シンフォギア装者が銀魂の世界に行くお話   作:龍狐

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マリア、万事屋にお邪魔することになったZ

「えぇっと……『万事屋の皆様、お久しぶりです。また急な依頼を出してしまって申し訳ございません。封筒の中にはその謝礼料も混ざっております。これは私が勝手にしたことなので、返してもらう必要もありません』」

 

「あの人、感じ悪い感じがしたけど…ものすごくいい人じゃない」

 

「そうなんですよ、あの人ものすごいシャイなんですけど、いい人なんです」

 

「そうアル。ただのアフロ野郎ね」

 

「神楽ちゃん、今それ必要なことじゃないから」

 

 

はじめは謝罪の言葉が記されていた。

それを聞いてマリアは関心した。最初マリアは無口で感じが悪い印象を持っていたが、この文を聞いてとても終に関心を持った。

 

 

「続き読むぞ。『まず、依頼の内容を記します。実は私、最近今噂のハイグレ星人の一人、【立花響】という女性の監視を任されているのです』

 

「立花響!」

 

 

マリアは自分の仲間の名前が出たことに驚く。

 

 

「もしかして、仲間ですか?」

 

「そう。私の仲間よ」

 

「『僕は今まで仕事三昧で、ましてや女の子との触れ合いなどしたこともありません。僕はなにをすればいいのでしょうか?僕なりに彼女といろいろと接してみましたが、うまくいきませんでした』」

 

「その接し方って……まさか…」

 

「たぶんそうネ」

 

「あぁ、そうだな……」

 

 

新八と神楽は何かを察した。次の文を頭の中で人通り呼んだ銀時は二人の考えが当たっていることを言う。

 

 

「『僕はまず、彼女にZ帳を見せました』」

 

「Z帳…?」

 

「それは略で、是非友達になりたい人帳と言う意味なんです」

 

「なんで分かりにくい略し方…」

 

「『Z帳を見ただけでは彼女がそれがどんなものなのかわからないのは十分承知しています。ですが、僕はこのキャラを通している関係上、喋ることができません』」

 

「以外とキャラ気にしてたの!?」

 

「そうなんですよ。終さんは冷静そうに見えて、実はこんな人なんです」

 

「『だから仕方なく彼女には人に聞いてもらうことにしました。きっと他の皆も僕が友達が欲しいのを分かってくれているはず……。僕は、彼女と友達になりたいんです』」

 

「……これ、絶対ロクな結果になってませんよね!?」

 

「そうだな……。あんな内容が他のヤツ等に分かるわけがねぇ。それに他のやつらだってきっとああ思ってるはずだ」

 

「思ってるって……なにを?」

 

「終さんの三番隊は、裏切り者を粛清するためにあるようなものなんです」

 

「――ッ!!?」

 

「終さんは、今まで自分の隊に裏切り者を入れて、それを粛清してきました」

 

「それ……人を殺してるってことよね…」

 

「その通りです。……話を変えますが、僕たちは今までそう思ってきました。ですが、本当は違いました」

 

「?」

 

「実はな、こいつただ自分の隊に友達になりたい人を入れてただけなんだよ」

 

「はぁッ!?」

 

 

さっきのシリアスめいた雰囲気から一転、またギャグ風になった。

 

 

「Z帳を見たそいつらは、こいつに自分が裏切り者だってバレたと思い、逃げ出した。それで殺すしかなかった…。実は全くの偶然なんだよ」

 

「ほんと、あの人可哀そうですけど内偵向いてますよね」

 

「そうアルなぁ」

 

「なに、それ…」

 

「さて、話を戻すが、Z帳の内容は今までの裏切り者の名前とそこにバッテンが書かれていて、その下には一本線がついたZが書かれている」

 

「Zが書いてある理由がわからないけど、それで?」

 

「おそらくだが、こいつが言ってる女の名前と、一本線が入っていないZがそこに書かれてるに違いねぇ。これが何を意味すると思う?」

 

「まさか…!」

 

 

マリアが考えた通り、絶対勘違いされる。響はいつか自分が殺されるのではないかと言う危険を感じているだろう。

実際はそんな心配する必要は全くないが…

 

 

「そう。続きを読むぜ?『彼女が帰ってきたとき、彼女は怯えていました。理由は分かりませんが、きっとなにかあったのでしょう。そこで僕はお帰りという意味も込めて彼女に笑顔で対応しました』――ッておいぃぃぃぃぃい!!!」

 

「まさか女の子にあの顔見せたのかぁ!?」

 

