笑顔を育むトランペッター   作:スタプレ

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運営はスターを削るか、金を削るかどちらかを選択しろと攻めてるようです。

許さん。


3話 買い物所、元気所、北沢所

自宅から歩いて行ける距離に商店街がある。

商店街といえば、大型ショッピングモールなどに客を取られシャッター化とするのが多い。

だけどここの商店街は普通に賑わっている。しかもなにからなにまで安い!

 

そして店の人も良い。

商店街の人は顔見知り以外は塩対応というイメージが強かったんだが、初対面の俺でも元気に挨拶してくれるわ、値引きするわでまぁ馴れ馴れしい。

 

安くなる分いいんだけど、やっぱりこういう人は苦手意識が出る。

 

「さて、あとは肉とパンか。」

 

ちなみにどこに何があるかは知らない。適当にまわってもいい店があれば買うぐらいだ。

 

「パン屋は...ちょうどあったな。」

 

『山吹ベーカリー』と書かれているこのパン屋はざっと見た感じメニューが多い。しかし人気なのか、どれも残りわずかや売り切れが多い。

 

「ごめんね。ほとんど売り切れで、今あるやつしかないんだよ〜」

 

レジにいる女の子は申し訳無さそうに言う。

 

何回も言うけど、なんでここの地域はこんな馴れ馴れしいしいの?はっきり言って関西と変わらないんだけど...

 

そう言えば、商店街に若い子は珍しいのでは?レジの子も若そう...ていうか同い年?

まぁ若い子がいるから活気があるわけだ。

 

「気にすんな。欲しいのは食パンだから、それさえ一つあればいい。」

 

「これも最後の一つだね。今日はこれだけでいい?」

 

「地味に危なかったな。」

 

ここまで売り切れ御免だとは...

 

「じゃあ300円ね。ところで君見かけない顔だね。」

 

「あぁ、つい最近関西から来たばかりだし。」

 

「そうなんだ意外〜」

 

「関西弁使ってないからだろ。」

 

正直関西弁は好きじゃない。だから自然と標準語を話すようになったんだろう。

 

「じゃあちょうどだね。またお願いね。」

 

「気が向いたらな。」

 

さて肉を買っていかないと。特に欲しいのないから安いやつかオススメ買って帰るか。

 

ちなみに自炊は出来るよ。そもそも両親が死んだ時から1人暮しだったから。

 

ちょうどいいことに、精肉店はすぐそこにあった。

 

それにしても、さっき子は話しやすかった。どっかのオレンジとは違って聞き上手でもあったし、個人事情を根掘り葉掘り聞こうともしなかった。

 

「あれ?カイくん!どうしたの!?」

 

なんでどっかのオレンジの声が聞こえるんだよ。

 

「落ち着け俺。これは幻聴。きっとそうだ!」

 

「カイくんもお肉買いに来たの?」

 

「少しぐらい現実逃避させろやこら。」

 

心の中でも噂はダメだ。よくわかった。

 

「お前なんでこんなところにいるの?」

 

「お前じゃないよはぐみ!」

 

「え〜名前呼び?」

 

「当たり前じゃん!私たち友達でしょ?」

 

俺友達認定した覚えないんだけど...

 

てか友達認定するならさっきのパン屋の子の方がいいんだけど。

 

「じゃあ北沢でいいや。」

 

「え〜はぐみって呼んで!」

 

「北沢は北沢だろ?残念ながらまだ知り合い程度しか思ってないんでこれが限界。」

 

「友達じゃないの!?カイくん酷い!」

 

「それでなんでここにいる?」

 

「だって私の家だから。今お手伝いしてるの。」

 

嘘だろと思って看板見ると、確かに北沢精肉店と書かれている。

家の手伝いというのは本当のことだろう。

 

「誰が店員だろうと肉さえ買えやいいだろ。」

 

「この商店街で肉屋ははぐみところだけだよ?」

 

安く肉を手に入れたければ必然的にここに行かなくてはならないことが確定しました。

 

「もうどうにでもなれ。ところで今日はなんの肉が安くてオススメだ?」

 

「オススメはコロッケだよ!」

 

「人の話聞いてた?」

 

なんでなんの肉がいいという問いに惣菜のコロッケが答えで帰ってくるんだよ。

 

「お前肉って単語知ってる?」

 

「だってカイくん安くてオススメって聞いたから。」

 

「ちなみにいくら?」

 

「1個30円!」

 

確かに安いね。どの肉よりも安い。

じゃなくて、俺加工前のものが欲しいんだけど。

 

「うちのコロッケは何10枚も食べれるほど美味しいよ!」

 

「言い過ぎだろ。でもそこまで言うなら試しに一枚買うわ。」

 

「ありがとう!」

 

ちょうど小腹が空く時間だしな。騙されたと思って食べるのも悪くない。

 

「...揚げたてか。」

 

「揚げたてが一番美味しいからね。」

 

「それは一理ある。じゃあいただきます。」

 

あ、うめぇ。

中はシンプルな牛肉コロッケだが、何故かクセになるような味だ。

確かに何枚も食べても飽きないなこれ。

 

「今日の晩御飯これでいいや。」

 

「.........美味しくなかったの?」

 

「なんで不味いものを食卓に出そうとするんだよ。単純に上手いということだろ?」

 

誤解されやすい言い方をする俺も俺だけど、ここまでストレートに伝えなきゃいけないのもどうかと思う。

 

「とりあえず追加で3枚ちょうだい。」

 

「はい毎度あり!」

 

さっきの1枚とこの3枚で計120円払って、コロッケが入った袋を受け取る。

 

「おい北沢。」

 

「どうしたのカイくん?」

 

「俺はちゃんと120円支払ったよな?」

 

「うん!ちゃんともらったよ?」

 

「ならそれに相応するものを普通受け取るよな?」

 

「そうしないと詐欺になっちゃうよ!」

 

「そうだよな。だけどどう考えても注文した数よりかなり多いんだけど!?」

 

「だって30枚入ってるから。」

 

何当たり前だよねていう顔をしてるの?

 

まだ1枚や2枚おまけなら分かる。10倍の数は頭おかしいだろ?

 

「サービス良すぎるにも程があるだろ。」

 

「うちはそういう商売をしてるから!」

 

ウッソだろお前!

よくもまぁ経営が成り立つなこの店。

 

「昔から愛されているからねうちは。」

 

それは昔から利用されているの間違いなのでは?

 

「お前がいいならいいや。だけどほどほどにしてくれよ?」

 

「これでも抑えてるほうだけどね。」

 

以前はどんだけおまけしてたの!?

 

「もう突っ込むの疲れた。帰る。」

 

「また来てね!」

 

「あぁ、」

 

今夜のおかずは北沢精肉店の大量のコロッケ。もちろんこんな数食べ切れるわけないから、三日間の昼も夜も同じものを食べることが確定した。

 

流石に飽きた。ていうか胸焼けしました。




200本の晩餐会に加入している私はあの大量のコロッケを食べ切れることは出来るのでしょうか?多分無理です。

さて間もなく3周年ですね。カバー曲は何が来るでしょうか?今回も予想不可能ですよね...
個人的にはRoseliaに期待してます。

それでは次回もお楽しみに
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