RIDER TIME ZI-O Virtual YouTuber 作:Million01
─ モー帝国 ─
石版 1「帝王様。我々、モー帝国に所属していないどっかの特撮で見たことがある怪人共がこのバーチャル世界にて暴れている模様です」
帝王「何、我々以外の怪人だと?」
石版2「はい。なんでもモー帝国の下っ端からの情報だとすでににじさんじ学園やホロライブ本社付近にて暴れていたようです」
帝王「なっ!にじさんじやホロライブ!?その怪人共、正気か!!あそこの大手の企業に所属するライバーに手を出したら炎上ものだぞ!!」
石版3「しかも、さらに下っ端からの情報だとにじさんじ学園にジオウ、ホロライブ本社にディケイドの姿が確認されているようです」
帝王「は?お前ら何を言ってるんだ?この世界に仮面ライダーなんているわけねぇだろ。アレはフィクションだぞ。俺達は子供じゃねぇんだぞ」
石版1「めちゃくちゃ言いますね」
石版2「しかし、帝王様。モー帝国以外の組織がこのバーチャル世界を支配しようとしてる可能性があります。どうしましょう」
帝王「ならば、私達もその乗るしかない。このビックウェーブに!!お前達、近々大手の所に襲撃だ!!」
石版3「はっ!」
前回、モー帝国エリート怪人集団「M4」の一人、ジャンパー・ガソンを倒す事ができた
「M4」は残り三人。きっと、強敵揃いなんだろうなぁ
だが、正義の心を熱く燃やして全員、倒して見せるぜ!
「流石だな。
「誰だッ!」
熱木 正義と呼ばれた男が振り返る。
「俺は裏の『M4』と呼ばれるたった一人の怪人、
熱木が振り返ったそこには熱木と似た姿をした人間?らしき人物。
「たった一人なら『4』いらなくね?」
「いきなりダメ出しをするんじゃない」
「ア、アナザーファイグレーンだとぉ!?」
「あ、普通にカタカナに戻すんだ」
アナザーファイグレーンと名乗る熱木の紛い物はフン、と鼻で嗤うと左腕に装着された機械を見せた。
「紛い物って言うんじゃない!」
「なっ!?そ、それは……イグニスエンコーダ!?」
熱木がアナザーファイグレーンの左腕に装着された機械を見て息を呑む。
「どうやら、貴様の目は節穴のようだな。ここを見てみろ」
アナザーファイグレーンごニヤリ、と嗤うととある場所を指さした。それは機械にある丸くて赤い液晶だった。そこにはよく見ると黒い文字で『亜』と記されていた。
「見にくっ!しかもなんで『亜』!?」
「決まっているだろっ!俺はファイグレーンの亜種だからなぁ!!」
「紛い物の癖によく節穴なんて言えたな!」
アナザーファイグレーンの笑い声に他の人が入る間もなくツッコミを入れる熱木。
「つまり、お前はあれだな。中の国のようなパクリのような奴だな!だが!偽物が本物に勝てるわけがない!!」
熱木はそう言って右腕ち装着しているイグニスエンコーダを翳して闘気を燃やした。
「炎コード!ファイグレーン!!」
熱木が叫ぶと全身から炎を発して姿を変える。まるで、炎のように真っ赤なスーツを装着したバーチャルヒーロー・ファイグレーン。
「ならば、私もだ!怨コード!アナザーファイグレーン!!」
アナザーファイグレーンも左腕に装着されたアナザーイグニスエンコーダを翳して叫ぶ。直後、全身から蒼い炎を発して姿を変えた。その姿は色違いのファイグレーンと言っても過言ではなかった。蒼いファイグレーンと赤いファイグレーン。お互いが睨み合う。
「色変えただけじゃねぇか」
バシン、とアナザーファイグレーンの仮面にファイグレーンのストレートパンチが決まり後ろへと吹き飛ぶ。
「しかもファイグレーンの癖に紅蓮のような赤じゃねぇし」
さらに追い込むようにファイグレーンの拳は止まらない。
「お前、仮面ライダージオウを見てるんならせめて色は変えるなよ」
「色変えただけってそれ、ただのネガライダーと同じ扱いだからな?」
さらにもう一発、さらにもう一発、さらに……とファイグレーンの拳がアナザーファイグレーンにヒットしていく。
「!?」
そこで突如、ファイグレーンの体に異変が起きる。ファイグレーンの全身にノイズが走り、まるで何かに身体を書き換えられてるようにも思えた。
「フッ、そう……これは仮面ライダージオウにも登場するアナザーライダーと同じ力!つまり、お前はもうファイグレーンではなくなるのだ!!」
アナザーファイグレーンがそう言ってファイグレーンの腹へと蹴りを入れる。ダシン、と蹴りを入れられ後ろへと吹き飛ばされる。それと同じタイミングでファイグレーンの鎧が光の粒子へと変わり消滅した。
「ば、馬鹿な!」
「フハハハハハ!これで貴様はゴミでクズで役立たずも同然!!」
「言いたい放題だな!」
「喰らえっ!アナザーファイグレーンパンチっ!」
ドゴっ、と熱木の頬にアナザーファイグレーンの拳がめり込んだ。吹き飛ぶ熱木にニヤリと笑うアナザーファイグレーン。
「ファイグレーンに完全勝利したキィーック!」
「ぐぁぁッ!!」
そして立ち上がろうとする熱木のお腹に強烈な飛び蹴りが突き刺さる。
「これで終わりだっ!熱木 正義!!」
そう言ってアナザーファイグレーンの拳に蒼い炎が灯る。蒼炎の拳が熱木 正義に振り下ろされた!
