「お兄ちゃん。」「ん?」
「それ飽きないの?」
卓球のラケットでピンポン玉を色々している。すごい面白いのに杏には魅力が伝わらないのが残念だ。
「こういう基礎を大切にしないとだからな。あと、楽しいし。」
「ふーん。お兄ちゃんらしいや。あ、」
「どうした?」
「文香さん今日も来る。よかったね。」
「いや別によくも悪くも...」
最近は文香さんが家にいるのも違和感がないほどには家に来るようになった。
「お邪魔します。」「「どうぞー。」」
噂をしたら文香さんが来た。
「じゃ、俺は出掛けてくるわ。」「いってらー。」
文香さんと一緒の空間にいたい気持ちはあるが、約束があるので、家を後にすることにした。
「おーい!」「待たせたな!」
俺の友達である駆が伝説の傭兵の登場の仕方で待ち合わせ場所に来た。高校からの付き合いだから、初めて駆の家で遊ぶので、案内してもらうことになっていた。
「ここが俺の家だ!」「デカっ。」
鷺沢の表札の先には豪邸といっても差し支えない家が佇んでいた。…まじかよ?!
「じゃ、遊ぶか!」「お、おう。」
豪邸と言われたら洋風なイメージが先行してしまいがちだが、外からみても中に入っても和風だ。和風で豪邸と思わせられる家って普通にすごくないか?
「ここがリビング、準備するからここでまっててー。」
駆はそう言うと何処かへと走っていった。暇なので周りを見渡すと、本がけっこうあった。駆の趣味じゃないだろうから、文香さんの趣味なんだろう。おー、文学少女の本って感じだ。舞姫、我輩は猫である、人間失格、化物語。ん??まて。化物語?
「準備できたぞー!」「お、おう。」
文香さんの闇をかいまみた。
「ここだー!」「うお、すげ。」
案内してもらった部屋には卓球台があった。床もしっかりしていて、ボールやロボットもある。
「じゃ、打つか!」
前言った気がするが、俺たちは卓球部に所属している。
けっこうちゃんと活動しているので、普通の人が思う卓球とは少し違う。
「お願いしまーす!」「お願いします。」
ラリーから始め、普段通りのウォーミングアップを終えた。
「じゃ、普通に打つか。」「りょうかい!」
その時、扉が開いた。
「お邪魔しまーす。」「お邪魔します。」
後ろには杏と文香さんがいた。は?なぜだ。
「なんでいるん?」
「杏さんがお兄ちゃんを見たいと言」
「あーー!!!なんとなくだよ。うん。」
…どこまでも可愛い妹め。
「じゃ、今度こそ始めるか。」「おう!」
特に点数は気にせず、てきとーに1時間ほど打った。体も暖まってきて、我ながら良いコースに打ててる気がする。いい玉を打つ度に、おー。とか、すご。とか聞こえてくるのは結構気持ちが良かった。
「じゃ、終わりにするか。」「オッケー。」
いい感じに一段落ついたところで卓球は終わりにした。
すると杏が悔しそうに俺に話しかけてきた。
「お兄ちゃんやるね。」
「まあ、一応な?見直したか?」
「別に?…」
おーとか言ってたくせに。まあ、いいか。別に褒められるために卓球はしてない。
「翔さん上手ですね。すごいです。」
「ありがとうございます。まだまだ未熟者です。」
文香さんに褒められるならいいかもしれない…!
俺のプライドはそんなものか…
「じゃ、今日はお開きにするか!」「おけ。おつ。」
「「ただいまー。」」
杏と俺は家に帰り、コンビニで買ってきた弁当をお互いに食べることにした。
「お兄ちゃん。」「ん?」
「あー、その、それだ。卓球上手、だったな。」
とことん素直じゃない妹だと俺は思った。
もう少しラブコメしてるラブコメが書きたい…頑張ります。
最近スマブラにはまっています。マイナーキャラばかりで解説とかがなくて困っています…