ますたーは 幼児化 してしまった! 作:あたらんて
カルデアの一室にダ・ヴィンチ、パラケルスス、カーマが立って話している。その横ではマスターが暇そうに遊んでいる。
「じゃあ…説明してもらおうか」
ダ・ヴィンチが難しそうな顔をしながらパラケルススに話を促す。
「ええ、そうですね。とはいえ、まとめると単純な話ですよ」
話は第七特異点攻略時にまで遡る。
冥界にて打倒されたと思われたティアマト神が、なんと虫の息ではあったものの生き永らえていたという。
そしてそれを金儲けのために各特異点に探索に行っていたコロンブスが発見、そして何となしに商売相手のパラケルスス(薬の材料等の仕入を頼んでいた)に話し、偶然取引場所に居合わせたマスターにも伝わり、事情を知ったマスターは何とかティアマトと話し合いたいと考え、襲われないために子、愛されるもの等々の概念を強めるために幼児化して生活するという案が出された。
その後、ホームズに暴かれそうになってカルデア側に知られては打倒するという結論に至るため予定を早めることにはなったがカーマの存在により、事なきを得た。
その結果、何とか成功。ティアマトは消滅し、誰もが満足する結果になったということだ。
「…まあ、色々と言いたい事はあるけれど、過ぎたことだ。罰則は受けてもらうにせよ、マスターが主体的に関わっているならこちらもあまり強くは言えない。とりあえず…マスターを元に戻しておくれよ」
そうダ・ヴィンチが言うと、パラケルススは顔を顰めた。
「その事なんですが…その、ティアマト神の子としての概念を強めるために使ったケイオスタイドの影響で…いえ、健康に問題は無いのですが…その、幼児化の薬の効果が長引くというか…一時的には戻せるので、緊急時にも対応できるとは思うのですが…」
「…つまり、その、何だい。まだしばらく…マスターはこのまま、と。そういうことかな?」
「ええ」
ダ・ヴィンチは目を閉じて瞼を震わせたまましばらく動かない。
「あのー…、アナタのマスターさん、何か着物着たサーヴァントに持っていかれましたよー?あ、それと私もこれからここでお世話になるんでよろしくお願いしますねえ?」
カーマが笑顔で言う。
「ああ、そうか…もう、何か、好きにしてくれ…」
ダ・ヴィンチは全てを諦めきった表情で呟くと、床に倒れ伏せた。
「ダ・ヴィンチ…これが、常識枠の、心労…!」
「迫真の表情して何言ってるんですかアナタ…」
「はい、ますたぁ♡ご飯ですよぉ♡」
もうしばらく、マスターのこの生活は続くのであった。
短かったですがとりあえず話の流れ的には一段落つきました。