RIDER TIME ZI-O Virtual YouTuber 作:Million01
門 矢士……『仮面ライダーディケイド』の主人公。様々な世界を旅する仮面ライダーでディケイドにはジオウにも似た特殊な能力を持っており、様々な仮面ライダーをドライバーに読み込ませる事でその仮面ライダーへと変身することができる。スペックも同等と思われる。なお、彼が写真を取るとその殆どが歪んでいる。そのことについては士は「世界は俺に撮られたがっていない」とのこと
湊 あくあ……ホロライブのライバーでありマリンメイド服のバーチャルメイド。おっちょこちょいのドジっ子。能力は不明、戦闘スタイルはどこかのオンラインゲームの主人公の二刀流スタイル(引用:暁の部ブレイカーズコラボから)
猫又 おかゆ……あくあと同じくホロライブ所属のライバー。猫の獣人で素早い身体能力で戦うところが確認された。好物はおにぎりでよく食べるとのこと
「アンジュさん、準備はできていますか?」
にじさんじ学園のとある教室に二人の女性が佇んでいた。
「はい。準備万端です」
「それじゃあ、行きましょうか。黛さんの情報ですと怪人達が姿を現し始めたのが丁度一ヶ月前という話なのでその時間に跳びます。いいですか?行きますよ?」
「はい。大丈夫です」
アンジュの言葉を聞いてリリが手に持っている端末を操作する。彼女、夕陽 リリはこの時代の先の未来から来た人間である。彼女が今、起動しようとしてるのは時空転移システムと呼ばれるもので簡単にいうとタイムマシンのようなものだ。彼女はそれを起動するとそのまま周囲が青い光を放ちリリとアンジュを包み込んだ。
「よし、着きましたよ」
青い光に瞼を閉じていたアンジュに声を掛ける。その言葉を聞いてアンジュの目の前に広がる光景は先程とほぼ何ら変わりない教室だった。
「本当にここが一ヶ月前の世界なんですか?」
「そうですよ。さぁ、行きましょう」
ガラガラ、とリリは教室の扉を開けて廊下へと出る。更には校舎を抜けて学園の外へと出ていった。
「えっと……黛さんの話では確かここら辺に……」
リリが先頭を歩きアンジュが後を着いていく。開けた場所に出るとそこには人が賑わっていた。案外、人がおり親子連れやカップルが複数いるのが二人の目にも入っていた。
「くっ……」
アンジュがどこか悔しそうな顔をして唇を噛み締めた。
「どうしたんですか?」
その様子にリリがん、と首を傾げた。そんなリリの問いかけになんでもないです、とアンジュは答えると辺りを見渡した。
「どこかに怪人とかいます?」
「今のところは……特に……」
リリは首横に降って広場を歩き始めた。様子を見るかのように歩き他の人を観察するリリ。アンジュもその後を普通に歩いていった。
「う〜ん……今のところ問題なさそうですね。少しお茶でもして様子を見ましょう」
その言葉にアンジュは頷いてテラス席のある喫茶店へと足を運んだ。お互い、好みの飲み物を頼むとそのまま外のテーブル席へと座る。隣のテーブル席にちょっと変わった黒い服の男性と白いワンピースを来た女性がいたのをアンジュは目にして少し顔を俯かせる。
「はぁ。アンジュさんはそろそろ見つけたらどうなんです?彼氏を」
「!いきなりですね、リリさん」
ブッ、と飲んでいたものを吹きかけたアンジュだがなんとか口元で抑え込み飲み込むと口を開く。
「だって、そんなあらか様にカップルを見て悔しがられても困るんですよ、私が」
「あ、すみません……」
「好みの男性はいないんですか?」
「んーライバー達にそういう目では見えないんですよね」
「ベルモンドさんはどうなんです?」
「まぁ、優しいし好きですよ。ただ、好みかと聞かれるとそういう意味では違うんですよね」
「面倒くさいですね。好みのタイプってどんなのでしたっけ?」
「攻めるタイプの人、ですかね。こう……オラオラって感じの」
「へぇ〜。にじさんじライバーの中にはいないんですか?」
「どれもピンと来ないんですよ」
とアンジュがそう言ってストローを口に加え、飲み物を飲み始める。
「未来人のリリさんならわかるんじゃないんですか?」
「私がそういうことに関して口にすると思います?」
