緋弾のアリア 妖精の武偵   作:北方守護

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第8話 人間離れ

ライカが武昭の戦姉妹になってから数日経ったある日の放課後……

 

「大分、動ける様になってきたな……けどっ!」

 

「キャッ!!まだ……やれます……」

トレーニングルームで武昭とライカが手合わせをしていてライカが武昭に足払いをされて床に転ばされた。

 

「そうだけど、一旦休憩だ……ほら」

 

「ありがとうございます……ふぅ……そう言えば武昭先輩って少し前に噂になった自転車ジャックの被害者だって聞いたんですけど……」

 

「ん?あぁ、そうだぞ……まぁ正確には俺のルームメイトが被害者であって()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

「そうなんですか……え?先輩、今、ちょっと変な事が聞こえたんですけど……セグウェイよりも早く走ったって……何かに乗ってですか?」

 

「何って、普通に生身でだけど」

 

「うーんと……先輩、セグウェイって結構な速度出ますよね……」

 

「確か時速40キロ位だったけど……それくらいならライカも出せるだろ?」

 

「いえいえいえ!普通の人間が生身で時速40キロなんて出せませんよ!!」

 

「そうか?だったらユキに……あぁ星伽白雪に聞いてくれ、その時に一緒にいたから」

 

「星伽白雪って……確か生徒会長の……」

 

「俺とユキ、ルームメイトの遠山キンジ……ツギは小さい頃からの幼馴染なんだ さてと手合わせの続きをするか」

 

「はい!分かりました!!」

休憩を終えた2人は再び手合わせを開始した。

 


次の日の放課後、武昭はライカを連れて生徒会室に来ていた。

 

「よっ、ユキ悪いな生徒会の仕事もあるって言うのに」

 

「ううん、今はそんなに忙しくないし……アッちゃんからの頼みを私が断る訳無いよ……

 

「そっか、ありがとうなユキ」

武昭に頭を撫でられた白雪は嬉しくてエヘヘと笑っていた。

 

(へぇ、白雪先輩って武昭先輩の事が好きなんだ……何だろう……何かムシャクシャするな……)

 

「えっと……それで、その子がアッちゃんの戦姉妹の……」

 

「あっ!はい!強襲科1年の火野ライカって言います!!」

 

「そんなに緊張しなくても良いよ 私はSSR所属の2年生 星伽白雪だよ、よろしくね」

2人は自己紹介を終えると生徒会室に来た理由を白雪が聞いた。

 

「えっと、それでここに来たのは火野ちゃんが聞きたい事があるってアッちゃんから聞いたんだけど」

 

「はい、数日前に噂になってた自転車ジャックの事について聞きたいんですけど……あ、後私の事はライカで良いです」

 

「分かったよ、じゃあライカちゃんて呼ばせてもらうね あのね、それに関しては話せる事はあんまり出来ないんだけど……」

 

「いやユキ、ライカが聞きたいのは事件のことじゃなくて俺の事についてなんだと」

 

「え?アッちゃんの事って?」

武昭の言葉を聞いた白雪は軽く頭をひねった。

 

「あぁ、あの時俺がユキをお姫様抱っこして時速40キロを生身で出したって言っても信じないから……」

 

「うーん、そっかぁ ライカちゃんはそれを聞きたくて私の所に来たんだ」

 

「はい、直接の関係者であるお2人の前で言うのはなんですけど……どう考えても普通の人間が生身で時速40キロっていうのは……」

 

「アハハ、確かに……初めてああいうのを見ても信じられないよね 私やキンちゃんは幼馴染だから知ってるけど……」

 

「けど、白雪先輩がそう言うって事は……」

 

「うん、本当の事だよ」

 

「おいおいライカ、俺の言う事が信じられないのか?」

 

「いえ、信じない訳じゃないんですけど……どうも……」

 

「うーん、そうだなぁ……あっ、アッちゃんにお願いしたい事があるんだけど……」

ライカの言葉を聞いて白雪が何かを考えているとある事を思いつくと武昭に提案した。


武昭とライカは白雪に連れられて敷地内にある山の中に来ていた。

 

3人が来た場所では目の前に数本の大木が倒れて道を塞いでいた。

 

「なんだユキ、この倒れてる木は?」

 

「うん、ちょっと前に天気が悪い日があったの覚えてる?」

 

「はい、ちょうど日曜日だったから覚えてます。確か雷が落ちたってTVで言ってた様な……」

 

「そうだよライカちゃんの言う通りだよ それで先生達から授業の一環でこれをどうにかしてみろって言われただけど……」

 

「なるほど、重機を入れようにも道が狭くて入って来れないって訳か」

 

「だからアッちゃんに()()()()()()()()()んだけど……」

 

「えっ!?待って下さいよ白雪先輩!()()を運ぶって出来る訳無いじゃないですか!!って武昭先輩?何してるんですか?」

ライカが戸惑っていると武昭が制服の上着を脱いでいた。

 

「ユキ悪いけど、上着を持っててくれ」

 

「うん、良いよ」

 

「それで、コレはどこに置けばいいんだ?」

 

「道が通れる様になれば構わないって先生達から言われてるよ」

 

「そうか、じゃあ横にズラすか、2人とも危ないから離れてろよ せーのっ!」

武昭は一本の大木を持ち上げると、そのまま横に移動させた。

 

「え?……いやいやいや!なんで普通に持ってるんですか!?」

 

「ライカちゃん、アッちゃんならこれ位は簡単に持てるんだよ。これで信じたかな?」

 

「はい……こんなの目の前で見せられて信じない訳無いじゃないですか……」

2人が見てる前で武昭は次々と大木を移動させて山道を開通させた。

 

その後……

 

「ありがとうアッちゃん、頼み事を聞いてくれて」

 

「気にするなよ、俺がやりたくてやったんだから……けど武偵として依頼料無しでやるのもダメだから……今度、俺の晩飯を作ってくれるか?」

 

「うん!良いよ!それで何が食べたいの?」

 

「ユキの作ってくれる物なら何でも良いぞ そうだ後……()()()()()()でお願いしたいんだけど……」

 

「分かったよ ()()()()()()だね、じゃあ今夜で良いかな?」

 

「俺は構わないけどユキは大丈夫なのか?」

 

「だって……アッちゃんの為だから……」

 

「そうか、じゃあ頼むぜユキ なら帰るか」

3人は帰ったがライカはどこか遠くを見ていた。

 

 




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