【小日向未来】は困惑していた。
いつものように、友達三人と下校した後お好み焼き屋に行こうとしていたときのことだ。
「ビッキー今日も仕事だったっけ?」
「そうなの。無事だといいんだけどなぁ(確か今度も平行世界と繋がったんだっけ?)」
「ほんと、アニメ見たいな生き様してるよねぇ」
「でも、いつも無事ですので大丈夫かと」
今日は響は任務なので学校は休みになっている。
四人で歩みを進めた時、そいつは現れた。
「ふらわーにそろそろ着――」
「あのーすみません。そこの
「えっ、私たちです……か……」
未来だけじゃない。三人もそれを見て固まった。
そこには、ロン毛の和服を着た男と、謎の白い着ぐるみを着た何かがいたからだ。
この謎の二人組?に注目が周りから集まっている。
「実はついさっきここに来たばかりで土地感に疎いんだ。どうか、ここらへんのことを教えてはくれないだろうか?」
”お願いします”
「え、えー……」
何故よりによって自分たちなのだろうか?
その考えを一旦捨てて四人で話し合う。
「なに、あの人急に…?」
「ていうかあの着ぐるみなに?」
「とりあえず、どうします?」
「私に任せて」
未来は率先してその男性にこういった。
「そういうのは私たちのような学生じゃなくて警察に聞いたほうが――」
「すまないが、警察とはなにかと因縁があってな。その選択は嫌なのだ」
未来はすぐに三人のところの戻った。
「どうしよう!?一番最善の方法がつぶれちゃったよ!」
「警察との因縁って…なにがあったのかな?やっぱりアニメ展開!?」
「今は真面目に話し合おうよ!とりあえずはぐらかそう!」
「それが一番いいかもしれませんわ」
得体の知れない謎の人たち?と関わりたくないと四人は試行錯誤する。
「あの~すみません。私たち今から用事がありまして…」
「そうか。それは失礼したな。では他の人に聞くとしよう。行くぞエリザベス」
”わかりやした、桂さん(チッ、はぐらかしやがって。あとで覚えてろよ)”
「「「「(着ぐるみの人に完全にバレてるー!!)」」」」
着ぐるみの人?はプラカードで会話しているために心の中のことが完全に分かっている。
そして、完全に見えなくなると四人はため息をついた。
「はぁ~~~。なにあの人達…」
「ていうか、完全にあの白いのにはバレたよね」
「しかも後で覚えてろよって書いてあったし……」
「報復されないですかね?」
「いや、さすがにそこまでは――【プルルルル】あれ?」
そのとき、未来のカバンの中にある通信機が鳴った。
「なんだろ?」
未来は通信機を取り、周りに人がいるために小音にして耳に当てた。
『未来くんか?』
「そうですけど……どうしたんですか?」
『実はな、ある人物を探しているんだ』
「はぁ……」
『その人物の特徴は、ロン毛で和服を着ているんだ。名前は桂小太郎。』
「…………」
『その人物は平行世界の人間で、下手したらこの世界になんらかの影響を与えてしまうかもしれない。………未来くん?』
「………弦十郎さん。その人、さっき見ました」
『何ッ!?それでどうした!?』
「この場所のことを聞いて回っていて…」
『そうか。ならばその近くにまだいるんだな。ありがとう、未来くん。それでは』
通信機の通信が切れる。
「…………」
「ヒナ、一体なんて……」
「さっきの人、探してたんだって……」
「えっ、さっきの人!?」
「ごめん!すぐにその人探してくるから!皆は先にふらわーに行ってて!」
未来はすぐにさっきの男性を探すことに決めた。まだ遠くへは行っていない。そう信じて。
だが、その時、
「ぐおぉぁあああああ!!!」
「「「「ッ!!?」」」」
さっきの男性の悲鳴が聞こえた。
「な、なにが!?」
未来たちはすぐにその場所に向かった。
そして、目に映ったのは……
「え、エリザベス…もうそろそrゲフゥ!」
――カキ――――――ンっ!
