笑顔を育むトランペッター   作:スタプレ

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ちょっと鬱ってたので投稿遅れました


9話 7人目のハロー、ハッピーワールド!(仮)

 

「ちょっと待て。これはなんだ?」

 

「何言ってるのカイくん?衣装は衣装だよ。」

 

「そんなことは聞いてねぇ。なんで俺までこの格好なんだよ?」

 

バンドのリーダー弦巻に半ば強制的にハロハピのメンバーもとい、ライブ出演を依頼されて今ステージの控え室にいる。

 

そして自分がイチャモンをつけている理由。それは俺に配られた衣装。

 

「俺男なんですけど...」

 

「いいじゃん似合ってるよ!」

 

赤色のベースのマーチ隊の衣装。それはいいんだけど何故かスカート。

 

「すみません神戸様。これしか用意出来なくて。」

 

黒服さんが言うけど、あなたたちやろうと思えば俺用の衣装すぐできたでしょうよ。

 

「プリンスが可愛さしい衣装...あぁ儚い!!」

 

「あなたは黙っててもらえますか?」

 

つか瀬田がズボン履いてるなら交換してくれよ。

 

「あはは...神戸くんも大変だね...」

 

「山吹...同情するならパンをくれ。」

 

「はいチョココロネ。」

 

「ありがと。」

 

北沢の出会いが嫌だった訳じゃないけど、仮にPoppin’Partyだったらもっと楽だったのでは?と思ったけどそっちはそっちで疲れそうだった。

 

「ハロー、ハッピーワールド!さんスタンバイお願いします!」

 

「それじゃあ行くわよ!」

 

『ハッピー、ラッキー、スマイル、イエーイ!!!』

 

つい流れで俺も乗ってしまった...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

さて自分の出演が決定された時、ライブの会議に定期的に行かなければならなかった。

最初はバックレようとしたが、家まで黒服軍団が押し寄せ、そして弦巻家に連行された。

 

「神戸くん。もう諦めなって。」

 

「おう。もう逃れないことは今日の連行でよく分かったから。」

 

奥沢がドンマイと肩を叩く。察するに奥沢の過去も俺と状況が似ていたんだろうな...

 

「セットリスト決めようよ!でもカイくんが知ってる曲がいいよね?」

 

「気遣いサンキュ。だけど好きなように決めていいぞ。」

 

あとでその曲のサンプルちょうだいと言うと、「いいよ!」と笑った。

ほんと眩しい笑顔だな。

 

ちなみに3曲しかやれないらしい。Circleで行う定期的な合同ライブらしいからだ。

 

「1曲目はせかいのオーケストラっ!だね!」

 

ハロハピがほぼ必ず最初にやる曲。これならライブで聴いたことある。

 

そして2曲目は、3曲目は、とトントン拍子で決まり、MCの内容も話し合い、自分の紹介は1曲目のあとにやるそうだ。

 

「快知は7人目のメンバーとして紹介するわね。」

 

あれ?7人目?

 

「1人多くないか?」

 

「快知くん。ミッシェルと美咲ちゃんは別々だから。」

 

「あ、そうか。ありがと松原。」

 

ちなみに美咲ちゃんが6人目だよ。と付け加えた松原を見て、このバンドは闇があるのではと思ったのはここだけの話。

 

「ちょっと待て!?俺もメンバーなの?」

 

「当たり前じゃない!」

 

そしたらガールズバンドじゃなくなるだろ。

 

「えぇ...嫌だ?」

 

「そんな目で見るな北沢。毎回ライブに出るのはキツいけど頼まれた出るから。」

 

「ほんと!?じゃあ毎回出てね!」

 

「聞いてました僕の話?」

 

「儚い...」

 

「あなたは黙って貰えます?」

 

「冷たい...」

 

こんないい調子?でだいたいは決まった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「行くわよ!えがおのオーケストラっ!」

 

1曲終了に自分の紹介をやるため、最初のMCは今回なしで行くそうだ。

 

「繋いだ手を...」

 

自分の立ち位置は松原の隣で、北沢の後ろ。

最初北沢の隣がいいって話だったが、4対2だとバランスが悪いという理由でこうなった。

 

ちなみにトランペットのスコアはおまかせにされた。

流石に他の音を邪魔せずに存在感を表すスコアを作るのは大変だったよ。

 

「ねぇ...あの子誰?」

 

「トランペットなんて斬新だね。」

 

すぐに自分に対する噂が聞こえた。だけど非難する声じゃないらしい。

 

「新しいメンバーを紹介するわよ!トランペット担当の快知!!」

 

軽く演奏をすると、すごい黄色い歓声が飛ぶ。

 

「どーもトランペットをやってる神戸快知です。」

 

『キャ〜かっこいい!!!!!』

 

お前ら飢えすぎじゃね?そんなカッコよくないと思うけど...

 

「たまに出ると思うので、名前だけでも覚えてください。よろしく。」

 

『よろしく!!!!!』と甲高い返しがきた。耳痛いから勘弁して欲しいんですが。

 

「それじゃ2曲目行くわよ!」

 

それからボーカルの娘はワイヤーで空を飛ぶわ、ギターの儚いは自身の哲学でMC10分使うわ、ベースのあれはミッシェルにタックルもといハグをしに行くわ、まぁめちゃくちゃでした。

それでも胃腸薬や頭痛薬を必要としない俺を誰か褒めてくれません?

 

 

 

 

 

 

「ぬわああああん疲れたもおおおおん!!」

 

「神戸くん。タグ以外のセリフはやめて貰っていいですかね。」

 

奥沢が何か気にしてるがそんなの知らん。疲れたものは疲れた。

 

「それにしてもこれが平常運転とは...出演する気が失せますよ。」

 

これが毎日続くならとてもじゃないけど体が持たない。精神的な意味で。

まぁ嫌じゃないけど...

 

「カイくんカイくん!楽しかった?」

 

「あぁ良かったよ。」

 

ハロハピのライブは確かに楽しかった。これは嘘ではない。

しかし何かが違うような気がする。その何かは言葉に出来ない。

 

「何か悩みでもあるの?」

 

北沢が心配して顔を覗きこむ。

 

「悩み、なのか?自分でもよく分からないんだ。」

 

「悩みならはぐみに相談してね!」

 

「はっきりと分かった時は頼りにさせてもらうよ。」

 

「任せて!ところでカイくんも打ち上げでファミレス行く?」

 

「そうだな。腹も減ってるし行くか。」

 

「OK!こころんにも行っておくね。」

 

まだ他のバンドが演奏中だからしばらくは待機っぽい。

 

座り心地のいいソファに身を預けて、軽く目を閉じた。




567のせいでGW全てキャンセルですよ。どうしてくれんのこれ?俺はライブに行きたかったんや。

それは置いといて、この空白地帯を埋めるために新しい趣味を始めようかとしています。多分それでまた投稿遅れるのでよろしく☆

では次回もお楽しみに
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