───ブォォォォン!!
直後、大きなエンジン音と共に巨大な影がアナザーファイグレーンと衝突した。
「な、何!?」
「君、大丈夫か?」
アナザーファイグレーンの身体を吹き飛ばし、そのままバイクを降りて倒れている熱木の体を起こして心配そうに声をかける人物。そんな正義の目に映るのはよく知った顔。熱木 正義の師匠でありレジェンドヒーローである
「貴様は○ ○之!!」
アナザーファイグレーンがバイクに乗って現れた男を見て悔しがるかのように叫んだ。
「し、師匠!なんでここに!?」
「シショウ?何を言ってるんだ?まぁ、いい。君は早く逃げるんだ」
熱木に師匠と呼ばれた男は熱木に肩を貸して体を起こすとそっとは慣れる。男はあるもの取り出してそこにカードを挿入した。
「あ、あれは……!」
「フン、馬鹿め!そんな単なる玩具なんぞで……」
男は取り出したものを腰へと当てた。それがバックルとなってトランプのカードが男の腰に巻き付くようにベルトの帯へと変化した。
「なっ!馬鹿なっ!!そんなはずはない!!こんなこと、仮面ライダーの世界でしか……」
アナザーファイグレーンが今の光景に狼狽え叫ぶ。だが、その様子を男は気にも止めなかった。
腰を引き、左手を腰の横へと持ってきて右手を前に突き出した。
「師匠、まさかっ!!」
「───変身!」
クルリ、と右手の手首を翻して腕を引く。
《─── Tern up 》
右腕を弾きながらそのままバックルのレバーを引くとベルトから音声が流れ、男の前にカードのような大きな青いゲートが出現する。
男がゲートに向かって歩き通り抜ける。男の姿が変わり、青いスーツに銀色の鎧を纏った戦士。『仮面ライダーブレイド』へと変身した。
「師匠がなぜ、仮面ライダーに!?こ、これは一体…!」
熱木が目の前の出来事に狼狽し、目を擦る。だが、それは現実で今、熱木の前には仮面ライダーブレイドが存在しているのだ。
「嘘だ……そんなはずはありえん。ウソダドンドコドーン!」
アナザーファイグレーンも熱木に続いて叫ぶ。そしてブレイドへと駆け寄りそのまま拳を突き出した。
ヒュン、とブレイドは軽い動きでアナザーファイグレーンの拳を避ける。
「ぐぁっ!」
そしてそのままアナザーファイグレーンの胸へと拳を突き出した。
そのまま後ろへと押し出されるアナザーファイグレーンを見てブレイドは腰に携えた専用武器『醒剣ブレイラウザー』を手に取るとカードが収納された『オープントレイ』と呼ばれる部分を展開し一枚のカードを取り出した。
ブレイドの手に持つカードには蜥蜴にもよく似た生物が描かれており、その角には『♠2』と記されていた。ブレイドはそのカードをブレイラウザーに搭載されたカードリーダーにスライドする。
《─── SLASH 》
ブレイラウザーから発せられる音声と共に刀身が青く輝く。
「ハァっ!!」
アナザーファイグレーンへと振り下ろされる剣はそのまま左腕を引き裂いた。
「し、しまった!アナザーイグニスエンコーダが!!」
左腕に装着されたアナザーイグニスエンコーダから電流が走り唸り声を上げる。ボンッ、と小さい爆発音をあげてアナザーファイグレーンの左腕が跡形もなく爆散した。
「くっ、破壊されてしまったとなればファイグレーンの歴史がっ……」
「ん?」
熱木が右腕のイグニスエンコーダを見た。そこには夕日のように赤く輝くほどの光を放っていた。
「師匠、ありがとうございます!!さぁ、アナザーファイグレーン。ケッチャコを着けるぞ!!」
