殺し合いで始まる異世界転生   作:117

8 / 105
008話 ゼビル島・前編

 ゼビル島へ向かう船の中では重苦しい沈黙が漂っていた。

 誰が自分を狩る者なのか分からない、自分が狩る者が誰か分からない。周り全てが敵、と言わんばかりの雰囲気の中。すくりとバハトが立ち上がり声をあげる。

「クラピカ、ポンズ、キルア、レオリオ、ゴン。来てくれ」

 そう言って船室から退出する。名前を呼ばれたうち、すぐにレオリオは怪訝な顔をしながら立ち上って続く。クラピカはやや迷った表情をしていたが、やはり立ち上がった。ポンズも表情を悪くしながら立ち上がる。

 残されたのは、胸にプレートをつけたままのゴンとキルア。

「どうする?」

「……俺は行くよ」

「じゃ、俺も行くか」

 ゴンは大分悩んだようだったが向かう意志を示して、それにキルアも乗っかる。

 バハトが呼んだ全員が船室からいなくなり、船室は更に重苦しい雰囲気に包まれた。ある者は露骨に機嫌を悪くして、ゴンかキルアがそのターゲットだったことがうかがえる。

「くっくっくっ♠」

 その中でただ一人、ナンバー44のヒソカだけが機嫌が良さそうに嗤っていた。

 

「で、なんだよ」

 つまらなそうに聞くのはキルア。総勢6人が輪になって集まり、話し合いの体を取る。

 答えるのは集合をかけた男、バハト。

「結論から言おう。この6人で四次試験の共同戦線を張りたい」

「はぁ!? この中の誰かが俺をターゲットにしているかも知れねーじゃねぇか! そんな奴と背中を預けて戦えるか!」

 真っ先に当然の疑問をあげるのはレオリオ。そうだ、この可能性があるから安易に仲間を集められないシステムになっているのだ。

 それを順番に説明する。

「もちろん、最後に得点が足りなかったら、他のメンバーが見守る中で決闘をして貰う。勝った方が相手のプレートを貰えるルールで、一回だけ相手に決闘を挑めるシステムだ。これは拒否ができない。

