場所は再び変わり、銀魂の世界。
あの戦いの結果はと言うと……
「はぁ〜……いつまでここにいればいいんだろ…」
「そう言うな立花……仕方ないだろう」
「はぁ…こんな鉄格子壊せたら楽なんだけどなぁ〜」
結果から言えば、装者たちの負けであった。
直接的な力は響たちが上なのだが、相手は刀を持っているとしても生身の人間だ。
それ故に手加減するしかなく、逆にそこを突かれたのが敗北の理由となった。
それで今響たちはシンフォギアを纏った状態で牢屋の中にいる。
「元はと言えば、全部あのクソ野郎のせいだッ!!」
クリスの言うクソ野郎とは、もちろん沖田のことである
「あの男……今度会ったら斬り刻むッ!!」
クリスの言葉に同調し、翼も大声を上げる
「あの男…取り調べのときなんと言ったと思うッ!?」
『並行世界?』
『そうだ。私たちはこの世界の異変を解決するために違う世界から来たのだ』
『はいよ、ええっと……重度の厨二病っと……』
『おいッ!!』
「などと!私を中二病患者として扱ったんだぞッ!?」
「先輩……それはあいつじゃなくともそんな反応すると思うぞ……」
「たぶん、精神科問題にされてもおかしくないですよ……」
「何故だッ!?他の並行世界ではあっさりと信じてもらえたではないかッ!?」
「それは並行世界の司令がオッサンだからだよ。そうじゃない世界でもある程度の信頼を培ってる。それに並行世界には第一にノイズがいたしな。だけどこの世界にはノイズが現れてないし、それにこの世界じゃアタシたちは犯罪者だ」
「むっ……」
クリスの言葉に何も言えなくなった翼は黙り込む。
「それにしても、服装がシンフォギアしか着れないのが難点ですね……」
「そうだな。あれから何度も武装を解除してみたが、結果はすべて同じだ」
あの後、お風呂(女性なので許されている)などでシンフォギアを解除すると、必ず全裸になっていた。
それで、三人はある結論をつけた。
「おそらく、この世界はなんらかの事情で私たちはシンフォギアしか身に纏えないということなのだか……」
「なんでそうなるのかねぇ…?」
「でも、着てるだけマシです」
響の言葉に二人は頷く。
すると、そこに傷だらけの山崎が食事を持ってやってきた。
「3人とも、食事を持ってきたよ」
「ありがとうございます!!」
「あの中であなたはマトモそうだからな。マトモな人間がいれば、幾分か心が落ち着く」
「そう言ってくれると俺も嬉しいよ」
「ところで、怪我の方は大丈夫ですか?」
「あぁ。ホント沖田隊長には困ったものだよ」
あの戦いの最中、三人の最大の敗北理由は山崎の帰還である。
元々三人は沖田から自分の裸の写真を取り返すのが目的だ。
山崎が帰ってきたとき、すでに【沖田】と【土方】に翼とクリスは捕まっており、響も絶対絶命の大ピンチだったが、山崎が帰ってきて、響もそれに気を取られて捕まった。
そのあと、写真ではなく手紙を持たされていたという山崎の供述により、沖田が嘘をついていたことが判明した。
三人が牢屋に連れていかれるときに沖田が三人に向かってものすごく悪い顔をして、三人が『イラッ』と来たのは言うまでもない。
「にしても、なんだよあいつッ!?ミサイル真っ二つにするとかありえねぇだろッ!?」
クリスは沖田に対して強烈な殺意を持っていたためミサイルを放ったのだが、沖田によってそのミサイルをことごとく真っ二つにされている。
「まぁ沖田隊長の剣の腕に関してはとても真似できるものではないよ」
「あの男もそうだが、あの変態男もなかなかの太刀捌きだった………」
「変態男って、誰のこと言ってるの?」
「あの土方と言う男です。あの男から私たちを、その……視姦をしていたと……」
「視姦?あの規律を重んじる副長がそんなことするわけないけど……」
「ですが、あの沖田と言う男が……待て、あの男の言うことが信じられなくなっている……」
「まぁ、沖田隊長は屈指のドSですからね」
