◼︎友達に「ストーリー感動した。デュエル組むから、ぜひ書いてくれ」と声を掛けられ、嬉しいことに今回の【完全版】が生まれた。
◼︎ジャックと遊星、鬼柳
王者と挑戦者、Kを翻弄するジョーカー。
本当に素晴らしい決闘を魅せてくれた。
◼︎決闘構成:イヂュイさんの制作秘話を紹介
◼︎小説:ふれれらのオススメ裏話ポイントは
①入れ替わり
・ジャックと遊星のカードが数枚わざと入れ替わってる
・無意識にライバルを求めた結果、気になってデッキに投入している。
②コモンズ
・ノーマルカードはコモンズの象徴
・そんな「レッドサイクロプス」を初手で使うジャックは、コモンズを大切にしているのだ
③勝敗
・最終ターン、ジャックの手札にD・D・R
・ラストターンさえ凌げば、ジャックの勝利だった
というあたりだ!(≧∇≦)
◼︎我ら二人で創り上げた決闘を、さらに楽しんでいってくれ。
presented by ふれれら
◇ ◇ ◇
presented by イヂュイ
―――ジャックVS遊星(1)―――
5D'sのジャックVS遊星(初戦)のイメージとオマージュで構成しつつ、新カードを組み込んで新しいデュエルを目指した。
「ボルト・ヘッジホッグを裏側表示」
5D'sの遊星VSジャック(初戦)での遊星の最初の一手はボルト・ヘッジホッグを表側守備表示で召喚。
一方、こちらはARC-V世界での初戦のため、裏側守備表示でセットしている。これは、ARC-Vからは“表側守備表示で召喚”がルール上不可能になったため。
再現をしながらARC-Vの世界だという強調。
「レッド・サイクロプス」
ジャックはARC-Vで「レッド」モンスターのサポートカードを多用しているため有用なカード。
OCGでは第二期(DM時代)のノーマルカードであり、コモンズが持っていそうな古くて弱いカード。
ARC-Vのジャックなら「レッド」モンスターを多用しているという点、一方でコモンズも大切にしているであろう描写が隠されている。
5D'sでの初戦では同じ攻撃力・種族・属性・レベルの「マッド・デーモン」を使用しているためオマージュでもある。
「アームズ・エイド」
貴重だったレベル4のシンクロモンスター。5D'sでは活躍させるために呼ばれたが、シンクロ次元ではシンクロモンスターをシンクロ素材にすることが珍しくないため、即座に素材にされている。
ボルト・ヘッジホッグとは異なるアプローチから5D'sとARC-Vの差を表現した。
「ジャンク・スピーダー」「ジェット・ウォリアー」
OCGで追加された遊星の新カード。最新カードらしい強力な効果を持ち、前のターンから一転してアクセル全開の展開を見せる。
「一見クールな様ですぐ熱くなる」(5D's #4 ジャック)
「レッド・ライジング・ドラゴン」
こちらもOCGで追加されたジャックの新規。基本的に、ジャックは遊星に対抗するようなデュエルを魅せる。
召喚口上は星野貴紀氏がTwitterで書いたものであり、デュエルリンクスに逆輸入されてボイスも存在する。
「レッド・リゾネーター」
ARC-Vジャックの象徴とも言えるリゾネーター。回復効果を持っているのは5D's終盤で龍亜に回復の大切さを教えられたためか。
LPが綺麗に元通りという、テラバイトコンボを思い出す展開。
「お前は俺を恐れている。だから性急な攻めを繰り返すばかりで、俺に踊らされていたことにも気付かない!」(5D's#4)
「<ruby>武闘円舞<rt>バトルワルツ</rt></ruby>」
こちらは5D'sで遊星が使用したカードをジャックが使用。遊星の影を追っていたジャックなら、デッキに入れてもおかしくないだろう。
