シンフォギア装者が銀魂の世界に行くお話   作:龍狐

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パトロール/散歩 再開の時

かぶき町。

 

ここに、パトカーに乗った一組の男女がいた。

 

 

「そっちはどうだ?」

 

「異常はない」

 

「そうか」

 

 

その二人組は【土方十四郎】と【風鳴翼】。

翼はシンフォギアを纏っている状態なので、青いローブとフードを身に着けている。

 

元々シンフォギアは目立つので、こちらの方がまだマシだ。

 

服自体はダメだったが、間接的にならOKだったらしい。

 

 

「パトロールとは…貴様らもまともなことをやるのだな」

 

「あったりめぇだ!このくらい普通だろ!」

 

「今まで普通じゃなかったのだが?」

 

「ありゃあいつらがおかしいだけだ」

 

「貴様も十分おかしいぞ…」

 

「なんか言ったか?」

 

「いや何も?」

 

 

パトカーをいったん止めて、車内でその場所をグルグルと見て回る。

 

 

「そういえば…立花と雪音はどうしているのだろうか…」

 

「響って奴の方は終がいるから大丈夫だろ。問題は総悟の方なんだよな…」

 

「もしかしたら…いや、絶対なにかされているかも…」

 

「まぁ気にしててもしょうがねぇ。あいつのあの行動は今に始まったことじゃないからな」

 

「そう、だな…」

 

 

そうして、パトカーを動かしその場を去っていき、パトロールの続きをするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~終&響~

 

 

 

 

二人は、街中を歩いていた。

響も翼同様、黄色いローブとフードをかぶっていた。

 

 

 

「…………」

 

「し、終さーん……。どこに向かっているんですか…?」

 

「…………」

 

 

終からの返答はない。

響はそれにより、さらに恐怖が生まれる。

 

 

「(ど、どこに連れてかれるんだろう…?土方さんはパトロールって言ってたけど、もしかして!?私を路地裏で抹殺…!?)」

 

 

と、普段考えることもないことを、響は考えてしまっていた。

恐怖は、普段の人を崩壊させるほどなのだ。

 

そして、終は足を止めた。

 

 

 

「?」

 

 

 

響が終が足を止めた方向を見ると、そこには…

 

 

【ゴートゥーヘル】

 

 

……と書かれたコンビニだった。

 

 

 

「…………」( ゚Д゚)

 

 

 

翻訳すると『地獄に行け』である。

これを見ただけで嫌な予感がした響であった。

 

 

「し、終さん…?このコンビニ、本当に入るんですか…?」

 

「……………」

 

 

終は何も言わずに入っていく。

響は、びくびくしながら入っていく。

 

見た目は普通のコンビニだ。

だが、恐怖が感情を支配している響には…

 

 

「(見た目普通のコンビニだけど…もしかしたら、この地下は拷問部屋とかになってるんじゃ…!)」

 

 

と、怖い妄想を考えるようになっていた。

終は二人分の弁当を持つと、レジに向かった。

 

 

「弁当、温めますか?」

 

 

店員に聞かれるが、終は喋らない。

 

 

「あのーお客さん?」

 

「し、終さーん…?」

 

 

響も終を呼びかけるが、無反応。

こうしているうちにどんどんと人が並んでいく。

 

 

「……?これって…」

 

 

そこで、響はあることに気付く。

 

 

「Z~…Z~…」

 

「あ、これ、眠ってる…」

 

 

響のその言葉に、客や店員、皆が唖然としていた。

 

 

 

 

このあと、二人は無事弁当を変えました。

そして、温めかの質問は、『温めてください』と、響の言葉でなんとかなりました。

 

 

 

 

「ハァ……。疲れた…」

 

「………?」

 

 

 

 

響は、公園のベンチでお弁当を食べながら、そう呟くのであった。

 

 

 

ちなみに、

 

 

 

【ゴートゥーヘル】

 

 

 

「またか…誰だよ、こんないたずらする奴は、いい加減、経費を削減してでもここらへんに監視カメラつけるべきかな…?」

 

 

このコンビニの店長は、周りを探すと、凸状態の文字の残りを見つける。

 

 

「ほんと、盗まれてないのが幸いだよ…」

 

 

