト」+「ソニック・エッジ」=「スクラップ・エッジ」。お気に入り。
・なんと最大五体も「シンクロン」をデッキから呼ぶとんでも展開カードなので「シンクロン=新たな仲間」と口上。「スピード=風」
⒉【ジェット・ウォリアー】
口上:「集いし熱が、新たな嵐を巻き起こす。光さす道となれ! シンクロ召喚! 吹き荒れろ、ジェット・ウォリアー!」
攻撃:ストーム・シュート
「飛行機のジェットエンジン=熱風」
+「相手のカードを手札に戻す効果」
→「熱風でカードを巻き上げる」
=「熱が嵐を巻き起こす、吹き荒れろ」
「
⒊【レッド・ライジング・ドラゴン】
口上:「紅き竜よ、琰魔を呼び起こす道を、照らし出せ! シンクロ召喚! 魂の胎動、レッド・ライジング・ドラゴン!」
・前半はジャックの声優さんの制作で、後にデュエルリンクスに逆輸入されて公式化したもの。
「魂の胎動」がオリジナル。レッドデーモンズに似た炎の塊=これから生まれる=胎児=胎動という連想。このカードは美しい……。「魂の胎動」は後で出ます。
・効果で「墓地からレッドリゾネーター復活」→「ライフ元通り」の流れは特に評判が良かった。実にエンタメ。興奮したので最大限に生かす物語を組んだ。
◼︎二戦目 鬼柳vsジャック
コイントスが鬼柳→ウラ ジャック→オモテ なのは
(遊星との関係が)裏目に出る鬼柳、正道を行くジャックのイメージ
⒋【デーモンの招来】
口上「地獄より来たりて悪魔は蘇る! 招き来る災いよ、オレに勝利を寄越せ! シンクロ召喚! レベル6、デーモンの招来!」
・「招」「来」を自然に多用。
「地獄より蘇る=ダグナー」
「招き来る災い=地縛神」のニュアンスを出しつつ
「オレに勝利を寄越せ!」でリーダー鬼柳らしさを。お気に入り。
⒌【転生竜サンサーラ】
口上「破邪開闢、輪廻転生! 巡れ、命の鼓動よ! シンクロ召喚! レベル5、転生竜サンサーラ!」
・「巡れ、命の鼓動よ!」は「バーニングソウル」という言葉を使わずえがく挑戦。三戦目でジャックが吐血した時に「命を燃やして戦っている」を強調する素晴らしいハマり具合をしたので最大のお気に入り。
・レッドライジングの「魂の胎動」と「命の鼓動」で被せてる。あえて近い言葉でまとめると、自然さが出る。こういう細かいところで「公式らしさ」を作ってる。
「破邪開闢」は後のスーパーノヴァの「天地開闢の叫びを上げよ!」と被せて「輪廻転生」を強調。他にも前述の「ストーム・シュート」を「メテオ・シューティング」と重ねてる。この技法は多用してます。
⒍【デーモンの召喚】
攻撃「蹴散らせ、魔降雷ッ‼︎」
・「魔降雷」は闇遊戯が使ってた攻撃名。燃える。古いバニラカードなのでコモンズが持ってるのも凄く納得。最高。
・しかし、小説は字面が少し地味になりがちなので、添え言葉を入稿直前まで探した。作業用BGM「Clear mind」の歌詞ラスト「嵐のように全てを蹴散らせ!」から入れ込んだ。お気に入りの加筆。仕上げでこの曲から入れ込んだ強調ワードは多い。
◼︎三戦目 決勝戦 ジャックvs遊星再び
⒎【シグナル・ウォリアー】
口上「集いし夢の煌めきが、新たな夜明けを駆け抜ける。光さす道となれ、シンクロ召喚! 跳躍せよ、シグナル・ウォリアー!」
攻撃「エンブレム・オブ・ボンド」
・見た目が遊星号な赤い戦士。しかも効果はスピードワールドの再現という、ファン心理を最大に生かした素晴らしいロマンカード。「シグナル」はDホイール感が伝わりにくいので、描写で補完。
・なお、シンクロ次元では
「このカードを拾った遊星」が
「強烈な懐かしさを感じて遊星号を作り始めた」
という、因果が逆転してる裏設定です。
・遊星号を作りながら、遊星はサテライトの絆を求めていた。そしてコモンズでラリーを見つけた。コモンズに導いたジャック、ジャックとのライディングデュエルが、トップスの遊星にとっても「絆の象徴」になるのは自然なことでした。
・サテライトで遊星号は、みんなの夢の象徴だったので「集いし夢の煌めき」「
・Dホイールなので「夜明けを駆け抜ける」。最終話の最終シーンでDホイールで空高く跳ねた遊星のシーンから「跳躍せよ」。随一の美しさになった。
・「
⒏【サテライト・ウォリアー】
口上「集いし星のまたたきが、新たな未来を切り拓く! 光さす道となれ! シンクロ召喚! 照らし出せ、サテライト・ウォリアー!」
