それに、誕生日だぜ、いえーい!
それでは、どうぞ!
―――あの後。
新八、奏、セレナの三人は無事に逃げ延び、場所は変わって志村宅。
家に着いたあと、新八は二人を姉に任せて新八は自身の部屋で落ち込んでいた。
「―――」
「新ちゃん、入っていい?」
部屋のふすまの奥から、姉――妙の声が聞こえた。
「ごめんなさい。今は、誰の顔も見たくないんです」
「―――」
「皆、いつの間にか遠くに行ってしまっている気がして。
「―――」
「姉上、僕、よくこんな夢を見るんです」
そう言い、新八は自身の夢の内容を語る。
”暗がりの中、銀時、神楽、新八の三人は走っている。しかし、周りは足が速く必死に追いつこうとしても、結局、最後は暗がりに一人になってしまう”、そんな夢を見た。
「それだけじゃないんです。前回の投稿日、『3月17日』なんです。二か月半も放置されて、悲しいんです。それに、作者が久しぶりにこの小説に手を出した理由も、自分の誕生日で気分が有頂天になっているからなんですよ?いくらあと数年もすれば社会人になるから忙しいと言っても、その理由は酷いと思うんです。もっと、マシな理由で、手を付けて欲しかったんです」
作者のリアル話を愚痴る新八。(おいこら、それ言うんじゃねぇよ。あ、これ書いてんの俺だったわ。ガハハ。でもこっちは東方悪正記を社会人になる前になんとしてでも完結させたいんじゃァァアアア!!by作者)
そんな新八に、妙は――、
「新ちゃん、あなたは幸せね」
その言葉に、微妙に反応を見せる新八。
「だって、暗がりの中でも進むべき目標が見えているんだもの。本当に悲しい人は、走るべき方向も見えずに立ち止まっている人、そして本当に辛い人はどっちが前か後ろかも分からない暗がりを、先頭切って走っている人」
「―――ッ!」
「確かに歩調を合わせてくれる優しい人なんかじゃないかもしれない。グニャグニャ回り道が多い人なのかもしれない。それでもあなたは、その人の走る方向が前だと信じているんでしょう?それはね、とても幸せなことなのよ、新ちゃん」
「―――」
「どんなに遠くなっても、見えるわよ。足さえ止めなければ、きっと追いつけるわよ。だって、私がずっと隣で、あなたのケツ引っ叩いてあげるんだもの」
「…ねうえ、姉上…」
新八のメガネの奥から、水滴が零れる。
「それに、作者のことだって悪く言っちゃだめよ?作者の意見だって、一理あるのよ?物語を作ったのなら、それを完結させるのが、製作者の使命でもある。それに、社会人になってからだとそれも難しくなる。だから、今しかない。作者だって、自分なりに頑張っているのよ?事実、社会人になったせいで一話の投稿が大分遅れている作者だっているのだから」
「―――」
「それでも新ちゃんが納得できないというのなら、私が『第四の壁』をぶち破って作者を引きずりだすから」
新八の涙腺が――決壊した。
「姉上ぇえええええ!!!2年後なんてもう関係ねーよ!姉上となら、僕はどこまでも、走っていけまーぁす!そして、一緒に作者を
新八は走り、ふすまを開けた。(作者は逃亡準備中)
その奥には、最愛の姉、妙と―――、
「あぁ、それでこそ我が弟だ!必死にお妙さんと俺に食らいついて来い。手加減はしない、だが必ず君たちをネバーランドに連れて行ってみせる!」
「もぉー、勲さんったら、あんまり張り切って私たちを置いて行かないでくださいね?どこまでもついていきますけど」
「―――」
「さぁーて、元気出たところで夕飯だ。ホラホラ、早くしないと置いてっちゃうぞ」
「いやん待って勲さん」
「今日のご飯は何かなー」
「うふふ、勲さんが好きなもの」
「えっ!カレーラ――」
「卵焼き」
「だよねー。や、やったー。コレで嫌なこと全部忘れられるなー」
「――――」
その光景を見た新八の目は、瞳孔が開き、目が血走っていた。
徐々に血涙、鼻血、吐血していき――
「おのれ、作者ぁアアアアアアアアアアアア!!!」
全ての怒りが、この小説を書いている本人に向けられた。(え、俺悪くなくない?皆もコメントで養護頼むぜ!)