「そりゃあ怖がるに決まってんだろォ!」

 

「え、どういうこと?」

 

「実はあいつ、滅茶苦茶笑顔が怖いネ。子供が見たら泣くレベルアル」

 

「そこまで!?」

 

 

神楽の言う通り、終の笑顔は滅茶苦茶怖い。

子供どころかホラー耐性のない大人まで泣いてしまいそうなレベル。

 

 

「あいつに自分の笑顔の危険性伝えんの忘れてたぁ!何々……『その後、彼女は悲鳴を上げながら泣いてしまいました。一体僕のなにがいけなかったのでしょうか?どうかアドバイスをください…』……どうするよこれ?前なんかと比べればメチャクチャ難易度高ぇぞおい!」

 

「前回見たいに銀さんがフォローしてくださいよ」

 

「前回とは勝手が違うんだよ。俺女経験皆無だぞ!?」

 

「それを言ったら僕もですよ!」

 

「じゃあ…神楽!……は、無理か」

 

「おいどういうことアルか。表出ろや」

 

「いやさ、ヒロインならぬゲロインのお前に女関係のことは無理に決まってんだよ」

 

「(ゲロイン…?)」

 

「さて、話を戻すが、これどうする?」

 

「銀さんがなんとかしてくださいよ。依頼受けたの銀さんじゃないですか」

 

「……はぁ……。そうだ、マリア。お前手伝えよ」

 

「はぁ!?」

 

 

急に話を振られたマリア。

 

 

「だってこの中で唯一の女だし、女のこと分かってるじゃん」

 

「おい、私が入ってねぇぞ。私だって女ネ」

 

「わ、分かったわよ……。立花響は、きっと終と言う人とそれでも仲良くしようと思っているはず…彼女はそういう人だから。仲間のためと言うのなら、協力するわ」

 

「よし!それじゃあ決まりだな!早速あいつに送る文章考えるぞ!」

 

 

 

 

 

 

~終の部屋~

 

 

 

 

『Zさん。今回は前と同じような感じですが、実は違います。あなたが前回仲良くなろうとしたのは男性ですが、今回は女性です。それだけで手順が違ってくるのです。まず、あなたは彼女があなたのことを知らないように、彼女のことを知りません。なのでまずは彼女のことを知ることから始めましょう』

 

「…………」

 

 

終は響の方を見る。

 

 

「ヒィ!」

 

「…………」

 

 

終は響に対しておいでおいでをする。

 

 

「な、なんですか…?」

 

 

響はこっちにこい、この意図は分かっているのだが、怖くて近寄りたがい。

だが、終はそれを続ける。やがて、その無言の圧力に負けて仕方なく終の近くに来た。

 

 

「…………」

 

「なんですか…?」

 

 

終は響に一冊の本を手渡す。

 

 

「(ヒィ~~~!またなにか書いてあるんじゃ…もしかして、殺す!とか…!?)」

 

 

響は恐る恐るページを開く。

 

 

「(えっ…あなたのことを教えてください…?)」

 

 

ノートにはそう書かれていたのだ。

それを見て響は一時的に安堵した。

 

 

「(なんだぁ…終さんも、なんだかんだで私のことを思ってくれて…って、ヒィィィィィ!!!)」

 

 

響は終を見ると、急に遠ざかった。

その理由、それは…

 

 

「…………」ニィイィィ……

 

 

終が、笑っていたからだ。だが、いつもの満面の笑みではなく、口角が少し上がっているだけ。

歯はむき出しで、目は全開。これがまた満面の笑みとは違った恐怖が存在した。

 

 

『まず、急に自分のことを教えてくれと頼んでも、女性は不信にしか思いません。ですので、まずZさんが自分は無害でなんの心配もする必要はない、と彼女に認識させることから始めましょう』

 

『女性に自分は無害だ、なんの心配もする必要はない。と認識させるにはまず、信用、信頼が必要です。ですがZさんは声が出せず、コミュニケーションができないので、言葉以外の方法で表現するしかありません。それで効果的なのが笑顔です』

 

『ですが、男性が急に満面の笑みをしたところで、女性には逆に不快感を与えます。なので、口角が少し上げる程度にしましょう。やわらかい笑みだと、女性に安心感を与えることができます』

 

 

終は出来るだけやわらかい笑みを浮かべようとした。

だが、逆にそれが響に恐怖を与えた。

 

 

「いやぁぁああああああ!!」

 

 

響は、その笑みに耐えられず逃げてしまった。

 

 

「…………」

 