攻撃「メテオ・シューティング」
・「サテライト」って単語をシンクロ次元で合法的に出せる最高のモンスター。プロットで出た瞬間「来たアアアアアア」と叫んだ。これに物語の全クライマックスを合わせた。
・サテライトは「ネオドミノから切り離された衛星(satellite)」
しかし、「英語版LAST TRAIN」に「サテライテッド ライフ」という歌詞が出てくる。このサテライトは「saturated(飽和した、飽き飽きした) life=飽き飽きした人生、ゴミにあふれた暮らし」という意味で、まさに「サテライト」なのだ。つまりサテライトは「ゴミにあふれた町」という蔑称なのだ!(≧∇≦)みんな知ってた⁉︎
・だから遊星のセリフ「サテライトとは。飽和した、ゴミにあふれた、という意味だ」「サテライトには、星という意味もある。クズと呼ばれた存在は、眩しい星になる」
・実はここ、シナリオ上、避けて通れない、一番悩んだ所。
①「ジャックvs遊星」←遊星は全シティ代表
②=「キングvsシティ全員」←シティ全員で束になって、やっとキングを倒す
③「トップスとコモンズ」が一丸となって未来へ。キングは役目を終える。世代交代。未来はキングの手を離れ、街の一人一人に託された。
・これ、絶対シナリオに必要
・しかしめっちゃ抽象的な概念=「言葉にせず」「デュエルで」伝えなきゃいけない。どーしろと⁉︎orz
・と悩みまくった。要求度が高ぇよ!!!
・サテライトウォリアーが出た瞬間「これじゃーーーーー!!」と飛びついた。「クズと呼ばれた小さな一人一人(コモンズ・トップスすべて)が集って、
・自分たちも、力を合わせれば、キングにだって勝てる。力を合わせること。絆。それが、真の強さなんだ。
・これが、遊星が新キングとなることで、新しい未来として大成する。
・シティは「力」が全て。だからコモンズは蔑まれた。ジャックは「力」のシンボルを「ノブレス・オブリージュ=分け与えてなお揺るがぬ者(王)が最も強いのだ」というシンボルで塗り替えた。だからトップスの人は徐々にコモンズに分け与え始めた。
・そしてここで。遊星が「絆が、力を合わせることが最も強い」とシンボルをさらに塗り替えた。新キング誕生。だから、トップスとコモンズは、ついに力を合わせ始める。「力」「強さ」の定義を塗り替える物語なのだ。
・ジャックは、サテライトウォリアーの一撃で、遊星が塗り替えたがった「力のシンボル」に気付いた。「伝わってきた。遊星の目指すもの。共に進む未来」なら、俺が目指すもの(真のキング、カーリーと約束した「人に幸せを与える者」)は。
・殻を破るにはまだ足りない。
・だからジャックは、「聞け!牙を忘れた者共よ‼︎」と
「自分vs
・ここだけ、この瞬間だけ、ジャックと遊星は力を合わせて、シティの難題をデュエルで打ち破ったのだ。
・この構図をサテライトウォリアーは完璧に満たすのだ。監督だった私が「来たアアアアアア」と叫ぶのも無理ないでしょ…。サテライトウォリアー採用してくれてマジありがとう決闘担当。
・攻撃名:「メテオ・シューティング」は衛星・惑星(遊星の本来の意味)→隕石=遊星のDホイールが赤く発火して突進する演出。アポリア・ゾーン戦の赤きフライングデュエルから。
・この世界では「シューティングスタードラゴン」が出せないので、「シューティング(彗星)」を入れ込みたかった。ここが自然に馴染むように1戦目の「ストーム・シュート」を入れてます。「無意識のサブリミナル」を作る作業は小説でとても大事。それが「らしさ」を作るのだ。
2020/08/03追記:祝☆実装
なんと!デュエルリンクスイベント「クラッシュタウン」で鬼柳京介のモンスターとして「デーモンの招来」がイベント報酬に実装されました!!!!
公式で!デーモンの招来は!鬼柳の!カード!!!!!\(//∇//)\いやっほおおおおあ!!
2023/12/17追記:祝☆公式動画で採用!!!!!
ジャンプフェスタ2024の遊戯王OCGタイムズにて、にじさんじの「社築」さんがレッドライジングドラゴンを召喚する際に、私が考えた召喚口上を採用してデュエルしてくれました!\(//∇//)\オワアアアアアアアア
ふれれらが考えた召喚口上がKONAMIブースに響き渡った…公式動画で…あわわわわ…嬉しい…ありがとうございます!!