シンフォギア装者が銀魂の世界に行くお話   作:龍狐

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どうもー六日ぶりです。

シン銀投稿しました。

現在、転ノイの最新話を書いている最中です。
一か月以内に投稿できればなと思っておりますので、楽しみにしている方々、是非お待ちくださいますようよろしくお願いします。


桂、またもややらかす。

「………む…?」

 

 

桂は、目を覚ました。

 

 

「ここは…?」

 

「あ、起きたわね」

 

 

状況が理解できていない桂に、白衣の女性が話しかける。

 

 

「あなたは…?」

 

「私はこのリディアン音楽院の保険室の先生よ」

 

「リディアン…?」

 

「…記憶が混乱しているのかしら?もしくはただリディアンを知らないだけ?」

 

「すまないが、リディアンなどと言う場所は聞いたことがない…。ところで、俺の体を拘束していたはずの拘束具はどうしたのだ?それに、何故服が変わっているのだ?」

 

「順を追って説明するわね」

 

 

まず、桂はあの後保健室に運び込まれた後、拘束具を外そうとしたが、どうしても外れなかった。だから、仕方なく鉄の部分をペンチなどを活用し、桂がこれ以上怪我をしないよう慎重に事を進めたという。

 

 

「それと、あなたの服が変わっているのは一応怪我人だからね。ところどころ怪我してたのよ?その証拠絆創膏とかが張ってあるでしょ?」

 

「確かに、その通りだ…」

 

「さて、私からは以上よ。あとは…」

 

 

そのとき、黒服の男たちが保健室に入ってくる。

それを見て、即座に戦闘態勢に入る桂。

 

 

「ッ!?貴様ら、何者だ!?」

 

「落ち着いてください。私たちはあなたに危害を加えるつもりはありません。ご存じないでしょうが、前日のあなたの行動は世間にニュースに公表されました。ですので、その時のことを詳しく聞きたいのです」

 

「ご協力、ありがとうございました」

 

「いえいえ」

 

 

保健室の先生と、一人の黒服の男がそう言葉を交えると、先生は部屋から出て行った。

 

 

「それでは、行きましょう。一応怪我人ですので、ゆっくりと、な」

 

「わかりました」

 

 

二人の黒服が桂を起こした。

 

 

「(くッ…今は万全の状態ではない…。隙を見て逃げ出すしかないか…)」

 

 

今まで何度も脱獄を繰り返してきた桂。

この程度、余裕で脱走できるだろうと考えていた。

 

 

外に出ると、そこには数台の黒い車が止まっていた。

 

そして、桂が校舎の方に目を向けると、たくさんの生徒がこちらを見ているのが見えた。

 

 

「………」

 

「どうしたんだ?」

 

「本当にこの人数であの車数だけで来たのか?」

 

 

どうでもいいことに桂は疑問を持った。

そのことに黒服は少しだけ戸惑う。

 

 

「あぁ…別に問題はないぞ?一人くらい追加でも」

 

「だが、それだとお主らが大変だろう?どうだろう?俺も一応運転できるし車を持っている」

 

「はぁ!?」

 

 

黒服は間抜けな声をだした。

なにせ、車を持っている、と桂は言ったのだ。周りを見渡すが自分たち以外の車はどこにもない。

 

 

「どこにもないだろ」

 

「いいやある。ちょっと待ってろ」

 

 

桂は二人の男の手から離れ、違う場所へと向かって行った。

そして、桂はある動作をした。

 

 

 

その動作とは「車に乗る動作」だ。

それをした後、桂はなにかに乗っているように宙に浮いていた。

 

 

 

「「「「「!!!!!!??????」」」」」

 

『『『『『!!!!!!??????』』』』』

 

 

 

 

そのありえない状態に黒服どころか遠巻きに見ていた生徒たちも絶句していた。

 

 

 

「えっ!?いや、え、はぁ!!!?」

 

 

 

これにはさすがに男たちも驚きを隠せない。

 

 

 

「どうした。乗らんのか黒服たちよ」

 

「いや乗るって何に!!?」

 