「ドS……。そういえば、土方がサディスティック星の王子、と言っていたが……」
「まぁそんな星あるわけじゃないけど、実際そのレベルなんだよなぁ……」
「話を戻すが、やはり土方はとてつもない剣の腕だ。私でも捉えるのが精いっぱいだった」
「まぁそうでしょうね。ですけど、やはりこの真選組の中で一番剣の腕が立つと言ったら、やはり局長だろうね」
「はぁッ!?あの変態がッ!?」
「私も流石にあれは……」
三人とも、やはりすぐには信じられていない。
あのフルチン男がこの中で一番強いなど信じられるわけがない。
「あの人は普段はああだけど、隊士皆が局長を尊敬しているんだ。あの人がいなけりゃ、今の俺たちはいないからね」
「本当にそうなんですか……?」
「まぁ、君たちからしたらそうだろうね。ちなみに、沖田隊長が副長の命を狙っている理由があるんだ」
「あれ、理由があるんですかッ!?」
「明らかに面白半分……いや、もう完全に面白がってやってるだろッ!?」
「ところがどっこい。違うんだな。沖田隊長も、副長も皆局長を尊敬している。沖田隊長は、どうしても局長の隣にいたいんだ。だから、そのためには副長が邪魔なんだよ」
「……あの男にも、人情があったのだな……」
「……尊敬する人の隣にいたい気持ちは何となくわかりますけど……でも、命を奪っていい理由にはならないと思います」
「ははは、そんなまともな回答を聞いたのは久しぶりかな。でも、ここはそんな綺麗事で通じる世界じゃないんだ。過激派組織【攘夷志士】もいるし、そいつらが江戸の平穏を脅かすのから、そいつらを斬って止めるのが俺たちの仕事だからね」
「その人たちと、話し合えないんですか?私たちは同じ言葉が話せる人間だから、きっと話し合えば分かり合えるはずです」
「……話し合いで解決できるほど、ここは優しくないんだ。それに……君たちの話、俺は信じてるよ。君たちは嘘をつけるような人間じゃないことも、俺は分かる」
「山崎さん………」
「だからこそ、そんな綺麗な心を持っている君たちにはここは過酷な世界だ。君たちの世界がどれほど平穏なのかわからないけど、そんな綺麗事は通じない。それを肝に銘じておいてくれ。さて、俺はそろそろ行くよ」
山崎は牢屋から出る。
「さてと………」
「「「???」」」
「そこのてめぇらッ!!さっきからコソコソコソコソ全部聞こえてんだよッ!!いいだろ別に地味キャラがカッコいいこと言ってもッ!!お前らは俺を雑に扱うのがそんなに楽しいのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
山崎はそう叫びながら、曲がり角に走りながら消えて行った。
「……なんだったんだ?」
「さぁ……声、聞こえたか?」
「多分、山崎さんは耳がいいんですよ」
「まぁ、逆にそうじゃなかったらただの変人だだぞ?」
「とりあえず、飯食おうぜ………」
~数日後~
「ほら、出ろ」
隊士の一人が檻の扉を開けた。
「なにかあるのか?」
「局長たちがお前たちを混ぜて話し合いをするらしい。さっさと来い」
三人は檻を出てある一室に案内された。
そこには【近藤】【土方】【沖田】、そしてアフロの人。合計四人が胡坐をかいて座っていた。
「…………………」
三人は沖田を親の仇のように睨み、近藤をゴミを見る目で見ていた。
「あれぇ?なんで俺けなされる目で見られてるの?」
「当たり前ですぜ近藤さん。思春期真っただ中の女に男魂を見せりゃあそりゃ興奮もしまさぁ」
「興奮などするわけがなかろうがぁ!!!」
「安心してくださいお嬢さんたちッ!俺はお妙さんの裸じゃなきゃ、俺のバベルの塔は決して立ちませんッ!!」
「安心できるかぁッ!!」
なぜかドヤッっとしながら断言する近藤。
それにツッコむクリス。
「それで、なんで私たちは呼ばれたんですか?」
「あぁ。とりあえずそれを話すから座れや」
土方に言われるまま座る三人。