小さい脚立を持って、そこを登り、凸状態の文字を取り付け、場所を置き換えた。

 

 

【ヘーイ ドゥーコール】

 

 

「よし、これで大丈夫だな。……にしても、いつ見ても変だなぁこの名前…」

 

 

この店長の言う通り、このコンビニのネーミングを考えた者はネーミングセンス最悪だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって土方と翼。

 

 

 

 

「終と響は、そこらへんの公園で飯食ってるってよ。今響から入った」

 

「わかった。では私たちもそろそろ昼ご飯にしないか?」

 

「まぁ待て。確かに腹が減ってるが、今日の予定じゃここで総悟と落ち合う予定だ。総悟が来るまで待て」

 

「雪音…無事だといいのだが…」

 

「さぁな。まぁあいつも女の扱いくらい慣れてるだろ。前にキャバクラ(アニメ241話)で天才的なことしてたしな」

 

「キャバクラ…。公務員だろ?キャバクラなんてしてていいのか?」

 

「大丈夫だよ。どうせ次の回にはすべてなかったことにされてるからよ」

 

「次の回…?」

 

「おっと。俺としたことが俺らしくない発言をしちまった。さて、そろそろ目的の場所に行くぞ」

 

 

二人はパトカーを降りて、目的地まで向かって行った。

 

 

 

「さて、あとはあいつが来るだけだ」

 

「そうだな」

 

「…いつものことだが、遅いな、あいつ。ちょっと連絡入れてみるか…」

 

 

土方は懐から無線機を取り出すと、沖田につないだ。

 

 

 

 

『土方さん?どうしやしたか?』

 

「総悟。お前今どこにいる?」

 

『…ちょいと買い物をしていて…すいやせん』

 

「おい、雪音は無事なんだろうな?」

 

 

翼は二人の会話に割り込んで、クリス――ゲロリスの心配をする。

 

 

『大丈夫だ。目立つようにはしねぇよ』

 

「…それは逆に目立たないようになにかしているということか?」

 

『……まぁそんなことはどうでもいい。土方さん。俺も今からそちらに向かいます』

 

「そうか。待ってるからな『あ…旦那』」

 

 

無線機越しから、『旦那』と言う声が聞こえた。

 

 

「あ゛ッ!?そこにあいつがいるのか!?」

 

『土方さん。ちょいと切りやすぜ』

 

「おいちょ!―――…切れちまった」

 

「旦那、とは誰のことだ?」

 

「あぁ…。万事屋の野郎だ。あいつが一緒にいると、大抵ロクなことが起きやしねぇ。俺にとっちゃ疫病神みたいなもんだ」

 

「…例えば?」

 

「そうだな…。例を挙げると、あいつは総悟と同じドS。あいつと一緒にいじってきやがるんだ。まるで最初から打ち合わせでもしていたのかと思うほどシンクロしててな」

 

「つまり…沖田が二人いる、という解釈でいいか?」

 

「まぁ…めんどくせぇからそれでいい。とりあえず、どうする?」

 

「待ってるしかなかろう」

 

「だよな…」

 

 

 

 

そうして、二人は黙々と弁当を食べ続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~万事屋&マリア~

 

 

 

 

銀時たちは、街中に出ていた。

 

 

 

「………」

 

「どうよ。かぶき町は?」

 

「いい、町ね…。時代と背景があってないけど」

 

「そんなのいつものことだよ」

 

「そうですよ。気にしててもしょうがありません」

 

「これが当たり前アルよ」

 

 

「……(時代を超えた、平行世界への移動…。でも、普及しているのは現代の物…。ほんと、ワケがわからないわ)」

 

 

時代が江戸、背景が現代の矛盾に、マリアは違和感しか感じられなかった。

この世界の人間からしてはこれが普通なのだが、この違和感を感じられるのはマリアたちだけであろう。

 

マリアたちは今、かぶき町にいる。

マリアはこの世界を見るということで来たのだが、この恰好じゃ目立ちすぎる。

なので、白いローブとフードをかぶっている。

 

 

「私たちの世界じゃありえないことが、こんなにも…」

 

「まぁお前の世界がどんなんだか知らないが、ここならまだ道路交通法も制定されてないし、事故起こし放題だぜ」

 