「あっ……」
とアンジュは何かを察したかのように声を漏らし黙り始めた。
そんな乙女の会話を終え数十分後、待っていた事が起こった。
人が暮らす街に四体もの灰色の怪人が広場へとやってくる。
「うわぁァァァァァ!!」
その事に気付いた一般市民が阿鼻叫喚して走り逃げる。その叫びを聞いたリリとアンジュガタ、と席を立って叫びの方向へと降り向いた。
「なっ……!」
アンジュの目に入ったのは怪人に人々の命が奪われる光景。そして、その亡き人となった身体が灰へと変わり形を無くして行くのだ。
「アイツらっ!」
アンジュは怒りに震え拳を握る。そして一歩前へと踏み出した。
「アンジュさん、待ってください。怪人たちの力は未知数。それでも行くんですか?」
リリがアンジュを呼び止める。
「何を言ってるんですか、今更。私達はライバーですよ。今まで相手の能力がわからなくても戦ってきた。同じですよ、これからも」
アンジュがそう言って足を動かし駆けた。戦うべき相手へとそのまま突っ走り思い切り拳を突きつけた。黄金の鉱石を纏ったアンジュの拳がそのまま灰色の怪人を吹き飛ばす。
『……!』
吹き飛ばされた怪人を見て他の三体の怪人が警戒してアンジュの方へと振り返る。
「まぁ、とりあえずこの怪人達を倒してから調査を続けましょうか」
ブォンとリリが桃色の光の剣を取り出すとアンジュの横に立つ。
三体の内、一体がアンジュの方へと襲い掛かりそう残った二体がリリの方へと襲いかかった。
「っ!」
アンジュの左腕から黄金の鉱石が展開し盾へと形成され怪人の拳を防ぐとそのまま右拳を突き出した。そのままよろける怪人に対してそのまま左腕の盾でさらに殴り着けると右腕に纏っていた鉱石が鋭い刃へと変形する。
「ハァっ!」
短い気合の声と共に刃を振り下ろす倒すとまでは行かないが怪人の体に傷をつけることは成功する。
「二体一はさすがに未来人でも全て対応はできないんですけどねッ!!」
リリの方では片方の怪人の攻撃をなんとかライトセイバーらしきもので受け止める。そしてもう片方の方は半透明の青く四角いシールドのようなものを展開して怪人の拳を防ぐとそのまま右足のローキックを叩き込み吹き飛ばす。
「ちょっと、おとなしくしといてください!」
リリが左手で何かを操作するように虚空を触れる。操作をし終えた直後、吹き飛ばした怪人の身体が地面へと固定された。
「とりあえずまずは一体ずつ、ですね」
そう言って右手のライトセイバーでなんとか防いでいた怪人の方へと集中する。
状況は今のところ優勢だった。だが、最初にアンジュに吹き飛ばされた怪人は起き上がると雄叫びをあげアンジュへと拳を振るう。
「ぐぅっ!」
アンジュが左腕の盾へとでその拳をガードする。盾こそ壊れなかったものの衝撃が非常に強くそのまま後ろへと身体が持ってかれる。地面で一回転して転げ落ちる。
「……離せっ!」
そして怪人はアンジュの首を掴むと身体を持ち上げる。アンジュは右腕の刃で掴まれた腕を切り下ろそうと振り下ろす。だが、もう一体の怪人にその腕を掴まれそのままアンジュの腹に拳をめり込んだ。
「こういうの趣味じゃないんだけどなっ」
そう言ってアンジュが自身の腕を掴んでいる怪人を睨みつけた。
「アンジュさん!」
リリがアンジュのピンチを目にして相手をしていた怪人を振り払うとそのままアンジュ達の方へと駆け出す。
だが、そんな彼女の前に現れるとのは先ほど彼女が拘束していた怪人だった。
「なっ、何故っ!」
拘束していたはずの敵が目の前に現れた事に驚きを隠せず一瞬、硬直する。その隙をついて怪人はリリの頬に裏拳を繰り出した。
「カハァッ!!」
グルリ、と後ろへ吹き飛ばされそのまま地面に叩きつける。彼女の視線の先には怪人を拘束していたはずの場所が目に入る。
「そうか、脱皮を……」
彼女の目に映るのはあの怪人の形をした灰色の破られた皮が残っていた。
納得したように頷き身体を起こす。そのまま彼女はライトセイバーを構えた。怪人が飛び上がりそのまま彼女へと迫る。殺そうとする怪人の手刀がリリへと迫る。
「───変身!!」
《ライダータイム!》
《仮面ライダー!ツクーヨミー!ツ・ク・ヨ・ミ!!》