* * * * * * * *
――昼。
そこには五人の人物が集まっていた。
「ハイ、勲さんアーン」
妙が箸で劇物を掴み取り、勲の口に向ける。
近藤は顔を赤らめながら――、
「オイオイ、お妙さん。ご飯くらい自分で食べられるよう」
「もぉー、何照れてるのよ勲さんったら」
「えへ、えへへ、えへへ、えへへ」
「私たちも夫婦でしょ?これ位いいじゃないですか」
「「「―――」」」
そんな二人の目の前に座る、三人の男女。新八、奏、セレナ。三人の表情は、一貫していて額から目元にかけて黒く染まっていた(演出的に)。
その理由は、明白だ。机に並んでいるのは、妙が作ったであろう
三人が手を付けているのは、実質白米だけだ。
さっきまで、
「ホントにお妙さんは甘えん坊なんだから」
「どっちがストーカーやってたか、いまとなっちゃ分かりゃしないよねぇ」
「そんな言い方やめてよ。お客さんもいるんだから。それに、もっと早くに勲さんの優しさに気付いていたら、もっと早くに幸せになれていたのに。まさか真選組を辞めて一緒に道場やってくれるなんて」
「真選組はね、俺なんかいなくてもやっていけるんです。頼もしい奴らが一杯いるから。ただお妙さん、あなたは僕が支えてあげなきゃダメでしょ?僕も、あなたがいないとダメなんです」
「もう勲さんったら!」
近藤の顔を恥ずかしそうに殴る妙。その攻撃を、まるでMかのように顔を赤らめて笑う近藤。
「「「ご馳走様です」」」
三人が、無力な声でそう言う。
こんな色気話を聞かされては、食欲が進まないのも無理はない話である。
「あら新ちゃん、それにお二人も、全然食べてないじゃない」
「新八君、仕事に差し支えるよ、それじゃ」
「え?」
無気力な声で、仕事は反応した。
「今日は君の記念すべき初出勤日じゃないか」
「そうよ」
妙が横に置いてあったハンガーを手に取って、新八に近づいてくる。
「勲さんがせっかくいい仕事紹介してくれたんだから期待に応えなきゃ、ハイ」
―――そして、着替えて…。
その服装は、真選組の服装だった。
「―――」
「俺の代わりに君が行ってくれるなら心強いよ。真選組を頼んだぞ」
「研修が終わるまでは住み込みらしいから、なかなか会えなくなるけど、頑張ってね。私たち二人――いえ、三人が応援してることも忘れないでね」
「「―――え?」」
「――――」
ここで、初めて素っ頓狂な反応を示した二人。
「うむ…ん?三人…三人って」
近藤も動揺を表した。これは、つまり―――、
「うふ、新ちゃん。帰ってくる頃にはあなたも叔父さんよ。この子に自慢できるような立派な侍になって帰ってきてね」
「ほ、本当ですかお妙さん!?聞いたか新八くん――」
近藤が振り返ると、新八は既にそこにはおらず、少し遠くの方で走って言っているのが見えた。
「い、いつの間に…!」
「これ、私たちも追いかけた方がいいのでしょうか?」
「当たり前だろ!行くぞセレナ!」
新八の後を追いかけるために、二人も走る。
「フフッ、あんなにやる気出しちゃって」
「全く、頼もしい義弟、いや、叔父さんだな」
―――街中にて。
街中で歩くカップル二人。とその他モロモロ。
「あん時イカ蔵が――ん?」
「ああああああああ!!!」
「――ん?」
新八が自前の脚で爆走していた。
「ああっ、おおおおおおおおおおお!!!」
そして、すぐに見えなくなる。
「な、なんだったんだ今n―――ん?」
「待てよ新八――!!」
「待ってくださぁーい!!」
そしてその後ろを、同じく爆走してくるインナー姿の女性と少女。あまりにも速すぎてシンフォギアを使わざる負えなかったようだ。
再び、見えなくなっていく。
「おおおおおおおおおおおッ!!」
川へ、ダイブ。高速でクロールを使い泳ぎ、また地上を爆走していく。
「待っててばー!」
「止まってくださーい!!」
二人のインナー姿の女性と少女が、川を飛び越えて新八を追う。
―――特設ドーム。長距離走会場にて。
「うえええーあああああああああッ!!」
走っているアメリカの現役ランナーを軽々と追い越す。
「待てよー!」
「待ってー!!」
ランナーを追い越す二人のインナー少女とインナー女性。
―――夕暮れをバックに、新幹線が走る線路。
「うえええーあああああああッ!!」
走っている新幹線を追い越し、そのまま爆走していく。
「なんで生身で新幹線より早く走れるんだよあいつはー!?」
「愛憎の力だと思います!」
―――野生動物が蔓延る、夜の森の中。
「あああああああああああああッ!!」
クマ、猿、ゴリラなどの危険生物が見守る中、発狂しながら爆走する新八。
「どいてくれー!」
「あなたちは攻撃できません!」
野生動物たちに、足止めを喰らう二人。
―――夜明けをバックに、砂浜を走る新八。
「あああああああああああああ!!」
二人は、追ってきていない。
そして、
「マジでかぁあああああ!!!」
溜まっていた言葉を吐き、ザバ―ンと波が鳴る。
「神様ぁあー!一体僕が何をしたというんですかぁ!たった三ヶ月と二か月半休んだだけでこんな仕打ちあんまりだぁ!」
(原作じゃ一年休んでたんだ。五か月くらい別にいいだろー?)