 負けた方はすぐにこの共同戦線から外れて貰って結構。他の受験生を狩りに行ってもいいし、元の仲間たちに奇襲をかけるのも自由。責めはしない」

「……」

「説明が前後したが、これは俺たち6人がそれぞれ標的を狩り、ナンバープレートを共有することで3点を得る可能性を上げる作戦だ。

 また、数的優位を作り勝ちやすく負けにくくする戦法でもある。俺が思うに、この試験には攻略法が3つ存在する」

 俺の言葉にゴンが真っ先に口を開いた。

「1人で6点集めること」

「そう、それが1つ」

 次に口を開くのはクラピカ。

「ターゲットと全く関係のない受験生同士が組み、それぞれのターゲットを集めること」

「正解。2つ目」

「そしてこうして多人数で戦線を張ることね」

 ポンズの声に俺は笑って頷く。

「もちろん、多人数になればぎくしゃくする部分は出るだろう。心から仲間を信頼しきることもできない。

 だが、最低限の信頼関係は結ばれていると俺は考える。だからこの5人に声をかけた。

 もしも共同戦線に参加するなら、相手のターゲットのカードを見せ合う事で決定したいと思う」

 ほんの僅かに沈黙。そしてすっと手を挙げたのはポンズだった。

「つまり6人、もしくはいくつかのグループを作って、ターゲットもしくは適当な受験生のプレートを集める。

 6人で36点を集めるのが理想って意味でとらえていい?」

「ああ。ターゲットを知っていれば、教え合うのも目的にしてる」

「分かった。私は入るわ」

 まずはポンズが加入した。続いて声をあげるのはキルア、ただし否定的。

「俺は参加しなくていいかな。足手纏いが増えるだけだし、メリットないもん」

「メリットはキルアのターゲットが誰か教えて貰えること。デメリットとしてこの5人を襲わないこと。

 集団行動が嫌ならば、単独行動でもいい。実際、俺も1人で行動する時間が欲しいしな。開始直後、1日程個人行動をする」

「っていうか、どうやって集合するんだよ。グループが違えば会えねーじゃん」

「俺は情報ハンターだぞ、所在を掴むのは得意分野だ。6日目になったらそれぞれの元に向かうから、合流しよう、そこでプレートのやり取りもする」

「ん~」

 それでも悩むキルア。どっちでもいいが、参加を断る理由もないという考え方だった。

「俺は参加するぜ、誰がターゲットか分からねぇんだ。その情報が貰えるなら参加する価値がある」

「私も参加しよう。船室から退出したところは全員に見られている。組んだと思われた事は確定なこの状況下で、実際に組んでないメリットがない」

 レオリオ、次いでクラピカが参加。

「俺も組む。最後に決闘があるのがいいかな。後腐れがないもん」

「決闘を仕掛けられそうならトンズラこく可能性を無視してねーか」

「その為の6日目集合なのだろう。もしもそこから逃げ出したら、残り5人のメンバーに丸一日追われる事になる」

 ゴンが楽観的な事を言うが、レオリオが現実的な事をいい、そしてクラピカが悲観的な事を言う。

 実際、自分の点数が集まったら6日目に集合する事はデメリットしかない。だが、メリットとして6日間共同戦線を張るのだから、それを裏切るのだから当然追われる。残りのメンバー相手に逃げ切れるなら逃げ切ればいい。

 本当に誰かが裏切らない保証はない。やはりここはハンター試験、同盟と裏切りは当然に存在する。

 そして残るのはキルア。随分悩んだようだったが、決めたようだ。

「いいぜ、俺も参加する。ただし俺は一人で行動するし、6日目にバハトが俺を見つけられなくても知らねーからな」

 彼だけは協力というよりかは不可侵条約の体なのだろう。ついでに俺に居場所を捕捉されるというのが地味にムカついたようだ。

 ともかく、これで全員参加である。

「じゃあ、自分のターゲットを教えてくれ」

 全員が引いたターゲットカードを開示する。特に目を引いたのがポンズの提示した44番と、クラピカが提示した番号の412番――レオリオの番号である。

「おい」

「だから参加せざるを得なかったんだ。レオリオが参加した時点で、ナンバープレートのシャッフルを警戒しなくてはならない。そうなれば実質、全員を敵に回す行為になるからな。それよりかは協力して適当なプレートを3枚集めた方がいい」

 ジト目で見るレオリオに、観念して白状するクラピカ。ここは決闘の可能性が高くなったが、問題なのはポンズのナンバープレートである。

「あんた、引き悪いな」

「う…だから参加したのよ! ヒソカは論外、3人狩るのも大変そうだったし!」

 キルアに可哀想な相手を見る目を向けられたポンズの声がちょっと大きくなる。

 想像していたとはいえ、俺やエリリという異分子が混じったことでターゲットが変わったか。

「とりあえず、クラピカとポンズの組みは決まりかな。誰でもいいから積極的に受験生を狙ってくれ」

「……ヒソカは俺が狙うよ」

 作戦を決めていく俺に、急にそんな事を言い出すゴン。

 俺以外の全員がぎょっとしてゴンの事を見た。

「正気か、ゴン!?」

「うん。ヒソカは多分、自分が狙われるとは想像していないと思うんだ。隙を見てナンバープレートを狙うなら、できなくはないと思って。

 それに、ヒソカを狙うって思うと、ちょっとワクワクしてきた」

 ぞくぞくとする恐怖の中で、どこか楽しそうな表情をするゴン。この未知へ挑む度胸には感服するしかない。

 それにキルアは呆れていたが。

「はぁ、期待しないで待っておくぜ。俺もテキトーにプレートを集めておくよ。

 で、俺のターゲット誰か知らない?」

「ナンバー107はバーボンね。ターバンを巻いた男で蛇使いよ」

「お、さんきゅー」

「他に私が分かるのはレオリオのターゲット、200番のアモリ」

「アモリってトンパに聞いた、あの3人組か」

 これでポンズ、クラピカ、キルア、レオリオのターゲットは判明した。残るのは俺とゴンのみだが、試験内容を把握していた俺に死角はない。俺がキョロキョロする訳にはいかないので、番号を引いた後でランサーに探させた。サーヴァントの扱いが間違っているとたまに言われる事があるが、俺は気にしない。

 ちなみにターゲットはトミーだった。原作ではトンパと組んでレオリオを襲った男である。ちなみにこの試験にもうトンパはいない、奴はトリックタワーで脱落した。

「俺は自分のターゲットは把握している。さっきも言ったが、最初に1日ほど1人で行動するが、その間に自分のターゲットを仕留めておく」

「俺もヒソカを狙うなら単独行動がいいかな。気取られずに追跡するのも一人がいいし」

「俺も1人がいい。足手纏いがいたら邪魔だし」

 俺、ゴン、キルアが1人で行動するように宣言する。

「私は3枚のプレートを集めなくてはいけないからな。積極的に動かなくてはならないが、数的優位は保持したい」

「私はゴンがヒソカを狩ってくれるなら嬉しいけど、悪いけど期待しないし。数を集めるならクラピカについて行くわ。トラップを仕掛けたりするのは得意だし、引っかかった受験生から点数を集められるかも知れない」

