RIDER TIME ZI-O Virtual YouTuber   作:Million01

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前回の登場人物

熱木 正義……椿正義チャンネルにて活躍しているヒーローVtuber。ファイグレーンへと変身しバーチャル世界を征服しようと企むモー帝国と日夜戦い続ける熱き男。ある日、新人ヒーローの熱木は自分に限界がある事を自覚しておりますある男に弟子入りを志願した。そしてその男こそがレジェンドヒーロー・○ ○之だった。動画の内容はどれも短い。だが、テンポも早く師匠のボケと熱木のツッコミ、そして怪人のボケとツッコミが面白い。忙しくあまり時間がない人にオススメ。

剣崎 一真……熱木の師匠である○ ○之が演じていた仮面ライダー。アンデッドと呼ばれる怪人と戦い封印し、封印したアンデッドの力を使って戦う戦士の一人。仮面ライダーブレイドは剣とカードを使うことが特徴の戦士。オンドゥル語と呼ばれるちょっと聞き取りにくいセリフが有名でちゃんと聞けばちゃんとしたセリフに聞こえなくもない。剣崎はブレイド本編終了後となっており種族は人間からアンデッドへと変化している。


敵は仮面ライダー!?

「あれ、リゼじゃん。どうしたの?また俺の部屋の前で待って……」

 

ソウゴがいつものように部屋を出ると扉の前で待っているリゼを見てキョトンと首を傾げる。

 

「私、ソウゴさんのお目付け役ですので。それにソウゴさん、能力が開花したので経過観察しないといけないので」

 

「ふ〜ん。あ、そういえばリゼ」

 

「なんですか?」

 

ソウゴが思い出したかのように口を開く。

 

「俺、ライバーになるから」

 

「なるほど……え?」

 

突拍子の発言といきなりの心変わりにリゼは思わず耳を疑った。

 

「今、なんと……?」

 

「だーかーらー!俺、ライバーになるって」

 

どういうことだ、とリゼは目を細めた。昨日まではライバーにならないと言っていたのに突然と今日、ライバーになるなどと言い出した。これはさすがのリゼでも人を疑いたくなるほど異常だった。

 

「えっと……なぜ、突然?」

 

「え、だって、俺は王様になるからだよ。俺は世界を良くしたいと思ってる。この力は俺を王様にしてくれる第一歩なんだ」

 

そう言ってソウゴはリゼにジオウライドウォッチを見せた。

リゼにとってはそれはあまり見慣れない代物で、これはソウゴのライバーの能力の一部と認識してしまう。

 

「なるほど、それがソウゴさんの能力。だからライバーになる、と……」

 

そもそもソウゴにとってライバーになるのは王様になる道にある一つの壁らしい、とリゼは理解した。

 

「わかりました。私から委員長に伝えておきます」

 

そう言ってリゼは寮は出ていった。

 

 

 

 

「ライバーの顔合わせか……どんな人たちがいるんだろう」

 

放課後、ソウゴは呼ばれた教室へと目指す。そもそもライバーのことを詳しく知らないソウゴであるが彼の性格故かかなり能天気だ。

 

「あ、ここだ。失礼しまーす!」

 

ソウゴが教室に入った直後、思わず足を止める。教室の中には数十人程度の老若男女がいる。だが、ソウゴでもわかる程の強者の気をどれも放っているのがわかった。恐らくどれもソウゴの知るレジェンドライダーと同様と思われた。

そして教室にいる人物の一部が学園の中で見かけた顔だったり、テレビで見る有名人だ。

ましてや、明らかに人ではないものも存在している。

 

「ソウゴさんも来たみたいですし、それじゃあ始めましょ。起立!気をつけ!こんにちは、月ノ美兎です!」

 

教室の教壇に立っていた三人組の一人である月ノ美兎が号令をかける。

 

「今日、皆さんにお集まり頂いたのは他でもない彼のことです」

 

そう言って月ノ美兎はソウゴに手を向けた。その言葉にみんなの視線がソウゴへと集まる

 

「ソウゴさんは特殊な能力に目覚めてからまだ一日ですが、今朝ライバーになるとおっしゃったので皆さんにお声をおかけしました。ソウゴさん、自己紹介をどうぞ」

 

月ノ美兎に唐突にバトンを渡される。だが、そこでブレないのが常磐 ソウゴだ。

 

「俺は常磐 ソウゴ!俺の夢は最高最善の魔王になること!」

 

そう言ってニッコリと笑い笑顔を向けた。ソウゴの『魔王』という単語にとある少女に注目が集まる。

 