「いや起こしちゃダメよ。ていうかなんであなた現代知識を持ってるの?」

 

「気にしちゃぁいけねぇぜ。………そんなことより、ちゃんと大丈夫なんだろうな?()()()()()にならないだろうな?」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

~昨日~

 

 

 

「あぁ~疲れたぁ……」

 

「そうですね。でも、無事依頼達成できてよかったじゃないですか」

 

「銃をバンバン撃たれたときには焦ったアルなぁ」

 

「ほんと、肉盾(マリア)がいてくれて助かったぜ」

 

「…今、私の名前のところで悪意を感じたんだけど?」

 

「気のせいだろ。……ところでよ。お前の頭の上のそれ…なんだ?」

 

「あ、それ僕も気になってました」

 

「私もネ」

 

「頭…?」

 

 

マリアは自分の頭の上を見る。

そして、そこには信じられないものがあった。

 

 

 

 

 

 

 

00:01:39

   

 

 

 

 

 

 

 

「なにこれ!?」

 

 

 

なんと、マリアの頭の上にはカウントがあったのだ。

しかも、後一分。

 

 

 

「これいつからあったの!?」

 

「いや…あと24時間って時から」

 

「そのときからありましたね」

 

「なんで言ってくれなかったの!?」

 

「いや、どうせいつかは気づくだろうと思ってたんだけどよ。あまりにも気づかなすぎたから、さすがに可哀そうと思って教えたんだが…」

 

「それ、一体何アルか?」

 

 

こうしている間にも、時間はもう00:00:48になっていた。

 

 

「これ…爆発とかするんじゃねぇか?」

 

「爆発!?」

 

「今回は爆発オチアルか」

 

「爆発オチ!?いやダメでしょ!ていうかオチ言うなし!」

 

「おい…あと二十秒だぜ?」

 

 

 

 

 

00:00:19……00:00:18……00:00:17…

 

 

 

 

『『『『……………』』』』

 

 

 

 

ゆっくりと、時間が経過していく。

そして、残り三秒。

 

 

 

「来た!!」

 

 

 

 

 

ついに、時間がきた。

そのとき、マリアの体から煙が放たれる。

 

 

 

 

「キャア!!」

 

「ウワァ!」

 

「ドワァァァ!」

 

「何アルか!?何アルか!?」

 

 

 

 

急なことに混乱する一同。

 

 

マリアの体から急に煙が放たれたことにより、ゲホゲホ!と聞こえる。

 

 

 

「お前の体どうなってんだよ!?」

 

「なんで煙が出るんですか!?それにこれ、催涙効果もありますよ!?」

 

「ヴヴェ!!目に、目に入ったアルゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

「ゲホッ!ゲホッ!知らないわよ!こんなの、なかったはずよ!?」

 

 

 

今の状態を言葉で表すのなら、死屍累々。

最早地獄絵図と化している万事屋。

 

 

のたうち回り、泡を吹き、悲鳴を上げる。

 

 

そんな地獄の状態が一分ほど続いた。

 

 

そして、部屋を支配していた催涙ガスがようやく消える。

 

 

 

「はぁー、はぁー…。窓開けて、ようやくかよ…」

 

 

 

銀時がそう呟く。

ガスの量がなかなか多かったため、外に出るのに時間がかかった。

 

 

 

「大丈夫ですか?三人とも?」

 

「私は大丈夫ネ」

 

「俺もだ。…マリアは?」

 

 

三人はマリアの方向を見る

そして、固まる。

 

 

 

「はぁ……。なんなのよあれ…」

 

「マリア…」

 

「どうしたの?銀さん?」

 

「お前……そんなのが得意だったんだな」

 

「はっ?………」

 

 

マリアは急なことで思考が停止した。

だが、すぐにその意味を理解するになる。

 

マリアは自分の体に違和感を覚えた。

 

恐る恐る、自分の体を見ると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全裸、だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

マリアはすぐさま両手で秘部を隠してソファーの後ろでうずくまる。

その間約0.5秒。

 

早くても遅すぎたため、銀時たちにはばっちり見えていた。

 

その証拠に、銀時を鼻血を垂らし、神楽は侮辱の目で見ており、新八に至っては鼻血を出して気絶している。

 

 

 

「~~~~~ッ////!!!」

 

