仕事疲れるっすねー。
快適な更新できる環境ほしいっすねー。
でわ、どうぞ☆
巴マミは不幸な女の子であった。
自らの生い立ちを語るのに今は抵抗はない。
それでも少しチクリと心が痛くなる。
彼女にも後悔している事がある。
それは両親のことだ。正確には願い事によって両親を救えなかった、自分だけ助かってしまったことだ。
彼女もまだまだ甘えたい年頃の女の子である。家族で団欒していた思い出は、今でも彼女の大切な記憶の1つだ。
弟や妹が欲しいと思ったこともある。兄や姉を欲しいと両親にねだった時は無理だと言われた。じゃあ、弟か妹が欲しいと言うと両親は苦い顔をしていたものだ。今となったら理由は解るが。
魔法少女となった今は、将来の夢とかそういうものは考えないようにしていた。お嫁さんになりたいと考えない訳でもなかった。しかし、魔女との戦いでいつ死ぬかもしれない現実が自分の将来像を築けずにいた。
精々考えられても、働きながら魔法少女をするなら在宅ワークかな~と考えてたぐらいだ。
そんな彼女にも一筋の光明はあった。
自分と同じく魔法少女をしている仲間の存在だ。独りじゃないと思えるだけで世界が変わった。佐倉杏子の存在である。二人は互いをパートナーとして支え合っていた。しかしその世界は脆くも崩れてしまう。
そこから暫くの間は1人で魔法少女稼業だ。上手くやれていたと思う。時には危ないこともあったが、キュウべえが言うにはベテランの域に達しているという。気が付けば寂しさも時間が癒していった。
そしてある日、三人の少女と運命的な出会いをした。そこからの生活は喜怒哀楽が激しかったといえる。時に喜び、時に怒り、時に哀しみ、時に楽しい。それらの感情には1つだけ共通点があった。
もう独りぼっちじゃなくなっていたのだ。
誰かといるからこそ起こる感情に心地よさを感じていたのである。
『もう独りぼっちじゃないもの』
ワルプルギスの夜との決戦前夜に彼女が独り溢した言葉。誰の耳にも届かないけれど、それは彼女の歓喜の言葉であった。
そんな彼女が何故現在このような状況に陥ってしまったか?
時はさやか達に道を作り、ワルプルギスの夜へと向かった後の話になる。
巴マミは汎用性の高い魔法を得意としている。45口径46cm3連装砲塔を出したのを切っ掛けに、自身の魔法に発想というアレンジを加えていたのである。それは彼女の戦闘力を大いに引き上げる形になった。しかし、代わりに継戦能力を著しく低下させるものであった。魔力消費量の高さに応じて火力は上がったものの、燃費が悪くなったのである。
それが少数の敵であったなら有効であったかもしれない。だが今回の敵は違った。そう、相手の数が多すぎたのである。
しかしその策をとらなければ、三人は仲良く全滅していたかもしれない。
そして織莉子は闘いの最中に予知を見た。魔女化することを予知で理解していたからこそ、何も出来なかったのだ。
本来であるならば、魔女化の兆候が見えれば殺していたであろう。だが、自分達を助ける為に大規模な魔法を行使して、その結果魔女化するとは思わなかったのだ。巴マミならもっと情けない理由でなると思っていたからだ。
織莉子は悩んだ。そして1つの回答を得る。
美樹さやかの言った言葉だ。魔女化を止めれると言っていた。ならば待つしかない。先程まで騒がしかった使い魔も今は綺麗サッパリいなくなった。きっとワルプルギスを討ち取ったのだろう。これなら間に合う、そう思った。既に三人とも手持ちのグリーフシードは無い。時間との勝負だ。暫くすると、巴マミに異変が生じ出す。胸をかきむしる様に苦しみ始めたのだ。これは間に合わない。そう思った。
そして魔法少女から魔女へと変わる刹那の時間にさやか達がようやく辿り着いたのであった。
「巴さんはね、魔力を使い過ぎたのよ。そして、もう……手遅れなのよ………魔女になるわ…!」
織莉子から告げられた言葉にさやかは目を白黒させる。慌てているさやかに向けて杏子が落ち着いた様子で声をかける。
「そんなに慌てなくても大丈夫だろ?ほら、前に言ってたやつをパパッとやってくれよ」
さやかはハッと気付いた顔を一瞬出すが、すぐに悔しそうな顔をに切り替わると、涙を流しながら答える。
「こうなるとね、手遅れなんだよ。私が出来るのは穢れの進行を止めて魔法少女としての力を封印するだけなんだよ…つまり、今すぐ封印したとしてもそれは魔女になりかけの巴先輩のままなんだよ……」
「なっ!それじゃあマミのやつはどうなるんだよ!」
「一か八かの策はあるけど…失敗するかもしれない…それでもやるしかない、やるしかないんだよ」
さやかの打ち立てた策とは、魔女となった巴先輩を拘束して無力化する。そのうえで繊細な技術を必要とする儀式を行う。対象がもし暴れてしまうと簡単に壊れてしまう陣を用いるので、シッカリと拘束する必要があるそうだ。拘束する際には魔女を極力傷付けないようにしなければならない。何故ならば魂が変異したものが魔女だからだ。
織莉子たちは今回は邪魔になるので、気絶している転校生と共に避難してもらっている。この辺りに魔女が結界を展開し始めたら行動開始となる。
巴先輩を中心に風が巻き起こり、ソウルジェムが宙に浮かぶとパリンと割れた。そして辺り一面の空間が歪み、周りの景色がメルヘンなものへと変わっていった。その際、巴先輩の肉体はさやかが結界で保護しておいた。
「さぁ、いくよ!杏子!」
「任せろ!さやかぁ!!」
さぁ巴先輩救出ミッションスタートだ!