「まぁ、このソウゴさん。昨日、特殊な能力に目覚めたんですけどまだ私もその能力を把握してないんですがそこでいい考えを思いついたんです」

 

その言葉にソウゴは首を傾げる。だが、他の者の大半は顔を歪ませているのがわかる。

 

「この中の誰か一人にソウゴさんと戦闘してもらいます!リゼさんの話を聞けばソウゴさんは戦闘できるらしいので」

 

そう言ってニッコリと笑う委員長。だが、他の者がしーんと反応がない。

 

「あ、じゃあ、僕がやりましょうか?」

 

そしてその静寂を破る少年が一人いた。パーカーを来た優男を感じさせる少年だ。

 

「叶さんですか……私としてはもう少し近接向きの人が良かったんですが……」

 

「じゃあ、葛葉にやらせましょう」

 

「え、俺ぇっ!?」

 

「葛葉かー。確かに葛葉なら近距離も中距離でも戦えるな」

 

月ノ美兎に立っている楓が葛葉を睨む。

 

「葛葉さん。やりますか?」

 

「まぁ、やれなくもないですけど……本当にやるんスか?」

 

「はい。お願いします」

 

その言葉を聞いて葛葉と呼ばれた白髪の少年がため息をついた。

 

「じゃあ、早速始めましょう!ソウゴさんも葛葉さんも頑張ってください!!」

 

「───えっ!?」

 

ソウゴが素っ頓狂の声をあげる。直後、葛葉がソウゴへと向って右手を突っ込んだ。

 

「───ぐっ!!」

 

ガシッ!と首根っこを突っ込まれそのまま扉を突き破り窓を突き破った。

そのまま葛葉とソウゴは建物の外へと飛び出す。

 

「ヤバっ!」

 

ソウゴがいた教室は三階の教室だ。その高さから落ちればソウゴの体は無事では済まない。生身ならば。

 

《ジオウ!》

 

すぐさまジクウドライバーとジオウライドウォッチを取り出して変身の準備を始めた。

 

「っ変身!」

 

《ライダータイム!》

 

変身の合図と共に現れる背後の『ライダー』の文字が飛び出す。

 

「なっ!?」

 

《仮面ライダージオウ》

 

葛葉がライダーの文字に直撃し、そのままソウゴの手を離す。ジオウの鎧を装着しそのままライダーの文字が葛葉を吹き飛ばした『ライダー』の文字がジオウの仮面へと収まった。

 

「───っと!」

 

ジオウが学校のグラウンドに着地し、葛葉を睨み付けた。

 

「へぇー。それがアンタの能力か」

 

葛葉が物珍しそうに呟きながら右手に魔力を収束させる。赤と黒の魔力が段々と形を成していき、最終的には槍と変化した。

 

「何その槍?」

 

ジオウが葛葉の槍を見て唸る。

 

「よっと!」

 

葛葉が疾走し、そのままジオウへと矛先を向けた。

 

《ジカンギレード!》《ケン!》

 

ジオウも自身の武器『ジカンギレード』で葛葉の攻撃を受け止めた。

 

「アンタの力、そんなもん?」

 

「どうだろうね」

 

二人はお互いの力を伺いながら睨み合う。葛葉が飛び、ジオウが距離を取る。

 

《ジュウ!》

 

葛葉の周りに小さな魔力がいくつも収束される。対してジオウはジカンギレードをジュウモードへと変形させた。

 

「ほら、いくぜ」

 

葛葉の周りには無数の魔力の槍が出現する。

 

《フィニッシュタイム!》

 

ジオウはキバの戦士のライドウォッチをジカンギレードに装填する

 

「そらっ!」

 

葛葉の掛け声と共にジオウに向けて無数の槍を射出する。

 

「───っ!」

 

ジオウはそのまま後ろへ飛ぶ。ジカンギレードを構えながら無数の槍ノ合間をすり抜け照準を葛葉へと合わせる。そして、そのまま空中でジカンギレードのトリガーを引いた。

 

《キバ!ギリギリシューティング!!》

 

「なっ!」

 

ジカンギレードの銃口から放たれる水弾がそのまま葛葉へと迫る。葛葉はすかさず右手の槍でなんとかそのジオウの攻撃を弾く。

 

「あっぶねー!」

 

「今の攻撃を弾くの……」

 

葛葉が叫びながら息を吐き、ジオウは渾身の攻撃を弾かれたことに素っ頓狂な声を再び出す。

 

 

 