幻聴が、どこからか聞こえた。
「万事屋の皆だけじゃなく、あのストーカーゴリラまでもが姉上を堕とし、僕の兄になるまで急成長を遂げてるなんてぇー!!」
「完全に邪魔者になってたじゃん。完全に厄介払いで真選組に押し付けられてんじゃん!万事屋でも、家でも置いてけぼり!こんな短い間僕の居場所はなくなってしまうようなものだったのかぁああああ!!」
「ひっ、酷いよ。まるで一人だけ知らない世界に放り出されたような気分だ…。僕は、これから一体どこに行ったら――」
新八の涙で、地面が濡れる。
―――そんなとき、だった。新八の左手に、優しく誰かの手が触れた。
「分かるよ。君の気持ち。だって、僕も同じだから」
「―――ッ!」
その声は、とても聞き慣れた声で。
新八が振り向くと、そこにいたのは、柳生九兵衛だった。
しかも、恰好がとても女性らしくなっていて。
「あっ、きゅ、九兵衛さん?メ…メチャクチャ女の子らしくなってる。つーか、手――」
「あっ、ご、ごめん」
九兵衛は恥ずかしそうに少し離れた。九兵衛は男性に極度の抵抗があり、自分から触れない限りはその男性を投げ飛ばしてしまうほどだ。
そんな彼女が、自らの意思で――、
「九兵衛さん、男に触っても平気になったんですか?つーか、そのカッコ…」
「ご、ゴメン。泣いてる新八君見てたら、ほっとけなくて。お妙ちゃんがいってしまったから、僕も変わらなきゃなって」
(そうか、姉上への失恋がきっかけで…)
柳生九兵衛は、志村妙を愛していた。
それは本人ですら「自分が男性人格として妙を好きなのか、それともただ単に百合なのか分からない」と言うほどに。
しかし妙が
「へ、変かな?」
「ご、ごめんなさい失礼なこと言って。メチャクチャ可愛いです。メチャクチャ好みです。あっ」
そこで、新八は自分が少し恥ずかしいことを言っていたことに気が付いた。
しかし、九兵衛の反応は初々しく、
「あ、ありがとう」
「あ…」
「あ、あの。新八君、君は一人じゃないよ。僕もいるから、だから辛い時はここにおいでよ。僕もよくここに来るから。同じ気持ちの人がいるだけで、ちょっとは気が楽になるだろう?――その代わり、僕もいいかな?」
「え?」
「いや、あの…」
そういい、九兵衛は再び新八に向かって手を伸ばす。
「たまに触る、実験台になってもらっても」
(え、何コレ?)
「新八君だと、平気みたい。どうしてだろう?やっぱり、妙ちゃんと似てるからかな?それとも――」
「うっ!」
新八の手に手を伸ばし、触れた。そして、新八も同じように、手をつないだ。
だが、恥ずかしくなったようでお互い顔を逸らす。
(むっ、胸が張り裂けそうだぁ!)
「僕、妙ちゃんを忘れたいんだ。これからは、ちゃんと男の子と向き合わなきゃいけないって、だから、いい?」
互いを見つめ合い、顔を赤らめる。
(九兵衛さんってこんなに可愛かったけぇぇえ!?)