スカーライトが二体になるのは、ジャックがレッド・デーモンズとスターダストを並べたシーンのオマージュ。
「キングとドラゴン達の前では、ただ怯えるだけの哀れな道化とでも呼ぼうか!」(5D's#5)
「ロードランナー」
5D'sのマスコット。オマージュ元ではレッド・デーモンズ・ドラゴンに攻撃され、その効果で即座に破壊されている。
一方、この次元ではスカーライトの効果で破壊することが不可能なため、遊星は窮地を脱している。
見慣れたカードの使用と同時に、レッド・デーモンズ・ドラゴンとレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの性能の違いを表現した。
「ターボ・ウォリアー」
見慣れたシンクロモンスター。シンクロ対策カードとして融合のないシンクロ次元ではさらに強力なカード。
ジャックはシンクロにしか効果が及ばない点を利用して返り討ちにする辺り、格上らしさが現れている気がする。
最終戦のためにスターダストもジャンク・ウォリアーも使えないため、ここではこのターボ・ウォリアーが攻撃力2500の主人公エースを担っている。
5D's12話「死闘追跡!絆を紡げターボ・ウォリアー」から絆の象徴という意味も込めた。
「奇跡の残照」
戦闘破壊されたモンスターを復活させる遊星の罠。このプロットを組んだ後に、デュエルオペラでも使用されてふれれらさんと盛り上がった。
「プライドの咆哮」
遊星VSジャック初戦で使われたカード。あちらでは決着をつけることができなかったが、今作は勝負の決め手に。
―――おまけ ジャックVS遊星(2)―――
※カットされたデュエル
※遊星がコモンズを見た後の、決意の決闘。遊星はこのデュエルを最後に研究職に専念。ジャックは十年、ライバルを待ち続けることになる。
「武力の軍奏」「アクセル・シンクロン」「シューティング・ライザー・ドラゴン」
シンクロチューナー。シンジやクロウが当たり前のようにシンクロチューナーを使っているので、遊星がサラッと使っていてもおかしくはない。
だが最終的にはフォーミュラ・シンクロン1枚に落ち着いた。
「ニトロ・ウォリアー」
二戦目で使用したであろうシンクロモンスター。一戦目でターボ、三戦目でジャンク・ウォリアーをシンクロ召喚しているため。
効果は非常に強力であり、ジャックと読者をヒヤヒヤさせてくれるだろう。
ディレクターズカット版のロード・オブ・ザ・キングには多分収録されている(無責任な発言)
―――ジャックVS鬼柳―――
ダイスによる勝敗の決定、インフェルニティ・デス・ドラゴンの召喚など、制約が多めで悩みどころが多かったデュエル。
ギャンブルで潤沢すぎる鬼柳の手札は、ジャックとリソースの差が大きすぎて調整も困難だった。
ラストから逆順でプロットを組むことで、綺麗に鬼柳の手札を使いきれた。個人的に楽しい一戦となった。
「ブラッド・ヴォルス」
チームサティスファクション時代に使用し、再会の時にも投げていたカード。作中では現実に存在しない特別なイラスト違いとなっている。
また、今回の悪魔デッキとは噛み合わせが悪いが、コモンズ故のカードの少なさとパワーで押すスタイルから投入されていると考えられる。
「ギャンブル」
一転して満足シティの鬼柳のようなギャンブルカード。ふれれらさんの熱い推しで投入。
外した場合は伏せカード4枚で2ターンを凌ぎきる必要があるためハイリスクハイリターンすぎるが、鬼柳ならやりかねない。
「バイス・ドラゴン」「ドレッド・ドラゴン」「エクスプロード・ウィング・ドラゴン」
本作のデュエルでは、ジャックのデッキがARC-Vのものから徐々に5D'sへ変化していく。
