?「今年もこの日が来たのか・・・・」
一人の青年はお墓の前で手を合わせた。
?「やっぱり、俺ではだめなんだろうか・・・」
そんなことを思っていると、ふと足音が聞こえてくる
?「ここにいたんですね。」
足音が止まり、それと同時に柔らかい声が聞こえてきた
?「しのぶだったか。」
青年は女性をしのぶと呼んだ。
しのぶ「ここに来るのは私か、狂華、あなたくらいだもの。」
狂華「それもそうだな。」
よっと。とお墓の前から立ち上がる。
しのぶ「お館様もあなたを心配してましたよ。まったく、少しは顔を見せたらどうですか?」
狂華「わかってるつもりではいるんだけどな、やっぱり顔を出しにくくてな。」
しのぶ「だったら、わたしには報告してください。ただでさえ柱として忙しいんですから。」
狂華「わかりましたよ。」
しのぶ「ちょっと、どこいくつもり?」
しのぶはあわてて呼び止める。
しのぶ「まさか、鬼を倒しにいくつもり?」
狂華「?そのつもりだが」
「まったく、この人は」と頭を抱えてしまうしのぶ。
なぜしのぶは怒っているのか、わからない狂華。
しのぶ「あなたはもう少しやすんでください。ていうか、隠してるつもりですけど傷があるのばれてますからね。」
狂華「・・・・・・別に大丈夫だろ、このくらい。」
ぴきり、と青筋がしのぶの額に浮かぶ。
しのぶ「これから私の屋敷にきてください。」
突然、しのぶが言い出す。
狂華「え、嫌だよ・・・・」
俺は絶対に拒否しなければならない。なぜならこの笑顔はすごく怒ってる・・・・。
しのぶ「傷ついてるにも関わらず任務に赴くなんて馬鹿のやることです。しかも、久しぶりにあった私にもなんの謝罪もないなんて、おかしいとおもいませんか?」
まずいな、と狂華は思った。
狂華「わかった、わかったから!」
結局、しのぶの笑顔に負けて蝶屋敷に行くことにした。
しのぶ「はい、そうしましょう。」
・・・・蝶屋敷に向かう途中・・・・
しのぶ「どうして私に顔を見せてくれなかったの?」
ふと、しのぶが声をかける
俺は、少し考えてから答えた。
狂華「・・・・俺は、お前達に合わせる顔がなかったんだよ。」
わかりやすく暗い顔をしていた。
しのぶは笑顔をやめて問いかけた。
しのぶ「どうして?」
その質問に俺は中々答えられなかった。
狂華「・・・お前も分かってるだろ。俺がお前の姉、胡蝶カナエを殺してしまったんだ・・・。」
そういうとしのぶは足を止めた。
しのぶ「・・・確かに私の姉は死んでしまいました。ですが、私も含め、誰もあなたに殺されたなんて思ってませんよ。」
そういって笑顔を向けるしのぶ。しかし、
狂華「でも、俺があの時!あと少し間に合っていればっ!」
しのぶ「狂華!」
しのぶの怒声で我にかえる。
しのぶ「あなただけが責任を感じる必要はないんです!私はあの時なにもできなかった!弱っていく姉を看取ることしかできなかった!だから!・・・お願い、一人で苦しまないでっっ・・・。もう、家族を失うのは嫌なの・・・。」
そこで俺は気づいた、しのぶが涙を流してることに。
狂華「しのぶ・・・・・・・」
俺が一人で責任を感じる必要はない・・か。
狂華「悪かったよ、しのぶ。」
そう言うとしのぶは涙を拭う。
しのぶ「だったら、どうすればいいかわかりますよね?」
しのぶは笑顔を向けてくる。こういう笑顔を向けてもらったのは久しぶりな感じがして心が満たされた感じになった。
狂華「はいはい、わかりましたよ。」
適当にあしらったが、心の中では「ありがとう、しのぶ」と思っていた。
ハーメルン初投稿ですので
何卒よろしくお願いします。
小説初投稿なので色々と不馴れですが
これからよろしくお願いします。
不定期更新ですがこれから頑張ります。