「にしても彼、あの葛葉の攻撃の中よくエイムを合わせられましたね……」

 

その様子を三階から見ているライバーの一人、叶が呟いた。

 

「え、他の人もできるんじゃないんですか?僕はできませんけど」

 

叶の近くにいた西洋の甲冑を来た金髪の青年がそう呟いた。

 

「いや、さすがの叶くんでもムズいでしょ。相手の範囲攻撃を全て避けながら必殺技を撃つなんて」

 

叶の近くにいる顎が少し尖っている高校生が笑いながら解説する。

 

「本気でやろうと思えばやれますけど?」

 

叶が少しムッとした口調でそう答える。

 

 

 

「さて、と……」

 

葛葉がどうしようかと悩み始める。もう少し力をあげようかそれともまだこの状態で戦って戦闘終了の合図が出るのを待つか、と。

 

だが、その考えを必要ないと言わんばかりに邪魔が入る。

 

「これは……」

 

ジオウは葛葉と自分の間に出現した灰色のオーロラを見て呟いた。そのオーロラは何回か見たことがあった。

世界の破壊者と名乗った仮面ライダーディケイドが使用していたやつだ。

まさか、ディケイドが?とジオウは思う。オーロラから姿を表したのは二つの影。

 

「黒い鎧武に黒いエグゼイド…?」

 

ジオウはオーロラから姿を表した二人の仮面ライダーを見て驚く。どちらも見たことのある形をしている。

仮面ライダー鎧武と仮面ライダーエグゼイド。だが、ジオウの知る鎧武とエグゼイドではなかった。二人ともどこか禍々しかった。

 

「なんだ、コイツらはアンタの知り合いか?」

 

葛葉は黒い鎧武『武神鎧武』と黒いエグゼイド『ゲンム』を睨み付けた後、ジオウに問いかけた。

 

「う〜ん……知り合いに似てるってだけかな」

 

ソウゴも武神鎧武とゲンムを睨みつけながら唸る。

 

「あっそ……」

 

葛葉はそう言ってチラリ、と他のライバー達の方へと視線を向けた。だが、他のライバーからの反応がない。

 

(叶達の方で何かあった……?)

 

葛葉がチッ、と舌打ちしながら目の前の二人を睨み付けた。

 

 

 

 

 

「貴方は一体……」

 

月ノ美兎達、他のライバーは急に目の前に現れた漆黒の宝石の仮面の戦士を睨み付けた。

 

「俺は漆黒の魔法使い」

 

そう言って右手の指輪を見せつけながら手を広げる。

 

「漆黒の魔法使い……?」

 

ライバー達はそれぞれ身構える。ある者は剣を、ある者は銃を、ある者は杖を構えた。

 

「さぁ、ここからが本当のフィナーレだ」

 

《 Connect ! Please ! 》

 

ベルトに手の形をした部分に右手を乗せる。直後、漆黒の魔法使いの目前に魔法陣が出現する。そしてそのまま魔法使いは魔法陣へと手を突っ込み特殊な形をした銃を取り出す。

 

そしてそのまま漆黒の魔法使いはライバー達に銃を乱射する。

 

『───っ!』

 

ライバー達は目を堪えてそのまま魔法使いの攻撃を見切る。

 

「あっぶな……」

 

全員が今の攻撃の能力を認識する。

 

「今の自動追尾の銃弾でしたね……」

 

叶がそう呟いて漆黒の魔法使いを睨み付けた。

 

「…………」

 

だが、そんな言葉を気にせず漆黒の魔法使いはそのまま突っ込んだ。まずは手前にいる高校生・剣持 刀也に剣を振るう。

 

「───!」

 

剣持も彼のターゲットに気付き、背に納刀していた日本刀ですかさず受け止めた。

 

「そこぉ!」

 

「そこです!」

 

《Copy ! Please ! 》

 

楓と金髪の青年・エクス・アルビオがすかさず挟み撃ちをするかのように剣を振るう。それに対して漆黒の魔法使いは出現した魔法陣に手を突っ込むと新たに右手に持っている剣と同じモノを装備する。

 

「───!」

 

そしてそのまま剣持を足で押しやり、楓とエクスの攻撃をそれぞれの手に持つ剣で受け止めた。

 

「先輩方!」

 

そして、三人の女性が前へと出る。そのうちの二人は魔導書のようなモノを持っており、うち一人は銀髪の少女。もう片方は長い金髪の女性だ。

 

「燃やすわ!」

 