「決まっておろう。俺の守護霊【カローラじゃないカツーラだ】にだ」

 

「守護霊!!?」

 

 

 

守護霊と聞いて絶句する男たち。

現に、桂は浮いている。

 

 

 

 

そのとき――不思議なことが起こった。

 

 

 

 

 

【桂小太郎の守護霊】

 

 

 

「なにこれ!!?」

 

 

謎の解析画面が現れた。

 

 

 

【以前、交通事故に遭った際彼の魂は真っ二つに割れ、一方はカローラへ入り、もう片方は地獄へ向かうがカローラで体まで送ってもらい事なきを得た】(丸コピ)

 

 

「事なき得てないだろこれ!?ていうか丸コピってなにから丸コピしたんだよ!?」

 

「さて、それでは行くとしよう。それでは!」

 

 

 

桂のカローラは走り出した。

一同がポカン、としていると、一人がようやく現実に戻る。

 

 

 

「逃げられたぞ!!!」

 

「あっ、しまった!!」

 

「すぐに追え!!」

 

 

黒服たちはすぐに車に乗り込む。

 

桂のカローラはもうそろそろ正門から出ようとしている。

 

 

 

 

そのとき――――とてつもないことがおこった

 

 

 

 

ブロロロロ!!!!

 

 

 

 

「ぐはぁああああああああああああ!!!!!!!」

 

 

 

ちょうど、そのとき横からトラックが通り過ぎ、桂のカローラごと吹っ飛ばした。

 

 

 

「「「「「えぇええええええええ!!!!!????」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころS.O.N.Gでは、先ほどの映像をすべて見ていた一同は固まったままだった。

 

 

 

 

「………しゅ、守護霊…」

 

「そんなものが実在していたとは…驚きなのデス…」

 

 

 

この二人は【月読調】と【暁切歌】。二人は響たち同様のシンフォギア装者。

今日はこのこともあり学校はお休みだ。

 

 

「なんてことだ…。こんなの、想定外だ…」

 

「想定できることではないと思いますが…」

 

 

その通り。

誰がこの世界で(カローラ)の守護霊に乗って交通事故に遭う人間などいるだろうか?

 

いるわけがない。

 

 

「彼の捜索は?」

 

「リディアンの生徒たちが見た先ほどのことの機密事項にして、書類を書いてもらっていると同時にやっています」

 

「そうか…」

 

 

「あの…」

 

 

 

そのとき、未来が弦十郎に問いかけた。

 

 

 

「あの人、大丈夫ですかね?」

 

「分からん…。大体、どこに吹っ飛ばされたのかすら不明な状態だ。一体、あの世界はなんなんだ…?」

 

 

ジャスタウェイ。FFR。守護霊。この世界じゃ絶対にありえないことを桂たちは何度もしでかしていた。

 

 

 

「メディアが桂くんのことについてが探っているという情報もあるし、これ以上彼をこの世界に干渉させたらなんらかの影響が出始めるだろう」

 

「トラブルしか呼ばない人…トラブルメーカー?」

 

「本当に迷惑なのデス!!」

 

「…………」

 

「未来君?桂くんのことが心配なのか?」

 

「はい……。事故に遭ったこともありますが、やっぱり響たちがどうしているのか…?」

 

「……………」

 

 

ちなみに、弦十郎はまだあの映像のことを未来に伝えていない。

彼女は民間協力者だが、そもそも親友の全裸姿が映し出されていたとなればどんな風になるか想像がつかない。

 

 

 

そのとき……。

 

 

 

 

 

「司令!!!」

 

 

 

 

一人の職員が勢いよく司令室に入ってきた。

 

 

 

「どうした!?」

 

「桂小太郎を見つけました!!」

 

「なんだと!!?」

 

 

 

 

その急な報告にざわつく司令室。

弦十郎は周りを落ち着かせ、その職員に話を聞く。

 

 

 

「それで、どこで見つかったんだ?」

 

「………言わなきゃ、ダメですか?」

 

「どうした?なにかあるのか?」

 

「………桂が見つかった場所は……―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ここ、S.O.N.G本部の内部です」

 

 

「「「「「………は?」」」」」

 

 

 

 

あまりの衝撃的な内容に、再び硬直する一同。

そして、弦十郎が動く。

 

 

「待て。……頭が混乱しているが……。つまり、桂くんはここで見つかったということなのか?」

 

「…………はい」

 

 

 

沈黙が訪れる。

まさか、自分から逃げ出した場所にまた戻って来るとは思っていなかっただろう。

 

 

「どこにいる?」

 

「食堂です」

 

 

何故そんなところにいるのだろうか?

