シンフォギア装者が銀魂の世界に行くお話   作:龍狐

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二人と猫

~真選組屯所~

 

 

~滞在許可が下りた二日目の夜~

 

 

ここは真選組の屯所。

そしてある部屋に、三人の歌姫が泊まっていた

 

 

 

「さて……本日の報告会を始める」

 

「はい……」

 

「……………」

 

 

シンフォギアを纏った状態の響、翼、クリスが報告会を始めていた。

ちなみに、三人ともすごく暗い雰囲気だった。

 

 

 

「さて、まずは立花……」

 

「はい……それでは私から説明させていただきます……」

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「よろしくお願いします、終さん!」

 

「…………」

 

「(無口だから、体でしか表現できないんだっけ……)終さん、私はなにをしてればいいですか?」

 

「…………」

 

 

終は無言で響に一冊の本を差し出した。

 

 

「これ…なんですか…?」

 

「…………」

 

 

終は再び作業に戻ってしまった。

 

 

「とりあえず見てみよう…」

 

 

響はその本を見てみた。

すると、そこには……

 

 

 

「な、なにこれ……?」

 

 

そこには、人の名前にバツが入っており、その下にZに一本線が入ったZがたくさん書かれていた。

 

 

「どうしてこんなにバツとZが……あれ?」

 

 

ページをどんどん開いていくと、ある一ページに一つだけ、ポツンと自分の名前が書かれていた。

 

 

「なんで私の名前が……?」

 

 

ちなみに、【立花響】と書かれているその下に

 

と書かれていた。

唯一違うのは一本線が入っていない。

 

 

「終さん。このZってなんですか?」

 

「…………」

 

「終さーん……」

 

「…………」

 

「他の人に聞こうかな…。終さん。出ていいですか?」

 

「…………」

 

「それじゃあ、行ってきまーす……」

 

 

 

 

「……はぁ~~~。無口の人とって、喋りにくいなぁ~~」

 

 

 

 

響は誰かに話を聞くために廊下を歩いていた。

するとそこへ……

 

 

「あれ、響ちゃんじゃないか」

 

「あ、山崎さん!」

 

 

そこにアンパンこと山崎が現れた。

 

 

「アンパンことってなんだよッ!!」

 

「山崎さん?」

 

「あ、ごめん。それで、何の用かな?終さんは?」

 

「そのことで話がしたいんです。実はこの本なんですけど……」

 

「その本かい?どれどれ……」

 

 

山崎は本のページを開いていくごとに、険しい顔になっていく。

 

 

「山崎さん?」

 

「響ちゃん。これどこで見つけたの?」

 

「終さんからもらったんです」

 

「……これはね。今までの真選組の裏切り者の名前ばっかりだ」

 

「えぇ!?」

 

 

裏切り者の名が書かれていた。

それだけでも驚きなのに、響はある結論に至った。

バツ印の意味。それは…

 

 

「もしかして、そのバツ印って…」

 

「あぁ。今まで真選組に背信行為を働いた隊士たちは、すべて終さんによって粛清されている」

 

「粛清って…殺してるってことですか…?」

 

「そうさ。終さんの三番隊は、裏切り者を入れて粛清していることから、【沈黙の部隊】として恐れられているんだ。一人しかいないけど」

 

「一人しかいない時点で隊と呼べるかどうかすら怪しいですけど、じゃあこれ見てくださいッ!」

 

 

響は自分の名前が書かれているページを山崎に見せた。

 

 

「響ちゃんの名前が……ッ!……多分、このZが完成したら……」

 

「しゅ、粛清されちゃうんですか!?で、でも、私何も悪いことしていません!」

 

「大丈夫だ!君たちはまだ不確定要素が多い人物だから。終さんだってまだ疑っている段階だ!だからこのZが完成しないように頑張ればいいだけだよ!」

 

「は、はい、そうですね!が、頑張ります!」

 

 

この後、響は終の部屋に戻った。

 

 

「ただいま戻りました……」

 

「…………」

 

 

そのとき、終は響の方を振り向き……

 

 

「ひぃいいいいい!!」

 

 

不敵な笑みを浮かべた。

それをみて思わず響は後ろ下がってしまった

 

 

「あ、あわわ……(これ…命がいくつあっても足りないよぉ~~……未来~~~!)」

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

「と、言うことがありまして……」

 

