その日の授業が終わったある日の放課後、武昭は1人で何処かに来ていた。
「すみません、失礼しまーす。強襲科の遠山武昭ですけどー」
「おっ、いらっしゃい」
武昭が来た所は武貞高の中にある
「すんませんね、急に来て
「ううん、俺達は構わないぜ、もう鑑定とかは終わってるからな。この部屋だ」
武昭が案内された部屋には以前巻き込まれた事件の物が置かれていた。
(それにしても、またここに戻って来るなんてな)
「先生に許可は取ってるから終わったら声を掛けてくれ」
部屋の中には武昭だけになった。
「さてと、久し振りにやるか……」クンクン
武昭は証拠品の中にあった爆弾の破片の1つを手に取ると匂いを嗅ぎ出した。
「火薬とオイル系の匂いだな……こっちも同じか……次は……ん?」
破片の匂いを嗅いでいた武昭はその中の1つから何か違う匂いを嗅ぎ取った。
「この破片から微かにだけど良い匂いと言うか……香りがするな……前に何処かで嗅いだ事がある様な……」ピピピ
武昭が何かを思い出してると時計のアラームが鳴ったので担当に鍵を返して部屋を出た。
探偵科の校舎を出た武昭は歩きながら何かを考えていた。
「(どこであの香りを嗅いだんだ?……それも、そんな昔じゃない…って事はここに来てからか?……)」
「アッ、武昭先輩じゃないですか」
武昭が何かを考えていると下校中のライカがいた。
「おぉライカか、お前も今帰りか?」
「はい、ちょっとトレーニングにハマっちゃって、こんな時間になっちゃったんです」
ライカは人指し指で頬を恥ずかしそうに掻いていた。
「そうか、なら寮まで送って行くよ」
「いえ結構です、近くなんで」
「近くでもライカみたいな可愛い女の子が1人で歩いてたら危ないから送ってくんだ」
「そ、そう言う事なら……お、お願いします……(もーう先輩って普通にそんな事を言うから恥ずかしいんですけど……)」
ライカは顔を赤くしながら武昭と一緒に帰宅した。
それから日にちが経ったある日の放課後……
「それで、俺に何の用なんだ?理子?」
武昭は理子に校舎内の空き教室の一つに呼び出されていた。
「うん、アッくんが巻き込まれたキーくんの自転車ジャックの事を調べてるって聞いたから、どうなってるかなぁって」
「特に何も分かった事も無いぞ、なんで理子が気になってるのか分からないけどな」
「ただ、私にも何か手伝える事が無いかなぁって思ったんだ」
「はいはい、そう言う事は本当に好きな相手が出来た時にした方が良いぞ」
理子が武昭の右腕に抱きついて胸を押し付けたが武昭は普通にしていた。
「ぶぅ、普通の男の子なら理子りんにこんな事をされたら嬉しいんだよぉー?もしかしてアッくんて男の子の方に興味があるの!?」
「バーカ、俺だって普通に女の子が好きだよ、理子みたいに可愛い女の子にそんな事をされたら嬉しいに決まってるだろ」
「フェッ!?そ、そうなんだエヘヘ(もーう!アッくんって正直にそんな事を言うから私の方の調子が狂っちゃうじゃない)」
理子は武昭のストレートの感想を聞いて頬を染めて戸惑っていた。
「さてと、俺はそろそろ帰るよ……あっ、そうだ理子」
「フェッ!?な、何かなアッくん」
「
武昭は理子に背を向けたまま教室を出たが……
「アッくん……もしかして私の目的に?……」
理子は武昭の背中を見ながら何かを考えていた。
その日の夜……
「そうだ……あの匂いは……
武昭はベッドに横になりながら何かを考えていた。