シンフォギア装者が銀魂の世界に行くお話   作:龍狐

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 ほぼ思い付きで書いた小説。
 本編とはあんま関係ないんで、気軽に読んでくださいヤ。


番外編
番外編1 二年


 江戸の町―――かぶき町。

 その町に住まう人々の中に、一人の青年―――【志村新八】の姿があった。

 

 

「はぁー、ぶりにシン銀投稿再会か。作者が『東方悪正記』の改正版に力入れて、ほとんどこっちに手が回ってなかったけど、今日からまた頑張らなくちゃ」

 

 

 しばらく歩き、『スナックお登勢』とか書かれた店―――の上にある、『万事屋銀ちゃん』の扉へと向かい、扉を開けた。

 

 

「何だか万事屋も久しぶりな感じがするなぁ。おはようございまーす!」

 

 

 扉を開け、リビングに入るが、誰もいない。

 

 

「まだ寝てるみたいだな。あれ、…マリアさんもいない…。もう外に出たのかな?」

 

 

 大分前に万事屋へ神楽同様居候している女性だ。

 いつもならソファーで寝ているのだが、今はいない。おそらくは外に出ているのだろうと新八は思い、この万事屋の主人である銀時を起こすために、彼の寝室に入る。

 

 

「銀さん、起きてください!休みはもう終わりましたよ。作者がこの小説に再び手を付けて、忙しくなりm―――」

 

 

 ふすまを開けた瞬間、新八の目が点になる。

 彼の目の前にいたのは、燃え上がる炎のような赤い頭髪の男性だった。

 服装は白と黒を基準とした隊服のようなもので、その背中には純白のマントが風に呷られていた。

 そして、目立つのは腰に下げられている、巨大な剣。

 

 

「何も変わらねーな、この町は。相も変わらずどいつもこいつもしけたツラして歩いてやがらぁ」

 

「ちょっ!誰ですかアナタ!人んちで一体何やってんですか、警察呼び「新八」ッ!」

 

 

 目の前の、初対面のはずの人物が、自分の名前を呼んだことに、驚きを隠せない新八。

 そんな彼の驚きなど知らないと、目の前の男が話を続ける。

 

 

「てめーも相変わらずみてーだな。ったく、作者が全く手を付けていない間に一体何やってたんだか、進歩のねぇ野郎だよ」

 

「そ、その声は…?」

 

 

 新八は、ようやく気付いた。

 この声は、彼が良く知っている声だった。そして、男は振り向いた。

 

 

「おいおい、休んでいる間に俺のツラまで忘れちまったってのか?まぁ男子三日合わざれば刮目して見よというからな」

 

 

 そう言いながら、新八の方向を向く男。

 その男の碧眼が、新八を見据えた。

 

 

「俺だよ俺、銀さんだよ」

 

 

 

 

* * * * * * * *

 

 

 

 

「エエエエエエエエエエエッ!!!??」

 

 

 新八の驚愕の声が、木霊する。

 目の前の赤髪の男性、それが坂田銀時だった。

 

 

「久しぶりだな、ぱっつぁん。元気にしてたか」

 

「いや、ええええ、久しぶりって、え!?確かに再投稿は三か月ぶりですけど、この三か月で一体なにがあったんですかアンタ!?」

 

 

 銀時ご自慢の銀髪が完全に赤く染まり、瞳も碧色にカラーチェンジしていた。

 もう銀さんじゃなかった。赤さんだ。

 

 

「そりゃあこんだけ時間が立ってれば、イメチェンくらいしようと思うだろ?」

 

「いやこの小説の原作要素『銀魂』!銀髪が売りのアンタが一番変えちゃ駄目なチャームポイント変えてどうする!!?」

 

 

 まったく、その通りである。

 

 

「それに、ほとんど別キャラになってんじゃないですか!主人公の命の危機を颯爽と助けた剣聖みたくなってんじゃないですか!」

 

 

「何その赤髪!」

 

「何その碧眼!」

 

「何その騎士の服装!?」

 

 

 何度も言うが、もう銀さんじゃない。

 肩書も『白夜叉』じゃない。ただの『剣聖』だ。

 

 

「何ってお前、ひょっとしてあの約束忘れた?」

 

「は?」

 

「作者がまた次回話を書くのをさぼった後、俺達で打ち合わせしたじゃん」

 

「は?なんのことですか?」

 

 

 目の前の『剣聖(仮)』は語り始める。

 

 