 

 

マリアは最早涙目だった。

当たり前だろう。なにせ合って間もない男性に自分の秘部を見られてしまったのだから。

 

 

そこで、銀時はある行動に出た。

出てしまった。

 

 

 

「ちょっと、トイレ行ってくるわ」

 

「待ちなさい!」

 

 

 

 

マリアはすぐさま止めた。

 

 

 

「な、なんだよ…。俺はお前の裸を見ないように、あえて違う場所に行こうとしてるんだぜ?止める理由なんてないだろ」

 

「この…」

 

「あぁ?」

 

「この状況で……トイレに行く理由なんて…たった一つしかないでしょう…!」

 

「………」

 

 

そう、たった一つしかない。

マリアは性経験は全くないが、知識くらいはある。

 

故に、銀時がなんのためにトイレに行くのか理解できた。

 

 

 

「要するに、銀ちゃんはオ○○ーしに行くということあるか?」

 

 

 

誰も言わなかったことを、神楽が言った。

言ってしまった。

 

 

まぁ、実際はそうである。

マリアは自分の裸でヌかれたくない。ていうか無理だ。

 

 

そこで、銀時が吹っ切れた。

 

 

 

「あぁその通りだよ!!なんだよ!?オ○ッたらダメだってのか!?えぇ!?」

 

「駄目に決まってるでしょ!第一、私のことも少しは考えてよ!」

 

「はっ!だったら俺のことも考えやがれ!第一?ここに泊めてやってるのはどこの誰かなぁ!?【ピ―――――】をしようとしねぇんだ!それくらいいいだろ!」

 

「あなたよくこんな状況でそんな最低なことが言えるわね!」

 

「あのなぁ!お前の世界ではダメだと思うがな、この世界じゃ例えば街中で【ピ――――】とか【ピ―――――――】とか、挙句の果てに【ピ――――――――――――――】と言っても許される世界なんだよ!!!!」

 

「いやダメでしょ!?どんな世界なのよ!?理解に苦しむわ!!」

 

 

 

「…………」

 

 

 

一方神楽は、ソファー越しに送られている醜い争いを白い目で見ていた。

 

もう見ていられなくなった神楽は、新八を起こした。

 

 

「おーい新八、起きろー」

 

「……はっ!父上!僕も今そっちに…!って、あれ?」

 

「どこに行ってたネ。たかが裸で死ぬなよ」

 

「神楽ちゃん!あれ…なにこの状況?」

 

 

新八は銀時の背中が見える場所で起こされていた。

だが、声は大きいので内容ははっきりと聞こえる。

 

 

「なんでこんなことに……ん?」

 

「どうしたアルか?新八?」

 

「いやあの…マリアさんの頭の上…、なにか書いてるんだけど…」

 

 

そこには―――こう書かれていた。

 

 

 

 

 

『初回限定特典!72時間LiNKER効果持続!終わりにプレゼントとして催涙ガスをプレゼント♪w』

 

 

 

 

 

「「………………」」

 

 

そして…

 

 

 

「なんでだぁああああああああああ!!!!???」

 

 

 

新八の、ツッコミターイム。

 

 

 

「「ッ??」」

 

 

 

新八のツッコミに二人も争いを止める。

 

 

 

「なんだよこれ!?初回限定特典!?LiNKERってなに!?ていうかプレゼントで催涙ガスプレゼントってどんな嫌がらせだよ!?しかも最後に音符ついてるし!それにw!これ明らかに僕たちのこと嘲笑ってるでしょ!」

 

「ど、どうしたの?急に…?」

 

「おい、マリア。お前の上…」

 

「上?………って、なにこれ!?」

 

 

二人もようやく上の文字に気が付いたようだ。

 

 

「初回限定特典LiNKER持続って……それにプレゼント。これもうアンラッキーよ!」

 

「たち悪ぃプレゼントだなぁ…」

 

「ところで、そのLiNKERってのはなんなんですか?」

 

「あぁ。これはね、私がこの鎧を纏うために必要な薬なの。元々この鎧は適合率が高くないと纏えないから、薬で補っているのよ」

 

「つまり、パチモンってことか」

 

「いやな言い方だけど。認めざる負えないわね」

 

「パチッモン、パチッモン、パチッモン」

 

