メダロット5? すすたけ村の転生者   作:ザマーメダロット

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26.せいどうの名前の長い大会に向けて

せいどう学院で大会出場を伝えた翌週、月曜日の放課後。

今日はサキを含めた全員が部室に集まって、席に着いている。

会議……というほど堅苦しいものでもないが、今後の活動方針についての話し合いの最中だ。

 

「だめ?」

 

「ダメ。メンバーの組み合わせ全部にチーム名つけても覚えられないし」

 

「そう……残念ね」

 

コノハはメモ帳を閉じ、心底残念そうにする。

オレも自主的にやりたいと言ったことはなるべくやらせておきたいが、流石に意味を感じなかった。

 

「部長、今日からチームロボトルの練習をするのよね?」

 

「おう、やるぞ。でもその前に、大会の出場メンバーを伝えておく」

 

サキに答えて一拍置き、他の部員を見回してから、口を開く。

 

「オレ、サメハダ、オオムラの3人で行く。もちろんリーダーはオレだ」

 

「メンバーの入れ替えは?」

 

「この大会にはないし、できたとしてもやらない。特に、ヤマトとヒョウモンの問題を解決するのは間に合わないからな」

 

「おい、ヤマトはともかくオレの実力に問題があるってのか?」

 

名前を出されたアサヒが抗議の声を上げた。

 

「お前がメインで使ってる変化パーツは部活の試合に向かないから、他のパーツをいろいろ試してもらう」

 

「試合に向かない?なんでだよ?」

 

「格闘が出るか射撃が出るかすらランダムなパーツじゃあ、連携も取れないし、不安定になるだろ。プライベートならともかく、部活ではダメだ」

 

「えー?いいじゃねえか、大丈夫だって」

 

「大丈夫じゃない。で、ヤマトの方は普通にロボトルしてメダルを鍛えて行く。場合によってはパーツ変更も相談するかもしれないけど」

 

「折角の初試合だし、出たかったけど……わかったよ」

 

「わたしは?」

 

「タテハは問題ってほどじゃないけど、ヒョウモン、サメハダ、オオムラと開きがあるから選出漏れ。ヤマトと同じで、普通にロボトルしていくだけでまだ伸びる」

 

「そう。次の大会を楽しみにしておくわ」

 

口先を尖らせているアサヒを除いて、オレの采配に納得してくれたようだ。

 

「じゃあ、大会出場チームと強化チームで組んでロボトルするのね?」

 

その中で、サキが再度質問した。一見もっともそうな意見だが、オレは首を横に振る。

 

「いや、チームはランダムで決めるぞ。リーダーもランダム」

 

「はあ!?」

 

「チームワークとメンバーシップは違うからな。チームワークを身につけるなら、リーダーの立場も感覚で掴んでおかなきゃいけない」

 

「……コイシマル、ロボトル始めて一週間ちょっとのはずよね?」

 

「一般論だよ。じゃ、やるぞ」

 

 

……

 

 

「やっとるようじゃな。どうじゃ、調子の方は」

 

ロボトルの合間のインターバル。

メダロッターとメダロットが一緒に机上で感想戦をしたり、単純に飲み物を飲んだりの休憩をしているとき。

ミヤマが部室を訪れ、入り口近くの席に座っていたオレに声をかけた。

……微妙に顔が赤い。酒が入ってるのか?

 

「えっと……普通です」

 

「大会ではいい成績を残せそうか?」

 

勝つだけならオレ一人でも――少なくとも決勝以外は――なんとかなる。

だが、そんな勝ち方では何も得られないだろう。最悪、部が分解ということも考えられる。

だからこそオレは練習方法を真面目に考えたし、自分も積極的に参加している。

ルートに遊ばせてやりたいというのもあるが。

 

「初の対外試合ですから、成績はあんまり気にしてません。"またやりたい"と思ってくれるかどうかが一番の心配ですね」

 

「勝てなくてもいいのか?」

 

「極端に言えばそうです。逆に、勝ててもつまらなければダメだと思います」

 

「そうか。まあ、その辺のことは任せるわい」

 

「任せるって――」

 

"先生、顧問でしょう"と言おうとしたが、オレの言葉を待たずして、ミヤマは奥のマットまで行って横になった。

ゲームでも具体的なアドバイスはくれないのだが、こうなると放任主義が過ぎると思う。

ミヤマも実力者なので、ただテキトーなのか、全てわかった上での行動なのかも読めないのが厄介なところだ。

 

「コイシマルー、10分経ったよ」

 

「ん、了解」

 

隣のルート(クロトジル一式)に休憩の終わりを知らされ、オレは席を立った。

 

「はーい、続きやるぞー。次またオサムがリーダー引いたら引き直しな。3連続で取られると他のやつの練習にならないし」

 

「おれだって、どうせ当てるなら商店街の福引がいいんだけどな……」

 

大会へ向けた練習は続く。

オレ個人にとっても、この部にとっても山場だ。うまくやらないとな。




最近、文字数の少ない話(わ)になりがちで、平均文字数が減ってきています。
大丈夫だと思う気持ちもあれば、不安に思う気持ちもあります。

ゲーム通りと言いつつ、大会の日程を全て土曜日に変更しています。
ゲームでは大会が平日に行われているらしい(明言はされていませんが)のですが、おかしいかなと思ったので。
最終決戦までに、作中で1ヶ月くらい経過します。

部室大掃除が前倒しになったため、釣りイベントは消えました。
また、村長の抱き枕イベは面白みも伏線もほぼないのでカットします。ゲームでも何のためのイベントだったんでしょうねアレ……
ということで、次回でもう大会スタートです。

※ここはアンケート設置予定です

大会当日、コイシマルは……

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