ありふれてない職業の守護輝士   作:神薙達也

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まさかノリに乗って書いていたら投稿してから半日ほどでまた投稿できるとは思わなかったです…
それでは良ければ最後まで読んでください!


ステータスプレートについては次話に(汗)


第1話 異世界トータス

ざわざわと騒ぐ気配を感じ目を開けるとそこは教室ではないどこかだった。

周囲を見回すと始めに巨大な壁画が飛び込んできた、縦横十メートルはありそうなその壁画には、後光を背負い長い金髪を靡かせうっすらと微笑む中性的な顔立ちの人物が描かれていた。

 

(胡散臭い壁画だこと)

 

そう思いながら他には無いかと周囲を確認するとどうやらあの時、教室に居た人は全員がこの状況に巻き込まれたらしい。

台座のような物の上に自分達は立っているらしく、その台座の周囲に30人近い人々が俺達を囲んでいる…というより何かを祈る様に跪き、両手を胸の前で組んだ格好でいた。

 

彼等は一様に白地に金の刺繍がなされた法衣のようなものを纏まとい、傍らに錫杖のような物を置いている。その錫杖は先端が扇状に広がっており、円環の代わりに円盤が数枚吊り下げられていた。

 

その内の一人、法衣集団の中でも特に豪奢で煌びやかな衣装を纏い、高さ三十センチ位ありそうなこれまた細かい意匠の凝らされた烏帽子のような物を被っている七十代くらいの老人が進み出てきた。

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

そう言ってイシュタルと名乗った老人は、好々爺然とした微笑みをした。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

現在、蓮達は場所を移り、十メートル以上ありそうなテーブルが幾つも並んだ大広間に通されていた。

 

晩餐会などをする場所なのではないだろうか。上座に近い方に畑山愛子先生と残念イケメン達四人組が座り、後はその取り巻き順に適当に座っている。ハジメと蓮は最後方だ。

 

ここに案内されるまで、誰も大して騒がなかったのは未だ現実に認識が追いついていないからだろう。イシュタルが事情を説明すると告げたことや、カリスマレベルMAXの残念イケメンが落ち着かせたことも理由だろうが。

 

教師より教師らしく生徒達を纏めていると愛ちゃん先生が涙目だった。

 

全員が着席すると、絶妙なタイミングでカートを押しながらメイドさん達が入ってきた。そう、生メイドである! 地球産の某聖地にいるようなエセメイドや外国にいるデップリしたおばさんメイドではない。正真正銘、男子の夢を具現化したような美女・美少女メイドである!

 

こんな状況でも思春期男子の飽くなき探究心と欲望は健在でクラス男子の大半がメイドさん達を凝視している。もっとも、それを見た女子達の視線は、氷河期もかくやという冷たさを宿していたのだが……

 

ハジメが傍に来て飲み物を給仕してくれたメイドさんを思わず凝視……しようとしてなぜか急に正面に視線を固定した。

 

ハジメがこっそり視線を向けてる方向を見ると、なぜか満面の笑みを浮かべた白崎がジッとハジメを見ていた。蓮は何時ものやつかと思い見なかったことにした。

 

全員に飲み物が行き渡るのを確認するとイシュタルが話し始めた。

 

「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」

 

そう言って始めたイシュタルの話は実にファンタジーでテンプレで、どうしようもないくらい勝手なものだった。

 

要約するとこうだ。

 

まず、この世界はトータスと呼ばれている。そして、トータスには大きく分けて三つの種族がある。人間族、魔人族、亜人族である。

 

人間族は北一帯、魔人族は南一帯を支配しており、亜人族は東の巨大な樹海の中でひっそりと生きているらしい。

 

この内、人間族と魔人族が何百年も戦争を続けている。

 

魔人族は、数は人間に及ばないものの個人の持つ力が大きいらしく、その力の差に人間族は数で対抗していたそうだ。戦力は拮抗し大規模な戦争はここ数十年起きていないらしいが、最近、異常事態が多発しているという。

 

それが、魔人族による魔物の使役だ。

 

魔物とは、通常の野生動物が魔力を取り入れ変質した異形のことだ、と言われている。この世界の人々も正確な魔物の生体は分かっていないらしい。それぞれ強力な種族固有の魔法が使えるらしく強力で凶悪な害獣とのことだ。

 

今まで本能のままに活動する彼等を使役できる者はほとんど居なかった。使役できても、せいぜい一、二匹程度だという。その常識が覆されたのである。

 

