問題児たちが異世界から来るそうですよ? 短編集 作:アリア・ブレイズ
IFシリーズ1作目です。
ヘッドフォンの件で話があるんだ by耀
耀(う~ん、十六夜のヘッドフォンの変わりにお父さんが持っていたヘッドフォンを召喚してもらったけど…これじゃ流石に駄目だよね…はぁ…)
と自分の手元にある猫耳ヘッドフォンを見てついついため息を零してしまう。
耀(でも、もうこれしか今手元に無いのが現実だし、なら思い切ってこれを渡してみようかな…いやいや、駄目だ駄目だ、そんな事したら絶対許してくれない気がする…十六夜そういう筋を通さない人は絶対嫌いそうだし)
う~んう~んと部屋のベッドの上でごろごろ転がりながら唸っていると
コンコン
飛鳥「春日部さん、ちょっと話があるのだけれどいいかしら?」
耀「へっ…飛鳥、わっきゃ…」
ドシーン
突然声を掛けられたものだから慌てて起き上がろうとしてベッドから落ちた
飛鳥「か、春日部さん。どうしたの今すごい音がしたけど…」
耀「何でもないよ、慌ててベッドから落ちただけだから」
飛鳥「そう、大丈夫ならいいわ。それで今時間いいかしら」
耀「うん、今あけるね」
カチャと部屋の鍵を開けた
耀「それでどうしたの飛鳥、こんな時間に?」
現在の時刻一般的に言えば9時はあまり遅くないがそれでもこんな時間に彼女が尋ねてくる事は滅多になかったから不思議に思ってたずねた
飛鳥「その、十六夜君のヘッドフォンの件で悩んでるんじゃないかと思って来たのだけれど…」
迷惑だったかしらとは言えなかった
耀の反応に従うなら100%当たっているだろうからだ
耀「うん、少し考えてた、でもなかなかいい案が無くて…」
飛鳥「そう、それで春日部さんは悩んでいるのね」
耀「うん、十六夜にただ謝るだけじゃ駄目だろうから、何か他にあればいいと思ったんだけどなかなか良いものが無くてね。出来たら十六夜の好きそうなものが良いんだけど」
飛鳥「十六夜君の好きなものね…」
耀「飛鳥は何か心当たりある?」
と少し期待を込めて見たが飛鳥の表情を見るに心当たりが無いようであった
飛鳥「ごめんなさい、私には心当たりが無いわ。力に成れなくて悪いわね」
耀「謝らないで悪いのはこっちなんだから」
飛鳥「ええ、そうね。それなら黒ウサギにでも聞いて見ましょうか」
耀「黒ウサギに?」
飛鳥「そうと決まれば早速行ってみましょう」
場所は変わって黒ウサギの部屋
黒ウサギ「十六夜さんの好きなものですか?」
飛鳥「ええ、何か心当たりは無いかしら黒ウサギ」
黒ウサギ「そうですね…」
と少し考えて前に十六夜が言っていたことを思い出す
黒ウサギ「そういえば前にロマンがあるものが好きだって言っていましたね、十六夜さん」
耀「ロマンがあるもの…」
飛鳥「えらく抽象的ね…黒ウサギ、これだから箱庭の貴族(笑)は…」
はぁと分りやすくため息をついた
黒ウサギ「ちょっと飛鳥さんそのネタはもうやめて下さい!」
耀「黒ウサギ落ち着いて」
と黒ウサギを宥めた
黒ウサギ「はい、わかったのですよ、耀さん。それとお役に立てなくてごめんなさいですよ」
と自慢のうさ耳を萎れさせ謝った
だが、
耀「ううん、すごく参考になった、おかげで何とかなりそうだよ」
飛鳥・黒ウサギ「本当(本当ですか)!」
耀「うん、二人ともありがとう。私、頑張るよ」
――――次の日
朝早く耀はある場所に来ていた、その場所とは…
白夜叉「こんな早くにどうしたのじゃ、耀」
耀「うん、白夜叉に頼みたいことがあって」
そうコミュニティ、サウザンドアイズ。
白夜叉のところだ
白夜叉「ふむ、頼みとな」
耀「白夜叉に…を用意して貰いたくて」
白夜叉「…をか、まあ構わぬが…いったい何に使う気だ?」
耀「それはその、話せば長くないこともないこともないんだけど」
白夜叉「うおぉーい、短いならはじめからそういえ…まあよい話せ」
耀「うん、実は…」
説明省略
耀「てことがあってそれで…」
白夜叉「ふむ、大体の事情は分った、だが急な話だからな出来るまで数日はかかるぞ」
耀「うん、それくらいなら待つよ」
白夜叉「では出来次第連絡をしよう、期待して待っているが良い」
耀「うん、よろしく、じゃあ帰るよ」
白夜叉「うむ、黒ウサギに宜しく伝えておいてくれ」
耀「わかった」
それから数日がたったある日…
白夜叉に頼んでいたものが出来たので取りに行ってきた
耀(よし、これがあれば何とかなるはず)
と意気込みながら十六夜を探してコミュニティ内を探して回っていた
耀(あっ、いた、丁度一人みたいだしチャンスは今しかないね)
耀「い、十六夜」
十六夜「ん、春日部どうした何か用か」
耀「そ、その十六夜のヘッドフォンの件で話があるんだ」
そういった瞬間十六夜の目がすうっと細くなった
十六夜「それで…」
耀「今日の夜、十六夜の部屋に行っても良いかな?」