熱木が右腕を翳す。
「炎コード!超絶完全燃焼!!ファイグレーンッッ!!」
「くっ、熱木 正義!そして○ ○之!!許さんぞッ!」
「これ程までに体が熱い……まるで俺自身が炎の化身になっているかのようだ……師匠、ここは必殺技で決めましょう!!」
「お?ああ!!」
《─── KICK 》
《─── THUNDER 》
ブレイドが新たにカードを二枚取り出しカードリーダーへとスライドさせる。
《─── LIGHTNING BLAST 》
二枚のカードの力がブレイドの力となる。ブレイドがそのままブレイラウザーを地面へと突き立て、跳躍した。
「超・絶!ファイグレーンキィィックッ!!」
ファイグレーンもそれに続くように空へと跳ぶ。
「ウェェェイッ!!」
「ハァァァァッ!!」
ブレイドの雷を纏った蹴りとファイグレーンの炎を纏った蹴りがアナザーファイグレーンの身体を突き破った。ズザザザザ、と物凄い音をあげて地面へと着地するブレイドとファイグレーン。その背にはアナザーファイグレーンが倒れ爆発した。
「やった!やりましたよ!師匠!!」
変身を解いてブレイドへと振り向いた。だが、同じく変身を解いた男は不機嫌そうな顔をして熱木を見た。
「なぁ、すまないが俺は君の師匠じゃない。俺は剣崎 一真。君の知る○ ○之って男じゃないんだ」
「え、師匠?う、嘘ですよね……まさか……」
熱木がそう言ってじしんのスマホを取り出すとどこかに電話をし始めた。
「つ、繋がらない……。だ、だけど、目の前にいるのは師匠のはずなのに……どうなっているんだ!?」
「???」
冷や汗を掻いて剣崎 一真と名乗る人物を見る熱木。だが、見られている剣崎は状況を呑み込めておらず首を傾げた。
「ん?」
熱木の目に一つのものが目に入る。風に吹かれてどこからか飛んできた新聞だった。
「こ、これは……!」
『にじさんじ学園に謎の生命体現る!?』
バン、と表面に大きく出された見出しが熱木の注意を引いた。その見出しに乗った二枚の写真。
一枚目の写真に写っているのはにじさんじ学園に所属するライバーと戦闘しているミイラ姿の怪物だった。熱木にはその姿に見覚えがあった。それは『仮面ライダーオーズ』に出てくる雑魚敵に充てがわれる存在『クズヤミー』なのだ。
そして更には二枚目の写真に写っているのは時計をモチーフにしたと思われる顔にライダーという文字が記された仮面の戦士が甲虫を模した怪人と戦っている姿だ。
「仮面ライダージオウにクズヤミー!?い、一体これはどういう……!?」
正義がさらに新聞を捲る。そこには先程の記事に劣らない驚きの見出しが書かれていた。
『そしてホロライブ本社付近にも謎の生命体現る!?』
ドン!と一枚の写真が張り出されそこに映し出されているのは三人の怪物と二人の少女、そしてある仮面の戦士。
もちろん、熱木にはその仮面の戦士の姿にも見覚えがあったマゼンタと黒を貴重とし鎧を来た戦士。それは『世界の破壊者』とも呼ばれる存在『仮面ライダーディケイド』なのだ。
「何がどうなっているんだっ!?」
「おい、大丈夫か!?」
頭を抱え、目を白黒させる熱木。そんな様子を剣崎が心配そうに肩をのせて声をかけた。
「仮面ライダーディケイドにジオウ……まさか、仮面ライダーの世界とバーチャルYouTuberの世界が……融合……している……?」
熱木「次回、『敵は仮面ライダー!?』にご期待ください」
剣崎「大丈夫。君は一人じゃない」