「立花……それ、完全に殺害予告をされてないか…?」

 

「………」

 

「そうですよね……終さんとつながりたいんですけど……どうも……」

 

「そうか……。だが、私の方がもっと悲惨だぞ……」

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

「さて、食え」

 

「……なんだこれは…」

 

「土方スペシャルに決まってんだろうが」

 

「いや、これはもはや食べ物ではない……ただのマヨネーズだ」

 

 

朝、食事の時間に翼に出された食事は、マヨネーズだった。

正確には、食べ物の上にマヨネーズがありえないほどかかっていること。

 

 

「いいから黙って食え!土方スペシャルの味をしっかりと感じてもらうからな!」

 

 

土方はこのマヨネーズを淡々と食べる。

それを翼はありえないと言った表情で見る。

 

 

「(あの男が言った犬の餌とはこのことか……)こんなの、人間の食べ物ではない……」

 

「あぁん!?おめぇも土方スペシャルをバカにすんのか!?」

 

「当たり前だ!こんな得体のしれないマヨネーズを食べることなどできるか!」

 

「うめぇんだぞマヨネーズは!いいから食えよ!」

 

「こんなの栄養バランスが偏っているにもほどがある!私は女性だ!もっとバランスが取れたものが食べたいのだ!」

 

「ちぃ!なんでこの味がわからねぇのかね……」

 

「分かりたくもないぞ…」

 

「わーたっよ!じゃあこれも俺が食う!!」

 

 

ちなみに、自分の分はすでに食べ終わっている。

土方はまた食べだした。マヨネーズを。

 

 

「うっ…」

 

 

翼はもう見ていられなく、普通に食事をした。

 

 

 

~30分後~

 

 

 

「さて、それじゃあ行くぜ」

 

「よかろう!今日こそ貴様に一太刀を入れてやる!」

 

「やれるものならやってみなぁ!」

 

 

翼と土方は木刀を持ってそれぞれに太刀を入れる。

 

元々、シンフォギアを纏っている翼の方が普通の人間である土方に対して圧倒的有利なはずなのだが、なぜか勝てない。剣道防具を纏っている土方がシンフォギアを纏っている翼に対して圧倒的有利に戦っているのだ。

 

翼が太刀を入れようとするとそこからカウンターを喰らわせられる。

 

逆にスピードを上げて後ろから攻撃しようとしても、防がれる。

 

もういっそのこと突進しながらやろうとするが、また逆に入れられる。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

「まだまだだな。もっと腕を上げろ」

 

「肉体的な差はあれども、機能的にはこちらが圧倒的に勝っているはずなのに…」

 

「機能なんて所詮まやかしの力だ。もっと己を鍛えろ」

 

「そうだな……」

 

「さて、疲れただろう。これ飲め」

 

 

そうして土方は無理やり翼の口にあるものを突っ込んだ。

最初は飲み物だろうと何の抵抗なしに飲もうとするが…

 

 

「ブッ!ゲホォ!!」

 

 

すっぱく、また少し甘いドロッとしたものを飲まされたことに驚き、それを吐いてしまった。

 

 

「おい吐くな汚ねぇ!」

 

「な、なに飲ませた!?」

 

「なにって、マヨネーズに決まってんだろうが!」

 

 

土方の手には空っぽのマヨネーズの容器があった。

 

 

「何故マヨネーズだと聞いてる!それにそれはなんだ!?丸まる一本飲ませたのか!?」

 

「そうに決まってんだろ!マヨネーズはどんなときにも適応するオールマイティアイテムだ!」

 

「私はそれに当てはまらないぞ!」

 

「そんなわけねぇんだよ!だったらわからせてやる!」

 

「やってみろマヨ方!ではなく土ネーズ!ではなくマヨネーズ!」

 

「ではなく多いわ!」

 

 

~しばらくして~

 

 

「くっ、殺せ……!」

 

「どうやら、俺の勝ちみてぇだな……。あとなに負けた女騎士見たいなキメ台詞だしてんだ」

 

 

翼は、マヨネーズまみれになった

 

 

「これで分かったか。マヨネーズの素晴らしさが」

 

「わ、わかるわけなかろう…」

 

 

端から見たらすごい光景なのだが、それに気づく二人ではない。

そして、そこに追い打ちをかけるかのように…

 

 

「土方さん。ちょいと話が―――」

 

「「あ」」

 

 

そこに、()()が入ってきた。

 

 

「あーすいやせん……まさかお二方がそこまで進んでいたとは思ってもいやせんでした。俺は邪魔者ですね。失礼しやした」

 

 

バタン

 

 

「「ちょっと待てぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」

 

 

 

よりにもよって最悪なヤツに見られてしまった。

そして、予想してたかのように

 

 

「おーいおめぇら!土方が青髪に欲望の白い液体をぶっかけてるぜぇ――――――!!