「俺も一緒に行くぜ。相手が3人組なら、俺も1人じゃ分が悪ぃ。それに残り2人のポイントもクラピカとポンズには必要だろ」

 話はおおよそまとまった。

 だが、言っておかなくてはいけない事が2つ。

「それとキルアは聞かないと思うが。ゴン、お前は自分のプレートを隠しておけ。

 ターゲットには察せられたのはもう仕方ないが、急所を晒しておくな。

 それと、ゴンは自分のターゲットを知っているのか?」

「あ」

 ゴンが間抜けな声をあげる。ヒソカを襲う事に気を取られて試験の事を忘れていたらしい。

 大丈夫かコイツ。

「まあいい。ゴンのターゲットにはちょっと相手に因縁があるからな、俺が狩っておこう」

 ゴンのターゲットは5番、エリリ。

 理由もできてちょうどいい。遠慮なく狩られて貰おう。

 というか、ゴンの引きの良さには脱帽するしかない。原作はヒソカで、今はエリリ。ゴンには念能力者しか引けない呪いでもかかっているのだろうか。

 

 

「では次の方、スタート!」

 俺の番がきて、ゼビル島に入る。ちなみにトリックタワーで50時間の足止めが無く、最後の選択でもゴンが壁をぶち壊せないかと素朴な疑問をあげた為に開始する順番はかなりいい方である。

 トミーより、何よりエリリより先に行動できるのがいい。

 森に入って、即座に絶。まずはトミーを狩る。エリリにはランサーを憑けておくので、居場所を見失う心配はない。襲い掛かられる場合にもランサーから警告が入るので、奇襲される心配もない。

 そのまま受験生がどんどん森に入る。ゴンやキルアはそれぞれ勝手に動くだろうし、クラピカにレオリオとポンズも上手くやるだろう。

 さて、トミーの番が来た。俺は絶を保ったまま、トミーを追跡する。絶でも触れれば葉が揺れるし、枝を折れば音が鳴る。街での活動が慣れた俺にとって、この森林はちょっと苦手な部類に入る。

 トミーも追われる可能性は考慮しているのか、かなり慎重に動いていた。とはいえ、俺に気が付いた様子はない。追跡されるのを前提に用心深く行動しているといった風情だった。彼が連れている猿はかなり賢いみたいで、たまにトミーから離れて索敵を行っている。

 適当に開始地点から離れたところで奇襲。背後に忍び寄り、首筋に手刀を一閃。

「がっ!?」

 周囲を警戒すればするほど、奇襲を察せられなかった時に脆い。それを体現してトミーの意識を闇に沈める。

 そして気を失ったトミーの首筋に手を添えて、呆然とした猿を見てにっこり笑う。

「悪いね。君、ちょっとこっちに来てくれるかな?」

 人語を理解しているのだろう。猿の表情が一気に絶望と恐怖に染まった。

 

 こうしてなんなく6点を集めて前座を終えた俺は、本番の準備に入る。

 そのつもりだったが。

『マスター、悪い知らせだ』

『ランサー、どうした』

『エリリの能力か、マスターの声が拾われているみてぇだ。ターゲットを狩った事がバレてる。それから位置情報もだな。近づかれているぜ』

『…………』

 ランサーとのラインを確認すれば、言われた通りに徐々に近づいているようだった。ランサーが一緒だということは、エリリも一緒だということ。

 それに声を拾われているという事はサーヴァント召喚の詠唱もできない。『敵』にその呪文を伝えられたら俺の特殊能力が一発でバレる。そして無詠唱で召喚したサーヴァントはステータスに大幅な制限がかかる。完全に召喚しなかった代償というものがそこにはあるのだ。

『アーチャーによる狙撃に変更はない。が、しばらくエリリから逃げるように動き、止まるのを待つ。遠距離から狙撃するのにターゲットが動いているのと、ステータスに制限がかかったら厳しいかも知れないからな』

『分かった』

 そうして俺はランサーとの情報を元に、エリリから距離を取るように動く。

 しばらくしてまたランサーから念話が入る。

『エリリがマスターに位置を把握されていると気が付いた。ま、逃げ回ってれば当然だがな。

 少し不審に思われているぜ』

 まあ当然だ。こんな森林で明確に自分から離れるように相手に動かれては、こちらは相手の位置を知っていますよと喧伝しているようなものである。

 それでもサーヴァントの情報を隠蔽するには仕方のない犠牲である。甘んじてその疑惑は受けなければならない。

 そうした追いかけっこがしばらく続き、やがて半日が過ぎた。日が沈み、夜になる。

 そこでようやくエリリの動きが止まった。

 距離にして1キロ程度か。逃げ続ける俺に、エリリは長期戦を覚悟したのだろう。今日はもう休むようだ。『敵』にする遠話から、それを察する。

 その隙、見逃さない。

『おおよその位置は確保した。送還するぞ、ランサー』

『あいよ。それじゃあマスター、御武運を』

 ランサーが居なくなりエリリに付けた位置情報が分からなくなる。もしもこの間に移動されたら事だ。

 既に最大の円を展開し、協会からの監視者の位置は掴めている。洞窟に入り、監視者からの死角に入った。

(来い、アルジュナ)