3戦目ともなるとかなり5D's色が濃くなるが、「ドレッド・ドラゴン」は「レッド」モンスターなのでやはりサポート圏内。
「デプス・アミュレット」
ダークシグナー鬼柳が使用したカード。手札コストが重すぎて、コモンズでもないと使わない弱小カード。
しかし鬼柳はギャンブルで補充した手札を使いジャックを翻弄する。
「トリック・デーモン」
チーム満足時代に愛用していたデーモンに関するモンスター。原作では使っていない。
作中で使用していたジェネラルデーモンは、デメリットで使用自体ができなかった。
「ゾンビキャリア」
手札を減らしつつ蘇生という、インフェルニティにピッタリの効果を持つ闇属性チューナー。原作では使っていない。
悪魔族ではないが、鬼柳は元々属性混合の千差万別デッキなので問題ない。
「亡龍の戦慄-デストルドー」
10期、つまりVRAINS時代のチューナー。効果は非常に強力であり、OCGにおいても多くのデュエリストが愛用している。
コモンズがなんでそんなカードを?と思われそうだが、なんとレアリティが低く入手が容易。鬼柳も運良く手に入れた。
鬼柳が話している通り「死へ向かおうとする欲動」を意味する用語で、不満足時代の鬼柳を意味している。
これらの召喚の順番はプロット段階では異なっていたが、ふれれらさんの機転によってそれぞれの時代の象徴として時系列順に召喚する形になった。
10期のカードをARC-Vの二次創作に出すことについてだが、逆に遊星もジャックも、クロウまで10期に強化を貰っているので、鬼柳も10期カードを拾っていいじゃないと考えた。
見た目や名前でアンデットや悪魔にも見えるが、ドラゴン族。闇属性ドラゴン族シンクロをエースにする鬼柳に相応しいといえる。
「伏魔殿-悪魔の迷宮-」
悪魔を強化するフィールド魔法。フィールド魔法は、地縛神の維持条件でもある。
ダークシグナーとしての本能が残っているのだろうか。悪魔族であるCcapac Apuとの相性はとても良い。
「デーモンの招来」
鬼柳の使う「デーモン」シンクロモンスター。
「スクラップ・デス・デーモン」も採用候補だったが、プロットを組んだら結局召喚できず。
シンクロ次元は5D'sよりもシンクロを重視しているため、鬼柳のエースもシンクロとした。
「インフェルニティ・デス・ドラゴン」
1枚だけ持ち越してきたかつてのエース。強力すぎる(が故に相変わらず勝負を決めることができない不憫な)竜。
闇属性ドラゴン族であるデストルドーからシンクロ召喚されており、死へ向かう衝動から産まれたという解釈もできる。
「トップ・ランナー」
ジャックの持つレベル4チューナー。自分のシンクロモンスターの攻撃力を600アップする永続効果を持ち、スカーライトの打点を上げて効果の補助ができる。
この効果により、実は最後の場面でスカーライトが一瞬攻撃力3600になっている。多少の強化カードならばねじ伏せる準備のあったジャックと、1500という破格の強化を持ち出した鬼柳の隠された攻防。
「転生竜サンサーラ」
OCG出身だが、あの「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」と同期。闇属性ドラゴン族であるためジャックのデッキと相性抜群。
ARC-Vでは徳松さんの収集カードとして登場したためレアカード扱いのようだ。
5D'sから転生してきた、という意味を込めて使用。今回は素材にしかならなかったが、次戦で大活躍する。
また、名前の法則が漫画版5D'sの決闘竜と同じである。
「シンクロ・マグネーター」
偽ジャックが使ったカードである。ジャック未使用。
「デビルズ・サンクチュアリ」