 

 

ソッチ方向に話を持ってかれた。

 

 

「おぃいいいいいいい!!!総悟てめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

土方はすぐに道場から出て行った。

 

 

「ま、待て!私もい―――」

 

 

翼は立とうとするが、マヨネーズが油となって尻から倒れる。

 

そのとき、運命のいたずらか隊士たちが入ってくる。

 

 

「副長が青髪に【ピ―――――】したって本当か!?」

 

「【ピ―――――】されてるってマジかよ!?」

 

「ちがぁあああああうぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

 

隊士たちからもまさかの自主規制が発生。

それにより顔を赤めてしまう翼。

 

だが、隊士たちの顔が翼を見た途端一変する。

 

 

『あ(察し)』

 

 

それを見て隊士たちは散っていった。

 

 

「なんだよ、ただのマヨネーズかよ」

 

「またか、副長のマヨネーズ事件。もうこれで何度目だ?」

 

「さぁ?いちいち数えちゃいねぇよ」

 

「ていうか、沖田隊長も迷惑だなぁ」

 

「まぁ、今回のは誤解されても仕方ないんじゃないか?」

 

「いや、沖田隊長なら間違いなくわざとやるな」

 

「………だな」

 

 

そして、それを見た翼は…

 

 

「これだけ早く収まるとは……土方、普段マヨネーズでどれだけ大事を起こしているんだ…?」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「と、言うことがあった」

 

「そ、そうですか…。でも、誤解が解けてよかったですね」

 

「解けたというより暗黙の了解と言う感じだろうな。さて……雪音はどうだ?」

 

「………」

 

「雪音?どうしたのだ?」

 

「そういえばクリスちゃん。さっきっから一言も喋ってないよね?」

 

「………」

 

「雪音?」

 

 

翼が疑問に思いクリスに近づく。

すると、その瞬間……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フニャァ!!」

 

「ゲフゥ!」

 

 

 

クリスは空中回転をしたかと思うと、周り蹴りを翼に喰らわせた。

 

 

「翼さん!」

 

 

響はすぐさま翼に駆け寄る。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あぁ…問題ない。だが、問題は雪音の方だ」

 

 

二人は一斉にクリスを見る。

そして、クリスはと言うと……

 

 

 

「ニャァ~~~」

 

 

「「…………え?」」

 

 

 

クリスは突然猫のような鳴き声をした。

 

 

 

「クリスちゃん?どうしたの?」

 

「どうした雪音?お前らしくないぞ?自ら猫の真似をするなど……」

 

「ニャン?」

 

 

 

そのとき、二人に電流が走った。

 

 

 

「「(か、完全に猫と化している……!!)」」

 

 

 

そう、クリスは猫と化していた。

 

 

 

「ど、どうしたのだ雪音!?」

 

「そうだよクリスちゃん!なんで猫!?」

 

「ニャン、ニャン、ニャァ~~」

 

「駄目だ、言葉が通じない……」

 

「どうしてこんなことに…」

 

「そんなの、答えは一つだろう!今すぐにいくぞ!」

 

「は、はい!」

 

 

翼と響はクリスを担いで部屋を飛び出して、ある部屋へと駆けつけた。

そして、そこには土方、沖田、近藤の三人がいた。

 

 

「翼くんに響くんじゃないか。どうしたんだ一体?」

 

「そんなに急いでどうしたんだ?」

 

「どうしたんでぇ、飯がまずくなるだろ?」

 

「私たちが来ただけでか!?そんなことはどうでもいい!貴様、雪音になにをした!」

 

「クリスくんがどうかしたのか?」

 

「これを見ろッ!」

 

「ニャァン」

 

