無能提督の苦悩   作:EGOGAMI

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能督
酒、煙草はしないイイコチャン。

大淀
隠れ酒豪。ほんと酒豪ぃ(しゅごい)

白露
ゲームで協力プレイする時は必ずPlayer1。

夕張
メロンちゃんと呼ばれるの、ちょっと嬉しい。



#6 未確認飛行物体とアクアスペース

1月28日 11:44 鎮守府内ホール

 

俺が敵機を撃墜した後、第一艦隊?とやらが周囲の警戒に行ってくれたらしい。それから中庭で用意していたものを鎮守府内のホールに移し改めて乾杯する事となった。

 

「オオヨド=サン、ホントーニ 中止 ニ シナクテ ヨカッタノ?」

 

ついロボットの様にカタコトになる。そりゃあ仕方無いよね。

 

「第一艦隊の方々が偵察に行かれたので大丈夫です。早く乾杯の音頭を」

 

ええー敵の襲撃だよ?中止しようよォ。でもわざわざホールに移してまで歓迎会をしてくれるっていうのなら仕方ない。

 

「第一艦隊さん達が偵察に行ってくれてるみたいなので大丈夫らしいです...あ、改めましてカンパーィ...」

 

俺の情けない掛け声に合わせ艦娘達もカンパーイと仲良しグループごとでグラスを鳴らす。

 

しめしめ、皆が騒いでる今が逃げるチャンスだぜェ...グへへ、完璧だァ。

_________

 

そう思ってた時期が私にもありました。

 

目をキラキラさせたちっちゃい娘、駆逐艦って言ったかな。を筆頭に沢山の艦娘が俺の元へ駆け寄る。元ボッチのコミュ障を囲むや否や

 

「さっきのはどうやったの!?」

「誰よ!新任提督は頼りないって言ったのは!?」

「提督!あくあすぺーすって一体全体なんですか!?」

「さっすがMy Darling !惚れ惚れするネー!」

 

勘弁してよ、一度に話し掛けんでくれ。そんな一遍に話し掛けられても聞き取れないし返事も出来ん、何より俺は聖徳太子じゃあないからさァ。誰が話したかか分からんよ。いや、最後のは金剛姉だ。

まぁね、さっきのアレ見せつけからたらね、そりゃあ気になるよねェ...

 

「皆さん!落ち着いて下さい!」

 

大淀姉がマイクを使い皆を鎮める。

大淀姉、マジgood job !

 

「質問は挙手制にします、1人につき1個です。提督に質問がある人は挙手して下さい」

 

一斉に手が上がる。どーすりゃいいの?

 

「では提督、質問者は提督が指名して下さい」

 

いや丸投げですか、そーですか。皆の名前まだ全員覚えてないんだけどォ。療養中に教えられたけど、そんなすぐには覚えられないよ。無能で悪かったねぇ、無能で!・・・なんか腹立ってきた。

 

「あー、じゃあ白露ちゃん...だっけ?」

 

ごめんね、うろ覚えで。頭真っ白なのよ。

 

「私が1番?やった! じゃあじゃあさ、さっきのってどーやったの? 何か ”アクア・スペース” とか言ってたけど!」

 

ぴょんぴょん跳ねながら喜びを表現する。

可愛い。

えーと何処から説明しようか。全部説明するの面倒いしテキトーに話捏ち上げるか。

 

「いやーなんか亡霊?守護霊?みたいなのが俺を助けてくれました。そんな感じです、ハイ」

 

一刻も早くこんなトコからオサラバしたいからな、詳しく話す必要もないか。てか近いよ。

 

「その守護霊はまだ此処にいるんですか?」

 

この中で誰か見えないか試してみるか。

A.スペースを出してみるが誰も反応しない。

 

「誰も...見えないっぽいッスねェ...」

 

 

スタンドのルール その1

スタンドはスタンド使いじゃあないと視認できない。

 

そのルールは艦娘にも例外なく適応されるらしい。

 

「では挙手をお願いします」

 

俯く俺を他所に大淀姉は次に進め、その合図と共に再び一斉に手が上がる。辺りを見回すと数ヶ月前の俺と同じ髪色のポニテ少女に目がいった。

 

「じゃあ...メロンちゃん...だっけ?」

 

渾名(あだな)が特徴的だったので覚えていた。ホントの名前な覚えてないです、ごめんなさい。

 

「そのA.スペースって何か出来るのですか?」

 

スタンドネーム、さっきの1回しか言ってないのによく覚えれたね。

てか、皆俺よりコッチ(スタンド)の方に興味津々かよ、まぁ良いけさァ....

 

「えーではA.スペースでそこにあるチキンを取ります」

 

A.スペースの射程距離は約5メートル前後。艦娘に囲まれる中、会議用折りたたみ机に用意されたチキンレッグに手を伸ばす。スタンドは物体に触れる事も可能だ。皆から見たらチキンが浮いてる様に見えるだろう。

 

「はい、取りましたァ」

 

艦娘達が一斉にザワつく。何があったの? や、インチキじゃあないの?とか聞こえるが、無視する事にした。いやー、ちやほやされるのがこんなに気持ちの良いものだとは。もうちょっと自慢したろうかな。

 

「あ、あのー...1つだけ特殊能力持ってますけどぉ...」

 

俺が口を開くと今までザワついていたのが嘘の様に静まり返る。

 

「それは一体どんな...」

 

いや、大淀姉が聞くんかい。まぁ良いけどさ。やるけどさァ。

 

「マジック見たいかもしれないですけどぉ、空間を液体で満たす事が出来ます...」

 

それからは文字通りてんてこの舞いだった。

 

水は?お湯は?ジュースは?燃料は?カレーは?艦娘達の質問&リクエストの嵐。

 

もう大変過ぎて何やったか覚えてないよ。そんなこんなあり俺が余興みたいな感じが終始続きお開きの時間となった。ホント疲れた。能力って連続して使うとこんなに疲れるんだね。あたたかいミルクを飲んで20分ほどストレッチしなくてもしっかり8時間眠れたよ、全く。あ、俺は殺人鬼ではありませんので悪しからず。




この下ネタバレ













スタンドを披露した事で後で自分の首を締める事になります。
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