ありふれてない職業の守護輝士   作:神薙達也

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長らくお待たせしました、仕事が色々と忙しく、スマホが潰れたり等して投稿出来なくて申し訳ないです。
ま、まぁ亀投稿だから許して…ね?
それは置いといてヽ(・∀・ヽ)(っ・∀・)っ、今回は遂に主人公のステータスと天職です!楽しんでいただければ幸いです!それではどうぞ!


第2話 ステータス

翌日から早速訓練と座学が始まった。

 

ちなみに俺の説得は昨日のイシュタルが見せた魔法によって無駄になってしまったらしい。なんでも1度でもいいから魔法を使いたいだとか…コイツらどうしようもないぐらいのアホだな。

 

まず、集まった生徒達に十二センチ×七センチ位の銀色のプレートが配られた。不思議そうに配られたプレートを見る生徒達に、騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた。

 

騎士団長が訓練に付きっきりでいいのかとも思った蓮だったが、対外的にも対内的にも〝勇者様一行〟を半端な者に預けるわけにはいかないということらしい。

 

メルド団長本人も、「むしろ面倒な雑事を副長(副団長のこと)に押し付ける理由ができて助かった!」と豪快に笑っていたくらいだから大丈夫なのだろう。もっとも、副長さんは大丈夫ではないかもしれないが……

 

「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」

 

非常に気楽な喋り方をするメルド団長。彼は豪放磊落な性格で、「これから戦友になろうってのにいつまでも他人行儀に話せるか!」と、他の騎士団員達にも普通に接するように忠告するくらいだ。

 

蓮達もその方が気楽で良かった。遥はるか年上の人達から慇懃いんぎんな態度を取られると居心地が悪くてしょうがないのだ。

 

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」

 

「アーティファクト?」

 

アーティファクトという聞き慣れない単語に残念イケメンが質問をする。

 

「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」

 

 

 

なるほど、と頷き生徒達は、顔を顰めながら指先に針をチョンと刺し、プクと浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。すると、魔法陣が一瞬淡く輝いた。蓮も同じように血を擦りつけ表を見る。

 

 

 

すると……

 

神無月 蓮 16歳 男 レベル:1

 

天職:守護輝士(ガーディアン)

 

筋力:110

 

体力:110

 

耐性:100

 

敏捷:130

 

魔力:120

 

魔耐:100

 

技能:火属性適正・水属性適正[+氷属性]・風属性適正[+雷属性]・光属性適正・闇属性適正・回復魔法・複合魔法・剣術・大剣術・双剣術・槍術・拳術・蹴術・棒術・投擲術・弓術・◻️術・◻️術・◻️◻️術・全属性耐性・物理耐性・金剛・先読・縮地・限界突破・超高速魔力回復・気配感知・魔力感知・経験値取得上昇・幸運・終◻️・◻️一◻️・速射・◻️剣・◻️剰◻️達・◻️狩・◻️剰接◻️・言語理解

 

…技能が文字化けしてるしバグってるのか?

 

まるでゲームのキャラにでもなったようだと感じながら、蓮は自分のステータスを眺める。他の生徒達もマジマジと自分のステータスに注目している。

 

メルド団長からステータスの説明がなされた。

 

「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に〝レベル〟があるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」

 

どうやらゲームのようにレベルが上がるからステータスが上がる訳ではないらしい。

 

「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」

 

メルド団長の言葉から推測すると、魔物を倒しただけでステータスが一気に上昇するということはないらしい。地道に腕を磨かなければならないようだ。

 

「次に〝天職〟ってのがあるだろう? それは言うなれば〝才能〟だ。末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

 

蓮は自身のステータスを見る、確かに天職欄に〝守護輝士(ガーディアン)〟と表示されている。

 

蓮達は上位世界の人間だから、トータスの人達よりハイスペックなのはイシュタルから聞いていたこと。なら当然だろう。自分に何かしらの才能があると言われれば、やはり嬉しいものだ。

 

「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」

 

そこまでメルド団長が言うと隣にいたハジメが引きつった顔をしていた。

 

「どうしたんだハジメ?」

 

「れ、蓮これ見て」

 

そう言いながらハジメがステータスプレートを見せてきた、そこには…

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1

 

天職:錬成師

 

筋力:10

 

体力:10

 

耐性:10

 

敏捷:10

 

魔力:10

 

魔耐:10

 

技能:錬成・言語理解

 

「その…どんまいハジメ」

 

「あはは…これからどうしよう」

 

「まぁ、生産職だから戦うことは無いと思うし大丈夫だろ」

 

「そ、そうだよね…」

 

メルド団長の呼び掛けに、早速、残念イケメンがステータスの報告をしに前へ出た。そのステータスは……

 

天之河光輝 17歳 男 レベル:1

 

天職:勇者

 

筋力:100

 

体力:100

 

耐性:100

 

敏捷:100

 

魔力:100

 

魔耐:100

 

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 

まさにチート(俺程では無い)の権化だった。

 

「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」

 

「いや~、あはは……」

 

団長の称賛に照れたように頭を掻く残念イケメン。ちなみに団長のレベルは62。ステータス平均は300前後、この世界でもトップレベルの強さだ。しかし、残念イケメンはレベル1で既に三分の一に迫っている。成長率次第では、あっさり追い抜きそうだ。

 

ちなみに、技能=才能である以上、先天的なものなので増えたりはしないらしい。唯一の例外が〝派生技能〟だ。

 