“神を封じ、神を呼び込む魔の聖域”であり、原作ではラーの翼神竜を攻略するために海馬が用意したカードである。
本デュエルでは神=地縛神であり、フィールド魔法を使用して攻撃力3000の悪魔族を呼び出している。
「デーモンの召喚」「迅雷の魔王-スカル・デーモン」
DM~GXの時代の古いカード。アタッカーとして優秀なので鬼柳なら使いそう。
デュエルパートが存在しない頃の、「1ターン前のデーモンのダイス」という描写を解決するため悩んだ末に投入した。
これで、ダイス判定で「デモンズ・チェーン」を無効にできていれば勝利していた、ということに。
スカル・デーモンはフィールド魔法込みで攻撃力3000・闇属性・悪魔族となり、Ccapac Apuを連想させる。
「デーモン・ソルジャー」
悪魔族の下級モンスター。原作でも使用しているカードであり、鬼柳の敗北の一端となった。
通常召喚しているためスカーライトで破壊されず、結果的に攻撃対象となってしまった。
実際のデュエルでも有利な状況でさらに押し込むために召喚した下級モンスターを狙われて敗北することがあり、経験から考案した決着のつけ方である。
「デモンズ・チェーン」
ジャックの使用した永続罠。OCGでもその効果の強力さから人気がある。
イラストには今回鬼柳の使用した「デビルズ・サンクチュアリ」のトークンが封じられており、実際にトークンを利用して特殊召喚されたスカル・デーモンを封じるために使われている。
「リバイバル・ギフト」
5D'sでジャックが使用。相手にトークンを与える効果でアニメ版スカーライトと相性が抜群。
ARC-Vでは遊矢戦で手札に持っているのが確認できる。
「ダメージ・トランスレーション」
ダークシグナー鬼柳が使用。トークン生成効果もあるが、適用前にデュエルが終わった。
このカードも含めてダークシグナー時代のカードも多く投入されている。
―――ジャックVS遊星(3) 決勝戦―――
最終戦として、5D'sの最終回のオマージュを組み込み、コズミックブレイザーとスーパーノヴァの戦いを目指した。
その後にスターダストとスカーライトの決戦へ続けるのが非常に難しかったところ。
「パワー・ジャイアント」
5D'sでジャックが使用。武闘円舞に続いて使用者が逆転しているカード。
「アクセル・シンクロン」や「シューティング・ライザー・ドラゴン」はこれとよく似た効果を持っている。
また、遊星が最終戦で「スニーク・ジャイアント」を使用しており、遊星が使っても違和感のないカード名となっている。
「ライティ・ドライバー」「レフティ・ドライバー」
漫画版で遊星が使用。
他に「ライトニング・ウォリアー」を使わせる案もあり、その名残で漫画版カードを使用している。
一方、ジャックは漫画版カードを一切使用していない。
「スターダスト・ドラゴン」
ご存知遊星のエース。裏設定として、このスターダストは5D'sのスターダストとはイラストが異なる。
スカーライトはイラストで左を向いており、元のレッド・デーモンズとは逆向き。
通常版スターダストは左を向いており、5D'sのレッド・デーモンズと対峙できるがスカーライトとは向きが同じになってしまう。
しかし10期の新イラストのスターダストは右向きであり、スカーライトと並べたときに丁度顔合わせになる構図なのだ。
「俺はここに来た。次はお前が俺の所に来い」(5D's #14 ジャック)
「ダーク・リゾネーター」
このシーンにおいてチューナーはなんでもいい。あえてダーク・リゾネーターを使用したのは、これが9割“5D'sのジャック”だという表現。
「おろかな転生」
転生竜と同じく、スターダストと遊星の転生を示唆。
ところでジャックってよく「おろか」って言うよね?
