シンフォギア装者が銀魂の世界に行くお話   作:龍狐

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そのころ、シンフォギア世界では……3 後編

前回、装者たちが捕まったところで終わる。

 

 

「さて…今はCM中だ。……感想を聞きたい」

 

 

弦十郎は、調と切歌の方を向く。

今の現状で唯一、ギャラルホルンであの世界に移動できる二人だ。

 

 

「すぐにでも、響さんたちを助けに行きたいデス!」

 

「でも、それができればどれほどいいものか…」

 

「そうだな…。こちらを手薄にする訳にも行くまい」

 

 

装者全員を平行世界に行かせた場合、こちらでアルカ・ノイズが現れると、対抗する手段がなくなってしまう。

 

 

「あの、私じゃダメでしょうか?」

 

 

未来がそういうが…

 

 

「駄目だ。君が神獣鏡のファウストローブを使えるとしても、民間協力者の未来くんには―――」

 

「平行世界だったら何度だって言ったことがあります!問題ありません!それに、響のためならどんなところにだって!」

 

「……」

 

 

弦十郎は黙る。

なにせ、今回の世界はなにかと危険が多い。それに、女性としての尊厳がいろいろと失いかねない世界。

しかし、本人の意見を無視するワケにもいかない。

 

 

 

「弦十郎さん!」

 

「……………」

 

 

 

未来は、本気だ。だからこそ、どうすればいいのか弦十郎にはわからない。

だが―――――

 

 

 

『はぁ〜……いつまでここにいればいいんだろ…』

 

 

 

突如響いた響の声。

それを聞いて、全員が画面の方を向く。

 

 

『そう言うな立花……仕方ないだろう』

 

『はぁ…こんな鉄格子壊せたら楽なんだけどなぁ~』

 

 

 

「始まったか!」

 

 

 

ナレーション『装者たちは捕まり、ここ数日間、檻に入れられていた』

 

 

「ナレーションが入りましたよ…」

 

「妙に律儀ですね…」

 

 

ナレーション『沖田総悟の策略―――悪ふざけに完全にハマった彼女らに掛けられる言葉は、哀れ。それしか言いようがない』

 

 

「酷ェデス…」

 

「悪いのはあの男なのに…」

 

 

 

『元はと言えば、全部あのクソ野郎のせいだッ!!』

 

『あの男……今度会ったら斬り刻むッ!!』

 

 

 

ナレーション『二人は完全にご立腹だった。なにせそうだろう。あそこまでやられたのだから』

 

 

『あの男…取り調べのときなんと言ったと思うッ!?』

 

 

ここで、回想が入る。

 

 

『で、お前等って結局なんなの?』

 

『私たちは…こことは違う世界。平行世界からやってきた』

 

『並行世界?』

 

『そうだ。私たちはこの世界の異変を解決するために違う世界から来たのだ』

 

『はいよ、ええっと……重度の厨二病っと……』

 

『おいッ!!』

 

『いやいや、違う世界って。今時そんな冗談通用しないから。ほら、さっさと出身の惑星言いなよ。子供でもできることだぞ?』

 

『いや、私たちの故郷は地球――』

 

『はいはい。もういいから』

 

『話を最後まで聞け!』

 

 

翼は立ちあがるが、周りの隊士たちに剣を向けられ、おとなしく座る。

 

 

『お前に選択権なんてないから。素直には吐いちゃいなよ』

 

『くッ!外道め…!』

 

『正道?いやぁ~照れるねぇ。正しい道を進んでいるって言ってくれるなんて』

 

『―――ッ!』

 

 

翼は歯ぎしりをする。

 

 

『あ、そうだ。お前、ちょっと例のセット持ってきて』

 

 

隊士の1人が部屋を出る。

 

 

 

「翼…」

 

「先輩…」

 

「翼さん…」

 

「あの最低野郎!絶テェ許さねぇのデス!」

 

 

『なにを…する気だ?』

 

『見りゃわかるよ。お、来た来た』

 

 

隊士が持ってきたのは、何かの箱だ。

 

 

『なんだ、それは?』

 

『よし、とりあえず…』

 

 

沖田は、その箱からある物を取り出した。

 

 

 

『………?』

 

 

 

翼はそれを見て、困惑の顔を見せた。

 

実際、見ている皆も同じ顔をしていた。

 

 

「あれって…?」

 

「ラジカセ…?」

 

 

そう、沖田が取り出したのは、ラジカセだ。

 