これは一つの技能を長年磨き続けた末に、いわゆる〝壁を越える〟に至った者が取得する後天的技能である。簡単に言えば今まで出来なかったことが、ある日突然、コツを掴んで猛烈な勢いで熟練度を増すということだ。

 

暫くすると遂に俺の番が来てメルド団長にステータスプレートを見せる。

 

「ん?守護輝士(ガーディアン)だと?」

 

「はい、そうですけど…何か問題でも?」

 

「いや、聞いたことがない天職だと思ってな…しかしステータスが勇者よりも上なのは初めて見るな」

 

「まぁ残念イケメンよりは色々と鍛錬してるので当たり前かと」

 

なんか 俺にただならぬ視線を送ってくる奴(残念イケメン)がいるがそれを無視しながらメルド団長と話す。

 

「そ、そうか」

 

「では、俺は失礼します」

 

俺の次にハジメがメルド団長に呼ばれこっちに向かってき、すれ違う際に「ハジメ、顔が死んでるぞ」と告げる。

 

「アハハ八…」

 

だんだん乾いた笑みを零しながらメルド団長の元にプレートを見せに行った。

 

今まで、規格外のステータスばかり確認してきたメルド団長の表情はホクホクしている。多くの強力無比な戦友の誕生に喜んでいるのだろう。

 

その団長の表情が「うん?」と笑顔のまま固まり、ついで「見間違いか?」というようにプレートをコツコツ叩いたり、光にかざしたりする。そして、ジッと凝視した後、もの凄く微妙そうな表情でプレートをハジメに返した。

 

「ああ、その、なんだ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛治職のことだ。鍛冶するときに便利だとか……」

 

歯切れ悪くハジメの天職を説明するメルド団長。

 

その様子にハジメを目の敵にしている男子達が食いつかないはずがない。鍛治職ということは明らかに非戦系天職だ。クラスメイト達全員が戦闘系天職を持ち、これから戦いが待っている状況では役立たずの可能性が大きい。

 

檜山大介が、ニヤニヤとしながら声を張り上げる。

 

「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦系か? 鍛治職でどうやって戦うんだよ? メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」

 

「……いや、鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな」

 

「おいおい、南雲~。お前、そんなんで戦えるわけ?」

 

檜山が、実にウザイ感じでハジメと肩を組む。見渡せば、周りの生徒達――特に男子はニヤニヤと嗤わらっている。

 

「さぁ、やってみないと分からないかな」

 

「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」

 

メルド団長の表情から内容を察しているだろうに、わざわざ執拗に聞く檜山。本当に嫌な性格をしている。取り巻きの三人もはやし立てる。強い者には媚び、弱い者には強く出る典型的な小物の行動だ。事実、白崎や八重樫などは不快げに眉をひそめている。

 

白崎に惚れているくせに、なぜそれに気がつかないのか。そんなことを考えていると、ハジメは投げやり気味にプレートを渡す。

 

ハジメのプレートの内容を見て、檜山は爆笑した。そして、斎藤達取り巻きに投げ渡し内容を見た他の連中も爆笑なり失笑なりをしていく。

 

「ぶっはははっ~、なんだこれ! 完全に一般人じゃねぇか!」

 

「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」

 

「ヒァハハハ~、無理無理! 直ぐ死ぬってコイツ! 肉壁にもならねぇよ!」

 

次々と笑い出す生徒に俺と白崎が憤然と動き出す。しかし、その前にウガーと怒りの声を発する人がいた。愛ちゃん先生だ。

 

「こらー! 何を笑っているんですか! 仲間を笑うなんて先生許しませんよ! ええ、先生は絶対許しません! 早くプレートを南雲君に返しなさい!」

 

ちっこい体で精一杯怒りを表現する愛ちゃん先生。その姿に毒気を抜かれたのかプレートがハジメに返される。

 

愛ちゃん先生はハジメに向き直ると励はげますように肩を叩いた。

 

「南雲君、気にすることはありませんよ! 先生だって非戦系? とかいう天職ですし、ステータスだってほとんど平均です。南雲君は一人じゃありませんからね!」

 

そう言って「ほらっ」と愛ちゃん先生はハジメに自分のステータスを見せた。

 

ハジメは死んだ魚のような目をして遠くを見だした。

 

「あれっ、どうしたんですか! 南雲君!」とハジメをガクガク揺さぶる愛ちゃん先生。

 

ハジメが白くなってるのを見て俺は何となく愛ちゃん先生が十分にチートなのがわかってしまった。

 

「あらあら、愛ちゃんったら止め刺しちゃったわね……」

 

「な、南雲くん! 大丈夫!?」

 

反応がなくなったハジメを見て八重樫が苦笑いし、白崎が心配そうに駆け寄る。愛ちゃん先生は「あれぇ~?」と首を傾げている。相変わらず一生懸命だが空回る愛ちゃん先生にほっこりするクラスメイト達。

 

ハジメに対する嘲笑を止めるという目的自体は達成したものの、上げて落とす的な気遣いと、これからのハジメの前途多難さに、蓮は苦笑を浮かべるのだった。




楽しんでいただけたでしょうか?
今回の解説(毎回ある訳では無い)
主人公の天職 守護輝士、アークスの皆さんご存知の主人公とメインヒロインのマトイちゃんの役職ですね。
技能を見ればわかるように、上級職を除く全職を突っ込んだロマン天職です。クラススキルは厳選して何個かだけ入れています。
伏字になっている部分はオルクス大迷宮にて開放される予定です。
伏字技能はある意味異常なので出番はボス以外には出ないかもしれないです。
以上解説終わり。

次回も気長に待っててくれると助かります。
それでは
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