「いいよぉおお!全然いいですよぉおおお!たまにじゃなくて、毎日でもいいです!僕にできることなら、なんでも強力します!毎日触ります!」
「ホント?嬉しい。じゃあ、いっぱい触って」
新八の手を今度は両手で掴み、立ち上がる。
そして――股を少し開いた(立った状態で)。
「優しく、実験してね」
そういい、九兵衛は自身の意思で、新八の手を自分の股へと向かわせる。
そんなとき、だった。
「はぁ、はぁ…新八、どこ行った?」
「確かここら辺で目撃情報が…って、あ!いまし……って、えぇえ!?」
そんな時、後ろの方で、奏とセレナが現れた。シンフォギアの状態で今までずっと探していたようだ。
しかも、このR-18の案件の最中に、だ。
「ななななな////!何やってんだあの二人はぁあああ!!??」
「と、とりあえず止めましょう!」
「そそそそ、そうだな!おい目を覚ませ新八ー!」
二人がこちらに向かって走る。
しかし虚しく、行為の途中の二人の耳には届いていなかった。
(えっ、ちょっ、待ってぇ!九兵衛さぁあああああん!そんなっ、そんな実験してたらぁ、僕は!僕はぁー!マッドサイエンティストになっちゃうよぉー!!!)
(「「あああああああああああああっ!!」」)
二人の絶叫と、新八の心の絶叫が響いた―――瞬間、三人は異変を感じ取った。
その異変とは―――九兵衛の股間。そこには、ナニか、フニフニしたものがあった。
新八は何度も手を動かし、無気力な顔でその感触を何度も確かめる。
「「「――――」」」
「アレ?何かあるんですけど。触り慣れた何かが」
新八は力が抜けた手を、九兵衛の股から離す。
そんな彼を
「どうだろう?新八君のと比べて、先日工事が終わったんだが、異常なのか正常なのかもよく分からなくてな」
「――工事って、なに?」
「ナニだ」
「ナニって、何?」
「男の子をつける突貫工事だ」
瞬間、三人の目が白目になった。
つまり、九兵衛の股には、男の象徴である、アレが取り付けられていると言うことになる。
「何をしとんのじゃぁあ!おのれはぁああああ!!『たま』に触るってそっちの『玉』かあぁああ!!」
「な、なななななにやってんだよあんた!?」
「ど、どうしてそんなもの付けたんですか!?」
急に現れた女性と少女にも動揺を示さず、九兵衛は言葉を続ける。
「以前のようにではなく、上は女、下は男。ハッキリと分かれた者に生まれ変わったのだ」
「結局更にややこしい事になってんだろーが!」
「なんでそれをする必要があるんだよ!バカかあんたは!?」
「今からでも遅くありません!すぐにでも――!」
「出会ってばかりの君たちに言われる筋合いはない」
「いやアタシ等は出会いとかそんなんじゃなく、『女』として言ってるんだよ!」
「そうです!それはいくら何でも…!」
だがしかし、九兵衛の意思は固く、それにぽっと出の人物の言葉など聞く耳も持たず、
「もう男だ女だと追及するのは疲れた。今は、性別を超えた存在になれる新世界を、あの人たちと探している」
そういい、海岸の方にいた人物たちの方を見る。
そこには、女性ものの水着を着た、オカマたちがいた。
「九ちゃーん。そろそろ帰るわよ」
「この人とんでもない新世界に行こうとしてるよ!青ヒゲ海賊団と新世界にボンボヤージュしようとしてるよ!」
「ダメだ!それは行っちゃだめな新世界だぁあ!」
「――?」
叫ぶ二人。そして、精神年齢上にその意味がまだ理解できていないセレナ。
「つーかかまっ
「フン、一応エースをやらしてもらっている」
「フンじゃねーよ!色々衝撃的過ぎて全然ついて行けないんですけど!」
「―――いい加減にしろ、九兵衛殿」
「「「「―――ッ!!」」」」
その時、九兵衛と新八には聞き慣れた声が。奏とセレナには初めて聞いた声が聞こえた。
その方向を振り返る。そこには、ロン毛の男が太陽の光をバックに立っていた。
「そんな粗末なものをつけて、あくまで俺とキャラをかぶらせてくるつもりか」
「――貴様は」
「な、なんだ?」
「え、え?」
「両者堅物マジメキャラ、違う所といえば性別くらい。その支えなくして俺の出番を食う魂胆か。フフ、だが読みが甘かったな。そなたがその粗末なモノをつけている間に――俺は!!」
その人物が、服を脱ぎ棄てる!