沖田は今の服を脱ぎ捨てると、一瞬にしてラッパーの姿になった。

 

 

 

『!!?』

 

「「「「「!!!??」」」」」

 

 

 

今から、なにが始まるのか、用意に想像できた。

だからこそ、どうしてそれが始まるのか、全く理解できなかった。

 

 

 

『YO!YO!start!』

 

 

そして、なぜかミラーボールが展開される。

そして、それすら周りの隊士たちは無視をしている。

 

 

『何故取調室にミラーボールが!?それに何故他のヤツ等は何事もないようにしているのだ!!?』

 

『さぁさぁ始まるお前のディスり!準備はOK!?』

 

『いやダメに決まって――

 

 

『YO!YO!YO!YO!お前の頭は固いなキューブ!』*1

 

 

『なッ!?』

 

『お前の頭は大丈夫!?Hey!』

 

『見てみよあんたの頭の細部!』

 

『わかったお前の頭の全部!』

 

『お前の頭は、不丈夫*2!』

 

『対して俺らの頭は丈夫!』

 

『そして小さいお前の胸部!』

 

『今なら訂正お前のアドリブ*3!』*4

 

『ほらほら次はお前のウェーブ*5!』

 

『イェヤァ……』

 

 

 

ラップが終わったあとのその場…静寂に包まれていた。

 

 

 

『……………』

 

「「「「「…………………」」」」」

 

 

 

ナレーション『沖田のディスりラップが、取調室と司令室を、静寂に包まらせた…』

 

 

 

「なんで俺らのこと予知できてんだよ?」

 

「最初から予想していたんじゃない…?」

 

 

 

『貴様…!』

 

『あん?』

 

 

『貴様ぁ!どさくさに紛れて私の胸をディスったなぁぁぁああ!!』

 

 

「「「「「そこ/デスか/かッ!?」」」」」

 

 

翼はものすごい勢いで立つが、隊士たちに止められる。

 

 

『へッ!貧乳が!ほかのヤツと3cmと9cm違うだけでキレてんじゃねぇよ』

 

『何故立花たちのバストサイズを知っているんだ!?』

 

 

「まさか…測られた!?」

 

「寝ている隙に…」

 

「ウワァ…」

 

 

切歌はすでに語尾のデスをつけることすら忘れているほど引いていた。

だが、答えは―――

 

 

『いやぁ、ちょっとあるヤツが俺にその情報をくれてなぁ』

 

『誰だそいつはぁ!!?』

 

 

そのとき、画面に編集の力で龍と狐が画面に映る。

そして…

 

 

『『僕たちが渡しました』』

 

 

「お前等かあぁあああいぃい!!!」

 

 

藤尭のツッコミが炸裂する。

 

 

「ていうかなんで響ちゃんたちのバストサイズをあいつらが知ってるのよ!?

 

 

友里さんの言葉に…

 

 

『いえいえ、バストサイズだけじゃなく、ウエストもヒップも調べてありますよ』

 

「なぁこれ本当に編集済みの映像か!?なんで友里さんの疑問に当然のように答えてるんだよ!?」

 

 

 

取調室が錯乱とする中、回想が終了する。

 

 

 

『…先輩、なに泣いてるんだ?』

 

『いや、すまない…。取り調べのことを思い出すと、思わず涙が…』

 

『なにされたんですか!?』

 

 

 

そして、皆の相談が続いたとき…

 

 

 

「3人とも、食事を持ってきたよ」

 

 

 

傷だらけの山崎が三人の食事を持ってきた。

 

 

 

『ありがとうございます!!』

 

『あの中であなたはマトモそうだからな。マトモな人間がいれば、幾分か心が落ち着く』

 

『そう言ってくれると俺も嬉しいよ』

 

『ところで、怪我の方は大丈夫ですか?』

 

『あぁ。ホント沖田隊長には困ったものだよ』

 

 

『にしても、なんだよあいつッ!?ミサイル真っ二つにするとかありえねぇだろッ!?』

 

 

『まぁ沖田隊長の剣の腕に関してはとても真似できるものではないよ』

 

『あの男もそうだが、あの変態男もなかなかの太刀捌きだった………』

 

『変態男って、誰のこと言ってるの?』

 

『あの土方と言う男です。あの男から私たちを、その……視姦をしていたと……』

 

『視姦?あの規律を重んじる副長がそんなことするわけないけど……』

 

『ですが、あの沖田と言う男が……待て、あの男の言うことが信じられなくなっている……』

 

