前回までのあらすじ
ナレーション 長谷川泰三
人類で初めてマダオになった男
果たして万事屋の運命はいかに!?
「お前もかぃいいいいいい!!」
また万事屋に新八のツッコミが響き渡る。現在、万事屋には長谷川泰三がやって来ていた。
「どんだけ鬼滅の刃に依存してんだよ!!何が社会人になる奴が現れるのを待っていただよ!?そんな暇があるならハローワークにでも行ってこいや!!」
「いやー…今までこういう入りだったから、こうした方がいいのかなって思ってよ…」
「いいんだよ!!真似しなくて!!」
「それで何の用だ長谷川さん。俺はゴロゴロしながらジャンプを見るっていう仕事で忙しいんだよ。」
「どこが!?仕事ないだけだよねそれ!」
仕事の依頼に来た長谷川を前にしても全くやる気を出さない銀さん。
「いやー。儲け話があるからどうかなって思ってよ。」
「儲け話?転売屋でも始めるアルか?」
「違う違う。2021年に銀魂の映画が公開されるだろ。だからよ。銀魂のグッズを俺たちで作って販売してみないかと思ってよ。」
「あー、この後に及んで公開時期以外何もわかっていないあの映画ね。」
「失礼なこと言うな!!」
「ああ。7年前に完結編ってタイトルで映画を公開したのにまたやるって言ったあの映画アルか。」
「いい加減にしろよてめぇら!!つーか何で他人事なんだよ!!僕たちの映画だぞ!?」
自分たちの映画なのに他人事のように話す銀さんと神楽に新八はツッコミをいれる。
「つーかよ。もう無理だろ。銀魂の映画が公開される前に鬼滅の刃の映画が公開されるんだぜ。どう考えたって銀魂が日の目を浴びることはないだろ。それこそ長谷川さんが再就職するぐらい無理だろ。」
「俺は関係ないだろ!?だいたい主人公の銀さんが諦めてどうするんだよ!!」
「そうアルよ。マダオはどうでもいいにしても、銀魂の映画はもうこれが最後アルよ。もう大々的に銀魂を宣伝する機会はもうないアルよ。」
「何でいちいち俺を巻き込むんだよ!?とにかく!ここで一発デカイ花火、ぶち当ててようぜ!儲けは分配するからよ!」
「ったく、しゃあねぇな。わかったよ。」
渋々、長谷川の依頼を受けることを決める銀さん。
「とりあえず入場特典から考えようぜ。」
「入場特典は大事ですよね。ファンは全部、揃える為に何度でも来ますからね。」
「んじゃ、こんなのどうだ。」
ナレーション 坂田銀時
何度も終わる終わる詐欺をした銀魂もついに完結。今、侍たちの最後の戦いが始まる。
入場特典は竈門
「鬼滅の刃に便乗してんじゃねぇ!!何で銀魂の映画なのに鬼滅の刃の缶バッジが入場特典なんだよ!!」
「いいだろ別に。吾峠先生がジャンプに漫画を送ろうと思ったきっかけは銀魂を見たからだぞ。ようは俺たちがいなかったら鬼滅の刃がこんなにヒットすることはなかったんだぞ。だからこれくらいしたって問題ねぇだろ。」
「問題しかねぇよ!!
「それにこの方法に確実に売れるだろうが。鬼滅の刃と聞けば鬼滅民、転売屋が動く。入場チケットの料金を払っちまえば、後は映画を見ようが見まいが関係ねぇ。儲けはこっちのもんだ。合理的だろうが。」
「最低すぎんだろ!!あんたそれでも15年もジャンプを支え続けた主人公かよ!?流石にそこまで危ねぇことまでして儲けてぇなんて俺は思ってねぇから!!」
あまりにも最低すぎる銀さんの提案に新八と長谷川がツッコミをいれる。
「銀ちゃんには巻かせおけないアル。私に任せるヨロシ。」
銀さんの提案を聞き、これい以上、任せておけないと判断したのか、神楽が動き出す。
やっぱり空知先生って天才…