「ねぇ、殴っていいかしら?」

 

 

マリアがパチモン装者と認めると、銀時が煽り始めた。

 

 

「銀さん。やめてあげてください。とりあえず、なにか身を隠すものをつけた方がいいですよ」

 

「つってもなぁ…。特にいいものなんてないしなぁ…」

 

 

 

……あのー

 

 

 

「あ、ナレーターさん。どうしたんですか?」

 

 

 

よかったら、これ使ってください

 

 

 

「これは…服、なのか?」

 

 

 

本来装者たちはこの世界じゃ服を着れない仕様になってますが、こういうフード付きローブとかなら大丈夫ですよ。

 

 

 

「ねぇ?その言い方だと、あなた。あの龍や狐と何か関係があるのね?」

 

 

あ、しまった

 

 

「今聞こえたわよ!しまったって!関係があったのね!」

 

 

僕たちナレーターは、ただあなたたちを観察できればいいのです。

 

 

「銀さん!新八さん!神楽ちゃん!悪いけど、私の代わりにそいつを捕まえてくれないかしら!?」

 

「は?やだよ」

 

「……もう一度、言ってくれないかしら?」

 

「だから、やだよって」

 

「な、なんで!?」

 

「いやだってよ。俺ら、この依頼でかなりもらってるだぜ?毎日口座確認しているけど、かなり入っててさ。そんな依頼者様を捕まえるなんて…俺にはできねぇなぁ」

 

「くっ!じゃあ二人は!?」

 

「無理ですね。こんないい依頼、他にないですから」

 

「そうアル。絶対無理ネ」

 

「くッ、三人とも、心を掴まれてる…!」

 

 

と、いうわけで、私はこれからもステルス状態で皆さんを観察しています。それではそれでは

 

 

「あっ、待ちなさい!……どこにいるの…!?」

 

 

私は近くにいますが、ステルス機能が起動している以上、見つけることは不可能ですよ。

ましてや、触ることもね。

 

 

「いいから、とりあえずこれつけろよ」

 

「そうアル。裸じゃパッとしないネ」

 

「あ、ありがとう…」

 

 

マリアは私があげたローブを身に纏った。

 

 

「とりあえず…。大丈夫ね」

 

「でも、中は裸なんだろ?マジモンも変態だぜ?その状態で外で風なんて吹いてみろ。お前の【ピ―――】が露出して一瞬で豚箱行きだぜ?」

 

「そのときは私たちとは無関係にさせてもらうからな?」

 

「すみませんが、我慢してください」

 

 

このとき、マリアは『このクズ野郎ども…!』と、心のどこかで思っただろう。

だが、心の防衛本能がそうは思わせない。もっと柔らかに銀時たちを侮辱したはずだ。

 

 

「(とりあえず、今はあのナレーターたちは保留ね)ま、まぁいいとして…。これからどうすれば【ガラララッ!!!】…?誰か来たわよ?」

 

 

 

「この強引な開け方は!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てめぇらぁああああああああああああああ!!!!!!!!さっきっからうるせぇよぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

 

「バ、ババァ!!」

 

 

 

 

そこから現れたのは、三人の女性。

 

 

黒い浴衣を着たおばあさん。【お登勢】

ブサメンに猫耳がついた女。【キャサリン】

そして、ロボの【たま】

 

 

本来の三人ならこうなのだが、今回の三人は、いつもとは違った。

 

 

 

「ていうか、なんで武装してんだよ!?」

 

「あたっりめぇだ!!てめぇら真昼間からうるせぇんだよ!一回お灸を据えてやらなきゃなぁ!!」

 

「オカゲデコッチモ大変ナンダヨ!!」

 

「銀時様。お二人の怒りゲージはともにMaxです」

 

「ありがとうね!?でもいらないよそんな情報!」

 

「つーワケで覚悟しやがれぇえ!!」

 

 

お登勢は箒を銀時に振るおうとする。

 

 

「お待ちください。お登勢様」

 

「あっ!?どうしたんだいたま!?止めるってのなら容赦しないよ!?」

 

「こちらの女性を見てください」

 

 

たまはマリアに手を向ける。

 

 

「あっ?そういえば…あんた誰だい?」

 