これの意味するところは、人間族側の〝数〟というアドバンテージが崩れたということ。つまり、人間族は滅びの危機を迎えているのだ。

 

「あなた方を召喚したのは〝エヒト様〟です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という〝救い〟を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、〝エヒト様〟の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

 

イシュタルはどこか恍惚とした表情を浮かべている。おそらく神託を聞いた時のことでも思い出しているのだろう。

 

イシュタルによれば人間族の九割以上が創世神エヒトを崇める聖教教会の信徒らしく、度々降りる神託を聞いた者は例外なく聖教教会の高位の地位につくらしい。

 

蓮が、〝神の意思〟を疑いなく、それどころか嬉々として従うのであろうこの世界の歪さに言い知れぬ危機感を覚え、嫌な顔をし、またハジメも同じような顔をしているのを見ていると突然立ち上がり猛然と抗議する人が現れた。

 

愛ちゃん先生だ。

 

「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

ぷりぷりと怒る愛子先生。彼女は今年二十五歳になる社会科の教師で非常に人気がある。俺とほぼ変わらない百五十センチ程の低身長に童顔、ボブカットの髪を跳ねさせながら、生徒のためにとあくせく走り回る姿はなんとも微笑ましく、そのいつでも一生懸命な姿と大抵空回ってしまう残念さのギャップに庇護欲を掻き立てられる生徒は少なくない。

 

〝愛ちゃん〟と愛称で呼ばれ(俺も呼んでいる)親しまれているのだが、本人はそう呼ばれると直ぐに怒る。なんでも威厳ある教師を目指しているのだとか。

 

今回も理不尽な召喚理由に怒り、ウガーと立ち上がったのだ。「ああ、また愛ちゃんが頑張ってる……」と、ほんわかした気持ちでイシュタルに食ってかかる愛ちゃん先生を眺めていた生徒達だったが、次のイシュタルの言葉に凍りついた。

 

「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」

 

場に静寂が満ちる。重く冷たい空気が全身に押しかかっているようだ。誰もが何を言われたのか分からないという表情でイシュタルを見やる。

 

「ふ、不可能って……ど、どういうことですか!? 喚べたのなら帰せるでしょう!?」

 

愛ちゃん先生が叫ぶ。

 

「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」

 

「そ、そんな……」

 

愛子先生が脱力したようにストンと椅子に腰を落とす。周りの生徒達も口々に騒ぎ始めた。

 

「うそだろ? 帰れないってなんだよ!」

 

「いやよ! なんでもいいから帰してよ!」

 

「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」

 

「なんで、なんで、なんで……」

 

パニックになる生徒達。

 

蓮はだろうなと思った、オタクであるが故にこういう展開の創作物は何度も読んでいる。それ故、予想していた幾つかのパターンの内、最悪のパターンではなかったので他の生徒達よりは平静を保てていた。

 

ちなみに、最悪なのは召喚者を奴隷扱いするパターンだったりする。

 

誰もが狼狽える中、イシュタルは特に口を挟むでもなく静かにその様子を眺めていた。

 

だが、蓮とハジメは、なんとなくその目の奥に侮蔑が込められているような気がした。今までの言動から考えると「エヒト様に選ばれておいてなぜ喜べないのか」とでも思っているのかもしれない。

 

未だパニックが収まらない中、残念イケメンが立ち上がりテーブルをバンッと叩いた。その音にビクッとなり注目する生徒達。残念イケメンは全員の注目が集まったのを確認するとおもむろに話し始めた。

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」

 

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

 

「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

 

「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

 

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」

 

ギュッと握り拳を作りそう宣言する残念イケメン。無駄に歯がキラリと光る。

 

同時に、彼のカリスマは遺憾なく効果を発揮した。絶望の表情だった生徒達が活気と冷静さを取り戻し始めたのだ。光輝を見る目はキラキラと輝いており、まさに希望を見つけたという表情だ。女子生徒の半数以上は熱っぽい視線を送っている。

 

 

「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」

 

「龍太郎……」

 

「今のところ、それしかないわよね。……気に食わないけど……私もやるわ」

 

「雫……」

 

「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」

 

「香織……」

 

いつものメンバーが残念イケメンに賛同する。後は当然の流れというようにクラスメイト達が賛同していく。愛ちゃん先生はオロオロと「ダメですよ~」と涙目で訴えているが残念イケメンの作った流れの前では無力だった。