 魂に付随した聖杯に働きかけ、コストも大きいが高性能のサーヴァントを召喚する。とはいえ、彼は仕事を終えれば即座に送還する予定だ。コストの大きさはそこまで問題にならない。

 色黒の美男子は力強く頷くと、即座に霊体化。事前にランサーから受け取った情報を元に狙撃地点を探す。時間にしてほんの1分もかからないうちに念話が届く。

『マスター、狙撃位置を確保しました』

『問題は?』

『ありません』

『――撃て』

 一瞬、時間の空白。

『攻撃、頭部に命中。即死と断定させていただきます』

『よくやった、アルジュナ』

『光栄です』

 エリリにも監視者がついているだろうから、すぐに俺はエリリの元に向かわなくてはならない。この不可解な攻撃が、俺の仕業であると思わせる為に。

 まあ俺の仕業なのは確かだが、サーヴァントが関わっているなどの疑念は余り抱かせたいものではない。なんらかの能力により、俺自身が遠距離からエリリを仕留めたと思わせたいのだ。その為にはすぐに狙撃して殺したエリリに近づき、プレートを奪うのが確実だろう。

 アルジュナを送還し、しかしまだ動かない。

「素に銀と鉄――」

 まずは俺を護衛するサーヴァントの召喚を優先するからだ。

 ここで30秒の手間を惜しむつもりなど、俺にはなかった。

 

 

 

 ※

 

「チ」

 ゼビル島から遠く離れた場所。暗闇の中で1人の人間が下品に舌打ちをした。

(エリリがいきなりやられた。遠距離攻撃か?)

 その人間の視界(・・)にも怪しいモノは何も映らず、唐突に映像が途切れたのだ。エリリが『無限に続く糸電話(インフィニティライン)』を使わなかったという事は恐らく遠距離からの攻撃。

(となれば『敵』は放出系の可能性が高いか。それとも神に貰った特殊能力か)

 狙撃するならば放出系の可能性が高く、エリリから位置情報がバレていたとの疑惑も話されていた。遠距離からの狙撃を得意とした能力――原作ではイカルゴは蚤を射出していたか。前例がある以上、否定はできない。

 しかしそれよりも。

(エリリがあっさり殺されたのが痛い……!)

 その者が持つ念能力は『指揮者のタクトはその両手(ルーラーコンダクター)』といい、両手にある10本の指を指揮棒に見立てて対象を操作する能力。指のそれぞれに発動するのに必要な条件が異なり、それをクリアして対象の額に指を合わせる事によって成立し、操作する。操作された対象はバハトが想像した通り、『指揮者のタクトはその両手(ルーラーコンダクター)』を持つ者に最大の敬愛と尊敬、そして承認欲求を与えるというもの。自分に心酔させて思うように動かし、その褒め言葉が何よりも嬉しいと思わせる様に操作するのだ。

 制約と誓約は多いが、その中で最大なのは()()()()()()()()()()使()()()()()()。つまり、駒の補充が利かない。指を1本を欠いて手に入った情報は『敵』がおそらく金髪眼帯の男であるということだけ。これも恐らくであり、エリリのように駒でない保証はない。

 だがその者の捕捉は容易。今期のハンター試験には恐らく受かるだろう。そこから足取りを追えばいいし、そうでなくても原作に付いていくタイプの転生者のようだ。ゾルディックを張るのはリスクが大きいが、天空闘技場ならば人が多く手駒がいてもバレにくい。

 携帯を取り出し、番号を打つ。しばらくの後、相手に繋がった。

「あ、もしもし。シャルナーク? ちょっとお願いがあるんだけどさ。今期のハンター試験の合格者について調べて欲しいんだ」

『今期のハンター試験? まだ終わってないはずだけど、急にどうしたのさ』

「仕事の関係。こっちはハンターライセンス持ってないし、お願いできない?」

『まあ、俺は払うもの払ってくれるなら構わないよ』

「助かる」

『ったく。便利なんだからそっちもライセンスを取っちゃえばいいのに』

 シャルナークの愚痴を聞き流し、電話を切る。

 これでいい。これで金髪眼帯の男の情報は手に入るだろう。そいつが『敵』にしろ、その手駒にしろ。関係がない事は絶対にない。

 静かに動き始めた殺し合いに、バハトの『敵』はぶるりと軽く身を震わせるのだった。

 

 

 




次回更新はちょっと間が空きます。
っていうか、週末や休日は忙しい事が多いです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。