『まぁ、沖田隊長は屈指のドSですからね』

 

『ドS……。そういえば、土方がサディスティック星の王子、と言っていたが……』

 

『まぁそんな星あるわけじゃないけど、実際そのレベルなんだよなぁ……』

 

『話を戻すが、やはり土方はとてつもない剣の腕だ。私でも捉えるのが精いっぱいだった』

 

『まぁそうでしょうね。ですけど、やはりこの真選組の中で一番剣の腕が立つと言ったら、やはり局長だろうね』

 

 

そのとき、さきほどの全裸仁王立ちの姿が、回想で映し出されていた。

 

そのとき女性陣は一気に目を隠す。

 

 

『はぁッ!?あの変態がッ!?』

 

『私も流石にあれは……』

 

 

 

これには皆も驚いていた。

あの変態が、この中で一番強いというのだから。

 

 

「あんな全裸野郎が強いとか…ありえなすぎるのデス」

 

「切ちゃん…人は見た目によらない…。あんな恥部丸出し変態野郎でも、意外と強いのかもよ」

 

「デデェス!?調の口が悪くなってしまったのデス!」

 

 

そう言っている間にも、会話は続く。

 

 

『あの人は普段はああだけど、隊士皆が局長を尊敬しているんだ。あの人がいなけりゃ、今の俺たちはいないからね』

 

『本当にそうなんですか……?』

 

『まぁ、君たちからしたらそうだろうね。ちなみに、沖田隊長が副長の命を狙っている理由があるんだ』

 

『あれ、理由があるんですかッ!?』

 

『明らかに面白半分……いや、もう完全に面白がってやってるだろッ!?』

 

『ところがどっこい。違うんだな。沖田隊長も、副長も皆局長を尊敬している。沖田隊長は、どうしても局長の隣にいたいんだ。だから、そのためには副長が邪魔なんだよ』

 

『……あの男にも、人情があったのだな……』

 

『……尊敬する人の隣にいたい気持ちは何となくわかりますけど……でも、命を奪っていい理由にはならないと思います』

 

『ははは、そんなまともな回答を聞いたのは久しぶりかな。でも、ここはそんな綺麗事で通じる世界じゃないんだ。過激派組織【攘夷志士】もいるし、そいつらが江戸の平穏を脅かすのから、そいつらを斬って止めるのが俺たちの仕事だからね』

 

『その人たちと、話し合えないんですか?私たちは同じ言葉が話せる人間だから、きっと話し合えば分かり合えるはずです』

 

『……話し合いで解決できるほど、ここは優しくないんだ。それに……君たちの話、俺は信じてるよ。君たちは嘘をつけるような人間じゃないことも、俺は分かる』

 

『山z―――』

 

 

~ザ・ワー○ド~

 

 

 

「「「「「!!!???」」」」」

 

 

 

突如、止まったと思えば、謎の文字が登場した。

そして…。

 

 

『は~い。ちょっとストップね』

 

 

画面に狐と龍が現れる。

 

 

『いやぁ~いい感じだねぇ』

 

『そうだねぇ』

 

 

「…雑談なんていいから、さっさと続き見せろデス」

 

 

『さて、さっさと言うこと言って終わりましょう。誰かに視聴者さんに怒られちゃうからね』

 

『そうそう。特に切ちゃん辺りに』

 

「これ本当はリアルタイム映像なんじゃないのか!?」

 

 

藤尭のツッコミが入ったが、無視だ。

 

 

『俺から言いたいことはただ一つ。調子に乗るなよ、山崎』

 

『そうそう、山崎のクセに』

 

 

そう言って、時が戻る。

 

 

「「「「「………………」」」」」

 

 

『akiさん…………』

 

『だからこそ、そんな綺麗な心を持っている君たちにはここは過酷な世界だ。君たちの世界がどれほど平穏なのかわからないけど、そんな綺麗事は通じない。それを肝に銘じておいてくれ』

 

 

 

~ザ・ワー○ド~

 

 

「またかよッ!?」

 

 

『だからアンパンのクセにカッコいいこと言うなよ』

 

『ほんと、バトミントンのクセに』

 

 

「山崎さんって人…すっごいボロクソ言われてますね…」

 

 

山崎に、未来の同情の視線が突き刺さる。

 

 

『さて、俺はそろそろ行くよ』

 

 

 

「………」

 

 