それを見て俺は

 

「バカじゃねーの?」

 

そう一言を言うとクラスメイト達は固まった。

 

「…神無月、俺達がやる気を出したのに一体何がバカなのかな?」

 

そう残念イケメンが言うと俺はこの浮かれているバカどもにイシュタルが言った言葉の意味を正しく理解させるために説明を始める。

 

「いや、普通にバカだろ、俺達は本来は無関係だった世界の戦争に参加しろって言われてるんだぞ?戦争の意味ぐらい頭がパーなお前達でも流石に解るだろ?」

 

「無関係だとしても今は関係がある、それに戦争の意味だと?闘うだけだろ?」

 

「その闘うが問題なんだよ、戦争は俺たちの世界だと国同士だったがこの世界では人種…まぁこの部分はどうでもいいんだが、本命は俺達に人殺しをしろって言ってるんだよそこの爺さんは」

 

「なっ!」

 

ようやく理解したのかクラスメイト達は先程までの勢いが無くなり、顔を真っ青にしている。

 

「だ、だったら相手を殺さないで気絶させたらいいじゃないか!!」

 

「アホか、相手は俺達を殺そうとしているんだぞ?捕まるくらいなら自爆とかするだろ、それに俺達は戦いの経験も無いし、相手は数百年と戦争しているんだ、人を殺す目的の訓練を数百年前からしている、わかりやすく言えば俺達はただの一般人を集めた民間兵、相手は訓練を積んだプロの軍人だ」

 

「くっ!」

 

残念イケメンがこちらを睨んでくるが知ったことかと俺はその視線を無視する。

 

「まぁ話はそこまでにしてあなた方がこれから生活する場所に向かいましょう」

 

そうイシュタルが言うと椅子から立ち歩き始め、それに続くように残念イケメンがもう一度こちらを睨んでから動き始めた。

 

(まったく何が楽しくてこの世界の神エヒトとやらは俺達をこの世界に召喚したのやら)

 

そう考えながら俺はクラスメイト達の後を追った。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

いくら規格外の力を潜在的に持っていると言っても、元は平和主義にどっぷり浸かりきった日本の高校生だ。そのために戦いの技術を学ばなければならない。いきなり魔物や魔人と戦うなど不可能である。

 

しかし、その辺の事情は当然予想していたらしく、イシュタル曰く、この聖教教会本山がある【神山】の麓の【ハイリヒ王国】にて受け入れ態勢が整っているらしい。

 

王国は聖教教会と密接な関係があり、聖教教会の崇める神――創世神エヒトの眷属であるシャルム・バーンなる人物が建国した最も伝統ある国ということだ。国の背後に教会があるのだからその繋がりの強さが分かるだろう。

 

蓮達は聖教教会の正面門にやって来た。下山しハイリヒ王国に行くためだ。

 

聖教教会は【神山】の頂上にあるらしく、凱旋門もかくやという荘厳な門を潜るとそこには雲海が広がっていた。

 

高山特有の息苦しさなど感じていなかったので、高山にあるとは気がつかなかった。おそらく魔法で生活環境を整えているのだろう。

 

蓮達は、太陽の光を反射してキラキラと煌めく雲海と透き通るような青空という雄大な景色に呆然と見蕩れた。

 

どこか自慢気なイシュタルに促されて先へ進むと、柵に囲まれた円形の大きな白い台座が見えてきた。大聖堂で見たのと同じ素材で出来た美しい回廊を進みながら促されるままその台座に乗る。

 

台座には巨大な魔法陣が刻まれていた。柵の向こう側は雲海なので大多数の生徒が中央に身を寄せる。それでも興味が湧くのは止められないようでキョロキョロと周りを見渡していると、イシュタルが何やら唱えだした。

 

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん――〝天道〟」

 

その途端、足元の魔法陣が輝き、ロープウェイのように台座が地上に向けて斜めに下っていく。

 

その初めて見る魔法にクラスメイト達がキャッキャッと騒ぎだし雲海に突入する頃には大騒ぎだ。

 

やがて、雲海を抜け地上が見えてきた。眼下には大きな町、否、国が見える。山肌からせり出すように建築された巨大な城と放射状に広がる城下町。ハイリヒ王国の王都だ。台座は、王宮と空中回廊で繋がっている高い塔の屋上に続いているようだ。