 

そして、それを見る影が四つ。

 

 

 

「……(少しの笑顔でも怖すぎだろぉぉぉぉぉ!!)」

 

「(どうすんですか銀さん!満面の笑みでも怖いのに、さらに怖くなってますよ!)」

 

「(ていうか、なんで満面の笑み以上に怖いネ)」

 

「(逃げ出すのもよくわかるわ…ていうか満面の笑みだとあれ以下なの!?どんだけ!?)」

 

「(俺が知るか!あんなの予想外だ!)」

 

 

そう、銀時、新八、神楽、マリアの四人だ。

 

 

「(ていうか、あれが噂のハイグレ星人か……。すごくエロいな)」

 

「(そこ!そんな目であの子を見ないで!それに、無事でよかったわ。あとは翼とクリスだけだけど…どこにいるのかしら?)」

 

「(そういえばあと二人いるんですよね?監視があるってことは、きっと誰かと一緒にいるんですよ!)」

 

「(そうだといいアルな。もしかしたら【ピ――――】されてるかもしれないネ)」

 

「(女の子が心の中だとしてもそんなこと思わないの!………ていうか、なんで私たち心の中での会話が成立してるの!?)」

 

 

そう、先ほどから心の中の会話が成立しているのだ。

 

 

「(知らねぇよ!とにかく、すぐに万事屋に帰るぞ!)」

 

「(そうですね!見つかったらヤバイですし!)」

 

「(不法侵入アルからね)」

 

「(皆、捕まって!)」

 

 

マリアに三人は捕まる。

そして見えないスピードで飛ぶ。

 

 

「おぉ!すごいアル!」

 

「すごい!」

 

「ところでよ、なんで俺だけ足ぃぃ!!?」

 

 

ちなみに、銀時だけマリアの足に捕まっていた。

 

 

「あなたは何やるか分かったもんじゃないわ!」

 

「それを言うなら新八もアル」

 

「僕はやらないからねぇ!?」

 

 

 

~万事屋~

 

 

 

「「「はぁ~~」」」

 

 

万事屋に帰った四人。神楽を覗いた三人は椅子に座ってため息をついていた。

 

 

「あれは予想外だったぜ…」

 

「ですね。まさか少しの笑みでもあれとは…」

 

「怖かったわ…。でも、私としては立花響が無事なのを確認できたのはよかったわ」

 

「俺たち的にはよくねぇよ…。どうする?」

 

「とりあえず、次の手紙が来るまで待ちましょう」

 

「そうね。そうしましょう」

 

「ていうか。なんでおめぇ当たり前のようにここに居座ろうとしてるアルか」

 

「大丈夫よ、酷潰しになるようなことはしないわ。あなたたちの仕事手伝うから、ここにしばらくの間居座らせてもらえないかしら?」

 

「無理だ無理。俺たちだって財産難なんだぞ?」

 

「今回のでかなり入ってるじゃない」

 

「それはそれ。これはこれだ」

 

「申し訳ありませんが、僕たちにはもう一人養う余裕がないんです。悪いですけど、出て行ってもらえませんか?」

 

「そう……ごめんなさい。我がまま言って。それじゃあ私は出て行「あの~~」ッ!?誰!?」

 

 

すみません。急に声をかけてしまって。

 

 

「あなた…いつからいたの!?」

 

 

あの、お願いですから剣を向けないでください。

 

 

「安心してください。この人はある仕事の依頼者です」

 

「依頼者?」

 

「そうアル。私たちの日常を撮るだけっていう楽な仕事ネ」

 

「そ、そうなの…(ていうか、この人さっきまでいなかったのに…どこから現れたのかしら?)」

 

「で、わざわざステルス機能を解除してまで何の用だ、ナレーターさん」

 

「(ステルス機能?納得だわ。それにナレーター?)」

 

 

いや実はですね、この仕事、人数が多い方が僕たちとしても助かるので人数が多ければその分依頼料を増して「マリアさん。どうぞしばらくの間住んでください」

 

「お願いします、マリアさん」

 

「おい、特別にしばらくの間住んでいってほしいネ」

 

「(この変わり様…すごい現金な人たち!)そ、それじゃあ、お言葉に甘えて住まわせてもらおうかしら…」

 

「あざーっす!!」

 

 

こうして、マリアは銀時たちの家に住まわせてもらうことになりましたとさ。

 

 

 

 




終って少しの笑顔でも怖そう。

満面の笑顔じゃなくても笑うだけでも怖そうだから、このネタを考えました。
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