このとき、弦十郎は山崎の言葉に、感動していた。

彼女らに対したら、きつい言葉かもしれない。だが、そこにフォローを入れて彼女たちの心に衝撃と安らぎを与えていた。

 

 

「彼は…すごいな」

 

「え?」

 

「彼は俺たちに似ている気がする。過酷な環境にいれば、自然と人は、曲がってしまうものだ。それを自覚しているというのが、とても素晴らしいことだと俺は思っている」

 

「司令…」

 

「それに、さきほど狐と龍が言ったことだが、カッコいいかっこ悪いではなく、子供が不安になっているときに、手を差し伸べてくれる誰かがいることは、0と1ほど違う。彼は、そんな1になってくれている。彼に、感謝しなくてはな」

 

 

 

 

『さてと………』

 

『『『???』』』

 

 

 

『そこのてめぇらッ!!さっきからコソコソコソコソ全部聞こえてんだよッ!!いいだろ別に地味キャラがカッコいいこと言ってもッ!!お前らは俺を雑に扱うのがそんなに楽しいのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

 

カメラ方面に、山崎が鬼の形相で走ってくる。

 

 

 

『嘘だろおい!?なんでザ・ワー○ドの中の――時が止まった状態での声が聞こえてるんだよ!?』

 

『知らねぇよ!!とにかく逃げるぞ!でないとアンコまみれにされるぅぅうううう!』

 

『待てやてめぇら!!!アンパンの刑に処してやるぅぅううう!!』

 

 

 

『『『『『ぎゃあぁあああああああ!!!!』』』』』

 

 

 

 

 

~数日後~

 

 

 

 

『さて、まず響君だったかな?』

 

『は、はいッ!!』

 

『君は終が担当することになる』

 

『分かりましたッ!!よろしくお願いします終さんッ!』

 

『Z~~Z~~』

 

 

『おい茶髪。終兄さんはまだ寝てるから静かにしてろぃ』

 

『す、すみません……』

 

 

 

「あれ?なんかすごく飛ばされてない?」

 

 

 

次の画面が、かなり省略されていた。

 

 

 

ナレーション『哀れな藤尭にご説明しましょう』

 

 

「なぁこれやっぱりリアルタイムの映像じゃないのか!?それと哀れって言うなよ!」

 

 

ナレーション『今までの内容を簡単にご説明いたします』

 

 

 

そうして、ナレーションは語った。

三人がここ、真選組屯所で滞在することを許されたこと。

こちらの世界での問題が終わるまで、この世界の政府――幕府が三人を返すつもりがないことを。

そして、今彼女たちの監視を担当する紹介をしていることを。

 

 

「返すつもりはない、か…」

 

「では、一刻も早く翼さんたちが平行世界の異常を解決しないと戻れないということですか…」

 

「響たち、ちゃんと帰れるかな…?」

 

「大丈夫だ。きっと、翼たちなら問題ないだろう」

 

 

そして、進んでいって、クリスが絶望の顔になるところまで進む。

 

 

『クリスちゃん。この世の終わりみたいな顔してるよッ!?』

 

『な、なんでこいつなんだよッ!?せめて別なのにしてくれッ!!例えば山崎とかッ!!』

 

『山崎は観察が仕事だからそれは無理だ。それに、総悟が自ら君の監視を買って出たからなぁ』

 

『はぁッ!?』

 

 

「よりによって、あの男の人…!?」

 

「しかも、自分からって、明らかに悪意しか感じない…」

 

「なに企んでいるんデスか!?」

 

 

『あ、待ってください終さんッ!それじゃ、またね翼さん、クリスちゃん!」

 

 

終が出ていくと同時に響も出ていく

 

 

『さて、やるとなったからにはまず、てめぇの剣の腕を見てやる』

 

『いいだろう。あなたの剣の腕には興味があった。その決闘、ぜひ受けよう。では、また会おう雪音。その……頑張ってくれ』

 

 

そう言いながら部屋を出ていく二人。

そして部屋には総悟とクリスが残された。

 

 

『さて、これから楽しい楽しい日々が始まるなぁ……』

 

『う、うわぁああああああああああああ!!!!』

 

 

そうして、クリスの絶望の声が響、画面が一度暗くなる。

 

 

 

 

「クリス…」

 

「クリスさん…」

 

「クリスさん…」

 

「クリス君……」

 

 

 

 

皆の懺悔の声が、虚しく司令室に響く。

そして…

 

 

 

 

『次回……』

 

 

 