そして魔導書を持っていない金髪のロングツインテールの少女が叫ぶ。直後、目の前に魔法陣が出現しそこから漆黒の魔法使いに向けて複数の炎が放出された。

 

《ウォーター!スイースイースイスイー!》

 

漆黒の魔法使いから発せられるドライバーの音声と共に姿を変え、教室の水道の水が彼を炎から守るように防いだ。

 

「水!?」

 

「うわーちょっと面倒くさいですよ。あれ」

 

エクスがそう言って面倒くさそうに呟く。

 

《キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!》

 

《キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!》

 

《ウォーター!スラッシュストライク!スイー!スイー!スイー!》

 

《ウォーター!スラッシュストライク!スイー!スイー!スイー!》

 

漆黒の魔法使いが二振りのウィザードソードガンに手をかざす。直後、刀身に水の魔力が集まる。

 

「───ヤバッ!」

 

誰かが呟き、漆黒の魔法使いの攻撃に身構えた。

 

「ハァッ!!」

 

漆黒の魔法使いが気合の声と共に両手の剣を前方に水流を纏った斬撃を放つ。

横一文字が縦に連なる。横二文字の水流の斬撃がライバー達に迫る。

 

だが直後、水流の斬撃が何かに阻まれる。月ノ美兎のホログラムの壁のようなものがライバー達を守ったのだ。

 

「委員長!」

 

「これはちょっとマズいですね……葛葉さんたちの方もどうなったか気になりますし」

 

 

 

 

 

「───!」

 

武神鎧武が大橙丸をジオウへと振るう。ジオウはその攻撃をジカンギレードで受け止める。

 

「アンタも鎧武なの?」

 

ジオウは武神鎧武を睨み付ける。だが、武神鎧武からの反応はない。

 

「───くっ!」

 

そしてジオウを追い詰めるようにゲンムが自身の可変型武器である『ガシャコンブレイカー』を振り下ろす。ジオウはその攻撃をとっさに避けて距離を撮った。

 

「こうなったらっ!」

 

そう言ってジオウは新たに二つのライドウォッチを取り出した。

 

《ディ・ディ・ディ・ディケイド!》

 

そしてマゼンタと黒を基調とした少し変わった形をしたディケイドライドウォッチの起動スイッチを押してそのままジクウドライバーのD'3スロットに装填。そしてそのままライドオンリューザーを押し込み回転させた。

 

《エグゼイド!》

 

そして緑とピンクを基調としたエグゼイドライドウォッチの起動スイッチを押して、先程装填したディケイドライドウォッチに存在する他のライドウォッチを装填できるF.F.T.スロットに装填。

 

《アーマータイム!ファイナルフォームタイム!エ・エ・エ・エグゼイド!》

 

ドライバーの音声と共にジオウが姿を変える。ジオウの姿にディケイドとエグゼイドの力を身に纏う。ただ、それだけではない。

 

「は?二人……?」

 

葛葉が二人のジオウを交互に見た。片方には『エグゼイド ダブルアクション XXR』もう片方には『エグゼイド ダブルアクション XXL』と両肩と胸に記されていた。

ジオウが二人へと増えたのだ。

 

「アンタ達が何者か知らないけどそれほど時間をかけてられないのはわかったから!」

 

そう言って片方のジオウがチラリと三階の方へと視線を向けた。

 

「ハァッ!」

 

『XXR』がゲンムにジカンギレードを振り下ろす。ゲンムもそれに対してガシャコンブレイカーで応戦した。

 

「なぁ、手を貸そうか?」

 

「え、いいの?」

 

「ああ。どうせ叶達も相手してるんだろうし。それにアンタがいくら二人になったところで勝てると決まったわけでもないだろうし」

 

そう言って葛葉は槍を構えて武神鎧武を睨み付けた。

 

「ありがとう!えっと……」

 

「葛葉。葛葉って呼んでくれ」

 

「分かった。葛葉、協力プレイで……」

 

「クリアしてやろうぜ!」

 

ジオウの掛け声と共に葛葉がニヤリと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





なんかこう素で書くのが久しぶりな気がします。唐突なんですけど
仮面ライダーとVtuberって言ったら誰を思い浮かべます?
前まではもやしやルチカちゃんを思い浮かべてたんですが最近だと椿正義をが出てくるんですよね。御本人なので。あと、思った以上に面白いんですよね、仮面ライダーネタなどがバンバン出てくるので

まぁ、感想はこんなところです。何かあれば感想や誤字報告を気軽にどうぞ。あと、評価の方も……(小声
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