「おろかな……貴様は戦いに挑む時、己の魂を捨てるか」(ARC-V #94 ジャック)
「おろかな選択をしたものだ」(5D's #4 ジャック)
「ブラスティング・ヴェイン」
GXでオブライエンが使用した、アニメオリジナルカード。
「クリア・エフェクター」
遊星の使用カード。Z-ONE VS 遊星で、レッド・デーモンズ・ドラゴンのシンクロ素材となった。
当時の効果は「シンクロ素材としたモンスターの効果を無効にする」というものであり、レッド・デーモンズのデメリットである破壊効果を無効にした。
本作では世代を跨いだためOCG効果の「シンクロ素材としたモンスターは効果で破壊されない」となり、その効果でスカーライトの破壊効果を防いだ。
「ジャンク・ウォリアー」
スカーライトの因縁の相手。リベンジマッチとしてジャンク・ウォリアーを撃破するという目的からプロットを組んだ。
パワー・オブ・フェローズ(自己強化能力)は使用していないのが心残り。
「ラッシュ・ウォリアー」「禁じられた聖槍」
攻守変動の攻防。処理としてはダメージ計算時に「ラッシュ・ウォリアー」を発動、「禁じられた聖槍」をチェーンして逆順処理を行うことでジャンク・ウォリアーの攻撃力を1500にした。
チェーンを組む、ダメージ計算時など遊戯王のややこしいルールで描写が大変だった。
「チューニング・サポーター」
レベルを1か2としてシンクロ素材にできる優秀なモンスター。だが、選択肢が広がるということは粗も増える。
今回、チューナーのレベルが2でもシグナル・ウォリアーは出せたが、すると出せる範囲が5~8ということになる。
遊星がスターダストを呼べる状況で出さないのはなぜ?と聞かれたら非常に困るので、チューナーのレベルを1にすることで範囲を4~7に調整し、シグナル・ウォリアーを出した。
「マッハ・シンクロン」
最終戦に登場したチートカード。TFやリンクスではかなり下方修正されているが、OCG版が出ていない以上アニメ効果とした。
このアニメ効果であれば、恐らく無限にシンクロできるのではないかというほど凶悪。
本作で悪用するつもりであったが、デュエルが複雑になりすぎることと、結局必要がなくなったため、現実的な範囲の使用にとどまっている。
「シグナル・ウォリアー」
ジャンク・スピーダーと同期のシンクロ。見た目は遊星号そのものであり、効果はスピードワールド2である。
ファン向けに非常に素晴らしいカードであり、是非ともカウンターを取り除く効果を使おうと考えた。
しかし、ドロー効果を使うのにはかなり待つ必要があり、渋々800ダメージに。
「逆転の明札」
Z-ONE戦で遊星が使用したカード。今回はジャックが使用。
「ミラー・リゾネーター」
5D's最終戦とARC-V両方に出演したリゾネーター。
「転生竜サンサーラ」「反転世界」
本作は“5D'sをなぞり、ただし順番が逆転している”ということで、転生竜を反転という形で表現。
「反転世界」っていつのカード?と思う方は、収録パックを検索してみてほしい。“ABSOLUTE POWERFORCE”の文字が出てくるはずだ。
ダークシグナー時期の、セイヴァー・デモン・ドラゴンのパックに収録されている。
「埋葬呪文の宝札」
馴染みのないカードだろうが、実はロットンの使用カード。ラモンがチラっと出ている一方で、ロットンもカードだけチラっと出ている。
「サテライト・ウォリアー」
最近の主人公パックで登場した強力なシンクロモンスター。
強すぎて危うく勝負を決めてしまうところだったが、サンサーラと威嚇する咆哮でジャックは軽々乗り越えてくれた。
実は二戦目に使う計画もあったが、二戦目のデュエルはカットということでコズミック・ブレイザーの手前の盛り上がりに使用した。
「クリムゾン・リゾネーター」
デュエルオペラで星野氏が使用したカード。事実上ジャックのカード。条件は厳しいが2体のリゾネーターを用意できるため必須クラスだが、下手をするとデュエルオペラそのまんまの展開になってしまうためかなり変化を入れた。
スカーレッド・ファミリアの出番がないのは10割そのためである。
「スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン」
ジャックが働いた次元の公開時どころか、書籍化企画立ち上げ時にすら存在していなかったカード。
本音では丁度良く新規で最強エースが出てくれたのでとても助かった。運命すら感じる。
召喚口上は星野氏がデュエルオペラで使用したもの。
