また見直して見ますけど、期待はしないでね☆
あとは獣魔にルビふるか悩み中。
さやか達が到着した港は、転校生達と合流してやっつけてしまおう作戦の場所である。
ここなら深夜の時間帯なら人もおらず、適度に暴れても大丈夫だろうとそんな感じ。港に着くと足を乗っけてポーズをとるアレがあった。なので杏子と交代で写メ撮って、インスタにあげたりしていた。
少し時間が経つと、いい感じにあちらさんも到着したようなので、飞腭を使って海側からコッソリと見えない位置から近付いていき、一撃を喰らわせておいた。
予知しても対応出来ない攻撃ならどうか?
ということで、死なない程度に痛め付けて拘束することにする。そこら辺は杏子と打ち合わせバッチリだ。
「いきなりで悪いが眠ってもらうぜ」
「させない!」
深い傷を負わせた筈なのにキリカが向かってきた。相方を守るためか、痛覚を遮断して動いてるようだ。その隙に距離をとって態勢を立て直すみたいだ。だが、この場で一番の戦力を誇るのは、さやか杏子ペアだ。
「佐倉杏子の名において命ずる!いでよ、雷蛇!」
黒い蛇から発する雷撃により、キリカは体を激しく痙攣させて動かなくなった。その姿を見た織莉子は、顔色を変えてキリカに駆け寄る。そこを杏子がラッキーとばかりに拘束する。
「佐倉杏子の名において命ずる!いでよ、縛妖蜘蛛!」
蜘蛛の怪物が糸を吐く!二人をグルグル巻きにすると、二人はそのまま動けなくなった。
織莉子は頑張って足掻いているようだが、全く動かせない。力を使えない事に驚いていたが、これはそういう類いの獣魔だ。糸で縛り、相手を封印状態にする。
これにて、魔法少女狩り騒動はあっけなく終わってしまう。
問題はこの後に起こった。
二人を近くの倉庫に連れ込んで、どうするか話し合う事となった。余裕がある様子を見せる織莉子が、やけに不安にさせてくる。さやかは考える。もしやこの状況からの一手があるのか?あちらも伏兵?いや、考えられない。それなら情報が入ってるはず。なら遅延発動の魔法か?自律型じゃないと発動すらしないはず。ならば……
さやかが思考の海に沈んでいた時に、巴先輩が何やら織莉子に話し掛けられていた。どうやら降参するからキリカの傷を治してほしいらしい。魔力が勿体無いなら自分たちでやるから、せめて糸を解いてほしいと。そんな手に引っ掛かるアホがいるワケないと、思ってた時期がありました。
「確かに…可哀想だわ。けど、変な動きをしちゃダメよ?」
「ありがとう!本当にありがとうございます!」
巴先輩はティロカッターとか言うと、糸をぶった切っていた。あまりの突然の行為に周囲が固まっていると、織莉子がニヤリと笑い水晶を爆発させて巴先輩を吹き飛ばし、キリカを救い出していた。
倉庫の壁を爆破して逃走を図る織莉子。だが、そうは問屋が卸さない。壁を吹き飛ばして出来た穴から飛び出そうとジャンプするも、見えない壁のようなものにぶつかり落ちてきた。
ベシャッと音を立てて落ちた。すかさず糸が巻き付けられる。こうなることを予測して結界を張ってあったのだ。そこはさやかの領分だ。皆は少し哀しいものを見る目で織莉子を見ていたのだった。
「私たちをどうするおつもりですか?」
織莉子がこちらをキッと睨むように問い掛ける。ちなみにキリカの傷は、导息で治しておきました☆
こちらとしては、殺すという選択肢はない。ろくでもない人種は確かにいるが、ろくでもない奴はこんな美少女ではない。さやかは紳士なのだ。ならば対話しかなくなる。
「殺す気はないけどさ、なんで魔法少女狩りとかやってたのか聞かせてよ」
「話しても…きっと信じてもらえません。それでもですか?」
「それでもだよ。私たちはきっと、解りあえる」
さやかと織莉子に沈黙が訪れる。固唾を飲む音が聴こえる。ついイタズラ心で三只眼になってみる。
ブッ!と、何かを織莉子が吹き出した。
「な、な、な!」
「いやぁ~ごめん、ごめん」