「きっとこの後、作者がさらに物語を面白くするために、激ヤバなラスボスを出す可能性だってあるわけだ。だが、もしそれが本当に出てきた場合、俺たちは一方的に蹂躙される。そんなのは読者がつまんないって感想送ってくるに決まっている。だから、少しでも読者に興味関心を持ってもらえるよう、俺たちは強くなる必要があるって話をしたじゃん」

 

「―――――」

 

「この空白の時間を利用して各々がそれぞれのやり方で力をつけてくる。そして、ニュー万事屋として必ずまた集結しようって―――」

 

 

 回想が入り、四人がそれぞれ別の道へ歩き出し―――。

 

 

『『『『二年後に、シャボンディ諸島で!』』』』

 

 

「―――って知らねーよそんな約束!シャボンディ諸島ってどこぉお!?」

 

「どこでもいいんだよ、そんなもんは。大切なのは語感とインスピレーションだ」

 

「インスピレーションじゃねーよ!それ違う物語の約束!誰もおめーらの事なんて待ってねーよ!」

 

 

 実に曖昧な回答をしながら、銀時はいつもの服装に戻る。―――が、髪と瞳はそのままだ。

 

 

「ったく、こっちは必至に修行してきたのに。何やってたんだよお前、大変だったんだぜ俺」

 

 

「ガルザ・グランヒルテって言う女と死闘を繰り広げたり。14歳の金髪幼女気絶させて夜の王都の夜景をバックに飛んだり、挙句の果てにはその幼女を王選候補者の一人として推薦したり―――」

 

「さっきから別の小説の思い出借用しすぎだろ!ていうかこれ三か月で全部やったの!?」

 

「は?三か月?なに言ってんのお前?現実世界では三か月だけど、この小説の中じゃ2年経ってる事になってるからね」

 

「なにその中途半端な引き延ばし?つーか嘘でしょ?この世界はサザエさん方式で年は―――」

 

「嘘じゃねーよ。俺の変わりよう見ればわかるだろう?」

 

 

 確かに、銀時は成長と言うか完全に別キャラになっているが、新八はまだ認められない。

 そんなとき―――。

 

 

「ただいまー」

 

「えっ?」

 

 

 一人の長身の女性が、万事屋へ入って来た。

 その女性は、茶色のゴーグルや帽子、布を体に巻いていて、全体が見えない仕様となっていた。

 

 

「オッス、久しぶりだなー。2人とも、元気にしてたか?……アレ?新八オメー背ェ縮んだんじゃねーか?」

 

「えっ、あの、すいません、アナタ誰ですか?」

 

「誰って、オラだよオラ」

 

 

 そう言い、帽子やゴーグルを外した。

 

 

「神楽アルよ」

 

「だあだあだあだあだあだあだあッ……!」

 

 

 女性の正体。それは神楽。

 神楽はとても女性的な体型となっており、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる―――マリアみたいなグラマスクな体型をしていた。

 

 

「ええええええッ!?」

 

「ほんと相変わらず冴えないアルな」

「お、お、お…?」

 

「そーなんだよ。コイツ二年間なにもしてなかったらしいぜ?」

「ええ…、ええ!?」

 

「ちょっ、コレ、神楽ちゃ、神楽さーん!!?嘘でしょぉーー!?メッチャ大人になってんじゃないすかぁあ!」

 

「女子三日合わざればパンパンして見よ言うアルからなぁ」

 

「言わねーよ!」

 

 

 新八はため息を吐き、二人を見る。

 確かに二人は変わった。ていうか銀さんは別キャラになった。

 

 

「あれ、そう言えば定春は?」

 

「定春なら、神楽の旅と同行してたな」

 

「帰るとき、ペットは一緒の船に乗れなかったから、別の船で送り届けてもらったネ」

 

 

 そんなとき、『ピンポーン』と、チャイムが鳴った。

 

 

「あ、きっと定春ネ!見とけよナッパ、定春もすっごく成長してっぞ!」

 

「誰がナッパだ!でも、定春は動物だから、成長したと言っても中身だけでしょ?」

 

「そんなことないアル!とにかく行くネ!」

 

 

 三人は玄関に向かい、神楽が扉を開けた。

 そこには、小さな定春と、帽子を被った宅配のおっさんがいた。

 

 神楽がサインを書いている間、新八は安堵した。

 

 

「ほら、やっぱり変わってないじゃないか。これのどこが成長したって言うんだよ神楽さん。つーか、前よりちょっと小さくなってない?」

 

「ハイ、受取書」

 

 