そこは、桂をバットの代わりにしてボールを打っているエリザベスの姿だった。
ちなみに、桂は背筋がまっすぐになるようにいろんな器具で体を拘束されていた。
「「「「なんでっ!?」」」」
これにはさすがに全員がツッコんだ。
集合住宅の公園で野球が繰り広げられていた。ボールを打っているのはまだ5歳くらいの子供たちであり、バット代わりになっている桂はエリザベスによって振られている。
正確に言えば、ボールを投げているのは悪ガキの体現のような子供である。
他の子どもたちはそれを唖然とした目で見ているだけ。
子供の保護者たちはいない。だから止めるものが今現在誰もいないのだ。
周りの大人も傍観しているだけだ。
「なんで着ぐるみの人人間バット使ってるの!?まるで意味がわからないんだけど!?」
あまりの光景にいつもボケ役であろう弓美がツッコんだ。
そこで未来は近くの人に話を聞いた。
「あの、これ一体どういう状況なんですか?」
「俺に聞かれても……。さっきの声聞いてきたからさ」
未来は諦めずに聞き込みを続けた。
そして、最初から見ていた女性を発見した。
「実はね……
―――――――――――――――
これは女性の回想である。
『(なにあの二人組……?)』
女性は集合住宅のベンチで小説を読んでいた。
ふと目に入った謎の二人組。
『(目合わせないようにしとこ)』
女性はそう心に決めて再び本に目を移す。
そのときだった。
『あ、危ない‼』
子供がそう叫ぶ。
女性が咄嗟に見ると、ボールがさっきの二人組の方に速球で向かっていた。
『うわ危な!』
男性はすぐに避けたが、変わりに着ぐるみの人に当たってしまった。
顔面に当たったことで着ぐるみの人は地面に転がる。
『エリザベス―――――ッ!!!!!』
男性はすぐにエリザベスと呼ばれた着ぐるみの人に駆け寄った。
『(えっ、あれ大丈夫なの!?)』
女性もエリザベスのことが心配になった。
あれほど早い球を顔面に受けたのだ。無事なわけがない。
『大丈夫かエリザベス!?安心しろ!すぐに立派な墓を作ってやるからな!!』
『ハァ!?』
これには女性も絶句。
心配どころかすでに死人として扱っていた。
『(怪我をするとしてもあれだけじゃ死なないっての……。あの人頭イカれてるの?)』
そのときだった。
エリザベスの姿が消えた。
『(えっ?)』
これに女性は戸惑うが、すぐに驚きの表情に変わる。
『なぁ!?』
なんと、エリザベスは男性を拘束器具で背筋がピンとなるように拘束していたのだ。
『い、いつの間に……』
そして、エリザベスはプラカードを掲げた。
”野球、混ぜて”
『えっ!?』
急な提案に子供たちも困惑する。
だが、そのうちの一人が
『おい、さっさと続きやるぞ!やらないのなら、こっちからやってやる!』
子供がエリザベスと子供に向かってボールを投げた。
『うわぁ!』
『危ない!!』
これにはさすがの女性も声を上げてしまった。
だが、その時。
『ウォラァア!』
どこからか恐怖を感じさせる男の図太い声が響いたと同時に、男を足から持ってボールを打ち返した。
『ぐおぉぁあああああ!!!』
そしてそのボールは、男性の顔面に当たったのであった。
―――――――――――――――――――
「――――ってなことがあったのよ。たぶんあの着ぐるみの人――エリザベスって呼ばれたたけど。ていうか着ぐるみにエリザベスって似合わなくない?……話がずれたわね。たぶんエリザベスって人は安否より死んだって決めつけられたことに怒ってるんじゃないの?」
四人と女性はあの光景を再び見る。ちなみに女性が話している間にも桂の悲鳴は絶えなかった。
「よっしゃ、行くぜ!」
子供が再びボールを投げ、エリザベスがそれを桂バットで打ち返そうとする。
だが、場所が柔らかかったためにあまり威力が出なかった。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!』
威力とは裏腹にさっきまで聞こえなかった悲鳴が響いた。
それを見ていた男性たちは青ざめた。
なにせ、当たった場所は股間だったから。
”股間が威力がでねぇな”
このプラカードでの発言でたぶんわざとではないかと言う可能性が浮上してきた。
「エ、エリザベス……悪かった!怒っているのだろう!?俺が数日前に勝手にお前のプリンを食べてしまったことを!」
”ちげぇよ!”
「グハァ!」
エリザベスはまた向かってきたボールを桂で打つ。
桂の中では完全にさっきのことは頭から消されているようだ。
「こら、たかし!」
「母ちゃん!?」
そのとき、ボールを投げていた子供の母親が騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた。
だが、
「グヘェ!」
「ブホォ!」
エリザベスが走ったと思えば子供のことを掴んだ母親の頭にバットの桂を振るって頭どうしをぶつけた。
それを見て唖然とする人々。
これにより母親は気絶した。
「エ、エリザベス……これ以上は、もうむr」オロロロロロロロロ……
桂は吐いた。
「汚!」
「うげぇ…臭い…」
思わず鼻を抑えてしまう皆。
だが、そこに救世主が現れた。
ファン、ファン、ファン、ファン
「警察だ!そこの着ぐるみのヤツ!おとなしくその男性を解放しろ!」
警察が警棒を持ってエリザベスを取り囲む。
そこで、エリザベスはある物を取り出した。
「へ、ヘアスプレー?」
未来は無意識に口に出してしまった。
”アイ○バ、桂、アイ○バ、ヘアスプレー、Oh!”