直後、透き通るような凜とした声と可愛らしい音声がリリの耳に届き手刀を振り下ろす怪人を上段蹴りで突き飛ばした。
「大丈夫!?」
三日月を模した仮面の女戦士は振り返りリリに声を掛ける。
「え、あ、はい。えっと、貴女は?」
「私はツクヨミ。訳あってここにいるんだけど話はあと。まだ、戦える?」
ツクヨミと名乗った女戦士がリリへと声をかける。リリはコクリと頷いた。
「はい。助けてくれてありがとうございます」
「流石に二体一は分が悪いでしょうから片方は任せて頂戴。ハァっ!!」
ツクヨミはそう言ってそのまま拳を怪人へと突き付けた。
「わかりました。気を付けてくださいね!」
リリはそう言ってライトセイバーを構えると脱皮した怪人を斬りつける。更にはよろけた瞬間を狙ってそのまま突きを繰り出した。
振るわれる拳にアンジュは目を見開いた。さすがにまずい、と理解するが抗う術が残されていない。死ぬんだ、と小さく呟く。迫る拳を見て頭によぎった親友に謝罪の言葉を述べる。
「───変身!」
《ライダータイム!》
《仮面ライダーゲイツ!》
アンジュへと振るわれる拳を『らいだー』と仮面にかかれた戦士がガシリと腕を掴むともう片方の手で怪人を殴りつける。その反動でよろめきアンジュを手から離してしまう。
「貴方は?」
カハッ、と喉元を抑え息を整えると仮面の戦士の背を見つめて問いかける。
「ゲイツだ。下がっていろ。コイツの相手は俺がする」
ゲイツと名乗った戦士はアンジュの方に見向きもせずに短くそう答えた。
「そういうわけにも行かないんだよな。アンジュにはコイツラを倒すっていう明確な目標があるから」
アンジュはそう言ってゲイツの隣へと立つ。その様子を見てゲイツはフン、と鼻で嗤う。
「好きにしろ。ただし俺の邪魔はするなよ」
ゲイツがそう言って腕に装着されたホルダーからあるものを取り出した。
「お前達にはこれがよさそうだな」
《ファイズ!》
ゲイツの手に握られているのはソウゴが持ってるライドウォッチとよく似たものだ。ゲイツがそれを起動し戦士の名を告げる。
夢を守り、灰色の怪人『オルフェノク』と戦う戦士。闇を切り裂き、光をもたらす救世主、仮面ライダーファイズの名を。
ゲイツは腰のジオウと同じジクウドライバーのD'3スロットへと装填しライドオンリューザーを押し込み。クルリ、とジクウドライバーを回転させる。
《アーマータイム!》
《 Complete 》
《ファイズ!》
目の前に現れる黒き戦士。仮面ライダーファイズの鎧。それはゲイツの鎧となって一体化した。両肩には携帯電話と思われるものが存在し、顔には『らいだー』ではなく『ふぁいず』と表記されていた。
「すげぇ……」
その様子を隣で見ていたアンジュがボソリと呟く。だが、そんなアンジュを無視してゲイツは灰色の怪人『オルフェノク』へと駆け出すとそのまま拳を振るった。
対するアンジュも負けずと黄金の拳を振るう。
「さっきは二体一だったが今度は違うからなぁっ!」
さらに黄金の鉱石を纏った右足のローキックがオルフェノクへと叩き込まれる。
「んじゃあ、そろそろ決めっちゃおっかなぁ」
アンジュがわざとらしくそう言ってオルフェノクに左手の手のひらを向ける。彼女の左手腕とオルフェノクの身体から金色の魔法陣が展開する。
「私は錬金術師だからね。得意なのは物質を錬成することなんだよ」
「しかも錬成した物質は自然の物質とは違い思いのままに創って操れるわけなんだけど」
アンジュがそう言って細目でオルフェノクを睨む。いつの間にオルフェノクの身体には黄金の鉱石が浸食していき肥大化していっているのだ。
「そしてもちろん、破壊することもできるんだよね。私の錬成した物質に身体が侵食されてるお前はつまりそういう事───それじゃあ」
左手をグッと握るアンジュ。それと同時にバキバキャバキ!とオルフェノクの身体が砕けちり灰、と黄金の鉄塊がその場に砕け散った。
「ハッ!」
ツクヨミがそのまま蹴りを繰り出してオルフェノクを吹き飛ばす。そのままツクヨミはD'9スロットに装填されているウォッチを起動させた。
《フィニッシュタイム!》