 受取書にサインを書き終わった神楽は、渡した。―――小さな定春に。

 小さな定春は、扉から出て行き、姿を消した。

 

 残ったのは、宅配のおっさんのみ。

 

 

「あの、すいません。定春行っちゃったんですけど。あの、ペットが逃げちゃってるんですけど、オジサン」

 

 

 おっさんが、帽子を取り外す。

 そこにあったのは、白い犬耳。

 

 

「お久しぶりです。定春。ただいま服役から戻りました」

 

「こっちかよぉおおおお!!?ちょっと待てぇええ!!んなワケねーだろぉおおー!コレどう見てもただの運び屋のオッサンじゃん!どう考えてもあっちの犬が定春じゃん!」

 

 

 目の前にいるのが、定春だった。

 運び屋のオッサンにしか見えないが、定春だった。

 

 

「アレは狛犬星の配送員さんアル。人見知りの定春のためにそっくりの種族に送ってもらったネ」

 

「そっくりつーかアレが定春だろ!つーかアレとコレがどう見たらそっくりなワケ!?」

 

「だから、成長したって言ったアル」

 

「成長どころの騒ぎじゃねーよ!全く別の生き物になってるよ!」

 

「新八、犬ってのは人間より成長がはるかに早ぇんだよ。二年も経っちゃもう立派なオッサンなんだよ」

 

「ホントに立派なオッサンになってんだろーがぁあああああ!!!」

 

 

 犬が人間より成長が早いのは常識だが、もうこれは種族と言う壁を超越した、全く別の生き物へと変化していた。

 

 

「―――新八兄さん、何やらわしゃ、しでかしちまったようで、申し訳ありやせん」

 

「兄さん?」

 

「姉さんを責めるのだけは、およしになっておくんなせぇ。ケジメは、わしがつけます」

 

 

 定春(オッサン)がケツに手をやり、ズボンを破くと、そこから立派な尻尾が出てきた。

 耳だけでもそうだが、これで完全に定春だと認めざる負えない状態になった。

 

 そして、どこからか板とナイフを用意し、板の上に尻尾を乗せた。

 

 

「わしのワンコですむなら、1本でも2本でもつめますんで―――」

「待てぇええええええー!!待て待て待て待て待て!」

 

 

 即座に定春の脇を両腕で拘束して、止めた。

 

 

「ワンコって何、何でエンコみたいになってんの!?何この定春!何でこんなVシネテイストなのぉ!?―――あれ

?ちょっと待って」

 

 

 その時、新八がある異変に気付いた。

 

「よく見たら尻尾の先にあるコレ―――」

 

 その異変とは、尻尾の先。そこには―――。

 

「定春!?ちっちゃい定春ついてる!」

 

 

 尻尾の先、そこには小さな定春がくっついていた。

 

 

「なんだこれ?」

 

 

 銀時がその小さな定春に触る。

 

 

「どーいうことですかコレ?」

 

「オジキ、兄さん。少し、昔話をしてもいいですか。―――」

 

 

―――ある所にとっても素敵な主人達に飼われる、とても幸せな犬がいた。だが彼はいつも思っていた。自分はこんな素敵な主人達に飼われるにふさわしい素敵な犬になれているだろうか。さらなる躍進(やくしん)を目指す主人達と共に前へ進むために、彼は主人達と同じ己と闘う道を選んだ

 

―――来る日も来る日も、焼けた砂の上に尻尾をつけ続ける

 

「それ何の意味があるの?」

 

―――来る日も来る日も、だらだらと【ベスト・キット3】を尻尾に見せ続ける

 

「それ何の意味があるの?」二回目

 

―――やがて鍛え続けた彼の尻尾には、硬いイボのような物が出来始めていた。それは日増しに大きく頑強になっていく。しかし、イボが大きくなるにつれ彼の体は小さくなっていた。まるでイボに力を吸い取られるように。わかりますか?そう、そのイボが―――

 

 

「わしです」

 

「分かるワケねーだろぉおおおおおお!!!!」

 

「要するに尻尾からできたイボと本体が入れ替わったアル」

 

「要しすぎて意味分かんねーんだけど!」

 

 

 全くである。

 イボと本体が入れ替わるなど、普通ないから。

 

 

「ご安心ください。わしと定春は他人に見えて、尻尾でつながり意思も疎通しあう運命共同体。イボ兄弟です

 

「うまくねーんだよ!!」

 

「イボ春と呼んでください。よろしくお願いしやす」

 

 

 完全に本人が定春とは完全に別の存在であることを自白したが、今の混乱した新八にはそれが分からない。

 