特に悪びれずにまばたきしてみせる。
作り物ではないとわかるだろうか?説明するかどうか迷う。それは何だと、滅茶苦茶食い付く織莉子。結局、教えてやる代わりに織莉子達の事を根掘り葉掘り教えてもらうことになった。
悪くない取引だ。この時点までは。
問題は織莉子達の事を話してもらう時に、どうしても避けれない話題から起きた。ほむらも失念していたのが、知っていたことだけに責任は多いかもしれないが。
「私たちの目的を話す前に…前提条件として聞いておきたいことがあります。魔法少女の、ソウルジェムの真実と結末を知っていますか?」
「もっちろん知ってるよ。穢れが溜まって絶望すると魔女になっちゃうんだよね」
「それならお話しましょう。何故、魔法少女狩りをしたのか…いえ、しなければならなかったのかを」
織莉子は語り出す。その猟奇的ともとれる行動の真実を。皆が見守る中、後ろからガチャン!とコップが割れるような音が鳴り響いた。何人かはデジャブを感じていた。音のした方を振り向くと、たぶん優雅に飲んでいたであろうティーカップを、床に落とした巴先輩が震えていた。
あ、この人には言ってなかったと思うさやか。知らなかったの?と杏子。やってしまったわとほむら。気絶したままのキリカ。織莉子は予知が当たったみたいな顔をしている。知ってたなら言えよと、全員からの視線。
「わた、私が、退治してきたのは人間、なの?わた、しは人を、人を…殺して……みんな、みんな、魔女に…なる…?」
転校生は素早く時を止めようと動く。その動作を手で制止して、畳み掛けるようにさやかが話し出す。
「大丈夫っすよ、巴先輩!その対応策もちゃんとありますから~!この、さやかちゃんにお任せって、ね☆」
言葉の最後と同時に、金縛りの術をかける。簡易的なものだが、スピーディーで効果は高い。今は眠らせるよりも話を全部聞かせて、安心感を与えたい。そして巴先輩のタイプ的に、本当の敵とかを作ってやったほうが燃えると思った。
「今は話の続きを聞こうよ。巴先輩も落ち着いて話だけでも聞いてもらっていいっすか?」
ニコッと持ち前の明るさと笑顔で語りかける。本来は美樹さやかという人物は、ムードメーカーとしての素質が高いのである。
なにわともあれ、ついでにキリカも起こして事情を説明し、全員で話を聞いた。
ある魔法少女が絶望すると、世界を滅亡させる規模の魔女になるらしい。それを阻止するために、非情に徹して殺してしまおうとしたそうだ。世界のために、いや、織莉子とキリカの世界のために。
ここまで話した時には既に巴先輩は少し落ち着いていた。話すことは出来るので大丈夫か聞いてみた。
あーゆーおーけい?ノー!即答だった。
仕方ないので、根気よく話した。真の敵がいること。奴等は何も知らない少女を奇跡を餌にして弄んでいること。そいつらの名はインキュベーターという名だと。そして、キュウべえの正体はインキュベーターであると。
そこまで聞いたら逆に絶望しかけたみたいで、急速にソウルジェムが穢れていったので、慌てて予備のグリーフシードで取り除き、キッついビンタかまして怒鳴り付けてやった。ちょうどこの前見た、熱血系統のアニメキャラのセリフを丸パクりしながら語った。
ビンゴ!巴先輩は眼に炎が宿っていた。あくまで比喩だけど。続けて語る。誰かを助けるのに理由がいるかい?と。スマホで名セリフを検索しながら語り続けると、巴先輩は完全復活していた。途中、関係ないセリフも坊やだからさとか流れで言っちゃったけど、ノッてたからセーフだ。
ここでまたイベントが舞い降りた。
なんと件のキュウべえが現れたのだ。話を聞いた後の皆の視線が殺意になってたけど、ワケガワカラナイよと言う。慌ててたようで、捲し立てるように何があったのか語りだした。
「みんな大変だ!鹿目まどかの高い素質が消えてしまったんだ!」
とりあえず転校生が一発ヘッドショットを決めて、次回に続く。