「イツモノメンバージャネェナ」

 

「あ。わ、私の名前はマリア。マリア・カデンツァヴナ・イヴと言います」

 

「名前からして、外人か天人か。ずいぶんと日本語がうまいんだね」

 

「い、いえ…」

 

「それで。こいつがどうかしたのかい?」

 

「見てください」

 

 

たまはマリアを銀時とお登勢の中間に移動し、お登勢の方に向けた。

 

 

そして、たまは驚きの行動に出たのだ。

 

 

 

「これを」

 

「「ッ!!!??」」

 

「「「ッ!!!!」」」

 

「ッ//////!!!??」

 

 

 

なんと、マリアのローブを下から上に持ち上げたのだ。

マリアの下はもちろん裸。つまり、二人にマリアの裸をたまは見せたのだ。

 

たまはマリアの背中から上げたので、銀時たちからは見えにくかったが、それでもすごくヤバイ。

 

 

 

 

 

「いやぁああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

マリア、本日二度目の絶叫。

ローブをすぐさま奪ってうずくまる。

 

 

 

「………」

 

「と、このように、この女性――マリア様はこのローブ以外何一つ身に着けていません。説明をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?銀時様」

 

「いやいやいやいや!!たまさん!!なんでローブ上げたんですか!?」

 

 

そこに新八のツッコミが入る。

 

 

「マリア様が服を着ていないという確証を得るためです。サーモグラフィで確認したところ、マリア様の体温が銀時様やお登勢様より低かったので、もしかしたらローブ以外着ていないのではと言う仮説を立てたのです」

 

「それでも実行に移すのはどうかと思いますけど!!?」

 

 

そして…

 

 

「銀時ぃいいいいいいいいいいいいい!!」

 

 

お登勢も、キレた。

 

 

 

「てめぇ!!ついに犯罪に手を染めやがったな!!」

 

「ちげぇ!誤解だよ!!」

 

「イツカハ犯罪ニ手ヲ染メルト思ッテイマシタガ、マサカコンナニモ早クコンナ時ガ来ルトハ思ッテマセンデシタヨ!!」

 

「ちょ!!キャサリンさん!?本当に誤解ですから!!」

 

「そうね!!マリアは自分から裸になっただけネ!!」

 

「それはそれで駄目だろうが!!そんな変態置いとくんじゃねぇ!!」

 

「ちょ!!私は自分から脱いだわけでもないしそもそも変態じゃありません!!」

 

「皆さん、落ち着いてください」

 

 

「「「「「「元はと言えばお前/あんた/たまさんが原因でしょ/だろ!!」」」」」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「あの後、たしかどうなったんだっけ?」

 

「あのあと、なんとか事情説明して、落ち着いたじゃないですか」

 

「でも、なんで今マリアはその鎧纏えてるアルか?昨日は結局裸で寝たのに」

 

「思い出させないで…。朝起きたら枕元にLiNKERがあったのよ。打ったら頭の上のタイマーが復活して、12時間って出たわ」

 

「それじゃあ、12時間後にまた全裸になるってことじゃないです!?」

 

「そもそも、そのリンカーっての、誰が置いたね?」

 

「たぶん、あのナレーターでしょうね」

 

 

ギクッ。

バレた。まぁいいか

 

 

「とりあえず、今日はここでなにをするんだっけ?」

 

「買い出しだよ。イチゴ牛乳も切れてきてるしな」

 

「えーと、あとは…」

 

 

 

そのとき、一同はあることに気がついた。

 

 

 

 

「なぁ…なんで人の目線がアッチ向いてんだ?」

 

 

 

銀時が指指した方向にいる人々は、全員ある方向を向いていた。

 

 

「なにかあるのかしら?」

 

「行ってみるアル!」

 

 

四人は走って、それを見た。

それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…旦那」

 

 

 

 

 

 

 

沖田と…

 

 

そして、その下。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、マリアァ…久しぶりィ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四つん這いになり、首を首輪と鎖でつながれて、沖田にまたがれているクリス――ゲロリスの姿だった。

しかも、恰好はローブを纏わないシンフォギア状態。

 

そして、それを見たマリアは…

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリスゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

仲間のありえない姿を見て、心の底から叫んだのであった。

 

 

 

 

 

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