エリザベスはどこぞのあの人の踊りそのままを踊り、そして二つを合体させた。
そして、出来上がったものは…
”ブレ○ドブレード!!!”
『『『『『なんで!?』』』』』
男性とヘアスプレーが合体し、仮○ライダーブレ○ドがFFRして変形するブレイ○ブレードとなったのだ。
もう、桂の面影はない。
桂とヘアスプレーの合体によって剣になった光景に周りの人たちは困惑。
※無意味ですがモザイクがかけられています。
そして、剣に青い雷が纏われる。
”喰らえヤァ―――――!”
「総員、伏せろォォォォォォ!!!!」
あの後、なんやかんやあって、エリザベスは――
「ほら、キリキリ歩け」
「………」
暴行罪、公務執行妨害罪により逮捕されました。
あの後なにがあったのかって?どうやってエリザベスが捕まったのかって?
知るかボケ。
いろいろとヤバくなるので捕まるところまで進みました。
「変な事件だったね……」
「そうだね……」
「大変だったけど、アニメっぽくてよかったわ」
「弓美さんはいつもそれですね」
「あ、あの人も無事だし…」
未来は桂に目を向ける。
警察は桂の拘束具を外すのに苦戦していた。
「おい、さっさと外せ!金○がかゆくてしょうがないのだ!」
「今やってますから!我慢してください!」
「ていうかこの拘束具、今まで見たことも聞いたこともないぞ?外し方がわからない……」
「この役立たずどもめぇ!」
皆は見なかったことにした。
それは最初に桂が金○と言った時から決めた。
「それじゃ、ふらわーに行こっか」
「そうだね。そうしよう!」
「あとはS.O.N.Gの人たちがなんとかしてくれるから」
「一件落着ですわね!」
四人はその場から離れようとしたそのとき、再び事件は起こった。
「キャァァァァ!!!」
「バイクが暴走してるぞ!逃げろぉ!」
黒いバイクに乗った黒服と黒いヘルメットをかぶっているライダーがすごい速さでこちらに向かってきていた。
バイクはそのまま四人を通り過ぎ、一人を標的にした
「あっ!」
「えっ、ちょっと待って!おいサツども!さっさとこれをなんとかsアァァァァァァァァァアア!!!!」
「「「「えぇええええええ!!?」」」」
バイクに吹っ飛ばされた桂はそのまま空へと消えていった。
「ま、まるでアニメ見たいな吹っ飛び方…」
「第一声がそれですか!?」
そして、警察も空に吹っ飛んでいった桂に夢中で、バイクを取り逃がしてしまった。
「昨日のあの人、結局どこに行っちゃったんだろうね?」
次の日の朝。
四人は教室で昨日のことを話していた。
四人だけではない。
昨日のことはすでにニュースとなって教室の生徒全員がこの話をしていた。
「S.O.N.Gでも見つからなかったらしいし…どこ行ったんだろうね?」
「拘束されたままだからその場から動くことは不可能に近いから、今もどこかでシクシク泣いていたりして…」
「可哀そうですわ。どこに行ったのでしょう?」
そのとき、クラスの一人が叫ぶ。
「一校時目体育だから、更衣室に行くよー!」
その言葉を聞いて皆が荷物を持って更衣室へと移動する。
そのとき、更衣室から何か音が聞こえた。
「音が聞こえる?」
「どうしたんですか?」
「皆待ってて。更衣室から音が聞こえるのよ。もしかして、泥棒!?」
生徒の言葉に全員がザワザワとなる。
リディアンの更衣室は鍵がかけられており、鍵は最初に入るクラスの委員長が開ける仕組みになっている。
「先生呼んでくるわ!」
クラス委員長は一度職員室に行って、先生を呼んできた。
「皆さん下がっていてください。今開けますので…!」
先生は棒を持って更衣室の扉を思いっきり開いた!!
そして、中にいたのは…
「…………」
『『『『『……え?』』』』』
そこにいたのは、拘束具で拘束されながらうつむけになって倒れている、桂の姿があった。
桂のこの姿はすでにニュースで流れているため、全員が『あ、ニュースの人だ』と気づいた。
そして、桂は扉が開くのを待っていたかのように、こう言った。
「き、昨日の夕方、鍵をかけられてからずっと、スタンバってました………」
桂は、力尽きて倒れた。
シン銀裏話。
???「はぁー黒服ってかっこいいすね」
???「そうでしょう?にしても、お疲れ様、スタッフ君」
スタッフ「いえいえ、これも仕事なので。龍さんもナンバープレート外すの手伝ってくれてありがとうございます」
龍「私は機械いじりが得意なのでね。こんなのお茶の子さいさいさ」
スタッフ「桂さんどうなってますかね?」
龍「さぁ?でも面白くはなるよね」
スタッフ「それじゃあ、帰りましょうか」
龍「そうだねぇ。さっさと銀魂の世界に戻ろう」