そしてそのままドライバーのライドオンリューザーを押して解除しそのままドライバーを回転させた。
《タイムジャック!》
ツクヨミが跳躍し右足を突き出す。月光の光を纏った彼女の蹴りはそのままオルフェノクを吹き飛ばした爆発させた。
「こんなものかしら」
ツクヨミがそう言ってそのまま生身の姿へと戻る。あまり、ゲイツに比べると仮面ライダーとしての戦闘経験が少ない彼女。だが、彼女にはそれらに劣らない力を持っている。
「とりあえず彼女が何者かはわかりませんが未来人は貴方を倒す事に宣言しましょう。次は油断しませんからね」
直後、いつの間にかオルフェノクと対面していたはずのリリの姿がオルフェノクの背後をとっておりそのまま斬りつけた。
「私の力はあんまり目立たないんですが様々な能力を持っていましてね。と言っても殆どが未来の技術なんですが」
そんなリリの言葉を無視してオルフェノクがそのまま彼女に拳をつき出した。だが、それはリリには届かずバリアによって防がれる。
「それじゃあ、今日はここまでにしましょう」
その言葉と共に気付けばオルフェノクの身体には無数のライトセイバーが突き刺さっていた。
そして彼女は何かをオルフェノクに投げつける。それは見えない壁に描かれた絵と言っても納得してしまう「BOMB」と書かれた丸いホログラムが彼へと投げつけられた。
ドォォンっ!と、オルフェノクの目の前で爆発が起こる。その爆発はホログラムなどではない。紛れもなく本物だった。
灰が崩れ落ちる中、彼女は涼しい顔でその場を後にした。
「フン!」
ゲイツがオルフェノクの拳を掻い潜ると懐に向けて拳を振るう。それは当然の如く腹に吸い込まれて後退らせた。さらに追撃をかけるようにその場で飛び上がるとそのオルフェノクに後ろ回し蹴りを食らわせた。
「…………」
ゲイツはオルフェノクを見て携帯電話を取り出すと「5」「5」「5」「ENTER」を入力する
《 LADY 》
《 POINTER ON 》
電子音声と共にゲイツの右足にある機械『ポインター555』が出現し、装着される。
《フィニッシュタイム!》
《ファイズ!》
そしてゲイツはベルトに装填された二つのライドウォッチを起動させそのままジクウドライバーを回転させる。
《エクシードタイムバースト!》
ジクウドライバーからなる音声と共にゲイツが構えた。中腰となって狙いを見定める。ベルトから右足にかけて見える赤い線に光が走る。
ファイズが駆け出し跳躍する。その場で一回転して両足を揃えてポインター555がオルフェノクの身体を捉えた。ポインター555から射出されたマーカーがオルフェノクへと突き刺さり円錐状のマーカーへと展開しオルフェノクの身体をその場に固定した。
「ハァァァッッ!!」
そのままオルフェノクに向けて硬化するゲイツは赤い閃光を右足に纏いそのままオルフェノクへと蹴りを繰り出す。
小さな爆発と共にオルフェノクの身体が吹き飛び地に墜ちる。墜ちたオルフェノクの身体から浮かび出る赤い「Φ」の記号と共に、青い炎を全身から発して灰へと変る。
少しだけそちらの方を向いてその様子を確認したゲイツは変身を解除する。すると少ししてからゲイツの元にツクミヨ、アンジュ、リリが駆け寄った。
「助けていただきありがとうございます」
リリがペコリと丁寧にお辞儀をして頭を下げる。
「ありがとう……」
その様子を見てアンジュも口を尖らせ顔を横に向けて礼を述べる。その態度を見てリリが彼女の名を叫んで注意をし始める。
「気にするな。そんな頭下げられてまで謝ってもらうことじゃないしな。感謝されたくて助けたわけじゃない」
「ふ〜ん……そういえば君達のソレ、ソウゴの奴と似てるよな」
「……!」
アンジュがゲイツやツクヨミが持っているライドシェアを指差して呟いた。その言葉にゲイツとツクヨミがピクリ、と眉を動かした。
「お前、名前は?」
「え、名乗らないと行けないの?アンジュ、ここら辺にでは美少女で有名なんだけどなぁ」
「そうか、アンジュというのか。そっちの方は」
しまった、と心の中で舌打ちをするアンジュ。いつもの癖で自分の名前を出してしまったことに後悔する。
「あ、私ですか。にじさんじ学園所属の夕陽 リリです」