 

蓮は、皮肉げに素晴らしい演出だと笑った。雲海を抜け天より降りたる〝神の使徒〟という構図そのままである。蓮達のことだけでなく、聖教信者が教会関係者を神聖視するのも無理はない。

 

蓮はなんとなしに戦前の日本を思い出した。政治と宗教が密接に結びついていた時代のことだ。それが後に様々な悲劇をもたらした。だが、この世界はもっと歪だ。なにせ、この世界には異世界に干渉できるほどの力をもった超常の存在が実在しており、文字通り〝神の意思〟を中心に世界は回っているからだ。

 

自分達の帰還の可能性と同じく、世界の行く末は神の胸三寸なのである。徐々に鮮明になってきた王都を見下ろし、その横で拳を握り締めているハジメを見て蓮は絶対に元の世界に帰ると誓った。

 

王宮に着くと、蓮達は真っ直ぐに玉座の間に案内された。

 

教会に負けないくらい煌びやかな内装の廊下を歩く。道中、騎士っぽい装備を身につけた者や文官らしき者、メイド等の使用人とすれ違うのだが、皆一様に期待に満ちた、あるいは畏敬の念に満ちた眼差しを向けて来る。蓮達が何者か、ある程度知っているようだ。

 

ハジメは居心地が悪そうに、最後尾をこそこそと付いていき、蓮は城の構造を把握するように辺りを見回しつつ付いて行った。

 

美しい意匠の凝らされた巨大な両開きの扉の前に到着すると、その扉の両サイドで直立不動の姿勢をとっていた兵士二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げ、中の返事も待たず扉を開け放った。

 

イシュタルは、それが当然というように悠々と扉を通る。残念イケメン等一部の者(俺を含む)を除いて生徒達は恐る恐るといった感じで扉を潜った。

 

扉を潜った先には、真っ直ぐ延びたレッドカーペットと、その奥の中央に豪奢な椅子――玉座があった。玉座の前で覇気と威厳を纏った初老の男が立ち上がって・・・・・・待っている。

 

その隣には王妃と思われる女性、その更に隣には十歳前後の金髪碧眼の美少年、十四、五歳の同じく金髪碧眼の美少女が控えていた。更に、レッドカーペットの両サイドには左側に甲冑や軍服らしき衣装を纏った者達が、右側には文官らしき者達がざっと三十人以上並んで佇んでいる。

 

玉座の手前に着くと、イシュタルは蓮達をそこに止め置き、自分は国王の隣へと進んだ。

 

そこで、おもむろに手を差し出すと国王は恭しくその手を取り、軽く触れない程度のキスをした。どうやら、教皇の方が立場は上のようだ。これで、国を動かすのが〝神〟であることが確定だな、と蓮とハジメは内心で溜息を吐く。

 

そこからはただの自己紹介だ。国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい、王妃をルルアリアというらしい。金髪美少年はランデル王子、王女はリリアーナという。

 

後は、騎士団長や宰相等、高い地位にある者の紹介がなされた。ちなみに、途中、美少年の目が白崎に吸い寄せられるようにチラチラ見ていたことから白崎の魅力は異世界でも通用するようである。

 

その後、晩餐会が開かれ異世界料理を堪能した。見た目は地球の洋食とほとんど変わらなかった。たまにピンク色のソースや虹色に輝く飲み物が出てきたりしたが非常に美味だった。

 

ランデル殿下がしきりに白崎に話しかけていたのをクラスの男子がやきもきしながら見ているという状況もあった。

 

俺はそれを見て強く生きろよ少年と内心応援する。

 

王宮では、ハジメ達の衣食住が保障されている旨と訓練における教官達の紹介もなされた。教官達は現役の騎士団や宮廷魔法師から選ばれたようだ。いずれ来る戦争に備え親睦を深めておけということだろう。

 

晩餐が終わり解散になると、各自に一室ずつ与えられた部屋に案内された。天蓋付きベッドを見て呆れ、蓮は、豪奢な部屋に無駄な物しかないとイライラしながら、それでも怒涛の一日に張り詰めていたものが溶けていくのを感じ、ベッドにダイブすると共にその意識を落とした。

 

 




最後まで読んでくださってありがとうございました!
続きは出来れば1週間以内に出せたらいいな〜と思っています。主人公の職業と技能はほぼほぼ決まっているので早く出せると思います(願望)
それではまた次話で
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