メダロット5? すすたけ村の転生者   作:ザマーメダロット

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別視点は()を分けた方が読みやすいと思って実際分けているのですが、短いシーンで1000字稼ぐのが辛いです。


22'.オサムの場合

「……」

 

すすたけ小学校メダロット部にて、初の練習試合が行われた日。その夕方。

村の東側、自宅近くの海岸で、オサムは松の木によりかかって、ぼーっと海を見ていた。

雲のかかっていない、沈みかけの太陽が、水平線近くだけを赤く染めている。

 

「どうしたの?アッちゃん以外に負けて悔しかった?」

 

(わたし)は少し違うように思いますが」

 

オサムのメダロッチから声がした。オサムのパートナーであるヴェイグマンのタマサブロウと、2番目の友達のクルウェルフのものだった。

 

「いや、それもあるかもな。チームロボトルって言っても、コノハと一緒にロボトルするのは別に初めてじゃないしさ」

 

「"も"、と仰いますと?」

 

「自分でもよくわかんねー」

 

クルウェルフの言葉に応えてから、オサムは足元の小石を拾って海に放った。届かず砂浜に落ちた小石が、波にさらわれて消えた。

みなが一様に沈黙すると、誰の耳にも波の音だけが聞こえた。

 

ややあってから、オサムは視線を遠くへ向けたまま、再び口を開く。

 

「……今まではさ、テキトーにやっても勝てたから、村で強い方なんだって、自信があったんだよな。だから、都会のおみくじ町から来た凄腕メダロッター、って噂が気に入らなかったのかもしれない」

 

「オサムってガンコだもんな」

 

「そうですね。父上に似ておられます」

 

「うるせーよ」

 

「でも、コイシマルはいいやつだよね、多分」

 

タマサブロウにそう言われ、目を閉じる。思い起こされるのは、オサムが入部するきっかけになった出来事。

まだ肌寒い中、"滝壺の底まで潜ってパーツを取ってこい"とコイシマルに吹っかけ、二つ返事で了承された時のことだった。

 

(あの時コイシマルはなんでもないような顔をしていたけど、本当はどう思ってたんだろう。オレのこと、やなやつだと思わなかったのかな。今日のロボトルではそんな感じはしなかったけど……)

 

考えたところで、コイシマルがどう考えているかなどわかるはずもなく。オサムは一旦考えるのをやめた。

 

「んー……ん?」

 

目を開けると、野ざらしの小舟の陰に、本が落ちているのが見えた。なんとなく近づくと、海水でぐっしょりと濡れていて、打ち上げられたものだとわかった。

タイトルは"すすたけ村昔話"。拾い上げると、表紙に描かれた小さな土偶と、学校の図書室の管理シールが目についた。

 

「……図書室の本?誰が海に捨てたんだ?」

 

"乾かすのが面倒だなあ"と思いながら、オサムはその本を持って帰った。

ウスモンはヤマトに……

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