「ウチらも名乗ったんだからそっちの方こそ名乗ってくれないかな?」
リリがアンジュを叱るように彼女の名前を叫ぶ。
「ゲイツ。明光院 ゲイツだ」
「ツクヨミよ。よろしくね」
二人が名乗る。そしてゲイツが間一髪入れずに口を開いた。
「本題に入るがお前達。この時間の人間ではないな。何者だ?」
「ちょっと、ゲイツ!」
「な、なんのことかわかんないなぁ」
ツクヨミの警告するような声を無視してゲイツはギロリとアンジュとリリが睨みつけた。
「嘘が下手か!あっ……」
ヤバッ、とリリが口を滑らせ口元を抑えた。その様子にアンジュもあちゃーと後頭部を掻いた。
「……見たところ、この時間に来たという事はお前達も原因を探りに来たのだろう」
「"も"と言うことは……」
リリが恐る恐るゲイツ達の顔を伺うように視線を泳がす。
「ごめんね、警戒させちゃって。実は私達もこの世界で起きた異変を調べているのよ」
「でも、なんでウチらが別の時間から来たって渡ったの?」
その言葉にゲイツが自身のゲイツライドウォッチを彼女達に見せる。
「……?」
「ソウゴがライドウォッチを手にするのはここから一ヶ月後の時間だ。俺がさっき確認したところソウゴはこの時間ではにじさんじ学園に所属する普通の高校生だ」
「ふ〜ん……ん?」
アンジュがその言葉を聞いてどこか違和感を感じた。
「もしお前達がソウゴの知り合いならソウゴがライドウォッチを持っている時間の人間ではないとおかしいという話になる」
「…………」
その言葉にアンジュの額に汗が浮かぶ。その様子を見てリリが呆れた視線でアンジュを見つめた。
「仕方ありません。全てお話しましょう。と言っても語れることはそんなに多くないですけど」
リリはそう言ってゲイツとツクヨミと向き合いこれまでの事を話した。
仮面ライダーの世界とバーチャル世界が融合した現在の状況。近い未来、仮面ライダーとライバーが滅ぼし遭う事。そして常磐 ソウゴが最低最悪の魔王になる事を。
「最低最悪の魔王、だと……?」
ゲイツが疑うような目で二人を睨む。
「確定、とまでは行きませんがそうなる未来がありえるという話ですね」
なるほどな、ゲイツが呟き顎に手を当てると何かを考え始める。
「アタシらの言葉信じるの?」
「最低最悪の魔王っていうのは私達は見たことがあるから。恐らくそれと同じ存在よ」
その言葉にツクヨミがコクリと頷く。
「あの、ゲイツさん達の目的は原因を突き止めてこの世界を元に戻すことなんですよね?協力しませんか?」
その言葉にゲイツとツクヨミはお互いの顔を見合わせた。
「私は賛成ね。二人じゃできることが限られてるし人手が増えるのは悪いことではないわ」
「……いいだろう。だが、お互いちゃんと情報を共有してくれるのならばだ」
「ですよね」
とリリが少し笑うように微笑む。リリとゲイツが協力関係を結んだ証に手を握り合う。
今回の主な登場人物解説
明光院 ゲイツ……『仮面ライダージオウ』の二号ライダー。元々、最低最悪の魔王になる常磐 ソウゴを倒すために未来からやってきた。はずだったのが段々とソウゴの人格に惹かれ最後はソウゴを庇って死亡した。だが、ソウゴが創り直したことによって生存してことになる。尚、本編ではゲイツが死ぬ描写が二度もある模様。
アンジュ・カトリーナ……ヘルエスタ王国の錬金術師(ライバーでもある)。リゼの幼馴染。能力は物質を錬成する事で錬成した物質。思いのままに操れる。この能力を使って相手の体内に物質を錬成させて身体を崩壊させることも可能。尚、ことあるごとに危険を感じると「死ぬんだ」と口走る事が多い。
ツクヨミ……『仮面ライダージオウ』のヒロイン(一応)。最初はゲイツと同じく未来から来た女性だが、後に別の世界の人間だった事が判明する。こちらもゲイツと同じく死亡したがソウゴ之力によって生存したことによる。また、仮面ライダーに変身する以前に時を止める能力を持っている。
夕陽 リリ……にじさんじ学園所属のライバー。バーチャル世界の月ノ美兎達からすれば未来の時間からやってきた少女。能力はまだ不明だが、未来の技術を使用して様々な戦い方を見せる。
未来人しかいねぇな(