そんな疑問を一回振り払い、弦十郎たちは食堂へ向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、食堂の扉の前。

弦十郎は自動ドアの扉を開けた。

 

 

 

そこには…

 

 

 

 

「むッ!!!?貴様ら、何故ここに!!?」

 

 

 

 

そこには、エプロンをつけてなにかを鍋で煮込んでいる桂の姿があった。

桂は弦十郎たちの登場に心底驚いている様子だった。

 

 

 

「すまないが、それはこちらのセリフだ…。ここは俺たちの本部。昨日君がいたところだぞ」

 

「な、なんだとぉぉぉぉおおおお!!!!!???」

 

 

 

桂の驚きっぷりに、全員が思った。

「あ、これ気づいてなかったな」。と。

 

 

 

「自分が逃げた場所を忘れて、しかも自分から戻って来るとか…バカにもほどがあるデスよ」

 

「黙れ金髪の女子(おなご)!俺の勘が言っているぞ!!貴様だってバカだろう!!」

 

「なっ!?お前みたいな明らかなバカとそのバカの推測だけでアタシをバカ扱いするなデス!!」

 

「はッ!!小さいときパパから教わらなかったのか!?バカと言った方がバカだと!」

 

「それはお前も同じデス!!お前こそ、親に教わらなかったのデスか!?」

 

「……それで、貴様らは一体なにしにここへ?」

 

「話を聞けデス!!」

 

 

途中から完全に話を変えた桂。その表情に焦りは見られない。

切歌は調が落ち着かせた。

 

 

「それはこちらのセリフだ…。それに、何を作っているのだ?」

 

「豚汁だ。出汁が聞いてうまいぞ?せっかくだから食べていくか?」

 

「その食材、どうせ全部うちの食材じゃ…」

 

 

 

藤尭の言葉を無視して桂はお椀に豚汁をよそる。

さきほどまでの動揺がまるで嘘のように落ち着いている。

 

 

 

「ほら、食え」

 

人数分――8人分の豚汁を机に置いた桂。

 

 

 

「これ…一つ多くないか?」

 

「俺も食うからな」

 

「…そうか」

 

 

 

弦十郎はこうでもしないと話が進まないと思い、席に座った。それを見て次々に席に座っていく一同。

 

 

「いただきます」

 

 

いただきますをして、豚汁に手を付ける。

 

 

「デデェス!!?なんデスかこの豚汁は!?とてつもなくおいしいのデス!」

 

「確かに…なんだろう、これ?」

 

「本当だ…元気がでるよ」

 

「なにかしら?この味…?」

 

「今までこんな味、食べたことがない」

 

「これ、和食にも合いますよ」

 

 

桂が作った豚汁は絶賛されている。

皆が豚汁に浸っているが、弦十郎は桂に話がある。だから一口飲んだあと、桂に問いかける。

 

 

 

「桂君。君に聞きたいことがある」

 

「なんだ?俺に言えることないいぞ?」

 

「君は何故ここから逃亡したのだ?」

 

「……それを聞く前に、一つ確約してほしいことがある」

 

「なんだ?」

 

「俺がここの食材を勝手に使ったことはチャラにしてくれ」

 

「あ、ああ…そのくらいは別にいい」

 

 

予想の斜め上の確約に戸惑う弦十郎だったが、これくらいなら別になんの問題もない。

 

 

「すまないな。俺がここから逃げ出した理由は、この場所のことを知るためだ。訳も分からない場所に飛ばされたらまず、情報収集が大事だからな」

 

「それ以前にまずわからない場所に飛ばされたら困惑すると思うのですが…」

 