「さて、まずお前たちの処分についてだ」
「結論から言えば、俺の提案は可決された」
「本当ですかッ!?」
沖田の言葉に喰いつく響。
「落ち着け落ち着け。焦っても何も始まらないぞ」
「すみません……」
「さて、話を戻すが、まず君たちの『自分たちはこことは違う世界から来た』と言う供述だが、やはり最初は誰も信じてなかったな。急にそんなこと言われて、信じろと言う方が無理があるからな」
「それに関しては承知しております。ですが事実ですので、そう供述したまでです」
「「(数日前はそんなこと思ってなかったクセに………)」」
「まぁ、とりあえず俺たちはこの内容を上に提出した。それが以外なことに可決されたんだ。普通ならこんなのオヤジの目に通るとは思えないんだが………」
「近藤さん。今は
「まぁそうだな。あの穴だけで説明する材料にはなってる」
「それじゃあ……いつでも帰れるってことですかッ!?」
「残念だが、それは無理だ」
「な、なんでですかッ!?」
近藤の返答に疑問を抱く響。
仕方ないだろう。故郷にすぐに帰れないと言われるのだから。
「すでにこの話は幕府の耳に入っている。あまり大きな声で言えないが、幕府の連中はまず自分たちの安全を第一に考えるからな」
「どこの世界でも政治家があまり信用できないのは同じか」
「それに関しては同意だ。話を戻すが、自分たちの身の安全を守るために、その問題が終わるまで君たちを元の世界に返すつもりはないだろうなぁ」
「そんな…ッ!!それじゃあ、しばらく未来に会えないの…!?」
「その未来ってのが誰だか知らねぇが、まぁしばらくの間仲のいいやつに会えないのは事実だな」
「そ、そうですか……」
部屋全体が暗い雰囲気になる。
「まぁまぁ。とりあえず話を戻そう。それで、俺たち真選組はオヤジから君たちの保護を命じられた。短くなるかもしれないし、長くなるかもしれないが、よろしく頼む」
「はいッ!!よろしくお願いしますッ!」
「それじゃあ、まずは自己紹介だ。すでに知っているかもしれないが、俺の名前は【近藤勲】この真選組の局長をしている」
「俺の名前は【土方十四郎】。鬼の副長と言う二つ名を持っている」
「俺はすでにやったからいいが……ちなみに、このアフロの人は真選組3番隊隊長【斎藤終】って言うんだ。終兄さん。挨拶してくだせぇ」
沖田がアフロの人――終に話しかける。
「…………」
「終兄さん?」
「Z~~~Z~~~」
「あぁ、寝てやがるな……」
「えっ、寝てるんですかッ!?」
「ていうか、寝てるときZって言ってるヤツ初めて見た……」
「それに関しては同意見だ。私も初めてみたぞ……」
「まぁ、いいだろう。終も内偵の仕事で忙しいのだろう」
「ていうか、終の声聞いたのいつぶりだ?」
「確か……桂が真選組内に潜入してた時以来ですね(原作アニメ294、295参照)」
「確かに、あのときは滅茶苦茶喋ってたな……。もういつもの無口キャラに戻ってっけど…」
「無口キャラ?その…終さんってそんなに無口なんですか?」
「そうだぜ。今言った時を覗くと、声を聴いたのは二年前だからな……」
「どれだけなのだ……?」
「さて、それじゃあ明日からは普通に仕事がある。話し合った結果。君たちにはそれぞれ一人ずつの仕事を手伝ってほしいんんだ。世間には、真実とは違う内容をニュースで報じているから少し制限が入ってしまうが、基本的な生活にはなんの問題もない」
「この度は、私たちのためにここまでしていただきありがとうございます」
「いやいや、人を守りたいという君たちの考えは、十分理解できるからな」
ちなみにだが近藤と翼が話している中、二人はこう思った。
『
と。
近藤は実際、あの変態的行動がなければ弦十郎と似たようなものだ。
それゆえにそう思える。
「それでは、君たちには上からの命令で一人に俺たちから一人、監視が入る。まぁ、君たちはここじゃあまり活動しにくからな。俺たちが一緒にいれば、真選組の部下と言う大義名分が作られる」
