魔法少女三只眼☆吽迦羅   作:世間で言うジョージさん

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なんだかんだでようやく更新。
仕事の合間にまぁゆっくりやっていきます。


第21話 スーパーセル到来

 

 

 

翌日、強かった風は更に強風となって窓ガラスをガタガタと鳴らしている。ニュースでは避難警報が発令されたと、現地のニュースキャスターが騒いでいた。勿論、ローカルテレビ局のMITAテレビである。

見滝原が誇るローカルチャンネルだが、いつも18時30分から始まるアニメが好きだったのを覚えている。子供の頃はみんなそんなもんなんじゃないだろうか?好きなアニメの始まる時間とチャンネルは覚えているものだろう。お父さんも中学生の頃、土曜日の夜アニメが悪魔○んから、セーラー○ーンに変わった時はチャンネルを変えたものらしい。脱線した。

 

 

話は戻って見滝原の現在の状況だが、外では避難勧告を促す車がスピーカーの音を最大にして避難を勧めている。この付近では近くの学校や、公民館、そういった施設が主な避難所となっている。いずれも強固な広い建物が選ばれている。

けれど転校生の話では、そんなの関係ねぇ!と言わんばかりに破壊されてしまい、多数の死傷者が出るらしい。これがワルプルギスの夜をやり過ごせない理由だ。よく考えればそうだろう。人がこんなにも集まっているのだから逃がすはずもない。

 

 

 

「いよいよだナ?」

 

 

 

外を眺めながら杏子が話しかけてきた。今は美樹宅には私達しかいない。お父さんとお母さんには無理を言ってマドゥライさんのとこに避難してもらったのだ。勿論、鹿目一家も行ってもらっている。説得にはまどかのお母さんが一肌脱いでくれた。だめ押しとばかりに三只眼に関する文献や資料があると言ったら、何をしている?早く支度しなさいと、お父さんは目を輝かせながら急いで向かっていった。

まぁこれで後顧の憂いは無くなった訳で、杏子と一緒に皆の集合地点に向かうことにした。

 

 

 

 

 

場面は変わり、集合地点になる。

集合場所として広い国道の八車線はある通りに皆はいた。海上から進行してくるので、ある程度の広さのある場所が必要とされるそうだ。そこから転校生のトラップがある場所まで誘導するらしい。最初に使い魔が出てくるが、その使い魔すら油断すればやられてしまうほど強力だそうな。

転校生が示した予測地点からの作戦がいくつかある。それらを覚えるのが少しワクワクしたけど、不謹慎だから黙っておいた。

 

 

今回はパターンBらしい。このままいけば、もうすぐワルプルギスの夜の姿が見えるらしいけど、すぐに使い魔もやってくるので、使い魔を排除する班と、ワルプルギスを誘導する班に別れる事となる。

 

 

誘導には私、杏子、転校生。

雑魚退治は織莉子、キリカ、巴先輩。

まどかは支援役として、各避難場所に結界を張りに回っている。何があるかわからない。万が一を考えてだ。

 

 

風が更に強さを増していき、やがて少し先にあるビルにある英会話の看板が落ちる。他にも周りで色んな物が落ちたり割れたり壊れる音が聴こえてくる。

それらとは違う異質な小さな黒く塗り潰された様な人形みたいな物体が迫ってくる。

 

 

 

「来たわ。あれが奴の使い魔よ」

 

 

 

転校生の呟きに従い、織莉子、キリカ、巴先輩が前に躍り出る。前衛、中衛、後衛とバランスの良いチームである。

 

 

 

「作戦パターンBね、フォーメーションはアルテマスリーでいくわよ!」

 

 

「…アルテマスリーってなにかしら?」

 

 

「私達の愛の形じゃないかな!」

 

 

 

巴先輩のアドリブが入ったようだ。三人は余裕を作っているが、使い魔は相当な数になるはずだ。過去に転校生が使い魔の掃討だけで時間が足らずに、街が壊滅していたこともあるという。

奥の方からはサーカスの群れのようにパレードじみた集団も見える。どうやらあの奥にワルプルギスの夜はいるそうだ。雑魚退治班はそこまでの道を切り開くのが役割となる。

 

 

 

巴先輩が一際大きなリボンの束を出すと、それらはシュルシュルと纏まり、大きくファンシーな主砲になった。45口径46cm3連装砲塔というのをモデルにしたらしい。この国の名を模した戦艦が積んでいた。その名は大和。