「それは三流のすることだ」

 

「桂君…。情報を収集したいのなら、俺たちが交換でしていたのだが…」

 

「よくよく考えてみろ。訳の分からない組織の場所にいたのだぞ?そいつらが信用できるかすら怪しい状況で、逃げるという選択肢が消えると思っているのか?」

 

「そうだったな…。君にとっては俺たちは不確定な存在だった」

 

 

弦十郎は桂に軽く頭を下げる。

 

 

「その通りだ。それにその体格、どこぞのゴリラを思い出させる」

 

「そのゴリラって…」

 

 

桂の言う『ゴリラ』は聞き覚えと見覚えがあった。

 

 

「近藤勲だ。どうせ貴様もあいつと同じようにストーカー行為や全裸で料理をしていたりしているんじゃないか?」

 

「ストーカー行為!?」

 

「全裸で料理!?」

 

「……桂さん。司令はそんなことをする人間ではありませよ。ただ体格などが似ているだけではないですか」

 

 

緒川が不満そうな顔で桂にそう言った。

弦十郎はS.O.N.Gの面々からの信頼は厚い。

 

だから、怒ってくれる人がいる。

 

 

「そうですよ。弦十郎さんはそんな人じゃありませんよ」

 

「その勲って奴がどれだけ最低なヤツかはわかりませんデスが」

 

「司令はそんなこと絶対にしない……」

 

 

 

「………そうか。すまなかったな。弦十郎殿。このように、人のために怒ってくれる人の上に立つ人間が、悪いヤツなわけがないからな」

 

 

桂が弦十郎を呼ぶ言い方が貴様、から【弦十郎殿】に変わった。

これは、桂が自分たちを信用してくれたのではないだろうか、という一種の希望を弦十郎は持った。

 

 

「…理解してくれて、感謝する」

 

「それはこちらも同じさ。最初会った時、俺は刀を弦十郎殿に向けた。そうしたにも関わらず、紳士的に対応してくれていたではないか」

 

 

 

さっきの緊迫したムードから一転、ほのぼのとした雰囲気になった。

 

 

 

「さて、まず俺のことについて話すとしよう。知っているようだが、俺の名前は【桂小太郎】だ」

 

「【風鳴弦十郎】だ。よろしく頼む」

 

 

二人は硬い握手をする。

 

 

「お互いの理解ができてよかったですね」

 

「桂くんが元の世界に戻れるよう、俺たちも精いっぱい協力しよう」

 

「………………」

 

 

だが、桂は気まずそうな顔をしていた。

 

 

「どうしたんだ?」

 

「いや……協力してくれるのはありがたいことこの上ないのだが…。一つ聞こう。何故弦十郎殿はそんな優しい性格をしておきながらこのような仕事をやり始めたのだ?」

 

 

全員の頭の上に?マークが浮かび上がる。

桂の質問の意図がわからない。

 

 

「どういうことだ?」

 

「弦十郎殿は寛大な男だ。もっとマシな職業に就けているはずだろう。だから、弦十郎殿がこの仕事をやっている意味が分からない」

 

「…すまないが、俺も君が何を言っているのかが、理解できていない。一体俺たちがなんの仕事をやっていると思っているんだ?」

 

 

「何って―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――風俗店だろ?」

 

 

「「「………は?」」」

 

 

「「「「………………」」」」

 

 

 

「あの龍と狐の天人が言っていたぞ。あの信号機色の三人トリオは風俗店の看板娘だと」

 

 

急な意味不明な桂の言葉に、素っ頓狂な声を出す三人。

そして、四人は思い出した。

 

あの龍と狐が、桂に三人のことをなんと言ったのか……

 

 

 

 

『あの子たちは………風俗店の看板娘さんですから』

 

 

 

 

そう。こういったのだ。

桂の勘違いは―――勘違いと言うより、あの二人の策略だったかも―――は続いていた。

 

 

 

 

この後、桂の知識の訂正、そしてそのことについて未来からすごい勢いで来る質問に、苦労する一同であった。

 

 

 

 

 

 

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