魔法少女三只眼☆吽迦羅   作:世間で言うジョージさん

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会話少なめです。物語をサクサク進ませたいけど
無理でした。


第3話 魔法少女の世界

 

突如として現れた謎の転校生。

コスプレじみた衣装の彼女は、まどかに対して謎の忠告めいた言葉を告げていた。そんな事情もあって、警戒心剥き出しで後退る。

 

 

「その害獣をこちらに渡しなさい。貴女は関わるべきじゃないわ」

 

 

「でも…この子、怪我してるの…早く助けてあげなきゃ…」

 

 

 

転校生の威圧感が半端なく二人に降りそそぐ。

圧力に屈しそうになりながらも、お互いに相手の出方を伺うような姿勢になる。何分経ったのか解らない。もしかしたら数秒の出来事かもしれない。そんな緊張した空気の中、転校生の視線がまどかへと向いた時に、さやかが足元にあった消火器を目眩ましと言わんばかりに辺りにブチ撒ける。

 

 

「まどか!今のうちに早く!」

 

 

「…ッ!待ちなさい!美樹さやか!」

 

 

煙幕代わりとなった消火器を捨てて、まどかの手を引きながら逃走を図る。結構、本気で走った。二人は息を切らしながらも走り続けた。そろそろ振り切ったか?そう思って背後を確認するも、見える限りではその姿を捉えることはなかった。

ミッションコンプリート!振り切ったのである。

達成感に浸る余裕も無く、二人はその場にへたりこんで息を整えることにした。この時の二人は周囲への警戒はあまりなく、この違和感を感じとることが出来なかったのである。

 

 

「フゥ~、まどか大丈夫?」

 

 

「私は大丈夫だけど、早くこの子を助けなきゃ!」

 

 

興奮状態のまどかを横目に、変に冷静になるさやか。そこで初めて違和感に気がつく。

(……息が切れるまで走る?そんなにこのデパートって広かったっけ?)

ふと周囲を見渡すと、徐々に歪んでいく光景が目に入る。空間が歪み、景色も変わり、油絵で描いたようなメルヘンチックな描写の風景へと変わっていった。

 

「な、なによこれ!」

 

「さやかちゃん…!」

 

二人を包む環境がガラリと変わる。

景観だけではない。雰囲気が違うのだ。二人の脳内に警鐘が鳴り響く。ここに居ては危険だ。今すぐにでも逃げろと。だが、何もしないなんてありえない。けれども無計画に動くことも出来ない。まさに四面楚歌。八方塞がりになりかけた二人に変化が訪れる。

何やら小さい落書きみたいな生き物が現れたのだ。生き物と定義していいのか怪しいところだが、背筋に感じる悪寒はまず間違いなく目の前の生物からだ。

 

 

互いを慰めるように、互いを守るかのように抱き合い震える二人。それでも徐々に近付いてくる謎の生物。もうダメだ!そう思った時に転機が訪れる。

謎の生物が弾け飛んだ。それはもう何か強力な攻撃を受けたかのように綺麗に弾けた。

 

 

「あなた達、大丈夫?怪我はない?」

 

 

二人は突然現れた謎のコスプレっぽい少女の出現により、助かったのだと理解するまでに少しの時間を要した。頭の中はパニック寸前だが、聞きたいことが洪水の如く溢れ出す。

しかしこの場所が安全な訳ではないと感じていた。未だにこの場所に居てはいけないと、少女の顔色からでも理解できた。

 

 

「あの、ありがとうございます。おかげさまで助かりました」

 

 

さやかがまどかと一緒に礼を述べると、コスプレっぽい謎の少女は優雅に笑いながら答えた。

 

 

「その子を助けてくれたのよね?その子は私の友達なの。二人ともありがとう」

 

 

どうやら出口まで案内してくれるらしい。コスプレっぽい謎の少女は色々と教えてくれた。ここは魔女の結界の中だということ。先程の生物は魔女の使い魔だということ。助けた白い生物はキュウべえという名前らしいこと。少しずつ知りたいことを教えてくれる彼女は、同じ中学の一つ上の先輩らしい。

 

 

「私の名前は巴マミ。あなた達の名前も教えてくれるかしら?」

 

 

そこで軽く自己紹介タイムに突入。

とりあえずお互いの名前と学年などを話し合っていると、またもや予期せぬ来客が現れた。例の謎の転校生である。その顔からは焦りが感じられ、二人が無事だと知ると安堵の表情を浮かべるが、すぐにクールな表情に戻る。シリアス展開なのだろうか?

それから巴マミと暁美ほむらの間で少しの緊張感が生まれる。二人は敵対する組織にでも所属しているのだろうか?二人はいくらか言葉を交わす。まるで映画のワンシーンのようだと、さやかは興奮していた。

 

 

 

「呑み込みが悪いわね。見逃してあげるって言ってんのよ」

 

 

 

巴マミの威圧的なセリフにより、今回はどうやら転校生は撤退するらしい。オマケに魔女も譲って貰えるそうだ。何か特典でもあるのだろうか?まだ魔女というものを理解していないさやかは呑気なことを考えていた。

気が付けば周りの景色も元通りの場所に戻っていた。巴先輩が言うにはどうやら魔女は逃げたらしい。まだまだ知らないことが沢山ある。是非とも詳しい話を聞きたい。聞いてみたい。さやかは基本的に好奇心が旺盛な女の子だ。

しかし、残念なことにもう時間は遅く、外は夕陽が沈みかけていた。これ以上遅くなることは中学生の身の上としては厳しいだろう。巴先輩も二人に話があるそうだ。それとキュウべえを助けてもらった礼もしたいと。その日は巴先輩と連絡先を交換し、後日詳細を巴先輩の家で教えてもらう約束を交わし、家路に着くのであった。

 

 

 

で、その帰り道のこと。

勿論、まどかと二人で白熱したトークを繰り広げた。それは二人が家に帰るまで続いたのであった。この時のほむらはまだ知らない。既にほむらが知っているルートから少しずつ外れだしていたことを。

ちなみに杏子は家に帰ると出歩いてたのがバレてしまい、ほむらから小言を10分ほど言われることになる。

 

 

 

 

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