転校生曰く、いつものティロフィナーレでは火力的に範囲も狭く、大群には効果が薄かったそうだ。そこで魔力を練りに練って作られたのがこれだ。多くは作れないけど、使い魔の大群相手に圧倒的なアドバンテージになることだろう。

 

 

 

「ティロ・ヤマト・フィナーレ!」

 

 

 

縁起でもない技名を叫ぶと、45口径46cm3連装砲塔が落雷でもあったかのような轟音を立てて火を吹いた。

かなりの数の使い魔が殲滅されていき、大群の中央に大きな穴が空いた。

 

 

 

「今よ!道は作ったわ!」

 

 

 

巴先輩が叫ぶ。私達は中央を通り抜けワルプルギスへと進んでいく。前を行く私達に、後ろから三人の声が聴こえる。

 

 

「未来は既に見えなくなりました。貴女方に未来を託します!」

 

 

「私の溢れんばかりの織莉子への愛は、こいつらには邪魔出来ないさ!」

 

 

「私、嬉しかったの。仲間ができて皆で戦えて…もしも、無事に帰れたら、普通の女の子みたいに恋愛とかしてみたいわ!」

 

 

 

 

織莉子とキリカも気合いは充分だ。巴先輩だけフラグを建てるような発言をしてるのが気になったが、聞かなかったことにしよう。

 

目標に向けて飞腭に乗って飛んでいくと、既に幾つかのビルが倒壊していた。その奥から聴こえる甲高い笑い声が、ワルプルギスの居場所を知らせてくれる。

 

 

 

「アイツを殺るのはワタシ!」

 

 

 

転校生の指示通りに飛んで、開けた場所までワルプルギスを誘い込む。転校生は地面に飛び降りると、次の瞬間にはバズーカ?ロケットランチャー?RPG?みたいなのを発射していた。何を言っているのか自分でも解らないけど、何か恐ろしいものの片鱗を見た気がした。

確かに撃ったのは一発の筈なのに、足元には撃った後らしきそれらが、無数に転がっていたのだから。そしてそれらがワルプルギスへと迫り、無数の爆発に包まれていった。これでケリがつかないまでも、腕の一本ぐらいはいったかな?とか考えていた。

 

 

めっちゃ甘かった。

甲高い笑い声をあげながら無傷のワルプルギスがいた。ダメージが入ってるかどうかも解らないけど、平気そうなのは伝わってきた。

とか思ってたらエンジン音が聴こえてきた。いつの間にやら、転校生がタンクローリーの屋根に乗ったまま操縦してた。それってどうやるの?とか考えてる内に、ワルプルギスの頭部へとメタスラ○タックを決めていた。

 

 

これまた無傷で平気そうなワルプルギス。

度重なる爆発で海上側に押し寄せられていた。ワルプルギスへの攻撃の手段が限られるから、上陸してからって話だったのに…

とか考えてたら、今度は海上にRAMのような物に転校生が乗って出てきた。RAMとは近接防空ミサイルのことだ。あまり兵器には詳しくはないけど。後でちゃんと撤去しろよと思ってると、ミサイルが全弾発射されて、その推進力でワルプルギスを押し出していき爆発する。

 

 

ワルプルギスが吹き飛ばされた先には、ウォール○リア程もある壁に囲まれた場所があった。ピっ!と機械音が聴こえてくる。聴こえた壁に赤い小さな光が点灯した。直後に連続して機械音がピピピピピと鳴り響くと、赤い光が壁全てに広がっていく。

あ、コレ全部爆弾や。と思った時には全て大爆発を起こして、N2○雷のような爆発が起きていた。

ドヤ顔で立ち尽くす転校生。

けど、N2地○なら倒せてないんじゃない?とか思ってたら、夜空をビームにしたような攻撃が飛んできて、直撃して転校生は弾き飛ばされた。

 

 

 

「なっ!そんな…!」

 

 

「チッ!世話が焼けやがる」

 

 

 

杏子は走鱗を出して転校生の元へと駆け付ける。直ぐに导息を出して、転校生を回復しつつ物陰へと隠れる。

やはりあれだけの規模の攻撃でも効いていないらしい。以前、転校生から聞いたことを思い出した。銃火器による攻撃は魔力が込められた力じゃないから、魔女にダメージをあまり与えられないと。

しかし、杏子の獣魔術には関係ない。

 

 

 

さぁ、ここからは第2ラウンドだ。

 

 

 

 

 

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