魔法少女三只眼☆吽迦羅   作:世間で言うジョージさん

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洗濯機から水が漏れました。
下の階に浸水。後日請求がくるそうです。
悲惨…。



第10話 それぞれの事情

 

 

 

さやか達が病院での一悶着を起こしていた時、一方まどかかは久しぶりに一家団欒で外食に出掛けていた。

最近では魔法少女云々と色々とあったが、基本自分は空気だったことに無力感を感じていた。知らなければ何も思うことはなかったのに、知ってしまった今はもう無関係ではいられないと。

 

 

あの日ほむらの家を出るまでは思っていた。

 

 

後でさやかからコッソリ聞かされた魔法少女の真実。ほむらの行動はどうやらそれを知っているからではないか?という予測。それにより本当は優しい女の子なのだと解ったのは嬉しかったが、そんなデメリットを説明されて心配にならない筈がない。

 

 

しかしそこもシッカリと対策されているという。最近のさやかは以前のさやかとは違う気がする。変わったというよりも、頭が切れるイメージだ。そこに大人みたいな余裕も感じる。なんか安心出来る感じだ。

 

 

 

「さやかちゃんに任せてしまえば全部丸く収まるのかなって」

 

 

 

ポツリと呟き皿の上にあるポークチャップをフォークでプスプスと突き刺す。横では母親が仕事の愚痴を語っている。それをウンウン聞いている父親。お子さまランチを必死に食べている弟。実に平和なのんびりとした1日だ。

 

 

 

この一言がまどかの運命を変える事となった。

これによりまどかを巡る因果率はビックリするぐらい下がるのであった。それはもう一般の魔法少女並みに。後に判明したときのキュウべえの反応はほむらを大層喜ばせたのであった。

 

 

 

 

場所は変わり、仁美の部屋に移る。

仁美はここ数日はずっと遊んでいない。お稽古等で時間が取れず、まどかやさやかとお茶したりする事が出来なかった。ストレスが溜まる一方である。それに加えて、上条恭介の見舞いに行った話も彼女のストレスに加わることになる。自分も行きたかったと。

そう、仁美は恭介のことが好きなのである。さやかとは同じ想い人を持ったことで変にライバル意識があるのだ。

 

 

 

「ハァ、ストレスで病みそうですわ」

 

 

 

これは仁美に魔女の口づけが顕れる1日前の出来事となる。

 

 

 

 

病院での件から翌日、いつも通りに学校に行く三人プラス一匹。今日は何故かキュウべえが一緒にいた。どうやら朝からまどかの家に居て勧誘していたらしい。

 

謎生物を交えての会話は、テレパシーが多々使われていた。見えない仁美に変に思われないためだ。

だが、そういった態度や仕草は仁美に誤解を与える結果となった。仁美は問い質してみた。お二人のアイコンタクトは何ですの?と。

 

 

慌てて取り繕うまどかに、自分だけ除け者という疎外感を感じてしまう。それが更に仁美のストレスとなって加速してしまう。

 

 

「お二人とも、あんまりですわ~!」

 

 

 

ちょっと泣きながら走り去ってしまった。

その後も仁美はチラチラとこちらを見るが、話し掛けてくることはなかった。昼御飯を誘ってもそそくさと何処かへ逃げていった。

 

 

 

時は流れて放課後になる。

帰りもお誘いをスルーして、脱兎の如く逃げるように先に帰ってしまった。また日を改めて仲直りしようと思い、二人は帰っていった。帰りにまどかは食材を買って来てと父に頼まれたので、さやかは帰り、まどかは一人で近所のスーパーへと向かった。

 

 

スーパーからの帰り道、スキップしながら歩いている仁美を発見した。どうやらかなりの上機嫌に見える。今なら話せると思い、まどかは仁美に話し掛けた。

 

 

 

「これから素敵な世界に行くんですのよ。まどかさんも一緒にいかが?」

 

 

 

が、話が通じなかった。これはヤクイと感じたまどかは、自分はスーパーの帰りなのでと話を切り上げて立ち去ることに成功する。

ヤクイと感じた理由は、仁美の首筋に魔女の口づけを見てしまったからだ。仁美から見えない場所まで行くと、慌ててさやかに電話をかけた。

どうやらさやか達は向かってくれるらしい。

仁美を見失わないように、けど上手く気付かれないように追跡を始めるまどか。ちょっと探偵や刑事みたいな状況を楽しんでる事に気付いて、少しばかり自省する。

 

 

 

どうやら目的地に近付いたようで、周りには同じ様にスキップしながら歩いてる人達が増えてきた。陽が沈んできたこともあって、軽くホラーのようである。

 

 

特撮に使われそうな廃工場まで辿り着くと、次々にその廃工場へと人々が入っていった。さやか達が間に合うかわからない。以前に飛び降りしたOLの姿が脳裏に浮かんだ。さやか達に場所は既に伝えてある。いざとなったら時間稼ぎぐらいはする。

そう決意して廃工場へと潜入した。

 

 

 

中では怪しげな集いがあり、集団の中央には危険そうな薬品が置いてある。それに向かってオジサンが他の薬品を混ぜようとしていた。まどかは母から聞いてたことを思い出して、急いでオジサンらの隙間を通り抜けて中央にあった薬品を取り上げた。

 

 

 

 

「何をする!返せ!」

 

「邪魔をするのか!」

 

「まどかさん、許しませんわ!」

 

 

 

何やら怒りの声が聞こえてきたが、それどころではない。手近な部屋に駆け込むと鍵をかけて籠城する。ドアを叩かれて壊されると思っていると、先程の部屋から何人かの悲鳴が聴こえた。向こうの部屋が静かになったので助けがきたのかな?と思っていると、空間が歪み出してメルヘンな場所へと変化する。

 

 

 

「きゃっ!」

 

 

 

いきなりの浮遊感にバランスを崩す。

何やらパソコンが飛んでいて、変な天使みたいなのが飛んでくる。天使もどきがまどかの四肢を掴むと、まどかの造形もメルヘンな落書きみたいに変わっていく。四肢を引っ張られて、もーダメだー!ってなったその時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

 

 

「佐倉杏子の名において命ずる!いでよ、回風(ホイフォン)!」

 

 

 

周りの天使もどきが次々にバラバラになっていく。すると、まどかの見た目も元通りになった。落下するまどかを、口の中に目がある大きい生物に乗ったさやかがキャッチした。

 

 

 

「お待たせ~まどか!もう大丈夫だよ」

 

 

「さやかちゃん!」

 

 

 

パソコンが魔女本体らしく、杏子がアッサリとやっつけていた。そして周囲の空間が元通りになった。

工場内では操られてた人々が倒れていたので、とりあえず通報してその日は解散となった。

 

 

翌日、無事に保護された人々は集団の夢遊病みたいな感じでまとめられていた。仁美に会えたのは更にその翌日となった。

バツが悪そうな顔で仁美が謝ってくる。

心配をかけて申し訳ないみたいな感じだった。

仁美は考える時間が多かったので、ある決心を固めていた。意を決したようで、さやかにとある宣言をする。

 

 

 

「さやかさん、わたくし上条恭介さんをお慕いしておりますわ!」

 

 

 

 

 

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