無能提督の苦悩   作:EGOGAMI

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能督
専門学校生時代(1週間前まで)は07:05頃に起きてた。提督となった今は・・・お察し。

高雄
大体07:00前には起きる

愛宕
髪が長いので高雄より少し早起き。



#7 遠征という名目のお買い物

2月1日 9:16 鎮守府内 能督自室

 

寒い、最近ホント寒い。

さむい通り越してさみぃ...

 

トイレ行きたい...けど寒くて動きたくない...

動きたくないけど...トイレには行きたい...

 

そんな事を考えモゾモゾしていると勢い良く自室のドアが開く。

 

「ぱぁんぱかぱぁーん!!!」

 

「うわぁぁぁああああ!!!」

 

チビるかと思った...

ごめんなさい、本当はちょっとチビりました。ほんのちょびっとだけ...

 

急いで鎮守府内の数少ない提督便所に駆け込み用を足す。

 

危なかった。

 

◆ ◇ ◇

 

2月1日 9:18 鎮守府内 能督自室

 

腰まであるロングのパツキン美女を正座させお説教タイムです。

 

「あのね愛宕姉、起こしてくれるのは嬉しいよ。でもねあんな事されたらね、もう色々ヤバいからね。ホント勘弁だよ?」

 

黒髪ショートの美女さんが遅れて俺の部屋に入ってくる。入室を許可した覚えは無いんですけどねェ。

 

「だから言ったじゃあないの、ちゃんとノックしてから入りなさいって」

 

高雄姉は俺の味方をしてくれるらしい。これは素直に嬉しい。

 

「愛宕姉、何か弁明は?」

 

「提督が”遅起きさん”なのがいけないと思いま〜す」

 

文字通り頭を抱える。反省無しというか俺が悪いのか...いやまぁ09:00は回ってるけどね。

 

提督の朝は早い、という事を改めて思い知らされる。

今や俺は提督だよ?この鎮守府で一番偉いんだよ?09:00とか迄寝ててもいいじゃん、別に。ダメなのか....

 

人間誰しも気持ち良く寝ている所を起こされては多かれ少なかれ不機嫌になるものだ。

だからこそ、こうして年上である愛宕姉を正座させて偉そうに説教垂れてる訳だが。

 

「♪〜♬︎〜あ!そうだ!提督、今日私達非番なのよね。何処かお出かけしない?」

 

聞く訳ないよね。おk、説教など慣れない事はするもんじゃあないな。

 

「そうね新しい提督の事、殆ど知らないから。どうかしら、提督?」

 

艦娘達と交流するつもりは無いが、この考えには正直賛成だ。

ネカフェで寝ている所を拉致され無理矢理此処に配備された俺の私物など無いに等しかった。

 

流石に自室にベッドとベッドランプだけなど寂し過ぎるし不便極まりない。

自宅から配達して貰うのも吝か(やぶさか)では無いが、送料は恐らく両親持ちだろう。

だったら鎮守府の経費で家具等を買い揃えるのも悪くない。

 

自宅の私物に愛着がなかったといえば嘘になるが、両親の手を煩わせるのも何か申し訳無い。

 

何より大本営の金を無駄遣いしたいという気持ちが1番大きい。

 

「ん〜、そうだね。じゃあ買いに行くから車貸して?あるでしょ?」

 

運転免許は持ってるから一人で買いに行こう。俺が運転して連れていく義理もないしな。

 

「提督?何を仰ってるのですか?私達も行くのですよ?」

 

この艦は何を言っとるのかね。

 

「いやいや、艦娘の貴重な休日を上司の私的な買い物に付き合わせるのも申し訳無いよ。それに俺、車の免許もってるし買い物位1人で出来るよ?」

 

「ダメです」

 

間髪入れずに反対しちゃったよ、この艦。

 

「提督を一人で行かせたら、どうせまた逃げちゃうでしょ?」

 

信用ZERO(ニュース風)ですか、そうですか。

 

「「て〜い〜と〜く〜♡」」

 

怖い!この2人超怖い!笑顔でにじり寄ってくるし!笑顔だけど目ぇ笑ってないし!

 

トンッと、背中に硬い感覚を覚える。

自室の部屋の壁まで追い詰められてしまった様だ。ただでさえ俺は低身長なのに、この重巡姉妹の威圧感(主に胸部装甲)といったら筆舌に尽くし難い。

 

「一緒に〜」

 

「行きますよね〜♡」

 

こんな美女に迫られたら(脅されたら)断る人なんていないに決まってる。

 

「...はい」

 

愛宕姉はいい子いい子と俺の頭を撫でる。

俺もう19なんだけど...

 

◇ ◆ ◇

 

2月1日 9:38 鎮守府内 駐車場 車内

 

黒スキニーにパーカー、トレンチコートにスニーカーという至って普通、良く言えばカジュアルな服装に着替え、車に乗り込む。流石に提督服のまま、街にくりだす程俺は愚か者ではない。

 

「財布良し、免許証良し、シートベルト良し、サイドミラーバックミラー良し、シート位置良し、ドアロック良し、ウィンカー良し、ハンドル高さ良し、じゃあ出発!」

 

バックミラーを覗くとフリフリで可愛らしいドレスの様な服に身を包んだナイスバディ美女2人が後部座席に乗っている。助手席をめぐって2人が言い争っていたので、2人とも後部座席に座ってもらった。

 

「あのさぁ提督〜それいつもやってるの?」

 

おっとォ、この娘は運転前確認にケチ付けるつもりかなぁ?

 

「車校卒業してから1回も欠かした事ないよ。安全確認は大事でしょ?」

 

「ん〜まぁ、悪くはないんだけど...ねぇ...」

 

愛宕姉ななんか呆れてる?し、高雄姉は苦笑いしてる。

なになになに?俺、間違った事言ってる?

 

「じゃあ出発しよか?」

 

この2人に付き合っていたら日が暮れてしまう。

 

酒保という売店の様なモノもあるらしいが、家具などは家電量販店やデパートまで行かないと無いだろう。

 

「Hey ○iri、近くのデパートまで案内してちょーだい」

 





両手に花(大きい)
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