「おっ」
「えっ!?」
「え…?」
その人物―――桂小太郎は、女物のチャイナ服を着て、バラの背景をバックに、叫ぶ
「ズラ子は、とったどォォオオ!!!」
* * * * * * * *
「かぶってねーって言ってんだろーが!!腐れ電波バカァアアア!!!」
「うおおーっ!」
新八は桂――ズラ子を海に勢いよく投げ飛ばした。
「キャラ被りを気にしてキンタマとってくるバカがお前以外に何処にいるよ!つーか結果的にニューハーフキャラ自ら被せちまってんだろぉー!!」
「しっ、しまった。局地的戦術にこだわるあまり対局を見失ったわ」
「対局依然にとんでもねーもん失ってるからね!?」
「――九兵衛殿。やはり私たちはどこまでいっても被り倒す運命から逃れられないようね。出番が欲しければどちらか一方の存在を消すしかない」
「そ、そんな!共存して、仲良くなる道はないんですか!?」
そんなとき、セレナが叫ぶ。優しい彼女のことだ。存在を消す――つまり、殺し合うと言うことに反応したのだろう。
「少女。これはもう運命――必然なのよ」
「それに、キャラ被りと言うのはキャラクターにとって死活問題…。同じ特徴を持つ者は、この
「その通り!これは私たちの問題。だから口出し無用よ。―――九兵衛殿。タマと胸がある者、タマも胸もない者、どちらが真のオカマかはっきりつけようではないか!」
九兵衛とズラ子が飛び――、
「「カマっ娘倶楽部のエースは、この『僕/私』だぁああああ!!!」」
「それは取り合う価値のあるものなんですかぁ!?」
「それは取り合う価値のあるものなのかぁ!?」
二人のツッコミを他所に、空中にて黄金のオーラを纏いながら戦闘を繰り広げる二人。
唯一、セレナが心配そうな目で二人を見つめる。
「やっぱり、殺し合いなんて――」
「いや、あれに関しては無視していいぞ、セレナ」
「えぇ!?なんでですか!?」
「動機が下らなすぎるからな」
奏もこれに関しては諦めたようで。
「…なんてこった。まさか成長どころか性別まで変わる人が出てくるなんて。ただ一つ全員共通してるのは、アホなのは変わりないって事だけだ」
「おい、それは聞き捨てならねぇな」
「そうです!」
新八のまとめに、二人が反論を示した。
「翼はちょっと家事ができない残念な子ってだけだ!」
「マリア姉さんはおっちょこちょいなだけです!」
「それを言い換えれば『アホ』って言うんですよ?」
そのとき、『ポフッポフッ』と、言う、車の音が鳴った。
三にが後ろを振り向くと、そこには真選組と書かれた白と黒の車が。
「いたいた、オイ腐れメガネ。てめぇ初日からエスケープきめこむたぁいい度胸じゃねーかあぁん?」
「――死ぬ準備は出来てるか?あぁん?」
車の窓が開き、そこからバズーカ砲の銃口が出てきた。
そして、容赦なく発射される。
「「「うわぁあああああ!!!」」」
着弾し、爆発を引き起こす。二人はシンフォギアを纏っているからある程度は問題ないが、新八は別だ。
新八は前に押し出され、地面とキスをした。
「な、なんだよ急に…!」
「あっ、志村さん!大丈夫ですか!?」
「ごあぐっ、う、お、沖田さん?そのバズーカは沖田さん――」
「何寝ぼけてんだァ。しばらく会わねぇうちに脳みそにもメガネが必要になったかあぁん?」
「俺だよ俺。真選組鬼の副長」
その男は、タバコをふかし、体にニコチンを取り入れる、容赦無用の金髪の男―――!
「ジミー山崎だよあぁん?」
―――山崎
真選組の監察(密偵)。黒目黒髪の冴えない地味な男性であり、職種も地味。
あると言える特徴は圧倒的な地味さとバドミントン(ついでにアンパン)。
二回目の人気投票では9位。
「「えぇえええええええ!!!??」」」
次回、【真選組帝国】
一つ 風変りしていた真選組
二つ 変わり果てた雪音クリス
三つ 二年後の真実
次回をお楽しみに!