リアルで忙しく(彼女関連ではない)なかなか投稿出来る余裕がありませんでした。
私はいつも通勤電車の中で書いておりますので、原稿だけはできています。
なので一気に3話お楽しみください!
また話したいことは次のところで
「ここが俺のお気に入りの喫茶、羽沢珈琲店だ!」
「ふーん。ほんとに山吹のところから近いんだ。」
「それでお前の通ってるパン屋はどこなの?」
「あそこ。」
俺は斜め向かいの店に指をさす。
「こんど行ってみよ。」
久しぶりの登場した高輪となぜ羽沢珈琲店に来たのか?
それは間もなく考査が始まるからだ。それでここで勉強会しよーぜと高輪が誘ったから来たんだ。
勉強会って言っても高輪の学力を見るだけ。課題もやれないあの馬鹿の先生をするための勉強会。
普通断るけど、羽沢珈琲店のコーヒーも気になっていたこともあり、仕方なく来てやった。感謝しろよ全く...
「早く入ろうぜ。暑い。」
「珍しく同感だな。」
扉を開けるといかにも喫茶店らしい雰囲気が漂うのがすぐ分かった。
「高輪くん!いらっしゃいませ...えっと君は神戸くんだっけ?」
「よく知ってるな。そういえばこの前のライブでも会ってたな。」
「知ってると思うかもしれないけど、Afterglowでキーボードを担当している羽沢つぐみです。よろしくね!」
「神戸快知。よろしく。」
その後羽沢は俺たちの荷物を見て、「勉強会頑張ってね。」と言って奥に去ってしまった。
「さぁ早速やるか.........うっへぇ」
「やる前から変な声出すな。分からないところは教えるからとりあえずやれ。」
「先生全部わかりませーん。」
「ぶん殴るぞお前。」
最初は冗談だったと思ってたが、本当に全て分からなかった。
こいつは授業で何をしていたのか?そしてよく高校に入学出来たのか?考えれば考えるほど疑問が浮かぶ。
「お疲れ様!高輪くんはいつものだよね?神戸くんは何がいいかな?」
「高輪はいつも何飲んでるの?」
「アイスコーヒー。」
「別にいつものとカッコよく言えるメニューじゃねぇな。じゃあ俺はホットコーヒー頼むよ。」
「かしこまりました!それと新作のケーキがあるけどいる?」
「お、いいね!神戸お前も頼んでみろよ。ここのケーキは絶品のうえ、コーヒーとセットだと得だぜ。」
「なら俺も1つ。」
「ありがとうございます!ちょっと待ってて。」
それにしてもこの辺りの女子は良いやつばっかだな。俺の地元も見習って欲しいぐらい。
まぁ1人例外がいるけど。
「かんべ〜ここわかんないこ↑こ↓」
「.........こんなんじゃテスト範囲終わらないな。」
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高輪に教えては沈黙。また教えては沈黙を繰り返している。
ちなみに高輪の聞く頻度が多いため、自分の勉強が出来ないと悟った俺は諦めて読書している。
途中羽沢が持ってきてくれたコーヒーとケーキを堪能していた。
高輪がすすめる理由が分かったぐらい美味かった。
そして高輪が限界を迎えた頃...
「つぐーここ教えて!!ってなんでカイくんがいるの?」
「俺も客として来ることができるからな?それと羽沢は今仕事中だから後にしてやれ。」
「ならカイくんが教えてよ。」
「普通は断るが、既にこのバカの指導してたから今回はいいよ。」
「今さりげなくバカに「うるせえ勉強続けろ」......はい。」
山吹ベーカリーと羽沢珈琲店が近いのと同じで、北沢精肉店も近い。
だからと言って勉強教えてもらうために凸する北沢はどうかと思う。
「で、北沢は何がわかんないの?まさか全教科じゃないだろうな?」
「普通のテストならもう終わってるよ。」
テストに普通や特別があるのか?
「それではぐみここが分からないんだけど...」
「どこだ......鉄道って何?」
そんな教科初めて聞いたんだけど。
「北沢。冗談言ってるなら謝った方がいいぞ。今なら許してやる。」
「ほ、ほんとだよ。ねぇつぐー!」
「私も最初ビックリしたんだけどね...」
そこから羽沢が説明してくれた。
簡単にまとめると、自動車産業が衰退して鉄道業界が盛んになっていくこの世の中、花女も羽丘も『将来役立つために』という方針を同時期にしたそう。
そこで近くに住んでいる鉄道マニアの栄生氏を花女兼羽丘の講師に招き、鉄道知識で成績不振者は彼に教えて貰ってるとか。
「そういえば青井雲でもなんか講和会あったよな?」
「あれば小さな鉄道会社を復活させた駅員さんを招くやつ。」
そうと考えると鉄道という教科があってもおかしくないのか。
ただ青井雲高校はそんな教科ないから完全に専門外。
だけど栄生氏が教師として来るのはワンチャンあるかもな。
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俺は高輪に、羽沢は北沢に勉強を教えて2時間ぐらい。
よく教える側も勉強になると言われているが、確かに自分の復習にもなるし、他人と同じミスをしていることにも気づく。
まぁこの2人は勉強になっているかどうか知らないけどな。
そして北沢の方は問題したのか、「ありがとう!お店の手伝いに戻るね!」と言って帰ってた。
「なぁ高輪。いくら注文したからと言って、長時間滞在するのは迷惑だろ?」
「そうだな。キリもいいしそろそろ帰るか。神戸もさっさとコーヒー飲んで帰ろよ。」
「誰かが毎分質問してくるから飲む余裕なかっただけだわ。」
俺もコーヒー飲んでさっさと出ないと。ホットで頼んだコーヒーはもう冷めている。
「高輪くんと仲がいいんですね。」
「俺はそのつもりないんだけどな。いつもうるさいやつがすまんな。」
「私は大丈夫だよ?高輪くんと話していて楽しいから。」
いつか高輪が言ってたな。『つぐみちゃんは天使』だって。
間違いなく天使だな。
「はぐみちゃんとも仲直りしたんだね!」
「仲直りよりあいつに説得されたもんだけどな。ライブの時は悪かったな。気分悪くして。」
「いいよ。神戸くんにも何か事情があったんだから仕方ないよ!」
ホントに天使だ。天使『ツグミエル』か『ツグエル』がここにいる。
それにしてもどっかに行けば北沢と会ってる気がする。
だけど悪いとも思わないし、ウザイとも感じない。不思議なものだ。
「んじゃコーヒーご馳走様。また来るわ。」
「うん!いつでも来てね!」
そして席を立ち上がろうとした瞬間......
「オイ!全員大人しくしろ!!」