十六夜「話なら今話せばいいじゃねえか」
耀「えっと…」
と十六夜に今話せといわれてあたふたとしてしまう
十六夜「はぁ、まあいい分ったよ今晩俺は部屋にいたらいいんだな」
耀「えっ」
十六夜「何、驚いた顔してやがる春日部が言い出したことだろう」
耀「う、うんそうだね、じゃあ今日の夜に…」
と言って一目散にその場から離れた
耀「はぁ、怖かった。でも約束は出来たしこれでいいよね」
と誰に聞かせるでもなくそう呟いた
そして、決戦のときがやってきた
耀(よし、行こう)
と気合を入れて十六夜の部屋に向かった
そして、今目の前が十六夜の部屋だ
耀(はぁ~、ふぅ~、よし)
と呼吸を落ち着けていざ…
コンコン
耀「い、十六夜」
と少し声が裏返りながら中にいるであろう人の事を呼んだ
十六夜「春日部か、開いているから入って来いよ」
耀「う、うん。お邪魔します」
十六夜「それで話ってのは…」
何だとは言えなかった。いやこの場合言えなかったという方が正しいか、何故なら今、十六夜の目の前にはネコ耳のヘッドフォンを付けてメイド服を着た耀が目の前にいたからだ
それもメイド服にしてはスカートの丈が短くそれがミニスカートというに正しい俗に言うミニスカメイドの耀が頬を赤くして其処に立っていたからだ
耀「えっと、十六夜?どうかした」
十六夜「あ、ああ、何でもない。それで、話って」
耀「その、十六夜のヘッドフォンなんだけど実は」
十六夜「三毛猫がやったんだろ」
耀「三毛猫が…って十六夜知ってたの?」
十六夜「おいおい、俺を誰だって思ってるんだよ。あんな分りやすい痕跡残してたら誰でも分るぞ。でだ今日の話ってのはヘッドフォンを返しに来たって事でいいんだな?」
耀「えっと、そうじゃないんだ、十六夜」
十六夜「あん?」
耀「そ、そのヘッドフォンなんだけどこの前の巨人族との戦いの時に壊してしまって…」
そう言った時、十六夜の目線が少しきつくなった
十六夜「ん、だが春日部、お前今頭にヘッドフォンしてるじゃねえか」
耀「えっと、これは…フェイスレスにお父さんの持ってた十六夜と同じヘッドフォンを召喚してもらったんだけど、どうしてかこのヘッドフォンになって…」
と自分がしていたネコ耳ヘッドフォンを持って言った
十六夜「ん、もしかして春日部そのヘッドフォンの機能を知らないのか?」
耀「えっ、機能?」
ときょとんとした顔でそう聞き返した
十六夜「ああ、ここのボタンを押すと…」
そういって十六夜は耀からヘッドフォンを受け取りボタンを押した
十六夜「こうなるんだ」
と言ってヘッドフォンを元の形に戻した
耀「え、何で!?」
十六夜「ああ、これ少しサイズがでかいんだわそれでサイズが合うように付けた機能がさっきのボタンでこの上の部分が伸縮してあの形になるんだ」
耀「そうなんだ…」
と安堵の息をもらした
十六夜「ところで、ヘッドフォンはこれで構わないんだが、それよりも聞きたいことがある?」
耀「な、何?」
十六夜「その格好はなんだ?」
安心もつかの間十六夜の一言で自分の状況を再度認識した
耀「こ、これは…その黒ウサギ達に相談した時、十六夜がロマンがあるものが好きだって事をきいてそれで…」
十六夜「まあ、確かにロマンがあるものが好きだが、何故ミニスカメイドなんだ?」
まあ十六夜の疑問も最もである
耀「えっと、それは前にお父さんからネコ耳メイドは男のロマンだって言ってたのを思い出して…それにミニスカなら、なお良しって熱く語ってたから」
十六夜「まあ、確かに男のロマンってとこには否定はしないが…いやいやなるほど」
そういって、十六夜は耀の姿をじっくり観賞しだした
耀「い、十六夜、恥ずかしいからあまり見ないで欲しい///」
とテレながら言うものだからたちが悪い
十六夜「ああ、わかった。それで話は全てか」
耀「うん、ヘッドフォンの事、本当にごめんなさい」
十六夜「気にすんな、代わりのヘッドフォンも貰ったし、それに春日部の貴重な姿も見れたしな」
ヤハハと笑いながら彼は耀のことを許した
耀「十六夜、ありがとう。でも服の事は忘れて///」
と耀は恥ずかしがりながらも笑顔でそういうのであった。
耀父のキャラを勝手に解釈しました。
娘に何を言ってるんだこの親父はな話になってしまった。
耀父が好きな人ごめんなさい
そして、ネコミミミニスカメイドの耀…妄想したら鼻血が、、、
ツメツメ…えっと、そうですね。書くことも無いので、これにて失礼
おまけ
耀「私もう部屋に戻るね」
十六夜「まあ待て、春日部。メイド服着てるんだせっかくだからご奉仕していけよ」
と耀の肩を掴んでいった
耀「えっと、それはちょっと遠慮…するっ」
と言って一目散に逃げ出した
十六夜「逃がすかっ!」
それから耀と十六夜の追いかけっこは朝まで続いた
その際に耀の姿を目撃した飛鳥たちによってからかわれ続けるのはまた別の話…