笑顔を育むトランペッター   作:スタプレ

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そういえばかなり熱盛ぃな情報がありましたね。

個人的にはモニカのカバーがすっごく楽しみです。まぁ予想してのウキウキですから外れたら冷めるオチですね‪w


では本編どぞー


12話 商店街に現れた勇者

「全員大人しくしろ!!騒ぐんじゃねぇぞ。」

 

覆面を被っていて手にはピストルが握られている。

言わずとも分かる。この男...

(強盗だ。)

 

なぜこの喫茶店に来てるか分からない。けどどうせ金だ。しかも本物のピストルを持っているなら金に困らないはずだ。

だからピストルにビビる心配はない。だけど無駄に騒いでしまうと逃げる可能性もある。

 

幸い羽沢が店員だとまだ気づいていない。

 

「羽沢、ホットコーヒー持ってきて。」

 

「え、でも......」

 

「早く、お客様の注文だろ?」

 

「わ、分かりました〜」

 

羽沢が恐る恐る厨房に行くが、やっぱり強盗に見つかってしまう。

 

「オイ店員!警察呼ぶ真似すんじゃねー!!撃たれてぇのか!?ああ!?」

 

実はホットコーヒーを頼んだ理由はワザと見つかるため。

それを待ってましたと言わんばかりに俺が反撃する。

 

「うるさいな。俺が注文したから商品持ってくるのは店員の義務だろ?」

 

「なんだお前?ちょっと黙ってろ。」

 

「黙るのはあんただろ。要するに店の周りに騒ぎを知られたくないから騒ぐなと言ってるだろ?だったら一番うるさいあんたが静かにすればええだろ。」

 

「うるさい野郎だ。店員。さっさと金持ってこい!レジのやつ全部だ!」

 

「あのなぁ。俺が先に注文したんだ。自分だけ贔屓しようとするな。あと注文する場所ここじゃなくて銀行にしろ。」

 

「さっきからうるせえな!!撃つぞこら!」

 

強盗が俺に注目している中、俺はジェスチャーでコーヒー持ってこいと合図する。

 

「撃つぞ撃つぞ言うけどそれ偽物だろ?」

 

「本物だからな?土下座で詫びるなら許してやるけど。」

 

「ならやらね。」

 

自分でも驚くぐらい冷静だった。

 

多分この世で一番怖かったのは両親(あいつら)だからかもしれない。それかこんな命捨ててもいいと思っていたのからか?

 

「この野郎......あとで命乞いしても許さねぇからな。」

 

「いいよ。撃てるもんなら撃ってみろ。」

 

「チッ!」

 

はっきり言ってこのピストルが偽物という確信がない。

強盗の言う通り、本物のピストルの可能性だって十分ある。

 

ほんとに撃たれてもいい。

もう諦めたような命だから。

 

「お待たせしました......」

 

そこで羽沢がホットコーヒーを持ってきた。

 

「忘れてたぜ。嬢ちゃん早く金持ってこい。今すぐだ!!」

 

「は、はいぃぃ!!ただいま!」

 

「おっさんの相手は俺だろ?忘れたのか?」

 

「うるせぇガキだ。死ね!!」

 

乾いた音がしたらすぐに胸に痛みが走る。

強盗は撃ったあと少し油断したように見えた。そのタイミングでアツアツのコーヒーをぶっかける。

 

「あっちいいいいいいいい!!!」

 

バタッ「警察だ!強盗はお前だな!」

 

強盗が熱さで転がっていると、そこで警察が入ってきた。

この警察も無能で、俺が強盗を怯ませたからよかったけど、もし本物のピストルで喫茶店内の人全員人質だったらどうするんだよ...

 

 

そして強盗はその場で逮捕。警察に連行されて一件落着だ。

 

「ありがとう神戸くん!」

 

「さっきはごめんな。無理やりホットコーヒー持ってこさせちゃって。」

 

「ううん。ところで胸は大丈夫なの!?」

 

「あぁ...ただのエアガンだから大丈夫さ。」

 

と言ってもエアガンでも痛いのは痛いけどな。

 

「そういう羽沢は大丈夫かよ?腰抜けてるぞ。」

 

「だって怖かったもん。」

 

羽沢が涙目で答える。そりゃ強盗なんか来たら誰もがビビるわ。

 

「じゃあ雑巾の場所教えて。床拭くから。」

 

「ごめんね。お願いしていいかな?」

 

「カイくん、つぐ大丈夫だった!?」

 

「なんでまた北沢?」

 

2回目の北沢の来店。

どうやら精肉店から店の様子が見えたのこと。そりゃガラス張りだから普通に見えるわな。警察に通報したのも北沢だったそうだ。

 

「助けたかったけど、はぐみ達が捕まっても意味ないから。」

 

警察より優秀だぞこいつ。

 

「声もちゃんと聞こえたよ。」

 

「なんだ筒抜け...パンッ!」

 

急に頬が痛くなった。北沢が今叩いた?

 

「北沢。お前何を...」

 

「それはこっちのセリフだよ!なんで強盗に銃構えられても平気でいられるの!?」

 

「だって自分の命なんか...」

 

「よくないよ!!前まで何をしてたか知らないけど、今カイくんが死んだら悲しむ人もいるんだよ!!」

 

「い、いないだろ......悲しむ人なんて...」

 

「はぐみが悲しいよ!!カイくんとセッション出来なくなるなんて嫌だよ!!」

 

「北沢...」

 

あの気持ち忘れるところだった。そして約束も。

 

「ごめん北沢。心にもないことを言って。」

 

「分かってくれたならいいよ!はぐみも心配したんだからね!?」

 

「分かったって。じゃあちょっと北沢も手伝って。床拭くの。」

 

「リョーかいっ!!つぐ雑巾借りるね。」

 

「はぐみちゃんもごめんね。」

 

「とりあえず椅子に座っておけ。肩も貸すから。」

 

こうして羽沢珈琲店でのトラブルは何とか解決した。

 

 

 

ここに来たのは特に意味なかった。だけどここのみんなは良いやつだ。

 

お調子者だけど無駄な干渉はしないクラスメイトの高輪。気軽に話してくれる山吹と羽沢。

そして行き過ぎているけど、俺のことを一番に気にしてくれる北沢。

 

北沢には助けられてばかりだ。本人は自覚なさそうだけどな。

 

そしてこれを機に一つ誓ったことがある。

 

(北沢になにかあったら絶対助ける!!)

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