部屋を出た武昭は近くの公園に来てベンチに座っていた。
「ふぅ、ツギもアリアもある意味素直じゃねぇよな……まるで
武昭は星空を見ながら黒髪で鉄を食べる青年と読書好きな青髪の少女の事を思い出していた。
「あれ?アッちゃん、どうしたの?」
「あ?ユキか、あぁ、ちょっと夜風に当たりたかったからな、ユキの方こそ、なんでここに居るんだ?」
「うん、お買い物に行った帰りなんだけど、アッちゃんを見かけたからなんだ 隣に座るね」
白雪は買い物袋を見せると武昭の隣に座った。
「ねぇ、アッちゃん……何か私に隠し事をしてない?」
「ん?どういう事だユキ」
「うん、何か分からないけど、たまにアッちゃんて何処か遠くを見る事があるから……」
「そうなのか……なぁユキ……何かがこの先起きたとしても……お前は俺の仲間だ……それだけは言わせてくれ」
「アッちゃん?……何かあったの……」
白雪は心配そうに武昭を見つめた。
「何も無いよ……ユキに心配させても徳は無いから部屋に帰るか」
「じゃあ途中まで一緒に帰ろうよ」
白雪が武昭の右腕に抱きついて来たが武昭は気にする事なく、そのまま帰った。
その後、武昭が白雪を送って自分の部屋に帰ろうとするとキンジが近くのコンビニから出て来た。
「あっ、ツギどうしたんだ?」
「あぁアキか、いやアリアに部屋を追い出されたんだ」
「ん?追い出されたんって……アソコは俺達の部屋だろ?」
「そうだけど、理由を言う前に追い出されたんだ……さてと、それよりもアキの方は大丈夫か?」
部屋に戻ろうとした時にキンジが武昭に声を掛けた。
「何が大丈夫なんだ?」
「どう言ったら良いか分からないけど何か考えてるみたいだったからな……」
「さっき公園にいたらユキに会って同じ様な事を言われたよ……確かにツギの言う通りだ……
けど、コイツは俺が答えを出さないとダメなんだ……それでも出なかったらツギやユキにも手伝ってもらうよ」
「あぁ、いつでも手伝ってやるよ、俺が出来る範囲でだけどな」
「そうか、ありがとうな……そういやツギはアリアと組むのか?」
「うーん……俺は武偵をやめようと考えてるんだだよな……けど……」
「じゃあ一回位ならアリアと組んだらどうだ?最後のシメって感じで」
「おいおい鍋とかの雑炊とかじゃないんだぞ……まぁ、一回位なら……ん?」
2人が部屋に帰るとアリアの姿が無かった。
「どうやら帰ったみたいだな……」
「そのよう……ん?アレは確か……」
「ア、アキ!大変だ!」
武昭が部屋の隅に何かを見つけると慌てたキンジがバスルームの前に立っていた。
「どうしたツギ?「ハァー気持ちよかった……な、な、な、何してんのよー!?」なるほど」
武昭はバスルームからアリアの声がした事で状況を理解した。
その後、アリアとキンジは正座をして武昭の前に座らさせられていた。
「おいアリア、ここは俺とツギの部屋だって知ってるよな?」
「し、知ってるわよ……」
「だから俺とツギがここに帰ってくる事は自然だ……簡単に言うとここではアリアが部外者なんだぞ?」
「ピィッ!?は、はい……」
「それに
「あ、あぁ、それは俺も悪かった……(名前で俺の事を呼ぶって事は…アキの奴マジでキレてるな……)」
アリアとキンジは武昭に説教をされて青い顔で震えていた。
「まぁ、今回はアリアは風呂に入ってるなら何か分かる様にしておかなかった事が悪かった ツギは本当にアリアがいなくなったかの確認を怠ったって事で互いに謝罪しろ」
「あぁ……アリア、悪かったな 」
「私の方こそキンジ達が帰ってくる事を忘れてて、ごめんなさい」
「よし、じゃあこの話はこれで終わりだな それでアリアは本当にここに泊まっていくのか?」
「えぇ、私はキンジをドレイにしたいのよ だからキンジが良いって言うまでこの部屋にいるわ」
「けどな……ここは男子寮で女子の宿泊は認められてないんだぞ……」
「そうだアキの言う通りだ これがバレて処罰を受けるのは俺達3人だろうな……まぁ、今夜くらいは構わないけどな」
「はっ!?どうしたら、そうなるんだよ!!」
「ん?変に今、部屋を出たら誰かに見つかるかもしれないだろ?だからだよ」
「くっ……分かったよアキが言うならな……」
「ありがとう!武昭!!」
「別に感謝される様な事じゃないよ、それよりも何か朝食のリクエストはあるか?アリア」
「え?良いわよ、そんなの……私の方が迷惑かけてるんだし」
「そんなの気にするなよ、たまには違う奴にも食べてもらいたいからな」
「じゃあ……モモマンを食べたいんだけど、良いかしら?」
「モモマンって確か……桃の形をした饅頭だったか?」
「えぇ以前に食べてから気に入っちゃったのよ、無いなら、それで良いわ」
「うーん……まぁ、それは明日だな とりあえずは寝るぞ……そうだアリアは俺の部屋を使えよ」
「え?そうしたら武昭はどうするの?」
「あぁ、俺は朝食の仕込みがあるから終わったらここのソファで寝てるよ」
「なら、俺の部屋に来いよ、アキだったら構わないぞ」
「そうか、なら、そうさせてもらうか、じゃあ俺はキッチンに行くか」
武昭がキッチンに行くとキンジとアリアは、それぞれの部屋に向かった。