次回予告が始まった。

 

 

 

『くゥ……ッ!!雪音ェ!目を!目を覚ませぇ!!』

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

聞こえたのは翼の声。

しかも、その声には後悔などの負の感情が混じっている。

 

 

『クリスちゃん……ッ!!どうして!どうしてこんなことに…!』

 

 

次に響の声が。これには、悲壮感が漂っていた。

 

 

『すまない。これは、完全に俺の責任だ…』

 

 

悔しそうに言う、近藤の声

 

 

『あのバカ…!なんてことを…!』

 

 

怒りを露わにする、土方の声。

 

 

『……………』

 

 

無口を貫き通す、斉藤。

 

 

そして…

 

 

 

『助けてェ!!』

 

 

 

クリスの、悲痛な声が響く。

 

 

『おいおい…。逃げんなよォ』

 

『ひィいい!あ、アタシをどうする気だよ!?』

 

『なに、ちょっとばかしいろいろとヤるだけさ』

 

『なにをやるつもりだ!?』

 

『それはヤるまで秘密だ』

 

『に、逃げ『逃がすかァ!』』

 

 

沖田は、逃げるクリスに縄を投げ、グルグル巻きにする。

 

 

『ヒィ!』

 

『安心しろォい。R―18のような展開にはならねぇからよ』

 

『だとしたらなんなんだよ!?』

 

 

沖田は、悪に満ちた顔で、こう言う。

 

 

『Gに近いことだ(脅し)』

 

『Gってなんだよ!?』

 

『Hじゃねぇだけ堪忍しろォい。それじゃあ、ゴォ…』

 

 

沖田は、縄を引っ張って、謎の部屋へとクリスを引きずる。

 

 

『た、助けて!先輩!響!おっさん!みんなァあああああああ!!!』

 

 

 

 

 

『次回…雪音クリス、死す!』

 

 

 

 

 

『おいどうすんだよ、クリスちゃん逝っちゃったぞ!?』

 

『これは流石に予想外の展開ですよ!どどどどどどうすれば!!!』

 

 

 

予告の後に、小さな小声が聞こえた。

そして、沈黙がこの部屋を支配する。

 

そして…。

 

 

 

「クリスゥゥうううううう!!!」

 

「「クリスさぁああああああん!!!」」

 

 

 

大パニックが発生した。

仲間の死。それは皆を動揺させるのには、充分であった。

 

 

 

「弦十郎さん!行かせてください!今すぐに!」

 

「そうデス!今からでも皆のところに!」

 

「司令!」

 

 

 

「………よしっ!わかった!だが、せめて一人でも残ってくれ!」

 

「じゃあ、私が「皆さん大変です!」

 

 

 

そんなとき、一人の職員が司令室に入ってきた。

 

 

 

「すまないが今はそれどころではない!例の平行世界の件でとてつもないことが「桂小太郎のことです!」桂くんがどうかしたのか!?」

 

 

「桂が……桂がまたいなくなりましたァ!!

 

「なんだとォォおおおお!!??」

 

 

 

再び、追い打ちがかかった。

まさか桂のまたもや脱走。

 

 

「あいつまた脱走しやがったのデスか!?」

 

「なんでそんな急に…!?」

 

「そのときの状況は!?」

 

「それが、トイレに行ったきり行方が分からなくなりました!」

 

「よし!慎次!お前たちは桂くんを探してくれ!」

 

「かしこまりました!」

 

「俺たちは平行世界に行くメンバーを決め「弦十郎さん!」今度はなんだ!?」

 

 

 

司令室に、エルフナインが入ってきた。

しかも、息を切らしていることから急いで走ってきていたのだろう。

 

 

「どうしたんだエルフナイン君!?」

 

「た、大変なんです!大変なんですゥぅうううううう!!」

 

「分かった!大変だというのは一まずわかった!それで、何が大変なんだ!?」

 

「実は―――――――ッッ!!!!」

 

 

 

……………

 

 

 

 

その、エルフナインが放った衝撃の言葉に、さきほどまで騒がしかった司令室が、一瞬にして静寂に包まれたのであった…。

 

 

 

 

 

*1
訳:お前強情だな

*2
大丈夫の反対の意味。オリジナル用語

*3
思いつきで話すこと

*4
(訳:今ならお前の思い付きの発言訂正させてやるよ)

*5
波と言う意味。ゲームでもよく使われ、次のモンスターの波が来るぞ、と言う意味でも使われている。

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