そして近藤は最初にまず響を見る。
「さて、まず響君だったかな?」
「は、はいッ!!」
「君は終が担当することになる」
「分かりましたッ!!よろしくお願いします終さんッ!」
「Z~~Z~~」
「おい茶髪。終兄さんはまだ寝てるから静かにしてろぃ」
「す、すみません……」
「さて、次に翼君。君はトシが担当する」
「トシ、とは?」
「土方さんのことでさぁ。近藤さんは土方さんをトシって呼んでんでさぁ。だよな土方」
「うるせぇよッ!!まぁ総悟が言ったとおりだ。青髪、お前は俺が担当する。足引っ張るようなことはするなよ」
「青髪ではない。私には翼と言う名があるのだ」
「あっそ。あと誤解すんなよ。俺はまだお前らを認めたわけじゃねぇからなッ!変なことしたら即刻斬り捨てるッ!悪・即・斬だッ!!」
「まぁまぁ落ち着けトシ」
「おい青髪。お前なかなかに苦労すんぞ。毎日犬の餌食わされるぜ」
「犬の餌……!?」
「ちげぇよッ!!土方スペシャルをバカにすんじゃねぇ!!」
「お前ら一旦静かにしろッ!さて、最後になってしまったが、クリス君。君の監視は総悟が担当する」
そのとき、クリスの顔がこの世の終わりみたいな顔をした。
「クリスちゃん。この世の終わりみたいな顔してるよッ!?」
「な、なんでこいつなんだよッ!?せめて別なのにしてくれッ!!例えば山崎とかッ!!」
「山崎は観察が仕事だからそれは無理だ。それに、総悟が自ら君の監視を買って出たからなぁ」
「はぁッ!?」
「まぁ、酷になるかもしれないが決定事項だ。すまないが、これで我慢してくれ。それでは、解散ッ!!」
そうして最初に近藤が部屋から出ていく。
そして終わったのを待っていたかのように終も起きて立ち上がる。
「あ、待ってください終さんッ!それじゃ、またね翼さん、クリスちゃん!」
終が出ていくと同時に響も出ていく
「さて、やるとなったからにはまず、てめぇの剣の腕を見てやる」
「いいだろう。あなたの剣の腕には興味があった。その決闘、ぜひ受けよう。では、また会おう雪音。その……頑張ってくれ」
そう言いながら部屋を出ていく二人。
そして部屋には総悟とクリスが残された。
「さて、これから楽しい楽しい日々が始まるなぁ……」
「う、うわぁああああああああああああ!!!!」
そのあまりの絶望への落差により、クリスはしばらく牢屋に閉じこもったそうな。
~とある場所~
「もうすぐで……もうすぐで着く……。平行世界。待ってて三人とも。すぐに行くから。さて、到着場所は町のど真ん中。着いたらすぐに空に逃げないと」
ここはとある場所。そこにピンク色の長い髪を揺らしながら進んでいる女性がいた。
そして、しばらくすると彼女の目の前が昼の江戸の風景になった。
「よし、すぐに飛「邪魔ネッ!!」グハァッ!!」
着いた瞬間、何かに頭を蹴られ、その勢いで方向感覚を失い、キリモミ回転をした。
その次に、
「自分のバイクで走ってるー!」
宙を浮いていた自分の体にバイクが激突し、遠くに飛ばされる。
「ちょ、銀さんッ!誰か撥ねましたよッ!?」
「知らねぇよッ!!さっさと行くぞッ!!じゃないと間に合わねぇ!」
そのままバイクは走り去っていき、彼女は路地裏へと叩き落された。
「………な、なに?なんなのこの世界…?シンフォギア纏ってなかったら死んでたわよ普通に…」
そのとき、頭になにやら生暖かい液体がかかった。
「…何かしら、これ…?」
上を見ると、そこには……
「ワンッ」
デカい、犬がいた。
「い、犬?にしていはデカすぎ…って、ちょやめ―――」
―バクッ―
女性は犬によって頭からバックリ行かれた。
実際には死んでないが、犬の顎の力がすごすぎるために抜けられない。
「ちょ、ワンちゃんお願いだから出してッ!!」
犬は女性の静止を聞かぬまま、女性の上半身を口に入れたまま、自分の住処に帰るのであった。