OCGルールの話だが、サテライト・ウォリアーの破壊時の復活効果に対してはダメージステップのためスーパーノヴァの効果が使用できない。
また、次のターンのドロー効果に対して使用した場合はデルタアクセルシンクロを妨害できる一方、「ジャンク・フォワード」をサーチされて負けるので発動しなかった。
コズミック・ブレイザーに効果を妨害された際には破壊されることはなかったが、反転世界の弱体化があまりにも痛いので転生させ、次のターンに他のカードで蘇生させる予定だった。
「凡人共よ、心に刻め!キング・オブ・キングの、3歩先を行くデュエルを!」(5D's#25)
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」
5D'sで一瞬名前が出てきた遊星の本来の切り札。ARC-V放送終了時期にようやくOCG化し、本作に出演が決まった。
シューティング・スターとスカーレッド・ノヴァの対決が5D's最終回だったため、オマージュとしてそれらの進化系であるこのカードとスーパーノヴァの対決を描いた。
効果は強力すぎる妨害効果であり、クェーサーやシューティング・スターのような派手さがないため、かなり悩まされた。
反転世界で攻守変動せず「俺は変わらない」と叫んだものは、5D's最終回でのジャックと遊星の会話
「俺達は永遠と、こうやってデュエルに、カードに、それぞれのプライドやこだわり、想いをかけて生きていくんだろうな」(#153 遊星)
「ああ!それだけは変わらない!今も、昔も、未来も!」(#153 ジャック)
の、未来の部分。
「罠蘇生」
ZEXALで遊馬が使用した。カイトを守ることでIVをイライラさせたカードといえばわかりやすいか。
「反転世界」をもう一度使用することで、元の世界に戻ってくるイメージを乗せた。
「反転世界」の攻守逆転後は、(発動済みの効果による)攻撃力の変動が発生しない。つまり、スーパーノヴァの自己強化を封じたことになる。
「竜の転生」
3枚目の転生カード。
最重要の「スカーライトVSスターダスト」の構図を作った。
実はスーパーノヴァは効果で破壊を免れることもできるので、一見、使わなくても攻撃力も勝敗も変わらない。デュエルとして不要なカードに見える。
しかし、後述のDDRの重要な布石。次のターンが来さえすればジャックの勝利となる、決め手のカードだった。
一見無意味に見えるのは、遊星がこのターンに決着を付けたからこそ。遊星は隠された意図を見抜き、勝負を決めに行った。ここにデュエリストの攻防が隠されている。
「ツインツイスター」
描写されていないが、ちゃんと「ジャンク・ジャイアント」を捨てている。
「スターライト・ロード」
これを使いたいがためにかなりプロットを頑張った。
本来は次の10ターン目に、送り付けられた「バイス・ドラゴン」と「ジャンク・ジャイアント」をスカーライトに破壊させ、そこで発動させるというプロットだった。
しかし9ターン目に決着をつけてほしいという要望を貰い、スターライト・ロードの伏せるタイミングから何までガラリと変わり今に至る。
すっきりとした展開になったので満足。
「イージーチューニング」
5D's初期のカード。イラストには「ニトロ・シンクロン」が描かれているので3体の初期組シンクロンは総出演ということに。
今度は墓地のジャンク・シンクロンにしてやられるという、またもオマージュを盛り込んだフィニッシュとなった。
「<ruby>D・D・R<rt>ディファレント・ディメンション・リバイバル</rt></ruby>」
実はジャックが最後に持っていたラストカード。このターンを凌げば、ジャックの勝利だった。
手札1枚を捨てて除外された自分のモンスターを特殊召喚。スーパーノヴァを呼び戻せた。
発動すると
①コズミックを使わないと遊星の負け
②使ってもスカーライトの攻撃で遊星の負け
という勝利状況に持っていけたため、竜の転生で除外したのだ。
まさに最終ターンは、遊星の「ラストチャンス」だったといえる。本当に接戦だったのだ。
①続編
②仮想デュエル動画化
③PV化
④海外翻訳企画
が同時進行中(*´∇`*)
いつも力を貸してくれる仲間たち、本当にありがとう。
読者の方々、これからも応援よろしくお願いします(*´∇`*)
面白かった!って人はぜひ書籍版も読んでみてね\(*´▽`*)/
https://furerera.booth.pm/items/1858333
ツイキャスでも制作裏話を時々話してます。
「ふれれらの遊戯王小説ラジオ」遊びに来てね