 

「「!!!!??」」

 

 

そして、近藤と土方にも電流が走った。

 

 

「おい総悟、お前こいつに何した!?完全に猫になってんじゃねぇか!」

 

「いやぁ、思った以上に覚醒しちまったようで。こいつ、あのときの女(原作アニメ27、28話)よりもこっちの方の素質がありますぜ」

 

「覚醒!?あの時の女ってところがちょっと気になるけど、総悟!……具体的になにした?しなみに俺のお妙さんの愛は常に覚醒しっぱなしだぜ」

 

「あんたの恋話は今はどうでもいいんだよ!それで、どうなんだ?」

 

「詳しくはどうでもよかったんでも覚えてねぇ。ほら、こっち来いよゲロリス」

 

「ニャン!」

 

 

クリス基、ゲロリスは沖田に近づき、沖田はゲロリスの顎を撫でる。

そして、四人は……

 

 

「「「「(こ、これは…完全に調教されているぅぅぅぅぅぅ!?完全に服従してるよ!)」」」」

 

「そ、そんな…クリスちゃん…まだ監視が入ってから一日しか経ってないのに…」

 

「それよりてめぇこの一日でこいつに何した総悟!?」

 

「ていうか、ゲロリスってなんだ!?」

 

「こいつの元の名前のクリスに、ゲロとゲリとロリと足してつけた名前だ」

 

「不名誉すぎるだろ!」

 

「こ、これちゃんと元に戻るんですよね!?」

 

「さぁ?試してねぇからわからねぇな」

 

「ニャン!」

 

「今すぐ雪音をもとに戻せ!」

 

 

翼は抜刀をするが、沖田はそれに平然と答える。

 

 

「いやぁ、覚醒しちまったもんはしょうがねぇだろ」

 

「仕方なくないだろ!もう人格が完全に変わってしまっているじゃないか!」

 

「おい、言葉遣いは直していいぞ」

 

「え、いいんですか、ご主人様?」

 

「「「「ご主人様!!?」」」」

 

「はい!私、ゲロリスはご主人様のペットです!」

 

「く、クリスちゃん?冗談だよね?」

 

「もう、響ちゃん。私はご主人様一筋だから、私が仕えているご主人様を悪く言わないで」

 

「響ちゃん!?クリスちゃんは私に対してそんなこと言わないよぉ~~!」

 

 

もう……手遅れだった。

完全に人格が変わってしまったクリス――ゲロリス。

 

 

「ど、どうしてこんなことに…!」

 

「さて、とりあえず今日は寝ましょうや」

 

「そうですね。ご主人様!ほら、響ちゃんも先輩も、早く行きましょうよ!朝まで恋バナです!」

 

「目を覚ませ雪音!お前はそんな人間じゃないだろ!お前はもっと俗にいうツンデレと言う人種だったはずだ!」

 

「ていうか、力強い!シンフォギア纏ってるのになんで!?」

 

 

ゲロリスによって完全に引っ張られていった二人。

そして見えなくなると……

 

 

「さて、寝ましょうか」

 

「いやその前にいろいろと話せ」

 

「俺はもう寝たいんですが。もしかして土方さん一人で怖くて寝れないんですかい?それじゃあ俺が寝かせてやりますよ。永遠に」

 

 

沖田は机の下からバズーカを取り出した!

 

 

「は?」

 

「死んでくだせぇ」

 

 

 

ドゴ――――――――――――ンっ!!!!

 

 

 

「(ピク、ピク……)」

 

「さて、これでようやく眠れるなぁ。あぁ、そのせいで俺の部屋は滅茶苦茶になったがな」

 

「修理費は土方さんから取っといてくださぇ。俺は寝ます」

 

「あぁ、お休み……」

 

 

 

そうして、沖田は何事もなかったかのように、自分の部屋へと戻って行った。

 

 

 

 




次回、白銀の装者と万事屋銀ちゃん。


「なぁ…なんだこれ?」

「定春が女咥えて帰ってきたね。しかも股開いてる変態女アル」

「ていうか、定春の口から出してあげましょうよ」

「いやいや、その前にまずやることあるだろ。それはお前にとってもいいことだ」

「なんですかそれ?」

「それはだな『誰かそこにいるのッ!?お願いだから出してぇ――――!!』」


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