 

「呼ばねーよ!こんな得体の知れないペット飼えるワケねーだろ!」

 

 

「認めない!僕はこんなの認めないぞー!!」

 

「おい待てナッパ!」

 

 

 新八は万事屋を飛び出し、ある所へ向かった。

 場所は―――スナックお登勢だ。

 

 

「お登勢さーん!!」

 

 

 急いで、扉を開けた。

 

 

「ちょっとぉ、聞いて下さいよ、銀さん達が!」

 

 

「何だい騒々しいね、レディーの部屋だよ。ノック位して欲しいもんだよ」

 

 

 そう、お登勢が。

 

 

「何か揉め事でもありましたか、新八様?」

 

 

 そう、たまが。

 

 

「どうせまたロクでもねぇ話でも持って来たんでしょ。シカトシカト。関わるだけ損ですよ」

 

 

 そう、キャサリンが。

 いつもと変わり映えない、日常が広がっていた。

 

 

「やっぱりぃ、皆全然変わってないじゃん。二年も経ったなんて嘘じゃん」

 

「何をワケの分からないことを言ってんだい。それはそうと、アンタ随分とまた―――」

 

 

「お久しぶりです」

 

「お久しぶりです」

 

「お久しぶりです」

 

 

「――――――」

 

 

 そこには、顔がイボ春になった、三人がいた。

 

 

「全員イボ春じゃねぇかぁあああああああ!!!」

 

たま「アレ?ひょっとしてワシ等のことご存じで?」

 

「ご存じも何もおめーらどこまで進出して来てんだ!つーか機械にもイボなんてできるの!?」

 

たま「皆さん大変向上心の強い方でこの2年、頑張りすぎて我々を作ってしまわれて。とりあえず【イボ勢】【イボリン】【イボ】とお呼び下さい」

 

「たまさんは存在そのものがイボになってんだろうがぁ!!」

 

 

 そのとき、肩を叩かれた。

 後ろを振り向くと、そこには『剣聖銀さん』がいた。 

 

 

「だから言っただろ?皆なぁ、お前の知らない所で日々努力してんだよ。成長しようとしてんだよ」

 

「ほとんど皆イボしか成長してませんけど!?」

 

「ぱっつぁん、お前が認めようと認めまいと、この二年は戻って来ねぇ。だったら現実を受けとめて前を見ろよ」

 

「―――――」

 

「これから挽回するチャンスはいくらでもあるだろ?今のお前はそのチャンスを、イボを作るチャンスを拒絶しているんだぞ!」

 

「全力で拒否るわ、そんなチャンス!!」

 

 

 もう、駄目だ。

 新八以外は全員がここまで成長してしまっている。

 

 だが、混乱が新八の頭の整理を邪魔していた。

 

―――そんなとき、新八の脳内に、一人の女性の姿が浮かんだ。

 新八以外の、ツッコミキャラ―――!

 

 

「そうだ、マリアさん!マリアさんはどうしたんですか!?

 

「マリア?マリアはな「なぁ、今マリアって言ったか!!?」ん?」

 

 

 そのとき、女性の声が、銀時の声を遮った。

 二人がその方角を向くと、そこには二人の女性と少女がいた。

 

 一人は女性。歳の頃は20と言ったところか。

 ボサボサな赤い髪が目立ち、肌の露出が目立つような軽装をしており、その服装が、グラマスクな彼女の体型を強調している。そんな美人だ。

 

 そしてもう一人は、少女。歳のころは13歳。

 甘栗色のストレートな長髪が目立ち、非常に可愛らしい、人形のような顔立ちをした少女だ。

 

 

「教えてください、今、マリアって言いませんでしたか?その人って、ピンク色の髪をしていませんでしたか?」

 

「そうですけど……あの、マリアさんのお知り合いですか?」

 

 

 新八がそう答えると、二人は嬉しそうな顔をした。

 そして、赤髪の女性が、言葉を続けた。

 

 

「実は、アタシたちはそのマリアを探しているだ。知ってるなら教えてくれ!」

 

「あの……その前に、まずあなたたち誰ですか?」

 

「あぁ、紹介が遅れた。まずはアタシから―――。」

 

 

 

 

 

「アタシの名前は、【天羽奏】だ。よろしく」

 

「私の名前は【セレナ・カデンツァヴナ・イヴ】と申します。よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 そう言い、二人―――奏とセレナは、ほほ笑んだ。

 

 

 






作「改正版でも感想がまともに来ないからモチベ上がらない。―――ホタテになりたい」


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