魔法少女三只眼☆吽迦羅   作:世間で言うジョージさん

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意外と話を忘れてるもんで、資料として色々と見てるけど、
オリジナル要素で進むからよーわかんね。
とりあえず完結まで書きたい。


第11話 本当の化け物

 

 

「さやかさん、わたくし上条恭介さんをお慕いしておりますわ!」

 

 

 

突然の仁美からの宣戦布告に驚き、そして少し悲しそうな顔をするさやか。さやかにも色々とある。勿論、魔法少女になったことで更に悩みも問題も増えた。魔法少女になったことを後悔していない。けど、恭介に関係する問題に参入者が現れるとは考えてなかった。

 

 

「あははは、そっかぁ仁美がねぇ…?そうなんだぁ…あはは」

 

 

苦笑いしか出ない。頭が良くなってもさやかはさやかである。それを横で見ていたのが、まどかである。最近は空気になってるが、今回は自分から空気になりにいった。

ちなみに現在の場所は教室、時間は放課後、クラスメイは全員集合(恭介除く)。

その時、ほむらは考えていた。

 

 

(こんな展開があったなんて迂闊だったわ)

 

 

今までにも何度もあった。さやか死亡ルートの最重要フラグなのだから。本来ならそれはもう少し先のイベントの筈だった。

 

 

 

(彼女は絶望はしないと言っていたけれど…)

 

 

もっと人通りのない場所で宣言されていた筈だったのに、こうまで未来は変わるのかと感心の方が先に立ってしまう。

クラスメイトが見守るなか、次のさやかの行動に皆が固唾を飲んで待っていた。

 

 

「ひ、仁美はやっぱもてるし?男を見る目があるっていうか、ちょっと用事思い出したから先、帰るわ~」

 

 

 

修羅場にすらならなかった模様。ガックリする者、焦れったい思いをする者、同情する者、様々であった。

教室を飛び出していったさやかを追いかけてまどかは走る。さすがに心配なのは、さやかの方だからだ。魔法少女の事情も知っているから尚更であろう。

ちなみにさやかが早すぎて見失いました。

どうしようとトボトボと歩くまどか。そんなまどかに一人の少女が話し掛ける。

 

 

 

「まどか、ここは私に任せて」

 

 

「ほむらちゃん…!」

 

 

 

ここでほむらが追い付いた。

ほむらは過去の経験からくる統計により、さやかの居場所に当たりをつける。まどかを先導し、さやかを探すために杏子に声をかけに行く。杏子は家で寝ていたので叩き起こして合流、3人でそのまま目的地を目指すのであった。

 

 

 

場所は変わって、走行中の電車の中。

さやかは悩んでいた。自分が恭介に相応しいのかどうか。人間であった頃なら仁美と競いあった未来もあったかもしれない。

ほむらが知る過去にあった出来事で、自分のことをゾンビだと揶揄していたこともある。しかし、今回は本当に化け物なのだ。三つ目の妖怪、全ての妖魔の頂点に立つ存在、三只眼吽迦羅なのだ。人間になれる方法はない訳ではない。しかし、それが叶うことはないだろう。叶える手段はあっても可能性は薄い。誰かを犠牲にするやり方もあるが、そんな方法はとりたくない。

 

 

 

そんなお悩み中のさやかの前で、通勤中のホストと思われる二人組が話していた。会話に聞き耳を立てていた訳ではない。ただ聴こえてきただけだ。

 

 

 

「言い訳とかさせちゃダメっしょ。稼いできた分は全額きっちり貢がせないと。女って馬鹿だからさ。ちょっと金持たせとくとすぐ、くっだらねぇことに使っちまうからねぇ」

 

 

「いや~ほんと女は人間扱いしちゃダメっすねぇ。犬かなんかだと思って躾けないとね。アイツもそれで喜んでる訳だし、顔殴るぞって言えば、まず大抵は黙りますもんね」

 

 

 

酷い会話だ。相手の女性を何て思ってるのか直ぐに理解した。ただし、人間扱いはしてほしい。さやかにとっての引っ掛かる言葉が過去とは大きく変わっていた。

 

 

 

「けっ、ちょっと油断するとすぐ付け上がって籍入れたいとか言いだすからさぁ甘やかすの禁物よ 。ったくテメーみてーなキャバ嬢が10年後も同じ額稼げるかってーの。身の程わきまえろってーんだ。なぁ?」

 

 

「捨てる時もさぁホントウザいっすよね。その辺ショウさん巧いから羨ましいっすよ。俺も見習わないと。…お?」

 

 

 

気が付けばさやかは、二人組のホストの前に立っていた。

 

 

「お嬢ちゃん、中学生?夜遊びしちゃいかんよ」

 

 

「その女の人はアンタが好きでお金貢いでんだよね?なのに人間扱いしちゃダメなの?」

 

 

「はぁ?何言ってんの?」

 

 

 

ホストは会話を聴かれてたのがバツが悪いのか、それとも面倒な女に絡まれたのが嫌なのか誤魔化そうとする。

 

 

 

「アンタ達が商売でやっているのは理解している。それが仕事だってのは解ってる。けど、人間を人間扱い出来ないってのは許せない」

 

 

 

さやかは意を決したように語りだす。

もう別にいいや、という心境になってしまったのだから仕方ない。

 

 

「私、人間じゃないんだよ。それでもその女の人は人間扱いされないの?」

 

 

「はぁ?どこから見ても、にんげ……ん?」

 

 

さやかは、三只眼吽迦羅の一番の特徴である第三の眼を開く。と同時に、飞腭(フェイオー)を召喚する。

狭い車内で展開されると飞腭はホスト達の目の前で大口を開けるような感じになる。目の前の少女は三つ目が付いている。ホストはチビった。何がとは言わない。

 

 

 

「ギャー!おたすけー!」

 

 

 

電車のドアが開くと同時に転がるように逃げていった。余談だが、改心したホスト二人組は『心を救うホスト』として名声を得ることになる。女性のことを一番に考え、酸いも甘いも全部引っくるめて心を救う。この二人の活躍により、全国男子学生の将来なりたい職業として、三年連続で進路希望一番がホストになったという。

 

 

 

某駅に辿り着いたまどか、ほむら、杏子。

3人は駅構内で黄昏れるさやかを発見する。

3人がさやかに駆け寄ると、それに気付いたさやかが吹っ切れたような顔で告げる。

 

 

 

「私、いつか必ず人間になるよ」

 

 

 

さやかの願いを叶える為に、杏子と世界を股にかけて活躍するのだが、それはまだ先の別のお話である。

 

 

 

 

 

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